原産:ヨーロッパ 科:キンポウゲ(Ranunculales) 属:オダマキ/アクレギア(Aquilegia) 種:セイヨウオダマキ/ブルガリス(Vulgaris) 別名:オダマキ・ブルガリス/ヨーロピアンコロンバイン(European columbine)/コモン コロンバイン(common columbine) 開花時期:5月~7月 花の色:青色●紫色●赤色●桃色●白色〇黒色● 葉色:緑色● 分類:多年草(宿根草) 草丈:約30~90cm 草姿:ロゼット 誕生花:4月20日/4月27日/5月20日 花言葉:「愚か」「勝利への決意」「心配して震えている」「あの方が気がかり」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
セイヨウオダマキは学名Aquilegia Vulgaris、別名「オダマキ・ブルガリス」や「ヨーロピアンコロンバイン(European columbine)」とも呼ばれるヨーロッパ原産の短命の多年草(宿根草)で、和名「セイヨウオダマキ」の由来は西洋からきたオダマキという意味からきています。また種小名のブルガリス(Vulgaris)はラテン語で「普通の/ありふれた」を意味します。
セイヨウオダマキの最大の特徴(魅力)は編み物を連想させる様なレース状の葉と、高く伸びた茎頂に咲く華やかな花にあります。葉は基部から出てくる葉(根生葉)と茎につく葉(茎葉)がありますが、多くは下部付近でフサフサと茂り、茎の上部に葉は少なく、洗練されたシルエットを作ります。またセイヨウオダマキは最も人気がある種のため、園芸品種も多く様々な花の形や色がある所も魅力です。
セイヨウオダマキは多年草(宿根草)のため、冬になると地上部は枯れてしまい根のみで春まで過ごします。春になると芽が現れ根生葉や茎を伸ばし晩春頃から花を付けます。花が終わり夏に入ると、セイヨウオダマキはしばしば葉がボロボロになったり枯れてしまいます。夏の強い日差しや高温等が原因ですが、基本的には短命の多年草のため溢れ種をとって毎年更新される事も多いようです。また一方で種を付けたままにすると株のエネルギーが失われるため夏越ししにくくなります。
ノラバロウ | ピンクペンチコート | クレメンタイン(ローズ) |
ブルーバロウ | ホワイトバロウ | ブラックバロウ |
ルビーポート | ウィリアムギネス |
園芸では優雅に広がる美しい草姿や上品な花姿を鑑賞する目的で、花壇や植え込みの中央や縁どりとして植えられる事が多く、耐陰性が強い事からシェードガーデン等にも利用されます。園芸品種には、波打つ桃色と白色の花弁がドレスを連想させる「ピンクペンチコート」や風格漂う黒色の花が非常に珍しい「ブラックバロウ」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。※その他の種や園芸品種は下のリンクから見れます。
開花時期は晩春から夏、花色は青色や紫色、桃色や赤色、白色や黒色があり、個々の花は一般的に花弁の様に見える5個の萼と中央に5個の円筒型の花弁と5個の後ろに突き出る距があり下向きに咲きますが、品種により八重咲きしたり距がないものもあり花の向きが上向きになる場合もあります。草姿はロゼットで直立に茎を伸ばし高さは約30(90)cm × 幅は約30(50)cmまで成長します。葉色は緑色もしくは黄色、1~2回三出複葉して、葉序は根出葉もしくは互生葉序になります。
セイヨウオダマキ(ブルガリス種)は株分けや種により増やす事が出来ます。育てる際は冬の寒さに強い一方で夏の高温多湿を苦手にしているため注意が必要でしょう。また基本的に短命のため定期的な株の更新が必要です。
オダマキ属の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。