原産:南アメリカ
科:カタバミ(Oxalidaceae)
属:オキザリス/カタバミ(Oxalis)
種:トリアングラリス(triangularis)
別名:ムラサキノマイ/インカノカタバミ/偽シャムロック(false shamrock)/ラブ・プラント(Love plant)/パープル シャムロック(Purple Shamrock)
開花時期:4月~10月(開花は疎ら)
花の色:紫色●桃色●白色〇
葉色:緑色●紫色●黒色●
分類:多年草
草丈:約15~50cm
誕生花:1月15日/10月1日
花言葉:「喜び」「輝く心」「母の優しさ」「決してあなたを忘れません」
用途:カラーリーフ/グランドカバー
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
オキザリス(トリアングラリス種)とは!?
オキザリス(トリアングラリス種)は学名Oxalis triangularis、別名「偽シャムロック(false shamrock)」や「ラブ・プラント(Love plant)」等とも呼ばれる南アメリカ原産の多年草です。
オキザリス(トリアングラリス種)の語源(由来)
- 属名オキザリス(Oxalis)は古代ギリシャ語で「酸」や「刺激的(ピリッと来る)」等を意味する「ὀξύς(oxús)」から来ており、オキザリスの葉を食べるとシュウ酸由来の酸味が感じられる事に由来します。
- 種小名の「トリアングラリス(triangularis)」はラテン語で「三角の」「三角形の」を意味しており、葉の形に由来しています。
オキザリス(トリアングラリス種)の特徴(魅力)
- オキザリス(トリアングラリス)は上品で落ち着いたは雰囲気のある紫色(~黒色)の葉が魅力です。
- ↳葉は基部から出る根生葉のみで構成されるため基本的に背が低く地面を被覆する様に広がります。
- ↳群生すると紫色の絨毯が敷かれた様なエレガントな景観を作り出します。
- 葉は基本的に暗くなると閉じて明るくなると開く性質があります。※強い日差し環境では閉じる。
- ↳これは葉の付け根にある細胞が光の刺激で膨圧する事で引き起こされる現象(傾性運動)です。
- オキザリス(トリアングラリス)は地面下に根茎(塊茎)をもっており、年を追うごとにふえていきます。
- 耐陰性があり明るい日陰(シェードガーデン)や明るい室内で育てる事が可能です。
オキザリス(トリアングラリス種)は地面下に根茎と塊茎(鱗片で覆われる)をもち、群生する様に広がります。葉は根茎(塊茎)から出る根生葉のみで構成されており、葉色は緑色もしくは紫色(~黒色)、葉身は3出複葉になり小葉は倒三角形をしています。花序は高さ約10~35cmに伸びる花茎に2~9個の花を散形花序に付け、個々の花は紫色(~桃色)もしくは白色の花弁5個と雄蕊10個と雌蕊があります。
開花時期は春から秋、花色は桃色や紫色、白色があり、個々の花は花弁が5個、花序は散形花序に花を咲かせます。草姿は塊茎により地面を被覆する様に広がり高さ約15(50)cm × 幅は約30(50)cmに成長します。葉色は緑色もしくは紫色か黒色、葉身は3出複葉で小葉は倒三角形、葉序は根生葉につきます。
オキザリス(トリアングラリス種)の栽培方法
園芸では、上品な紫色の葉をカラーリーフとして鑑賞する目的で育てられる事が多く、また地面を被覆する様に広がる草姿からグランドカバーとして利用すれば、紫色の絨毯が敷かれた様な美しい景観を作り出します。また直射日光を殆ど必要としないためシェードガーデンに利用されたり、コンパクトな鉢植えの中で育てて玄関周りや室内の窓際等で楽しまれたりします。
オキザリス(トリアングラリス種)を育てる際に注意する事は「強い日差し」や「多湿」です。オキザリス(トリアングラリス種)は強い日差しに当たると葉焼けを引き起こし生育不良を引き起こしやすいため、基本的に日向(直射日光6時間以上の場所)を避け育てる必要があります。また長雨等でジメジメした環境が続くと多湿で塊茎が腐敗してしまい生育不良を引き起こしたり枯れる事があります。そのため長雨に当たらない様にしたり、土壌の排水性を高めておくなどの対策も必要になるでしょう。
オキザリス(カタバミ)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
オキザリス(カタバミ)の珍しい種類、主な種やおすすめの園芸品種の紹介【2021】
オキザリス(トリアングラリス種)の育て方
花壇の土づくり
オキザリス(トリアングラリス種)は強い日差しに当たると葉焼け等で生育不良を引き起こす事があります。そのため直射日光が3~5時間の半日影もしくは、間接光のみが当たる様な日陰に植えて上げるといいでしょう。
オキザリス(トリアングラリス種)は水捌けがよく有機質に富んだ肥沃な土壌を好みます。一方で雨が降った後、いつまでも水分が停滞する様な粘土質な土壌は塊茎が腐敗する原因ともなるため避けてください。
植付けの前に土壌診断を行い、必要に応じて通気性を高めるパーライトや軽石等を入れ、肥沃さを高める堆肥等の改良用土を入れて土壌を改善するといいでしょう。
鉢土づくり
オキザリス(トリアングラリス種)午後から日陰になるような半日影もしくは、間接光のみが当たるような日陰で管理しましょう。
培養土は一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性が良く肥沃な培養土で育てましょう。
培養土の例
- 赤玉土5割+腐葉土4割+くん炭1割+元肥
水やりの仕方
オキザリス(トリアングラリス種)を地植えしている場合は一度根付くと水やりは基本的に不要で、降水のみで育てられます。
鉢植えで育てていたり、降水がなく乾燥が続いたりする場合等は、土の表面もしくは表層が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。
肥料の与え方
オキザリス(トリアングラリス種)は適度に肥沃な土壌であれば、多くの肥料を必要としません。逆に多すぎる肥料は肥焼けを引き起こし、根を傷つけ生育不良を招く恐れがあるため注意して下さい。
オキザリス(トリアングラリス種)の肥料の与え方
- オキザリス(トリアングラリス)の肥料を与える時期は植え付け時期(9月~10月)と春(3月~5月)の2回与えるのが一般的です。
- 肥料は水に溶けてゆっくりと効く緩効性肥料を規定された量与えるといいでしょう。
剪定のやり方
オキザリス(トリアングラリス種)は基本的に剪定不要です。必要に応じて休眠に入って枯れた葉を地面まで切り戻しましょう。
夏越しする方法
オキザリス(トリアングラリス種)は一般的に夏に入ると地上部が枯れて休眠に入ります。
休眠に入ったら再度成長を始めるまで水やりを控えましょう。水のやり過ぎは根腐れ(塊茎の腐敗)を引き起こす原因となります。
冬越しする方法
Hardiness:8b~11a
オキザリス(トリアングラリス種)は強い霜の降りない地域であれば屋外での越冬も可能ですが、強い霜の降りる地域では枯れる事もあるため管理に注意が必要です。
オキザリス(トリアングラリス種)の冬越し対策
- 鉢植えで育てている場合は、日当りのよい室内もしくは温室に入れて管理しましょう。
- 地植えしている場合は株を掘り起こして鉢植えに植え直し室内か温室に入れます。
挿し木や株分けで増やす
オキザリス(トリアングラリス種)は株分けによって増やす事ができます。
オキザリス(トリアングラリス種)の株分けは一般的に休眠中に行います。土から塊茎を掘りあげ、分離して再度植え直しましょう。
播種で増やす
オキザリス(トリアングラリス種)の種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
オキザリス(トリアングラリス種)の病気
- さび病
オキザリス(トリアングラリス種)の害虫
- ナメクジ
- カタツムリ
- アオムシ
- バッタ