- 原産:地中海沿岸
- 科:シソ(Lamiaceae)
- 属:サルビア/アキギリ(Salvia)
- 種:オフィキナリス(Salvia officinalis)
- 英名:セージ(sage)
- 別名:サルビア・オフィキナリス/コモンセージ(common sage)/ガーデンセージ(garden sage)/カリナリーセージ(culinary sage)
- 開花時期:5月~7月
- 花の色:紫色●白色〇
- 葉の色:緑色●黄色●白色〇
- 分類:多年草/常緑亜低木
- 草丈:約30~60cm
- 誕生花:10月5日/11月5日/12月18日
- 花言葉:知恵/尊敬/家族愛/良い家族/燃える思い
- 用途:コテージガーデン/魔女の庭/キッチンガーデン/地中海ガーデン/ギリシャ庭園/カラーリーフ
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
セージとは!?
セージは学名Salvia officinalis、単に「セージ」と呼ぶ場合は一般的にこの種を指しており、別名では「サルビア・オフィキナリス」「ヤクヨウサルビア」「コモン セージ(common sage)」等とも呼ばれる地中海沿岸が原産の多年草または常緑亜低木です。
セージの語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のofficinalisは、ラテン語で「薬用の」を意味しており、セージが薬用植物として利用されてきた事に由来しています。
セージの特徴(魅力)
- セージは、料理用のハーブとして広く周知されており、葉を収穫して料理などで使用する目的で育てられる事が多いです。また品種によっては、紫色や白色などの葉色があるためカラーリーフとして楽しむ事も出来る植物です。
- 草姿は叢生、根元の茎は木質化する傾向が強く、茎は直立して分枝する傾向が強いため、ふさふさとした外観をつくります。
- 葉の色は緑色ですが、白色の短い軟毛が多いため白緑色に見える事があります。また園芸品種の中には紫色や白色などの葉色をもった品種もあるためカラーリーフとしても楽しめます。
- 葉は「薬品」や「樟脳」を思わせる香りがあるため、肉料理の臭み消しとして利用されたり、パスタや野菜などの風味付けとして入れられたりして、様々な用途で食べられています。
- 植物には強い抗酸化作用や、殺菌作用などがあるため、薬用ハーブとして期待出来る所も魅力です。
- 花はシソ科でよく見られる唇形花、唇形花は節毎に複数の花が付くため、花が節を囲うような外観になります。節と節の間に詰まり気味なためボリュームのよい花姿をつくります。
- 花は一般的に薄い紫色、薄い紫色(ラベンダー色)には鎮静効果があり、昂る気持ちを抑え、精神を安定させる働きがあります。そのため、心や体を回復させるヒーリングガーデンにおすすめの色です。
- 萼は花弁と同様に綺麗に色付いていて美しい外観をしています。そのため、本物の花が落ちた後も、長く花(萼)を楽しむ事が可能です。
- 花は蜜源として蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを花蜂や蝶々がよく飛び回っています。
- 花は葉の風味を落とす原因になったり、葉の生育を悪くする原因になります。そのため、葉の収穫が目的だったり、カラーリーフを鑑賞する目的の場合は、開花前に花は剪定される事があります。
- セージは象徴性のあるハーブとして、古くから様々な国や文化の中で用いられていました。
- ローマではセージに邪気を払う力があると信じられていたため「聖なるハーブ」として宗教儀式などで用いていた歴史があります。
- 特に中世ヨーロッパではセージを「魔除け」として用いられてきた歴史があり、邪気を払うために家の花壇に植えたり、ドライセージが飾られたりしていました。
- セージは丈夫で育てやすい植物です。
- 一方で徐々に茎の木質化が広がり、生産性が衰える傾向が強いです。そのため、5年程度を目安にして定期的な交換が必要になります。
セージの草丈は約30(~60)cm、草姿は叢生、茎の根元は木質化しており、茎は直立、分枝は多く、分枝は斜上します。茎の色は緑色、白色の毛が多いため白緑色に見える事もあります。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約1(~6.5)cm、幅は約0.5(~2.5)cm、葉身の形は長楕円形、葉のふち部分に鋸歯があります。葉には白色の短い軟毛が密に生えるため白緑色の外観をしており、葉表面には皺がよります。
花序は長さ約5(~20)cm、花序の形は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花が付き、節間と節の間には空間があるため段々とした花穂をつくりやすい傾向にあります。萼は鐘形、萼の色は緑色・紫色・赤紫色、花冠の長さは約2cm、花冠の形は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は棒状で真っ直ぐ伸び、下唇は広く円状で裂片が3個あり垂れ下がり、花冠の色は青色・紫色・桃色・白色があります。
果実は分離果(1個の雌蕊が複数の子房を持っており、熟すと各心皮に離れて縦に割れ各部が分離する果実をいいます。分離した果実は分果と呼ばれます)で、分離果は4個の分果になります。種子の大きさは約0.2cm、種子の形は球形、色は暗褐色です。
セージの収穫時期や食べ方の紹介
- 食用部分:葉(若葉)
- 収穫時期:5月~10月(周年)
- 食べ方:パスタ・スープ・肉料理・サラダ・ハーブティーなど
- 効能:抗酸化作用・殺菌作用など
- ハーブの収穫
- ハーブの収穫は一年を通して行えますが、実際は生育期間中である五月から十月、特に夏に行われます。葉の風味は、精油の量で決まるため、精油が多い若葉が美味しいです。そのため、若葉を収穫して用いられるのが一般的です。収穫する際は、株に極端なストレスを与えないために、株の半分以上の茎葉を取らないようにしましょう。
- セージの保管
- セージの保管は「生鮮」または「乾燥」で違います。
- 生鮮で保管する場合は出来るだけ早く使用することを前提にして、野菜と同様に冷蔵庫などで保管する事ができます。
- 乾燥で保管する場合は収穫後すぐに乾燥を始めます。一般的にはザルの上などに葉を広げて、自然乾燥させます。また乾燥の時間を短縮して品質をよくするためサーキュレーター等で風を当てて素早く乾燥させるのもひとつです。ただし、40度以上の熱を加えると精油が揮発するため、熱による乾燥は避けて下さい。乾燥が終わったらパッケージに入れる等して、使用するまで冷暗所で保管します。
- セージの食べ方一覧
- パスタにセージを入れる事で、セージの独特な風味と香りを楽しむ事が出来ます。そのため、セージの利用の仕方でも人気の高い料理法のひとつです。
- セージバターのパスタ by クックGonbao
- スープとセージは相性がとても良いです。セージの独特な香りが野菜スープやクリームスープ等のスープの味を強く引き立てる事が出来ます。
- イタリア発!超簡単なひよこ豆のポタージュ by amoごはん
- 肉料理とセージは非常に相性が良いです。何故ならセージの独特の香りが肉の風味を引きたてて、また抗菌作用により肉料理の保存性を高めたり、脂肪分を中和してさっぱりとした味わいにしてくれるからです。
- 鶏胸肉のバターセージソテー by CristianoX
- サラダ料理にセージを使う事が出来ます。少量のセージをサラダに入れる事で香りや風味を楽しむ事が出来るからです。
- セージのポテトサラダ by JuJuKueche
- ハーブティーとセージは非常に相性が良いです。セージの独特の香りと風味をティーとして楽しむ事が出来ると共に、抗酸化作用や抗菌作用などもあるため、健康にも繋がり、また心地よい香りがリラックス効果も生み出します。
- セージのハーブティ by violets
セージの園芸品種の紹介
サルビアの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
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セージの育て方
花壇の土づくり
日当り
セージは、日光のよく当たる場所で最もよく成長して葉の香りや風味も良くなります。そのため基本的には日向(直射日光が6時間以上)で育てましょう。ただし、夏の暑さが非常に厳しい地域では、午後から日陰になる半日影(直射日光3時間~5時間)で育てた方がよい場合もあります。
日当たりが適切な環境で育てる事で光合成が活発に行われるため、株の生育が良くなり、花付きや花の大きさも良くなります。そのため、適切な日当たりに植えてあげる事が非常に重要になります。
土壌の土質
セージは、通気性と排水性が良く、適度に肥沃な土壌を好みます。水分が停滞するようなジメジメした土壌では生育不良を引き起こしたり根腐れする事もあるため粘土質な土壌は避けた方が良いでしょう。植え付けの前に土壌診断を行い、通気性がよく、適度に肥沃な土壌に改良しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土なバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
セージは、日光のよく当たる場所で最もよく成長して葉の香りや風味も良くなります。そのため基本的には日向(直射日光が6時間以上)で育てましょう。ただし、夏の暑さが非常に厳しい地域では、午後から日陰になる半日影(直射日光3時間~5時間)で育てた方がよい場合もあります。
培養土
セージは、一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性が良く適度に肥沃な培養土で育てましょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
セージは、短期的な乾燥に耐える事が出来ますが、生産性を高める場合はやや湿り気のある土壌に保つのが良いでしょう。 ただし、何時までも水分が停滞するジメジメした環境は根腐れを引き起こす原因となるため、土壌の状態を見ながら、水やりを行う必要があります。
水やりの頻度と与え方
水やりの頻度は環境(植える場所や土質)にも左右されますが、基本的には土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。水やりは、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
水やりのチェックを簡単にするオススメの道具
- 水やりチェッカー(サスティ)とは、視覚的に分かりやすく色の変化で水やりのタイミングを教えてくれる水分計です。
- 白色(水やり必要)・青色(水やり不要)
- 水やりチェッカー(サスティ)は世界で初めて家庭用水分計で「PF値」が採用されています。PF値は、殆どの植物の生育に阻害がない有効水分域の中のPF2.0付近で色が変わるように設計されているため、水やりの失敗を減らします。
- PF2.0は、どんな土や多肉・観葉植物・草花にも対応しますが、乾燥に強い多肉植物では色変わり後に若干の猶予があり、乾燥に弱い草花では色変わり後は直ぐに水やりをした方が良いかもしれません。
- PF値とは、土壌の水分が毛管力によって引き付けられている強さの程度を表している数値で、これを使う事で土壌の湿り具合や植物への水やりのタイミングが分かるようになります。殆どの植物にとって利用しやすいPF値は1.7~2.3の間にあります。常にPF値が1.7より下の値にあると、多湿を嫌う多肉などは湿潤すぎて根腐れを引き起こしやすくなったり、PF値が2.3より上にあると乾燥が苦手な草花などは水枯れを引き起こしやすくなります。
- 水やり三年と言われるプロでも難しい水やり作業が、水やりチェッカー(サスティ)を使うだけで安心して行えるようになります。
- 水やりチェッカー(サスティ)は水やりが難しい植物(ラン・多肉)にも対応しています。
- 中芯は6ヶ月~9ヶ月経つと水やりをしても青色に変化しなくなるため、変化がなくなったら中芯の交換が必要になります。
肥料の与え方
セージは、ある程度の肥沃な土壌で育てていれば多くの肥料を必要としません。肥料の与えすぎは、病気や害虫の被害が多くなったり、葉の風味が落ちる原因になるため、基本的には一年から二年に1回堆肥を入れるか、必要に応じて有機肥料を入れます。
堆肥の与え方
- 堆肥とは有機物が微生物により分解された肥料もしくは土壌改良材です。生態サイクルのない庭の花壇や鉢植えは、風雨や微生物の働き等により、土壌が年々劣化していき土が硬くなったり水はけが悪くなったりします。堆肥には【化学性・物理性・生物性】を高める効果があり、劣化した土を肥沃(植物の生育がよく生産性が高い土)な土に変える働きがあります。
- 地植えの場合は初冬から早春に株から少し離れた場所に堆肥(腐葉土もしくは牛糞堆肥等)を盛ってマルチングするか、穴を掘って堆肥を入れましょう。
- 株分けや植え替えを行う時に土壌改良して植え直しても問題ありません。
- 鉢植えの場合は、植え替えを行います。鉢から株を取り出して、風雨で劣化した古い土を軽く落とし、長い根や腐った根も軽く切り詰めます。株が大きい場合は株分けもしましょう。土は新しい物を使うか、古い土を再利用する場合は2~5割ほど新しい土を混ぜます。鉢の中に新しい土と株を植え直したら完成です。
- 地植えの場合は初冬から早春に株から少し離れた場所に堆肥(腐葉土もしくは牛糞堆肥等)を盛ってマルチングするか、穴を掘って堆肥を入れましょう。
追肥の与え方
- 肥料は肥効が長く土壌改良効果も期待できる有機肥料(配合肥料や油カス等)、または肥効が長く肥料成分が多く入っている緩効性肥料を選びましょう。
- 有機肥料を与える場合は、土に剥き出しにすると分解が遅くなったり、虫が寄ってくる事もあるため、基本は土の中に埋めます。株元から少し離れた場所(葉先の下に新しい根があり肥料の吸収効率が最も良い)に穴を掘り肥料を埋めましょう。※地面にそのまま置き肥する場合もあります。
- 緩効性肥料の場合は、株元から少し離れた場所に置き肥します。置き肥とは地面に埋めずにそのまま地面の上に置く肥料です。
剪定のやり方
セージの剪定は、春の剪定と生育期間中の剪定があります。
春の剪定とは!?
セージの春の剪定とは、越冬後に行う剪定です。冬の間に枯れた茎の撤去と、株全体の切り戻しを行います。メリットは「日当たり風通しの改善」「病気予防」「株の老化の遅延」「生産性の向上」等があります。
- 春の剪定のやり方
- 冬の間に完全に枯れてしまった茎を根元から剪定して取り除きます。
- 株全体の若返りを計るために株の半分程度を切り戻し剪定します。地面から高さ10cm程の部分で切り戻し剪定を行いますが、生木と枯木を間違わないために、芽が出てきた後に、その上から剪定して上げるのも良いでしょう。
生育期間中の剪定とは!?
セージの生育期間中の剪定とは「徒長を防ぐ」「風味の良い若い葉の成長促進」「花の開花を防ぐ」「茎葉の数を増やす」などの目的で行われる剪定です。ボリュームの良い草姿と、花を楽しみたい場合は、剪定せずに育てる事も出来ます。
- 生育期間中の剪定のやり方
- 剪定の時期は生育期間中であれば、何時でも問題ありません。ただし冬の前に行うと柔らかな新芽が霜でやられる事もあるため避けた方が良いでしょう。一般的に生育期間の間で、剪定は2回程行われます。
- 剪定は茎の頂部から5~10cmを切り戻し剪定します。植物全体の半分以上を剪定するとストレスで生育が止まる事もあるため、剪定する量には注意が必要です。剪定した茎葉は、ハーブとして利用する事が出来ます。
冬越しする方法
Hardiness:4b~10a
セージは、耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にありません。 春からの成長に備えて株の周囲に穴を掘り寒肥(配合肥料)を入れたり、腐葉土を入れるかマルチングして上げるといいでしょう。
挿し木や株分けで増やす
セージは挿し木や株分けによって増やす事ができます。
挿し木の方法
- セージの挿し木時期は晩春から初夏が適します。
- 挿し穂の茎は弾力があり健康な部分をカットしましょう。
- 挿し穂の長さ約5~7cmにわけます。
- 挿し穂の下部の葉を取り除き上部の葉を残します。
- 茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くします。
- 挿し穂用の無菌の培養土を準備します。
- 切り口を下にして培養土の中に挿し穂を挿します。
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう
株分け手順
- セージの株分け時期は早春もしくは秋が最適です。
- スコップを使い株を掘りあげます。
- 株から少し土を落として根と芽の位置を確認します。
- 根に数個の芽を残すようにしてナイフやハサミ等を使い個々に切り分けましょう。
- 株分けした株は、必要な場所に植え直して水をたっぷり与えます。
播種で増やす
セージの種蒔の方法
播種時期:3月~4月・9月~10月
発芽適温:約15~20度
発芽日数:約7日~21日
発芽条件:好光性種子
- 種を撒く前に、ポットに種まき用の培養土を準備します。
- もしくは直播きする場所の土壌を整えます。
- 種を土に置き軽く押し込みます(鎮圧と呼ばれる方法で土と種の接着を高め水分の吸収をよくする)
- 発芽には光が必要なため土は被せない、または薄く土を被せます。
- 播種後は乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理しましょう。