原産:ヨーロッパ 科:ナデシコ(Caryophyllaceae) 属:シレネ(silene) 種:ブルガリス(vulgaris) 別名:シラタマソウ/ブラダー・キャンピオン(bladder campion)/メイデンズ・ティアーズ(maidenstears) 花の色:白色〇桃色● 葉色:緑色● 分類:多年草 草丈:30~50cm 草姿:直立 開花時期:5月~8月 花言葉:「上品」「聡明」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
シレネ(ブルガリス)は学名silene vulgaris、別名「シラタマソウ」や「メイデンズ・ティアーズ(maidenstears)」と呼ばれるヨーロッパ原産の多年草です。日本では鑑賞用として戦後に輸入されたものが帰化しており、日本全国の河川敷や野原等の様々な場所で自生しています。属名のシレネ(silene)はギリシャ神話の神のシーレーノス(Silenus)に由来しています。また種小名のブルガリス(Vulgaris)はラテン語で「普通の/ありふれた」を意味しており、自生地では野原や牧草地等の様々な場所で見られありふれている事に由来します。
シレネ(ブルガリス)の特徴(魅力)
- 細く華奢な茎とぷっくり膨らむ花のアンバランスで洗練された姿
- 晩春から夏の間で沢山の花が咲き乱れる(多花性)
- 花は切り花として魅力があり
- ↳また乾燥した花姿も味わい深くドライフラワーとしても楽しまれる
- ぷっくり膨らむ花は処女の涙(maidenstears)や膀胱(bladder)にも例えられる
- ↳花の膨らんだ部分は萼が合着したもので緑色(~薄桃色)をしてます
- 地中海沿岸の幾つかの国では若葉がサラダとして硬い葉は茹でたり揚げて食べられている
- ↳イタリアでは葉がリゾットに入れられて食べられる事もある
シレネ(ブルガリス)は基部付近では茎が這い分枝して、途中で立ち上がり最大50cmまでの高さまで成長します。葉は細長く長さ約7cmまでになり、下部では地面を覆う程にフサフサ茂り、上部にいくほど小さく目立たなくなります。花は風船の様に膨らんだ萼から白色の小花を咲かせ、直径約1cmの大きさがあります。萼は緑色(~薄桃色)で血管を連想させるような班が入り、また雌雄異株のため雌花か雄花のみがあります。
開花時期は晩春から晩夏、花色は桃色もしくは白色で、個々の花は直径約1cmで花先が数回裂け、風船の様に膨らむ萼から開花する、花序は集散花序に花を咲かせます。草姿は直立して高さ約30(50)cm × 幅は約30(50)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は楕円形もしくは披針形で、葉序は対生葉序につきます。
シレネ(ブルガリス)は一般的に春に種を撒いて増やされます。基本的には低メンテナンスで育てやすいですが、夏の暑さを苦手にしてるため強い日差しを避けた場所で管理した方がいいでしょう。