原産:ヨーロッパ/アジア 科:ナデシコ(Caryophyllaceae) 属:シレネ(silene) 種:コロナリア/スイセンノウ(coronaria) 同義語(syn.):Lychnis coronaria 別名:リクニス/シレネ・コロナリア/ローズ・キャンピオン(rose campion)/ムーレイン・ピンク(mullein pink) 花の色:赤色●桃色●白色〇 葉色:緑色●白色〇 分類:多年草(短命) 草丈:30~90cm 草姿:ロゼット状 開花時期:5月~8月 誕生花:6月18日/8月19日/8月26日 花言葉:「いつも愛して」「私の愛は不変」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
スイセンノウは学名silene coronaria(syn.Lychnis coronaria)、別名「リクニス」や「シレネ・コロナリア」等とも呼ばれるヨーロッパ及びアジアが原産の多年草(短命)です。和名「スイセンノウ(酔仙翁)」の由来は、赤色の花が酒を飲んで酔っ払った人の顔を連想させる所からきていると言われています。また属名のシレネ(silene)はギリシャ神話の神のシーレーノス(Silenus)に由来しており、種小名のコロナリア(coronaria)は「花輪に使う」を意味しています。
スイセンノウの特徴(魅力)
- 茎や葉は白色の毛で覆われてシルバーリーフになる
- ↳また葉は柔らかく厚みがある
- 上部には殆ど葉が無い(~少ない)ため茎と花だけの様な洗練された草姿になる
- 花は晩春から晩夏にかけて持続的に開花して長く楽しめる
- ↳花は直径約2.5cmと小さいながらも派手
- ↳白色の茎葉と鮮やかな桃色(~白色)の花のコントラストは化粧されているかの様に美しい
- ↳高さ幅ともに大きく成長して強く目を引く事からお庭のイメージを作る景観として利用出来る
- こぼれ種が地面に落ちて自然に芽生えてくる事も多い
スイセンノウは通常はロゼット(基部から葉が出る)を形成しており、開花する時に茎を最大90cmまで伸ばして花を咲かせます。茎はとても分枝がよく節ごとに枝分かれしており花も沢山咲きます。スイセンノウは多年草ですが短命です。殆どの場合は開花が終わると株は弱り冬越しすることなく枯れてしまいます。毎年楽しむには、こぼれ種で増やすか、花がらをこまめにとって株が弱らない様に管理して冬越しさせるかになるでしょう。
園芸では、白色の美しい茎葉と鮮やかな桃色の花を鑑賞する目的で育てられる事が多く、ボリュームある草姿を作る事から花壇の中央付近に植えて立体感を出したり、管理のしやすい鉢植えの中でコンパクトに育て玄関周り等に飾り楽しまれたりします。
開花時期は晩春から晩夏、花色は赤色や桃色、白色があり、個々の花は直径約2.5cmの大きさになり花弁は通常5個(5数花)、花序は円錐花序に花を咲かせます。草姿はロゼット状で開花する時に茎を伸ばし高さ約30(90)cm × 幅は約30(50)cmまで成長します。葉色は緑色で白色の毛が密生して、葉身は倒披針形で、葉序は対生葉序につきます。
スイセンノウは一般的に春に種を撒いて増やされますが、晩春に挿し木をとり増やす事も出来ます。基本的には低メンテナンスで育てやすい植物ですが、夏に開花した後に株が弱り冬越しすることなく枯れることも多いです。