- 原産:南アメリカ
- 科:クマツヅラ(Verbenaceae)
- 属:ランタナ(Lantana)
- 種:カマラ(Lantana camara)
- 別名:七変化(シチヘンゲ)/コモン・ランタナ(common lantana)
- 品種:バンダナ・シリーズ(Lantana camara ‘bandana’)
- 開花時期:5月~11月
- 花の色:赤色●桃色●黄色●橙色●白色〇
- 葉の色:緑色●
- 香り:花・葉
- 分類:常緑低木/常緑小低木
- 草丈:約30~60cm
- 誕生花:10月3日/10月27日/11月9日
- 花言葉:心変わり/合意/協力/厳格
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ/生垣
- 庭のスタイル:ロマンチックガーデン/エレガントガーデン/かわいいお庭/フェアリーガーデン/エンジェルガーデン/スイーツガーデン/カラーガーデン/バタフライガーデン
- 購入方法:ランタナ(バンダナ・シリーズ)を楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ランタナ(バンダナ・シリーズ)の特徴
- 葉に柑橘類を想像させるような強い香りがあります。
- 暑さと乾燥に非常に強く夏の間も休まず沢山の花を咲かせます。
- シリーズの中には品種が豊富にありコンパクトに成長する品種や最大90cmまで広がり地被植物として利用出来る品種等があります。
ランタナ(七変化)とは!?
ランタナ(七変化)は学名Lantana camara、別名では「七変化(シチヘンゲ)」や「コモン・ランタナ(common lantana)」等とも呼ばれる南アメリカが原産の常緑低木または常緑小低木です。また環境への適応能力が高いため世界中の熱帯および亜熱帯の国に広く帰化しており、日本でも沖縄や小笠原諸島などに帰化しています。
ランタナ(七変化)の語源(由来)
- 属名のLantanaはイタリア語で「柔軟」「しなやか」などを意味する「lento」に由来しており、また花序の類似性等から古典ラテン語名のViburnum lantanaに関連しています。
- 種小名のcamaraはギリシャ語で「アーチ型の部屋」「屋根付きの馬車」等を意味する「kamara」に由来します。
- 和名の七変化(シチヘンゲ)は花の色が咲き進むにつれて変化していく所に由来しています。
ランタナ(七変化)の特徴(魅力)
- ランタナ(七変化)は、開花期間がとても長い所、花がら摘みが基本的に不要で維持管理が楽な所、花が咲き進むに連れて色が変化していく所、ブッシュ状に成長して花壇の中にボリュームをつくる所等が特徴の植物です。
- そのため、花を長く楽しみたい人や、放ったらかしで花を育てたい人、飽きのこない花色を楽しみたい人、なんとなく花壇の中を花で埋めたい人や、自然風の生垣を作りたい人などに向きます。
- 樹形はブッシュ状またはツル性の性質があります。
- 野生種は茎に鋭い棘があり、柔軟で長く伸びます。そのため、ツル植物のように茎(棘)を他の構造物に引っ掛けて高さ600cmまで成長する事があります。
- 園芸品種は基本的にコンパクトなため、茎が直立または湾曲して広がりブッシュ状に成長します。また棘がない品種も多く安全で育てやすいです。
- 葉には硬い毛が生えているため触るとザラザラとした質感があります。
- 葉を触ったり潰したりすると柑橘類を想像させるような香りが広がります。
- ランタナは開花期間が非常に長く、晩春頃から晩秋まで殆ど休むことなく花を咲かせ続けます。
- 花は頂部に沢山の花が集まりポンポンとした半球状の可愛らしい花を咲かせます。
- 花は咲き進むにつれて色が変化するため、普通は中心部の花と外側の花で花色が変化します。
- 花は近くで匂いを嗅ぐと柑橘類のような心地よい香りがあります。
- ランタナの花は蝶々が好む花としても知られており、バタフライガーデンに取り入れたい花として必ずランクインしてくる植物です。
- そのため、ランタナを植えると、蜜を求めて蝶々が花の周りを優雅にひらひらと飛び回るようになり、お庭全体が昆虫と共生するナチュラルな雰囲気になりやすいです。
- ランタナは大株に育つ品種であれば自然風の生垣として利用する事が出来ます。
- 生垣とは土地の境界をわける目的などで、境界線を引くように植物(木)を並べて植栽して植物の壁をつくる事です。自然風の生垣は、剪定によって形を整えるのではなく自然の樹形をいかして作られる生垣です。
- ランタナは非常に丈夫で育てやすい植物ですが、環境への適応性が高いため根付きやすく、また鳥が種子を食べるため広範に広がる可能性があり、またアレロパシーを放出するため在来植物の発芽や根の伸長を阻害してしまったり、茎葉が繁茂して広がるため在来植物の光や栄養を奪ってしまったりして、生物の多様性を損ねながら広がる可能性があります。
- 実際に世界中の熱帯および亜熱帯の国に広く帰化しており、日本でも沖縄や小笠原諸島などで帰化しています。そのため、有害で悪名高い雑草として扱われる事も多く、世界の侵略的外来種ワースト100にも掲載されています。
- ランタナは有害な雑草として見られる事もありますが、園芸品種では種子を生産しなかったり、コンパクトに成長する習慣があったりするため、侵襲性が低いです。またアレロパシー効果も花壇の中では雑草を抑制するメリットとしてとらえる事ができます。
- ランタナは葉・花・果実に有毒成分であるランタデン(Lantadene)が含まれており、牛や馬、犬や猫などの家畜に対して有毒である事が知られています。人体に対しては不明な部分も多く、熟した果実は安全と主張する研究などもありますが、有毒である可能性が高いため食べることは出来ません。
- ランタデン(Lantadene)は、摂取すると肝毒性や光過敏症などの症状を引き起こす可能性があります。
ランタナ(七変化)の樹高は約50(~600)cm、樹形はツル性またはブッシュ状、茎は柔軟で湾曲する傾向があり、枝分かれが多く、直立したり斜上したり横へと広がったりします。茎の断面は四角形、棘があり、茎の色は若い時は緑色、成熟して木質化すると淡い褐色です。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約2(~12)cm、幅は約2(~6)cm、葉身の形は卵形(広卵形)、葉のふち部分に鋸歯があり、硬い毛が生えるためざらざらした質感がある。
花序の大きさは直径約2(~4)cm、形は散形花序になり茎の末端に花が集まります。花冠は高杯形、高杯形花冠は花弁が合着しており筒部が長く先端が皿状に開き、裂片は4個、花冠の色は赤・桃・黄・橙・紫・白があります。
果実は核果(薄い外果皮・多肉質な中果皮・殻状の硬い内果皮がある)、核果の形は球形、色は黒色または暗紫色です。
ランタナ(七変化)の園芸品種の紹介
・茎が非常によく分岐するため茎の数が多くふさふさとした密な外観をつくり、株を覆うように沢山の花が咲きます。
・花はボール状の整った外観をしています。
・草丈が20~25cmと低くコンパクトに育つため小さな庭の花壇や鉢植えでも育てやすいです。
・維持管理が楽で育てやすいです。
・ジャパンフラワーセレクション2018-2019でガーデニング部門の最優秀賞を受賞した品種(ムーンホワイト)です。
・従来のランタナよりも分枝がよいため密な樹形になり綺麗なドーム状の外観になります。
・連続開花性に非常に優れており次々と花を咲かせます。
・花の数が非常に多いため、花が株の表面を覆う力が高く、華やかな花姿が楽しめます。
・花房の大きさが直径5cmに達する事もあり、従来のランタナよりも大きいため強い存在感があり華やかです。
・維持管理が楽で丈夫なため初心者でも育てやすいです。
・株は高さ約50cm、幅は約60cmのドーム状に成長します。
楽天で購入 スーパーランタナ・トロピカルサンセットは、花の色が咲き進むにつれて黄色から鮮やかな桃色へと色が変化します。そのため、南国の果物を想像させるようなトロピカルでカラフルな雰囲気をつくります。 | 楽天で購入 スーパーランタナ・サニーイエローは、花の外周が白色になる黄色と白色の2色の花色が、光輝くような明るい雰囲気を演出します。 |
楽天で購入 スーパーランタナ・レインボーオレンジは、花の色が咲き進むにつれて黄色から赤色(赤橙色)へと変化します。そのため、南国の果物を想像させるようなトロピカルでカラフルな花色が楽しめます。 | 楽天で購入 スーパーランタナ・ムーンホワイトは、花の筒部が黄色になる、白色と黄色の2色の花色が、光に照らされて明るく輝くような雰囲気を演出します。 |
・花は不稔性のため種子を作りません。
・種子作りにエネルギーを使わずに花にエネルギーが向かうため、沢山の花を咲かせる事が出来ます。
・不稔性のため種子が逸出して地域に帰化する心配がありません。
・開花が少し早いため、普通より早く花を楽しむ事が出来ます。
・花の形が綺麗な半球形となるため整った見た目をしています。
・高さ幅ともに約30~40cmとコンパクトに成長するため小さなお庭の花壇や鉢植えでも育てやすいです。
ブルーミファイ・レッドは、花の色が咲き進むにつれて黄色から赤色(赤橙色)へと変化します。そのため、南国の果物を想像させるようなトロピカルでカラフルな花色が楽しめます。 | ブルーミファイ・ローズは、花の色が咲き進むにつれて黄色からサーモンピンク、ホットピンクへと色が変化します。そのため、南国の果物を想像させるようなトロピカルでカラフルな花色が楽しめます。 |
ブルーミファイ・ピンクは、花の色が咲き進むにつれて黄色から柔らかな桃色へと変化します。そのため、明るさと子供っぽさがあり、可愛らしい雰囲気をつくります。 | ブルーミファイ・マンゴーは、花の色が咲き進むにつれて黄色から明るい橙色へと変化します。そのため、南国のビーチを想像させるようなトロピカルガーデンによく合う品種です。 |
ブルーミファイ・オレンジは、花の色が咲き進むにつれて黄橙色から橙色へと変化します。そのため、明るく開放的な雰囲気をつくるカジュアルガーデンによくあいます。 | ブルーミファイ・ホワイトは、花の色が咲き進むにつれて明度の高い黄色から白色へと変化します。そのため、光に照らされて明るく輝くような雰囲気を演出出来ます。 |
葉に柑橘類を想像させるような強い香りがあります。
・暑さと乾燥に非常に強く夏の間も休まず沢山の花を咲かせます。
・シリーズの中には品種が豊富にありコンパクトに成長する品種や最大90cmまで広がり地被植物として利用出来る品種等があります。
・開花が早い傾向があるため普通より早くから花を楽しめます。
・花房の中の花数が多いため花房のボリュームがよく半球形の綺麗な花姿をつくります。
・花の直径が大きめなため存在感があり華やかです。
・開花が少し早いため、普通より早く花を楽しむ事が出来ます。
・樹形は開張型、開張型は横に広がる傾向が強いため花壇の縁などで地被植物としても利用出来ます。
楽天で購入 パニックドーム・オレンジバイカラーは、花の色が咲き進むにつれて黄色から橙色、赤橙色へと変化します。そのため、南国の果物を想像させるようなトロピカルでカラフルな花色が楽しめます。 | 楽天で購入 パニックドーム・ホワイトバイカラーは、花の色が咲き進むにつれて明度の高い黄色から白色へと変化します。そのため、光に照らされて明るく輝くような雰囲気を演出出来ます。 |
・一般的なランタナよりも茎が細く繊細な雰囲気をつくります。
・株の高さが20~40cmとコンパクトに育つため小さな庭の花壇や鉢植えでも育てやすいです。
・いくつかの品種では葉のふち部分にクリーム色の覆輪が入るためカラーリーフとして楽しめます。
・維持管理が楽で育てやすいです。
ランタナの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
ランタナ(バンダナ・シリーズ)の育て方
花壇の土づくり
日当り
ランタナ(バンダナ・シリーズ)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため、基本的には直射日光が六時間以上当たる日向で育てましょう。また直射日光が三時間から五時間までの半日影迄で育てる事が可能です。
日当たりが適切な環境で育てる事で光合成が活発に行われるため、株の生育が良くなり、花付きや花の大きさも良くなります。そのため、適切な日当たりに植えてあげる事が非常に重要になります。
土壌の土質
ランタナ(バンダナ・シリーズ)は、基本的に土壌の水はけが良ければ、栄養の乏しい土壌でも、肥沃な土壌でも問題なく育てる事が出来ます。ただし、水分が停滞するようなジメジメした土壌では生育不良を引き起こしたり根腐れする事もあるため粘土質な土壌は避けた方が良いでしょう。植え付けの前に土壌診断を行い、通気性がよく適度に腐葉土等が入った土壌に改良しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土なバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
ランタナ(バンダナ・シリーズ)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため、基本的には直射日光が六時間以上当たる日向で育てましょう。また直射日光が三時間から五時間までの半日影迄で育てる事が可能です。
培養土
ランタナ(バンダナ・シリーズ)は、一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性が良く適度に肥沃な培養土で育てましょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
地植え
ランタナ(バンダナ・シリーズ)は乾燥に強いため、地植えしている場合は極端に乾燥する場合を除いて、基本的には降水のみで育てられます。雨が長く降らない場合、指を入れて土壌の表面(2~5cm)が乾燥している場合、葉や茎が萎れている場合などは、必要に応じて水やりを行いましょう。
鉢植え
ランタナ(バンダナ・シリーズ)を鉢植えで育てる場合は土の乾燥が早くなるため、定期的な水やりが必要になります。ただし水やりを行い過ぎてジメジメとした環境が続くと根腐れしてしまうため、土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。
水やりのチェックを簡単にするオススメの道具
- 水やりチェッカー(サスティ)とは、視覚的に分かりやすく色の変化で水やりのタイミングを教えてくれる水分計です。
- 白色(水やり必要)・青色(水やり不要)
- 水やりチェッカー(サスティ)は世界で初めて家庭用水分計で「PF値」が採用されています。PF値は、殆どの植物の生育に阻害がない有効水分域の中のPF2.0付近で色が変わるように設計されているため、水やりの失敗を減らします。
- PF2.0は、どんな土や多肉・観葉植物・草花にも対応しますが、乾燥に強い多肉植物では色変わり後に若干の猶予があり、乾燥に弱い草花では色変わり後は直ぐに水やりをした方が良いかもしれません。
- PF値とは、土壌の水分が毛管力によって引き付けられている強さの程度を表している数値で、これを使う事で土壌の湿り具合や植物への水やりのタイミングが分かるようになります。殆どの植物にとって利用しやすいPF値は1.7~2.3の間にあります。常にPF値が1.7より下の値にあると、多湿を嫌う多肉などは湿潤すぎて根腐れを引き起こしやすくなったり、PF値が2.3より上にあると乾燥が苦手な草花などは水枯れを引き起こしやすくなります。
- 水やり三年と言われるプロでも難しい水やり作業が、水やりチェッカー(サスティ)を使うだけで安心して行えるようになります。
- 水やりチェッカー(サスティ)は水やりが難しい植物(ラン・多肉)にも対応しています。
- 中芯は6ヶ月~9ヶ月経つと水やりをしても青色に変化しなくなるため、変化がなくなったら中芯の交換が必要になります。
肥料の与え方
ランタナ(バンダナ・シリーズ)は、ある程度の肥沃な土壌で育てていれば多くの肥料を必要としません。肥料が多いと花を犠牲にして枝葉が増えたり、葉が大きくなり花が目立たなくなったりする可能性があります。
花壇で育てている場合も極端に栄養が乏しい土壌で育てていたり、鉢植えなど培養土の劣化や栄養が無くなるのが早い環境で育てている場合は、必要に応じて春に堆肥を入れたり、春に肥料を与える必要があります。
肥料の与え方
- 肥料は早春から春に与えます。
- 肥料の種類は肥効が長く続く緩効性肥料を選び、肥料の成分は山型肥料(リン成分が多く入る)または水平型肥料(肥料成分がバランスよく入る)を選ぶと良いでしょう。
- 肥料の与え方は、肥料の種類によって変わりますが、一般的には株元から少し離れた場所に置き肥します。※製品のラベルに従って肥料を与えると良いでしょう。
剪定のやり方
ランタナ(バンダナ・シリーズ)の剪定は、春に行います。また外観を整えたい場合は必要に応じて生育期間中も剪定することが出来ます。
春の剪定とは!?
ランタナの春の剪定とは、越冬後に行う剪定です。
奔放に伸びた茎を切り戻して、株全体の外観を整える目的、茎の枝分かれを促して樹形を密にする目的、生産性の高い若い茎葉の成長を促して花の数を増やす目的等で行われます。
- 春の剪定のやり方
- 春からの成長が始まる前の早春から春に剪定を行います。
- 株全体の若返りを計るために株の半分程度または、地面から高さ15~30cm程の部分で切り戻し剪定を行います。株全体を均一にドーム状に剪定すると良いでしょう。
生育期間中の剪定とは!?
ランタナの生育期間中の剪定は必ず必要な作業ではありません。ただし一部の茎が著しく伸びて外観を崩したり、成長し過ぎて他の植物の成長を阻害することがあります。そのため、必要に応じて剪定が必要になる場合があります。
- 生育期間中の剪定のやり方
- 剪定の時期は生育期間中であれば、何時でも問題ありません。
- 徒長して邪魔になっている茎を、茎の途中から切り戻し剪定します。
冬越しする方法
Hardiness:9~11
ランタナ(バンダナ・シリーズ)は軽い霜であれば耐えられるため、暖地であれば地植えで越冬させる事が可能です。ただし長く霜が続いたり、強い霜が降りると枯れてしまう事があるため、必要に応じて冬越し対策が必要になります。
また株が大きくなると耐寒性が高まるため、冬越しがやりやすくなります。
冬越し対策
- 屋外で育てている場合は、霜が降りる前に霜対策として不織布などを被せます。
- また霜が降りる前に株を掘り起こして鉢植えに植え直した後に、軒下に移動したり、温室に移動するなどして管理する事も可能です。
- 鉢植えで育てている場合は、霜の当たらない軒下に移動したり、凍結が心配な場合は屋内や温室に移動したりするとよいでしょう。
播種で増やす
ランタナの種蒔の方法
播種時期:3月~4月
発芽適温:約20度~25度
発芽日数:約14日
光条件:
種まき手順
- 種を撒く前に、ポットに種まき用の培養土を準備します。
- もしくは直播きする場所の土壌を整えます。
- 種を土に置き軽く押し込みます(鎮圧と呼ばれる方法で土と種の接着を高め水分の吸収をよくする)
- 種の上に薄く土を被せます。
- 播種後は乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理しましょう。