アストランティア属の種は約10種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページでは2種類の原種と、21種類の園芸品種を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方や購入する際のリンクも用意しています。よければ、そちらもご活用ください。
■目次
■アストランティア属の簡易比較

学名:
生活形:多年草
生育型:偽ロゼット型・叢生型
草丈:約60~90cm
開花:5月~9月(最盛期6月~7月)
花色:赤色・桃色・紫色・緑色・白色
葉色:緑色
備考:品種改良が進んでおり、花色が豊富です。総苞片は細長くシャープな見た目をしており、根茎は太く短いです。
■アストランティア属の主な種と園芸品種の紹介
主な原種
おすすめの品種
アストランティア・マヨール
アストランティア・マヨールとは!
アストランティア・マヨール(学名: Astrantia major)は、別名で「グレート・マスターワート(great masterwort)」とも呼ばれるセリ科アストランティア属に分類される多年草の種です。
アストランティア・マヨールの原産地はヨーロッパ(アルバニア、オーストリア、ベラルーシ、ブルガリア、チェコ、スロバキア、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、イタリア、北コーカサス、ポーランド、ルーマニア、スペイン、スイス、ウクライナ、旧ユーゴスラビア)で、自生地は山岳地帯の林縁や渓流沿いなどです。
アストランティア・マヨールの特徴
- 形態:草丈は約60~90cm、生育型はある期間をロゼットで過ごし、その後に根生葉を残して茎が直立する偽ロゼット型、また根茎から複数の茎・葉が出る叢生型の性質があります。葉は根生葉と茎葉があり、根生葉は長い葉柄がある分裂葉で掌状中裂から全裂します。花序は散形花序、花軸の先端から多数の花柄が放射状に伸び、その先端に花を付けてドーム状の外観を呈し、花序の基部に花弁状の総苞があります。
- ライフサイクル:生活形は多年草(宿根草)です。
- 春:暖かくなってくると根茎から萌芽し、葉が束生してロゼットを形成し、ロゼット形成後、茎の伸長も見られ、早ければ晩春頃から開花も見られます。
- 夏:ロゼット葉はそのまま枯れずに残り、開花は最盛期を迎えます。
- 秋:ロゼット葉はそのまま枯れずに残り、開花は初秋頃には殆ど終了していますが、初夏に花茎を摘んでいる場合は二番花として小規模な開花が見られることもあります。
- 冬:地上部は枯れ根茎のみが残り休眠します。
- 近縁種の比較:本種は、他種と比べて品種改良が進んでおり花の色が多彩です。またアストランティア・マイナー(Astrantia minor)と比べると花のサイズが大きくて、アストランティア・マキシマ(Astrantia maxima)と比べると花のサイズが小ぶりで総苞片の形が細くて数が多い所が特徴となります。
- 葉の魅力:本種の葉は分裂葉で掌状に深裂(~全裂)するため、モミジの葉を見ているようなスタイリッシュなファンシーリーフとして楽しむことができます。またいくつかの品種では、葉の色がクリーム色から白色の斑が入るため、明るく元気な印象を感じさせるカラーリーフとして楽しむことも可能です。
- 花の魅力:本種は、多数の小花がドーム状に広がる花姿がピンクッションに例えられたり、また小花が光を反射しキラキラと輝くため宝石のブローチをイメージさせる魅力的な植物です。そのため、まるで高級ブランドや宝石で溢れる部屋を見ているような【ラグジュアリーなお庭】や、また洗練された外観から【エレガントガーデン】等によく調和します。また花の色も赤色・桃色・紫色・緑色・白色と多彩なため、お庭の雰囲気や好みに合わせて色を選べる点も魅力となります。
- 花壇の縁取り:本種は生育型が偽ロゼット型で、葉が地表を覆うように広がります。また開花期には茎が長く伸びますが、葉の高さは約20~30cm程度と低いため、小道や花壇の縁取りとして利用するのに最適です。花壇の縁取りを作る場合は、品種によっても変わりますが、苗を40~50cm程度の間隔で植え付けると成長した時に美しい縁取りとなるでしょう。
- 地被植物:本種は、生育型が偽ロゼット型かつ叢生型で、ロゼット葉が地表を覆いながら、根茎が地中を緩やかに広がり地際から茎・葉を叢生させて群生をつくります。株の高さも葉のみの場合は20~30cm程度と低いです。地被植物としては、草丈が高く耐踏圧性も基本的に低いため人が通行するところには向きません。主に薔薇や樹木などの下草に適します。
- フラワーアレンジメント:花は収穫して花瓶に生けて切り花として楽しんだり、生花またはドライフラワーやプリザーブドフラワーに加工して、ブーケなどのフラワーアレンジメントの素材としても活用できます。切り花とする場合は、 花瓶の中での寿命は管理の仕方でも変わりますが一般的に10日ほどです。※ただし、アストランティアは茎が中空で萎れやすいため、しっかりとした水揚げを行うことが大切です。
- シェードガーデン:本種は耐陰性があるため、午前中だけ日光に当たる半日陰から、日光が当たらず間接光しか入らないような明るい日陰までで栽培が可能です。
アストランティア・マヨールの園芸品種の紹介
●ギル リチャードソン

学名:Astrantia major ‘Gill Richardson’
開花時期:5月~9月(最盛期6月~7月)
総苞片の形:楕円形
総苞の色:濃赤色・黒色(爪斑)
花の色:濃赤色
葉の色:緑色
草丈:約30~75cm
色彩効果:花の色は濃赤色を基調に、黒色の爪斑が入り、華やかさの中にシックな雰囲気を感じさせたり、またレッドカーペットなどの高級品を想像させます。そのため、ラグジュアリーなお庭などによく調和する品種です。
●クラレット
学名:Astrantia major ‘Claret’
開花時期:5月~9月(最盛期6月~7月)
総苞片の形:狭楕円形
総苞の色:濃赤色(赤紫色)・黒色
花の色:濃赤色
葉の色:緑色
草丈:約60cm
色彩効果:花の色は濃赤色を基調に、黒色の小さな爪斑が入り、華やかさの中にシックな雰囲気を感じさせたり、またレッドカーペットのような高級品を想像させます。そのため、ラグジュアリーなお庭などによく調和する品種です。
●シャギー

学名:Astrantia major ‘Shaggy’
開花時期:5月~9月(最盛期6月~7月)
総苞の色:白色・濃緑色(爪斑)
花の色:白色
葉の色:緑色
草丈:約30~50cm
備考:花の色は白色を基調に、濃緑色の爪斑が入ります。この配色は、自然にありふれた色彩ですが、どこか凛とした「静寂」と「品格」を漂わせ、また白色の部分に光が反射することで明るさが強調されます。そのため、自然な雰囲気の【ナチュラルガーデン】や、高級感を感じさせる【ラグジュアリーなお庭】や、清潔感を感じさせる【エントランスガーデン】等によく調和します。
●スターオブトレジャー

学名:Astrantia major ‘Star Of Treasure’
開花時期:5月~9月(最盛期6月~7月)
総苞の色:ホワイト・レッドピンク
花の色:レッドピンク
葉の色:緑色
草丈:約30~60cm
色彩効果:花の色はホワイトを基調として縁部分にレッドピンクのピコティー模様または中央から外側にぼかし模様が入ります。この配色は、非常に明るくポップな可愛らしさの中に、清潔感や洗練された魅力を感じさせます。そのため、大人の女性が持つ艶やかな魅力を感じさせるお庭、ガールズパーティーでも開いているようなポップで可愛らしいお庭などにおすすめです。
●スターオブパッション

学名:Astrantia major ‘Star Of Passion’
開花時期:5月~9月(最盛期6月~7月)
総苞の色:赤紫色・白色
花の色:赤紫色・白色
葉の色:緑色
草丈:約30~60cm
備考:花の色は表面は白色、裏面は赤紫色をしています。この配色は、派手さの中に高貴さや気品を感じさせるため、高級ブランドや宝石で溢れているような【ラグジュアリーなお庭】や、洗練された大人の余裕を感じさせる【エレガントなお庭】などを演出するのにおすすめです。
●スターオブビューティー

学名:Astrantia major ‘Star Of Beauty’
開花時期:5月~9月(最盛期6月~7月)
総苞の色:ホワイト・レッドピンク
花の色:レッドピンク
葉の色:緑色
草丈:約30~60cm
多花性:開花が始まると集散状によく分枝し、たくさんの花が咲きます。そのため、賑やかで華やかな花姿が楽しめます。
色彩効果:花の色はホワイトとレッドピンクの複色で、ぼかし模様が入ります。この配色は、非常に明るくポップな可愛らしさの中に、清潔感や洗練された魅力を感じさせます。そのため、大人の女性が持つ艶やかな魅力を感じさせるお庭、ガールズパーティーでも開いているようなポップで可愛らしいお庭などにおすすめです。
●スターオブマジック

学名:Astrantia major ‘Star Of Magic’
開花時期:5月~9月(最盛期6月~7月)
総苞の色:紫色
花の色:紫色
葉の色:白緑色・クリーム色
草丈:約30~60cm
カラーリーフ:葉の色は白緑色を基調として、縁部分に幅広のクリーム色の覆輪が入ります。全体にパステル調の柔らかなトーンをしているため、見る人に穏やかさや優しさを感じさせます。また白緑色とクリーム色が、抹茶とクリームを重ねた甘くしっとりしたお菓子をイメージさせる【スイーツがテーマの庭】や、絵本を切り取ったようなふわふわとした世界観の【メルヘンチックなお庭】を演出するのにおすすめです。
●スノースター

学名:Astrantia major ‘Snow Star’
開花時期:5月~9月(最盛期6月~7月)
総苞の色:白色・緑色(爪斑)
花の色:白色
葉の色:緑色
草丈:約30~80cm
色彩効果:白色は、ウェディングに使われたり神様の色として使われたりしており純粋無垢さや神聖さを感じさせる色です。そのため、清潔感があり明るさを感じさせるエントランスガーデン、洗練された気品を感じさせるエレガントなお庭などによく合います。
高性:草丈が高く成長するため、花壇の背景として利用したり、また切り花として楽しみやすい。
●プリマドンナ
学名:Astrantia major ‘Primadonna’
開花時期:5月~9月(最盛期6月~7月)
総苞の色:白色・淡い桃色・濃桃色
花の色:白色・濃桃色
葉の色:緑色
草丈:約30~75cm
色彩効果:花の色は白色・淡い桃色・濃桃色の複色で、中央から外側に向かい色が濃くなり、ぼかし模様が入ります。この配色は、非常に明るくポップな可愛らしさの中に、清潔感や洗練された魅力を感じさせます。そのため、大人の女性が持つ艶やかな魅力を感じさせるお庭、ガールズパーティーでも開いているようなポップで可愛らしいお庭などにおすすめです。
実生系:種から栽培できるため、苗は比較的安価な傾向があり、個体により色幅があります。
●フローレンス

学名:Astrantia major ‘Florence’
開花時期:5月~9月(最盛期6月~7月)
総苞の色:白色・淡い桃色
花の色:白色・淡い桃色
葉の色:緑色
草丈:約30~60cm
色彩効果:白色と淡い桃色は、女性的な可愛らしさの中に清潔感を感じさせます。そのため、恋心を抱かせるようなロマンチックなお庭や、絵本を切り取ったようなメルヘンチックな世界観のお庭を演出するのにおすすめです。
●ベニス

学名:Astrantia major ‘Venice’
開花時期:5月~9月(最盛期6月~7月)
総苞の色:濃赤色(暗赤色)
花の色:濃赤色(暗赤色)
葉の色:緑色
草丈:約30~75cm
備考:濃赤色は、熟成された高級な赤ワインやベルベットの重厚感ある絨毯の色を想像させるため、見る人にプレミアムな感情と、深い情熱を抱かせます。そのため、格調高い雰囲気の【ラグジュアリーなお庭】や、大人の色気を感じさせる【ロマンチックなお庭】を演出するのに役立ちます。
●ホワイトジャイアント

学名:Astrantia major ‘White Giant’
開花時期:5月~9月(最盛期6月~7月)
総苞の色:白色・緑色(爪斑)
花の色:白色
葉の色:緑色
草丈:約30~80cm
大輪:他品種と比べて総苞片が細長く伸びるため大輪で、遠くから見ても強い存在感があり見応えがある花姿が楽しめます。
色彩効果:白色は、ウェディングに使われたり神様の色として使われたりしており純粋無垢さや神聖さを感じさせる色です。そのため、清潔感があり明るさを感じさせるエントランスガーデン、洗練された気品を感じさせるエレガントなお庭などによく合います。
高性:草丈が高く成長するため、花壇の背景として利用したり、また切り花として楽しみやすい。
●ミッドナイトオウル

学名:Astrantia major ‘Midnight Owl’
開花時期:5月~9月(最盛期6月~7月)
総苞の色:紫色・黒色(爪斑)
花の色:紫色
葉の色:緑色
草丈:約30~80cm
色彩効果:花の色は紫色を基調として、総苞片の縁部分に黒色の爪斑が入ります。この配色は、重厚的で格式高い雰囲気を感じさせたり、また闇夜や魔法などをイメージさせる色です。そのため風格のある格調高いお庭や、魔法の世界をイメージさせるようなミステリアスなお庭などによく合います。
高性:草丈が高く成長するため、花壇の背景として利用したり、また切り花として楽しみやすい。
●ムーランルージュ

学名:Astrantia major ‘Moulin Rouge’
開花時期:5月~9月(最盛期6月~7月)
総苞の色:赤紫色・黒色(爪斑)
花の色:赤紫色
葉の色:緑色
草丈:約30~50cm
色彩効果:花の色は赤紫色を基調として、総苞片の縁部分に黒色の爪斑が入ります。この配色は、華やかさ中に重厚感を感じさせるため、見る人にプレミアムで格調高い印象を与えます。そのため、高級ブランドや宝石で溢れているような【ラグジュアリーなお庭】や、洗練された大人の余裕を感じさせる【エレガントなお庭】などを演出するのにおすすめです。
●ルビーウェディング

学名:Astrantia major ‘Ruby Wedding’
開花時期:5月~9月(最盛期6月~7月)
総苞の色:レッドピンク
花の色:レッドピンク
葉の色:緑色
草丈:約30~50cm
茎の色:明度の低い赤紫色をしているため、スッキリとした印象を与えて、花の魅力を引き出します。
色彩効果:濃桃色は派手さがあり元気な印象を与えたり、また女性的な可愛らしさを感じさせます。そのため、複数の鮮やかな色を組み合わせたカラーガーデンや、可愛いをテーマにするお庭などにおすすめです。
●ルビークラウド

学名:Astrantia major ‘Ruby Cloud’
開花時期:5月~9月(最盛期6月~7月)
総苞の色:桃色・黒色(爪斑)
花の色:桃色・白色
葉の色:緑色
草丈:約30~80cm
色彩効果:桃色は、甘い果物の桃を想像させたり、女性らしい優しさを感じさせる色です。この色は見る人の心に「甘さ」や「可愛らしさ」を訴えかける心理効果があるため、恋心を抱かせるようなロマンチックなお庭や、絵本を切り取ったようなメルヘンチックな世界観のお庭を演出するのにおすすめです。
●ルビージャイアント

学名:Astrantia major ‘Ruby Giant’
開花時期:5月~9月(最盛期6月~7月)
総苞の色:赤紫色
花の色:赤紫色
葉の色:緑色
草丈:約30~80cm
備考:赤紫色は、ベルベットの絨毯や熟成した赤ワインの色を想像させ、見る人に高級感や華やかさと気品を感じさせます。そのため、宝石の煌めきを感じさせるような【ラグジュアリーなお庭】や、洗練された大人の余裕を感じさせる【エレガントなお庭】などを演出するのにおすすめです。
●ルブラ

学名:Astrantia major ‘Rubra’
開花時期:5月~9月(最盛期6月~7月)
総苞の色:赤色・白色(ぼかし)
花の色:赤色・白色
葉の色:緑色
草丈:約30~60cm
色彩効果:花の色は赤色の単色または、赤色に白色のぼかし模様が入ります。
●ローズシンフォニー
学名:Astrantia major ‘Rose Symphony’
開花時期:5月~9月(最盛期6月~7月)
総苞の色:濃桃色・淡い桃色・白色
花の色:桃色
葉の色:緑色
草丈:約30~60cm
備考:花の色は白色・淡い桃色・濃桃色の複色で、中央から外側に向かい色が濃くなり、ぼかし模様が入ります。この配色は、非常に明るくポップな可愛らしさの中に、清潔感や洗練された魅力を感じさせます。そのため、大人の女性が持つ艶やかな魅力を感じさせるお庭、ガールズパーティーでも開いているようなポップで可愛らしいお庭などにおすすめです。
●ローマ

学名:Astrantia major ‘Roma’
開花時期:5月~9月(最盛期6月~7月)
総苞の色:淡い桃色
花の色:桃色
葉の色:緑色
草丈:約30~60cm
受賞:2004年にRHS AGMを受賞しました。
多花性・連続開花性:不稔性で種子の形成に栄養が取られず、花に栄養が集中するため、多花性で開花期間が他の品種と比べ長いです。
色彩効果:桃色は、甘い果物の桃を想像させたり、女性らしい優しさを感じさせる色です。この色は見る人の心に「甘さ」や「可愛らしさ」を訴えかける心理効果があるため、恋心を抱かせるようなロマンチックなお庭や、絵本を切り取ったようなメルヘンチックな世界観のお庭を演出するのにおすすめです。
アストランティア・マキシマ

アストランティア・マキシマとは!
アストランティア・マキシマ(学名: Astrantia maxima)は、別名で「ラージスト・マスターワート(largest masterwort)」とも呼ばれるセリ科アストランティア属に分類される多年草の種です。
アストランティア・マキシマの原産地はイラン、北コーカサス、ジョージア、アゼルバイジャン、アルメニア、トルコで、自生地は山岳地帯の林縁や高原、草原などです。
アストランティア・マキシマの特徴
- 形態:草丈は約60~90cm、生育型はある期間をロゼットで過ごし、その後に根生葉を残して茎が直立する偽ロゼット型、また根茎から複数の茎・葉が出る叢生型の性質があります。葉は根生葉と茎葉があり、根生葉は長い葉柄がある分裂葉で掌状中裂から全裂し、裂片が3枚または稀に5枚あります。花序は散形花序、花軸の先端から多数の花柄が放射状に伸び、その先端に花を付けてドーム状の外観を呈し、花序の基部に花弁状の総苞があります。
- ライフサイクル:生活形は多年草(宿根草)です。
- 春:暖かくなってくると根茎から萌芽し、葉が束生してロゼットを形成し、ロゼット形成後、茎の伸長も見られ、早ければ晩春頃から開花も見られます。
- 夏:ロゼット葉はそのまま枯れずに残り、開花は最盛期を迎えます。
- 秋:ロゼット葉はそのまま枯れずに残り、開花は初秋頃には殆ど終了していますが、初夏に花茎を摘んでいる場合は二番花として小規模な開花が見られることもあります。
- 冬:地上部は枯れ根茎のみが残り休眠します。
- 近縁種の比較:本種は、近縁種のアストランティア・マヨール(Astrantia major)と比べて、花のサイズが大きく、特に総苞片が幅広な卵形から楕円形をしています。葉の裂片の数が基本3枚と少なめで、根茎が旺盛に横へと広がる傾向があるため、群生を作りやすいです。
- 葉の魅力:本種の葉は分裂葉で掌状に深裂(~全裂)するため、モミジの葉を見ているようなスタイリッシュなファンシーリーフとして楽しむことができます。
- 花の魅力:本種は、多数の桃色の小花がドーム状に広がる花姿がピンクッションに例えられており、またブローチのようなお洒落な見た目をしています。そのため、かわいいをテーマにするような【メルヘンチックなお庭】や、高級ブランドや宝石で溢れる部屋を見ているような【ラグジュアリーなお庭】等によく調和します。
- 花壇の縁取り:本種は生育型が偽ロゼット型で、葉が地表を覆うように広がります。また開花期には茎が長く伸びますが、葉の高さは約20~30cm程度と低いため、小道や花壇の縁取りとして利用するのに最適です。花壇の縁取りを作る場合は、品種によっても変わりますが、苗を40~50cm程度の間隔で植え付けると成長した時に美しい縁取りとなるでしょう。
- 地被植物:本種は、生育型が偽ロゼット型かつ叢生型で、ロゼット葉が地表を覆いながら、根茎が地中を緩やかに広がり地際から茎・葉を叢生させて群生をつくります。株の高さも葉のみの場合は20~30cm程度と低いです。地被植物としては、草丈が高く耐踏圧性も基本的に低いため人が通行するところには向きません。主に薔薇や樹木などの下草に適します。
- フラワーアレンジメント:花は収穫して花瓶に生けて切り花として楽しんだり、生花またはドライフラワーやプリザーブドフラワーに加工して、ブーケなどのフラワーアレンジメントの素材としても活用できます。切り花とする場合は、 花瓶の中での寿命は管理の仕方でも変わりますが一般的に10日ほどです。※ただし、アストランティアは茎が中空で萎れやすいため、しっかりとした水揚げを行うことが大切です。
- シェードガーデン:本種は耐陰性があるため、午前中だけ日光に当たる半日陰から、日光が当たらず間接光しか入らないような明るい日陰までで栽培が可能です。


