エリンジウムは属の中に約263種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、園芸品種が豊富にありメタリックブルーの花色と卵形の可愛らしい花姿が魅力的なマツカサアザミ、園芸品種の中には黄色の花を咲かせるものもあり細長い苞が襟巻のようにつくザベリー、他のエリンジウムと比べて花が著しく大きくまた苞も大きなギガンテウム等が親しまれています。
エリンジウム属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
マツカサアザミの特徴や園芸品種
原産:中央・南東ヨーロッパ/中央アジア
学名:Eryngium planum
草丈:約30~60cm
分類:多年草
開花時期:6月~8月
花色:青色●白色〇
葉色:緑色●黄色●白色〇
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:7月25日/7月30日
花言葉:無言の愛/秘密の恋/秘めた愛/光を求める
用途:カラーリーフ/切り花
マツカサアザミとは!?
マツカサアザミは学名Eryngium planum、別名「エリンジウム・プラナム」や「ブルー・エリンゴ(blue eryngo)」とも呼ばれる中央・南東ヨーロッパおよび中央アジアが原産の多年草です。
マツカサアザミの語源(由来)
- 属名のEryngiumは古代ギリシア語の「ἠρύγγιον(ērúngion)」からきており、エリンジウムの古名です。
- 種小名のplanumはラテン語で「平ら」「平面」を意味しています。
- マツカサアザミの由来は花が「松かさ(松ぼっくり)」に似ていて、上部の葉が「アザミ」に似る所からきています。
マツカサアザミの特徴(魅力)
- 花は長球形の卵の様な可愛らしい形をしています。
- ↳光沢のあるメタリックブルーの花色は、自然では見られないようなモダンな雰囲気をつくるため都会的で洗練されたお庭等によくあいます。
- 花(花序)の下には花と同程度の長さのある細長い苞があり襟の様な見た目をしているため装飾性を増しています。
- ↳苞も花と同様に通常は美しい青色です。
- 花は個性的な形から切り花として花瓶に生けて利用されたりドライフラワーにしてフラワーアレンジメント等に利用されたりします。
- ↳切り花としては管理の仕方にも左右されますが日持ち7~10日程度です。
- マツカサアザミの葉は下部では大きく楕円形をしていますが上部では葉が少なく細いため目立ちません。
- ↳そのため茎と花だけの様な美しいシルエットをつくります。
- 葉は下部では楕円形をしており上部では掌状に深く裂け縁部分に棘を持ちます。
- 葉の色は通常緑色ですが幾つかの品種では白色(~薄黄色)の班が入るものもありカラーリーフとして楽しまれる事もあります。
- 茎は上部でよく枝分かれして沢山の花をつけ茎の色は灰白色や灰緑色や青色等があります。
- マツカサアザミは乾燥や栄養の乏しい土壌に強いです。
- ↳ただしジメジメした多湿や長雨を苦手にしているため管理場所には注意が必要です。
マツカサアザミの根は木質の直根です。茎の色は灰緑色や灰白色、青色や赤みを帯びる事もあり、茎は直立して上部で分枝する草姿を作り、高さ約30(~60)cmの間で成長します。葉は根生葉と茎葉があり、茎葉は互生葉序につきます。葉色は緑色で、品種により黄色(~白色)の班が入る場合があります。葉身は下部と上部で形が異なり、根生葉は心形で鋸歯があり、下部の葉身は楕円形もしくは卵形で鋸歯があり、上部の葉身は3~5回掌状中裂(~全裂)して縁部分に棘があります。花序は小花が長球形に集まり頭花をつくります。花序基部には苞があり、苞の長さは花序の長さと同程度で、苞の形は細長い線形で先が鋭利になり縁部分に鋭い棘をもち、花序を囲むように複数つきます。個々の花は花弁が5個と雄蕊が5個と雌蕊があります。
開花時期は初夏から晩夏、花色は青色や白色があり、個々の花には5個の花弁と5個の雄蕊と雌蕊があり、花序は小花が長球形に集まり頭状花序の花を咲かせます。草姿はロゼット状で高さは最大約30(60)cm × 幅は約30(45)cmの間で成長します。葉色は緑色、葉身は心形もしくは楕円形か3~5回掌状中裂(~全裂)して、葉序は根生葉もしくは互生葉序につきます。
マツカサアザミの切り花の楽しみ方
- マツカサアザミの収穫は朝の涼しい時間帯におこないましょう。
- 収穫の前に水を入れたバケツを準備しておきます。
- マツカサアザミの収穫は花の色が変わってきたタイミングで行います。
- 収穫したマツカサアザミを水に漬けて水切りを行います。
- 水切りしたら花瓶に生けて楽しみます。
- 日持ちは管理の仕方で変わりますが約7~10日程度です。
- ↳管理は数日(約1~3日)ごとに水換えと水切りを行い、水揚げが悪い場合は必要に応じて湯揚げを行います。
水切り 水切りとは茎の根元を水の中に浸けた状態で、茎の根元から上に約1~5cmの部分でハサミを使い斜めにカットして、吸水面を広げ水揚げしやすくする方法です。水の中で切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。※導管に気泡が入ると水揚げが悪くなり萎れやすくなります。
湯揚げ 湯揚げとは約80度に沸騰させたお湯に切り花の切り口をつけて、内部の気泡を膨張させ外に押し出し、水揚げをよくする方法です。 ①湯上げする際は熱や水蒸気が余計な部分に当たらないように切り花の下部(約20cm)を残して花全体を新聞紙で包みます。 ②切り花をお湯につけた後は冷水に浸ける必要があるため、予めバケツ等に冷水を入れて準備しておきましょう。 ②鍋で沸騰させたお湯(約80度)に約30秒ほど切り花の切り口をつけましょう。 ③お湯に浸け終わったら予め準備しておいた冷水に浸けて2時間程度水揚げを行います。 ④水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い再度花瓶に生けて楽しみます。
マツカサアザミのドライフラワーの作り方
- マツカサアザミの収穫は乾燥が続く日の朝(朝露が消えた後)に行いましょう。
- 収穫のタイミングは花が完全に開いた後の最高の色が出ているタイミングで行います。
- 茎を好みの長さで剪定ハサミで切って収穫して下葉を取り除きましょう。
- 収穫した花はハンギング法・フラッシュドライ等の方法で乾燥させるのが一般的です。またこれ以外にも水の入っていない深めの花瓶に挿して花を楽しみながら乾燥させる方法もあります。
ハンギング法 ハンギング法とは、植物を壁や天井等から吊り下げて自然乾燥でドライフラワーをつくる方法です。ハンギング法は最も一般的に利用されるドライフラワーを作る手順で、用意する物も花材以外には殆ど要らず手軽に作れる所が魅力です。手順は花の茎の下部を固定する物(麻紐・洗濯バサミ等)で抑えて、逆さにし壁や天井から吊り下げます。管理する場所は基本的に直射日光の当たらない涼しく乾燥した場所です。乾燥させる時間は2~4週間程度で、自然乾燥させます。
フラッシュドライ法 フラッシュドライ法とは、炎天下の駐車場に止まっている車のトランクに花を24時間程度入れて一気に乾燥させる方法です。フラッシュドライ法は熱で一気に花を乾燥させるため色が残りやすい所が魅力です。
マツカサアザミの栽培方法
園芸では、マツカサアザミの個性的な草姿(茎と花だけの様な姿)や、モダンな雰囲気が漂うメタリックブルーの美しい花色(茎色)を楽しむ目的で育てられる事が多く、またその花を切り花として花瓶に生けて楽しまれたり、ドライフラワーにして楽しまれたりします。花壇で楽しむと比較的に背が高くなるため、花壇の中で立体感が出たり美しい背景となります。
マツカサアザミを育てる際に注意する事は「ジメジメとした多湿」です。基本的には乾燥に強く肥料も殆ど必要としないため、理想的な環境では放ったらかしで育てる事も出来ますが、長雨等でジメジメした環境が続くと多湿で根腐れを引き起こし枯れてしまう事も多いです。そのため長雨に当たらない様な場所で育てたり、土壌の排水性を高めておくなどの対策も必要になるでしょう。
マツカサアザミの主な園芸品種
エリンジウム(タイニージャックポット)は一般的な種と比べて著しく草丈が低く、節間も短くよく分枝して、沢山の花を咲かせる魅力的な園芸品種です。緑色の花は成熟すると青色へと変わり、苞葉や茎も青色をしています。色鮮やかな青色の花は、単体でも落ち着きのある雰囲気を作りますが、様々な色(赤色・黄色等)を組合せるとカラフルなお庭も作れるでしょう。
エリンジウム(ザベリー)の特徴や園芸品種
学名:Eryngium × zabelii
草丈:約30~60cm
分類:多年草
開花時期:6月~8月
花色:黄色●青色●白色〇
葉色:緑色●黄色●白色〇
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:7月25日/8月15日/8月28日
花言葉:無言の愛/秘密の恋/秘めた愛/光を求める
用途:カラーリーフ/切り花
エリンジウム(ザベリー)とは!?
エリンジウム(ザベリー)は学名Eryngium × zabelii、別名「ザベリー・シーホリー(Zabel Sea Holly)」や「シーホリー(Sea Holly)」とも呼ばれ、アルピナム種(E. alpinum)とブルガティ種(E. bourgatii)が交雑した多年草です。
エリンジウム(ザベリー)の語源(由来)
- 属名のEryngiumは古代ギリシア語の「ἠρύγγιον(ērúngion)」からきており、エリンジウムの古名です。
- 種小名のzabeliiはドイツの植物学者Hermann Zabelへの献名です。
エリンジウム(ザベリー)の特徴(魅力)
- エリンジウム(ザベリー)の長さ5cm迄あり長球形の卵の様な可愛らしい形をしています。
- ↳光沢のあるメタリックブルーの花色は、自然では見られないようなモダンな雰囲気をつくるため都会的で洗練されたお庭等によくあいます。
- ↳また園芸品種(ネプチューンズゴールド)の中には黄色の花を咲かせる品種もあり明るい雰囲気をつくります。
- エリンジウム(ザベリー)の花の下には長さ7.5cm迄の細長い苞があり襟の様な見た目をしているため装飾性を増しています。
- ↳苞は品種により緑色や青色や黄色をしています。
- 花は個性的な形から切り花として花瓶に生けて利用されたりドライフラワーにしてフラワーアレンジメント等に利用されたりします。
- ↳切り花としては管理の仕方にも左右されますが日持ち7~10日程度です。
- 葉は縁部分が深くカットされており装飾的な形をしています。
- ↳縁部分にはアザミを思わせる様な棘があります。
- 茎は上部でよく枝分かれして沢山の花をつけ茎の色は灰白色や灰緑色や青色等があります。
- エリンジウム(ザベリー)は乾燥や栄養の乏しい土壌に強いです。
- ↳ただしジメジメした多湿や長雨を苦手にしているため管理場所には注意が必要です。
エリンジウム(ザベリー)の根は木質の直根です。茎の色は灰緑色(~灰白色)もしくは青色で、茎は直立して上部で分枝する草姿を作り、高さ約30(~60)cmの間で成長します。葉は根生葉と茎葉があり、茎葉は互生葉序につきます。葉色は緑色で、品種により黄色(~白色)もあり、葉身は3~7回掌状中裂(~全裂)して縁部分に棘があります。花序は小花が長球形に集まり長さ5cm迄の頭花をつくります。花序基部には緑色もしくは青色か黄色の苞があり、苞の長さは7.5cm迄、苞の形は細長い線形で先が鋭利になり縁部分に鋭い棘をもち、花序を囲むように複数つきます。個々の花は花弁が5個と雄蕊が5個と雌蕊があります。
開花時期は初夏から晩夏、花色は青色や黄色、白色があり、個々の花には5個の花弁と5個の雄蕊と雌蕊があり、花序は小花が長球形に集まり頭状花序の花を咲かせます。草姿はロゼット状で高さは最大約30(60)cm × 幅は約30(45)cmの間で成長します。葉色は緑色、葉身は3~5回掌状中裂(~全裂)して、葉序は根生葉もしくは互生葉序につきます。
エリンジウム(ザベリー)の切り花の楽しみ方
- エリンジウム(ザベリー)の収穫は朝の涼しい時間帯におこないましょう。
- 収穫の前に水を入れたバケツを準備しておきます。
- エリンジウム(ザベリー)の収穫は花の色が変わってきたタイミングで行います。
- 収穫したエリンジウム(ザベリー)を水に漬けて水切りを行います。
- 水切りしたら花瓶に生けて楽しみます。
- 日持ちは管理の仕方で変わりますが約7~10日程度です。
- ↳管理は数日(約1~3日)ごとに水換えと水切りを行い、水揚げが悪い場合は必要に応じて湯揚げを行います。
水切り
水切りとは茎の根元を水の中に浸けた状態で、茎の根元から上に約1~5cmの部分でハサミを使い斜めにカットして、吸水面を広げ水揚げしやすくする方法です。水の中で切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。※導管に気泡が入ると水揚げが悪くなり萎れやすくなります。
湯揚げ
湯揚げとは約80度に沸騰させたお湯に切り花の切り口をつけて、内部の気泡を膨張させ外に押し出し、水揚げをよくする方法です。
①湯上げする際は熱や水蒸気が余計な部分に当たらないように切り花の下部(約20cm)を残して花全体を新聞紙で包みます。
②切り花をお湯につけた後は冷水に浸ける必要があるため、予めバケツ等に冷水を入れて準備しておきましょう。
②鍋で沸騰させたお湯(約80度)に約30秒ほど切り花の切り口をつけましょう。
③お湯に浸け終わったら予め準備しておいた冷水に浸けて2時間程度水揚げを行います。
④水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い再度花瓶に生けて楽しみます。
エリンジウム(ザベリー)のドライフラワーの作り方
- エリンジウム(ザベリー)の収穫は乾燥が続く日の朝(朝露が消えた後)に行いましょう。
- 収穫のタイミングは花が完全に開いた後の最高の色が出ているタイミングで行います。
- 茎を好みの長さで剪定ハサミで切って収穫して下葉を取り除きましょう。
- 収穫した花はハンギング法・フラッシュドライ等の方法で乾燥させるのが一般的です。またこれ以外にも水の入っていない深めの花瓶に挿して花を楽しみながら乾燥させる方法もあります。
ハンギング法
ハンギング法とは、植物を壁や天井等から吊り下げて自然乾燥でドライフラワーをつくる方法です。ハンギング法は最も一般的に利用されるドライフラワーを作る手順で、用意する物も花材以外には殆ど要らず手軽に作れる所が魅力です。手順は花の茎の下部を固定する物(麻紐・洗濯バサミ等)で抑えて、逆さにし壁や天井から吊り下げます。管理する場所は基本的に直射日光の当たらない涼しく乾燥した場所です。乾燥させる時間は2~4週間程度で、自然乾燥させます。
フラッシュドライ法
フラッシュドライ法とは、炎天下の駐車場に止まっている車のトランクに花を24時間程度入れて一気に乾燥させる方法です。フラッシュドライ法は熱で一気に花を乾燥させるため色が残りやすい所が魅力です。
エリンジウム(ザベリー)の栽培方法
園芸では、エリンジウム(ザベリー)の個性的な草姿(茎と花だけの様な姿)や、モダンな雰囲気が漂うメタリックブルーの美しい花色(茎色)を楽しむ目的で育てられる事が多く、またその花を切り花として花瓶に生けて楽しまれたり、ドライフラワーにして楽しまれたりします。花壇で楽しむと比較的に背が高くなるため、花壇の中で立体感が出たり美しい背景となります。
エリンジウム(ザベリー)を育てる際に注意する事は「ジメジメとした多湿」です。基本的には乾燥に強く肥料も殆ど必要としないため、理想的な環境では放ったらかしで育てる事も出来ますが、長雨等でジメジメした環境が続くと多湿で根腐れを引き起こし枯れてしまう事も多いです。そのため長雨に当たらない様な場所で育てたり、土壌の排水性を高めておくなどの対策も必要になるでしょう。
エリンジウム(ザベリー)の主な園芸品種
エリンジウム(アルピナム)の特徴や園芸品種
原産:ヨーロッパ
学名:Eryngium alpinum
草丈:約30~100cm
分類:多年草
開花時期:6月~8月
花色:緑色●紫色●青色●
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:7月25日/8月15日/8月28日
花言葉:無言の愛/秘密の恋/秘めた愛/光を求める
用途:カラーリーフ/切り花/背が高い花
エリンジウム(アルピナム)とは!?
エリンジウム(アルピナム)は学名Eryngium alpinum、別名「アルパイン・シーホリー(alpine sea holly)」や「クィーン・オブザ・アルプス(queen of the Alps)」等とも呼ばれるヨーロッパ原産の多年草です。
エリンジウム(アルピナム)の語源(由来)
- 属名のEryngiumは古代ギリシア語の「ἠρύγγιον(ērúngion)」からきており、エリンジウムの古名です。
- 種小名のalpinumは「アルプスの」「高山」を意味しており自生地に由来しています。
エリンジウム(アルピナム)の特徴(魅力)
- エリンジウム(アルピナム)の茎は垂直に最大100cmまで伸びて殆ど分枝せず上部で数回だけ分枝します。
- 花は長球形の可愛らしい形をしていて長さ4cmまであります。
- 花(花序)の下には花よりも長い約6cmの細長い苞があり棘があります。
- ↳苞は花序と同様に直立もしくは緩く横に広がります。
- ↳苞の色は緑色や紫色や白色がありビニールの様な美しい光沢があります。
- 花は個性的な形から切り花として花瓶に生けて利用されたりドライフラワーにしてフラワーアレンジメント等に利用されたりします。
- ↳切り花としては管理の仕方にも左右されますが日持ち7~10日程度です。
- エリンジウム(アルピナム)の葉は下部では大きく楕円形をしていますが上部では葉が少なく細いため目立ちません。
- ↳そのため茎と花だけの様な美しいシルエットをつくります。
- 葉は縁部分が深くカットされた装飾的な形をしており縁部分に棘があります。
- エリンジウム(アルピナム)は乾燥や栄養の乏しい土壌に強いです。
- ↳ただしジメジメした多湿や長雨を苦手にしているため管理場所には注意が必要です。
エリンジウム(アルピナム)の根は木質の直根です。茎の色は灰緑色もしくは紫色で、茎は直立して殆ど分岐することなく上部で数回分枝する草姿を作り、高さ約30(~100)cmの間で成長します。葉は根生葉と茎葉があり、茎葉は互生葉序につきます。葉色は緑色で光沢があります。根生葉は長さ約13(~17)cm幅約10(~15)cmで楕円形もしくは心形で縁部分に鋸歯があります。茎葉は無柄で、葉身は心形もしくは3~5回掌状中裂(~全裂)していて縁部分に棘があります。花序は小花が長球形に集まり長さ約4cm幅約2cmの頭花をつくります。花序基部には緑色もしくは青色か紫色の苞があり、苞の長さは6cm迄、苞の形は細長い線形で先が鋭利になり縁部分に鋭い棘をもち、花序を囲むように10(~20)個つきます。個々の花は直径0.2cmで花弁が5個と雄蕊が5個と雌蕊があります。花後の果実は痩果です。
開花時期は初夏から晩夏、花色は青色や紫色、白色があり、個々の花には5個の花弁と5個の雄蕊と雌蕊、花序は小花が長球形に集まり頭状花序の花を咲かせます。草姿はロゼット状で高さは最大約30(100)cm × 幅は約30(45)cmの間で成長します。葉色は緑色、葉身は心形もしくは楕円形か3~5回掌状中裂(~全裂)して縁部分に鋸歯があり、葉序は根生葉もしくは互生葉序につきます。
エリンジウム(アルピナム)の切り花の楽しみ方
- エリンジウム(アルピナム)の収穫は朝の涼しい時間帯におこないましょう。
- 収穫の前に水を入れたバケツを準備しておきます。
- エリンジウム(アルピナム)の収穫は花の色が変わってきたタイミングで行います。
- 収穫したエリンジウム(アルピナム)を水に漬けて水切りを行います。
- 水切りしたら花瓶に生けて楽しみます。
- 日持ちは管理の仕方で変わりますが約7~10日程度です。
- ↳管理は数日(約1~3日)ごとに水換えと水切りを行い、水揚げが悪い場合は必要に応じて湯揚げを行います。
水切り
水切りとは茎の根元を水の中に浸けた状態で、茎の根元から上に約1~5cmの部分でハサミを使い斜めにカットして、吸水面を広げ水揚げしやすくする方法です。水の中で切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。※導管に気泡が入ると水揚げが悪くなり萎れやすくなります。
湯揚げ
湯揚げとは約80度に沸騰させたお湯に切り花の切り口をつけて、内部の気泡を膨張させ外に押し出し、水揚げをよくする方法です。
①湯上げする際は熱や水蒸気が余計な部分に当たらないように切り花の下部(約20cm)を残して花全体を新聞紙で包みます。
②切り花をお湯につけた後は冷水に浸ける必要があるため、予めバケツ等に冷水を入れて準備しておきましょう。
②鍋で沸騰させたお湯(約80度)に約30秒ほど切り花の切り口をつけましょう。
③お湯に浸け終わったら予め準備しておいた冷水に浸けて2時間程度水揚げを行います。
④水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い再度花瓶に生けて楽しみます。
エリンジウム(アルピナム)のドライフラワーの作り方
- エリンジウム(アルピナム)の収穫は乾燥が続く日の朝(朝露が消えた後)に行いましょう。
- 収穫のタイミングは花が完全に開いた後の最高の色が出ているタイミングで行います。
- 茎を好みの長さで剪定ハサミで切って収穫して下葉を取り除きましょう。
- 収穫した花はハンギング法・フラッシュドライ等の方法で乾燥させるのが一般的です。またこれ以外にも水の入っていない深めの花瓶に挿して花を楽しみながら乾燥させる方法もあります。
ハンギング法
ハンギング法とは、植物を壁や天井等から吊り下げて自然乾燥でドライフラワーをつくる方法です。ハンギング法は最も一般的に利用されるドライフラワーを作る手順で、用意する物も花材以外には殆ど要らず手軽に作れる所が魅力です。手順は花の茎の下部を固定する物(麻紐・洗濯バサミ等)で抑えて、逆さにし壁や天井から吊り下げます。管理する場所は基本的に直射日光の当たらない涼しく乾燥した場所です。乾燥させる時間は2~4週間程度で、自然乾燥させます。
フラッシュドライ法
フラッシュドライ法とは、炎天下の駐車場に止まっている車のトランクに花を24時間程度入れて一気に乾燥させる方法です。フラッシュドライ法は熱で一気に花を乾燥させるため色が残りやすい所が魅力です。
エリンジウム(アルピナム)の主な園芸品種
エリンジウム(ギガンテウム)の特徴や園芸品種
原産:西アジア/コーカサス地方
学名:Eryngium giganteum
草丈:約30~100cm
分類:一・二年草
開花時期:6月~8月
花色:青色●緑色●
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:7月25日/7月30日
花言葉:無言の愛/秘密の恋/秘めた愛/光を求める
用途:カラーリーフ/切り花/背が高い花
エリンジウム(ギガンテウムとは!?
エリンジウム(ギガンテウム)は学名Eryngium giganteum、別名「ミス・ウィルモット・ゴースト(Miss Willmott’s ghost)」等とも呼ばれる西アジアおよびコーカサス地方を原産とする一・二年草です。
エリンジウム(ギガンテウム)の語源(由来)
- 属名のEryngiumは古代ギリシア語の「ἠρύγγιον(ērúngion)」からきており、エリンジウムの古名です。
- 種小名のgiganteumは「非常に大きい」「巨大な」を意味しており、花の大きさに由来します。
エリンジウム(ギガンテウム)の特徴(魅力)
- エリンジウム(ギガンテウム)は長さ7cm迄の著しく大きな花が魅力です。
- ↳花色は灰緑色から成熟すると青みを帯びてきます。
- 花(花序)の下には幅広い大きな苞があり鋭い棘があります。
- ↳苞は灰白色で10~16個付き水平からやや上向きに襟の様につきます。
- 花は個性的な形から切り花として花瓶に生けて利用されたりドライフラワーにしてフラワーアレンジメント等に利用されたりします。
- ↳切り花としては管理の仕方にも左右されますが日持ち7~10日程度です。
- エリンジウム(ギガンテウム)は乾燥や栄養の乏しい土壌に強いです。
- ↳ただしジメジメした多湿や長雨を苦手にしているため管理場所には注意が必要です。
- エリンジウム(ギガンテウム)は通常開花が終わると枯れてしまいます。
エリンジウム(ギガンテウム)の根は木質の直根です。茎の色は灰緑色(~灰白色)で、茎は直立して上部で分枝する草姿を作り、高さ約30(~100)cmの間で成長します。葉は根生葉と茎葉があり、茎葉は互生葉序につきます。葉色は緑色、葉身は心形もしくは三角形で縁部分に鋸歯と棘があります。花序は小花が長球形に集まり長さ約3(~7)cm幅約2(~2.5)cmの頭花をつくります。花序基部には灰白色からやや青みを帯びる苞があり、苞の長さは6.5cm迄、苞の形は幅広めの披針形で先が鋭利になり縁部分に鋭い棘をもち、花序を囲むように10(~16)個つきます。個々の花の色さ灰緑色から成熟すると青みを帯び、花弁が5個と雄蕊が5個と雌蕊があります。花後の果実は痩果です。
開花時期は初夏から晩夏、花色は灰緑色から青色、個々の花には5個の花弁と5個の雄蕊と雌蕊、花序は小花が長球形に集まり頭状花序の花を咲かせます。草姿はロゼット状で高さは最大約30(100)cm × 幅は約30(45)cmの間で成長します。葉色は緑色、葉身は心形もしくは三角形で縁部分に鋸歯があり、葉序は根生葉もしくは互生葉序につきます。
エリンジウム(ギガンテウム)の切り花の楽しみ方
- エリンジウム(ギガンテウム)の収穫は朝の涼しい時間帯におこないましょう。
- 収穫の前に水を入れたバケツを準備しておきます。
- エリンジウム(ギガンテウム)の収穫は花の色が変わってきたタイミングで行います。
- 収穫したエリンジウム(ギガンテウム)を水に漬けて水切りを行います。
- 水切りしたら花瓶に生けて楽しみます。
- 日持ちは管理の仕方で変わりますが約7~10日程度です。
- ↳管理は数日(約1~3日)ごとに水換えと水切りを行い、水揚げが悪い場合は必要に応じて湯揚げを行います。
水切り
水切りとは茎の根元を水の中に浸けた状態で、茎の根元から上に約1~5cmの部分でハサミを使い斜めにカットして、吸水面を広げ水揚げしやすくする方法です。水の中で切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。※導管に気泡が入ると水揚げが悪くなり萎れやすくなります。
湯揚げ
湯揚げとは約80度に沸騰させたお湯に切り花の切り口をつけて、内部の気泡を膨張させ外に押し出し、水揚げをよくする方法です。
①湯上げする際は熱や水蒸気が余計な部分に当たらないように切り花の下部(約20cm)を残して花全体を新聞紙で包みます。
②切り花をお湯につけた後は冷水に浸ける必要があるため、予めバケツ等に冷水を入れて準備しておきましょう。
②鍋で沸騰させたお湯(約80度)に約30秒ほど切り花の切り口をつけましょう。
③お湯に浸け終わったら予め準備しておいた冷水に浸けて2時間程度水揚げを行います。
④水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い再度花瓶に生けて楽しみます。
エリンジウム(ギガンテウム)のドライフラワーの作り方
- エリンジウム(ギガンテウム)の収穫は乾燥が続く日の朝(朝露が消えた後)に行いましょう。
- 収穫のタイミングは花が完全に開いた後の最高の色が出ているタイミングで行います。
- 茎を好みの長さで剪定ハサミで切って収穫して下葉を取り除きましょう。
- 収穫した花はハンギング法・フラッシュドライ等の方法で乾燥させるのが一般的です。またこれ以外にも水の入っていない深めの花瓶に挿して花を楽しみながら乾燥させる方法もあります。
ハンギング法
ハンギング法とは、植物を壁や天井等から吊り下げて自然乾燥でドライフラワーをつくる方法です。ハンギング法は最も一般的に利用されるドライフラワーを作る手順で、用意する物も花材以外には殆ど要らず手軽に作れる所が魅力です。手順は花の茎の下部を固定する物(麻紐・洗濯バサミ等)で抑えて、逆さにし壁や天井から吊り下げます。管理する場所は基本的に直射日光の当たらない涼しく乾燥した場所です。乾燥させる時間は2~4週間程度で、自然乾燥させます。
フラッシュドライ法
フラッシュドライ法とは、炎天下の駐車場に止まっている車のトランクに花を24時間程度入れて一気に乾燥させる方法です。フラッシュドライ法は熱で一気に花を乾燥させるため色が残りやすい所が魅力です。
エリンジウム(ギガンテウム)の栽培方法
エリンジウム(ギガンテウム)を育てる際に注意する事は「ジメジメとした多湿」です。基本的には乾燥に強く肥料も殆ど必要としないため、理想的な環境では放ったらかしで育てる事も出来ますが、長雨等でジメジメした環境が続くと多湿で根腐れを引き起こし枯れてしまう事も多いです。そのため長雨に当たらない様な場所で育てたり、土壌の排水性を高めておくなどの対策も必要になるでしょう。
エリンジウム(ギガンテウム)の主な園芸品種
エリンジウム(ブルガティ)の特徴や園芸品種
原産:モロッコ/レバノン/トルコ/フランス/スペイン
学名:Eryngium bourgatii
草丈:約30~60cm
分類:多年草
開花時期:6月~8月
花色:青色●緑色●
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:7月25日/8月15日/8月28日
花言葉:無言の愛/秘密の恋/秘めた愛/光を求める
用途:カラーリーフ/切り花
エリンジウム(ブルガティ)とは!?
エリンジウム(ブルガティ)は学名Eryngium bourgatii、別名「メジタレイニアン・シーホリック(Mediterranean sea holly)」とも呼ばれるモロッコおよびレバノン、トルコ、フランス、スペインが原産の多年草です。
エリンジウム(ブルガティ)の語源(由来)
- 属名のEryngiumは古代ギリシア語の「ἠρύγγιον(ērúngion)」からきており、エリンジウムの古名です。
- 種小名のbourgatiiはフランス人医師で植物コレクターのM.Bourgatへの献名です。
エリンジウム(ブルガティ)の特徴(魅力)
- エリンジウム(ブルガティ)は葉の葉脈部分に白色の班が入る所が最大の特徴です。
- 葉はジグザグとした個性的な形をしており装飾的です。
- ↳葉身は掌状複葉で小葉は細く中裂(~深裂)して鋭い棘をもちます。
- 花は長球形の卵の様な可愛らしい形をしています。
- ↳花の色は成熟すると緑色から青色へと色変わりします。
- エリンジウム(ブルガティ)の花の下には長さ5cm迄の細長い苞があり水平からやや上がり気味に襟の様に付きます。
- ↳苞は灰緑色(~灰白色)から青色をしています。
- 花は個性的な形から切り花として花瓶に生けて利用されたりドライフラワーにしてフラワーアレンジメント等に利用されたりします。
- ↳切り花としては管理の仕方にも左右されますが日持ち7~10日程度です。
- 茎は上部でよく枝分かれして沢山の花をつけ茎の色は灰白色や灰緑色や青色等があります。
- エリンジウム(ブルガティ)は乾燥や栄養の乏しい土壌に強いです。
- ↳ただしジメジメした多湿や長雨を苦手にしているため管理場所には注意が必要です。
エリンジウム(ブルガティ)の根は木質の直根です。茎の色は灰緑色(~灰白色)もしくは青色で、茎は直立して上部で分枝する草姿を作り、高さ約30(~60)cmの間で成長します。葉は根生葉と茎葉があり、茎葉は互生葉序につきます。葉色は緑色で葉脈に白色の班が入り、葉身は3~5回掌状複葉して、小葉は細く縁部分が中裂(~深裂)して棘があります。花序は小花が長球形に集まり頭花をつくります。花序基部には灰白色もしくは青色の苞があり、苞の長さは5cm迄、苞の形は細長い線形で先が鋭利になり縁部分に鋭い棘をもち、花序を囲むように複数つきます。個々の花は花弁が5個と雄蕊が5個と雌蕊があります。
開花時期は初夏から晩夏、花色は青色や緑色があり、個々の花には5個の花弁と5個の雄蕊と雌蕊があり、花序は小花が長球形に集まり頭状花序の花を咲かせます。草姿はロゼット状で高さは最大約30(60)cm × 幅は約30(45)cmの間で成長します。葉色は緑色、葉身は3~5回掌状複葉して、小葉は縁部分が中裂(~深裂)して棘があり、葉序は根生葉もしくは互生葉序につきます。
エリンジウム(ブルガティ)の切り花の楽しみ方
- エリンジウム(ブルガティ)の収穫は朝の涼しい時間帯におこないましょう。
- 収穫の前に水を入れたバケツを準備しておきます。
- エリンジウム(ブルガティ)の収穫は花の色が変わってきたタイミングで行います。
- 収穫したエリンジウム(ブルガティ)を水に漬けて水切りを行います。
- 水切りしたら花瓶に生けて楽しみます。
- 日持ちは管理の仕方で変わりますが約7~10日程度です。
- ↳管理は数日(約1~3日)ごとに水換えと水切りを行い、水揚げが悪い場合は必要に応じて湯揚げを行います。
水切り
水切りとは茎の根元を水の中に浸けた状態で、茎の根元から上に約1~5cmの部分でハサミを使い斜めにカットして、吸水面を広げ水揚げしやすくする方法です。水の中で切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。※導管に気泡が入ると水揚げが悪くなり萎れやすくなります。
湯揚げ
湯揚げとは約80度に沸騰させたお湯に切り花の切り口をつけて、内部の気泡を膨張させ外に押し出し、水揚げをよくする方法です。
①湯上げする際は熱や水蒸気が余計な部分に当たらないように切り花の下部(約20cm)を残して花全体を新聞紙で包みます。
②切り花をお湯につけた後は冷水に浸ける必要があるため、予めバケツ等に冷水を入れて準備しておきましょう。
②鍋で沸騰させたお湯(約80度)に約30秒ほど切り花の切り口をつけましょう。
③お湯に浸け終わったら予め準備しておいた冷水に浸けて2時間程度水揚げを行います。
④水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い再度花瓶に生けて楽しみます。
エリンジウム(ブルガティ)のドライフラワーの作り方
- エリンジウム(ブルガティ)の収穫は乾燥が続く日の朝(朝露が消えた後)に行いましょう。
- 収穫のタイミングは花が完全に開いた後の最高の色が出ているタイミングで行います。
- 茎を好みの長さで剪定ハサミで切って収穫して下葉を取り除きましょう。
- 収穫した花はハンギング法・フラッシュドライ等の方法で乾燥させるのが一般的です。またこれ以外にも水の入っていない深めの花瓶に挿して花を楽しみながら乾燥させる方法もあります。
ハンギング法
ハンギング法とは、植物を壁や天井等から吊り下げて自然乾燥でドライフラワーをつくる方法です。ハンギング法は最も一般的に利用されるドライフラワーを作る手順で、用意する物も花材以外には殆ど要らず手軽に作れる所が魅力です。手順は花の茎の下部を固定する物(麻紐・洗濯バサミ等)で抑えて、逆さにし壁や天井から吊り下げます。管理する場所は基本的に直射日光の当たらない涼しく乾燥した場所です。乾燥させる時間は2~4週間程度で、自然乾燥させます。
フラッシュドライ法
フラッシュドライ法とは、炎天下の駐車場に止まっている車のトランクに花を24時間程度入れて一気に乾燥させる方法です。フラッシュドライ法は熱で一気に花を乾燥させるため色が残りやすい所が魅力です。
エリンジウム(ブルガティ)の栽培方法
園芸では、エリンジウム(ブルガティ)の個性的な草姿(茎と花だけの様な姿)や、モダンな雰囲気が漂うメタリックブルーの美しい花色(茎色)を楽しむ目的で育てられる事が多く、またその花を切り花として花瓶に生けて楽しまれたり、ドライフラワーにして楽しまれたりします。花壇で楽しむと比較的に背が高くなるため、花壇の中で立体感が出たり美しい背景となります。
エリンジウム(ブルガティ)を育てる際に注意する事は「ジメジメとした多湿」です。基本的には乾燥に強く肥料も殆ど必要としないため、理想的な環境では放ったらかしで育てる事も出来ますが、長雨等でジメジメした環境が続くと多湿で根腐れを引き起こし枯れてしまう事も多いです。そのため長雨に当たらない様な場所で育てたり、土壌の排水性を高めておくなどの対策も必要になるでしょう。
エリンジウム(ブルガティ)の主な園芸品種
エリンジウム(バリィフォリウム)の特徴や園芸品種
原産:北アフリカ
学名:Eryngium variifolium
草丈:約30~45cm
分類:多年草
開花時期:6月~8月
花色:紫色●青色●緑色●
葉色:緑色●白色〇
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:7月25日/8月15日/8月28日
花言葉:無言の愛/秘密の恋/秘めた愛/光を求める
用途:カラーリーフ/切り花
エリンジウム(バリィフォリウム)とは!?
エリンジウム(バリィフォリウム)は学名Eryngium variifolium、別名「メジタレイニアン・シーホリック(Mediterranean sea holly)」とも呼ばれるモロッコおよびレバノン、トルコ、フランス、スペインが原産の多年草です。
エリンジウム(バリィフォリウム)の語源(由来)
- 属名のEryngiumは古代ギリシア語の「ἠρύγγιον(ērúngion)」からきており、エリンジウムの古名です。
- 種小名のvariifoliumはラテン語で「多様な」「変化」意味する「varii」と、「葉」を意味する「folium」の2語からなり、変化のある葉の形に由来します。
エリンジウム(バリィフォリウム)の特徴(魅力)
- エリンジウム(バリィフォリウム)は下部の葉と上部の葉で形が違い種小名や英名の由来にもなっています。
- ↳下部の葉は縁部分が裂けず心形をしており上部の葉は上に行くほど細くなり縁部分が浅裂(~深裂)に裂け刺々しい見た目をつくります。
- 葉は葉脈部分に白色の班が入り大理石の様な見た目をつくります。
- ↳上部に行くほど葉は白色が強くなります。
- 花は長球形の卵の様な可愛らしい形をしています。
- ↳花の色は成熟すると緑色から青色(~紫色)へと色変わりします。
- エリンジウム(バリィフォリウム)の花の下には細長い線形をした苞が水平に広がり襟のような見た目をつくります。
- ↳苞は灰緑色(~灰白色)から青色をしています。
- 花は個性的な形から切り花として花瓶に生けて利用されたりドライフラワーにしてフラワーアレンジメント等に利用されたりします。
- ↳切り花としては管理の仕方にも左右されますが日持ち7~10日程度です。
- 茎は上部でよく枝分かれして沢山の花をつけ茎の色は灰白色(~灰緑色)でしばしば赤みを帯びます。
- エリンジウム(バリィフォリウム)は乾燥や栄養の乏しい土壌に強いです。
- ↳ただしジメジメした多湿や長雨を苦手にしているため管理場所には注意が必要です。
開花時期は初夏から晩夏、花色は青色や緑色があり、個々の花には5個の花弁と5個の雄蕊と雌蕊があり、花序は小花が長球形に集まり頭状花序の花を咲かせます。草姿はロゼット状で高さは最大約30(45)cm × 幅は約20(30)cmの間で成長します。葉色は緑色で葉脈が白色、葉身は心形もしくは縁部分が浅裂(~深裂)して、小葉は縁部分が中裂(~深裂)して、葉序は根生葉もしくは互生葉序につきます。
エリンジウム(バリィフォリウム)の切り花の楽しみ方
- エリンジウム(バリィフォリウム)の収穫は朝の涼しい時間帯におこないましょう。
- 収穫の前に水を入れたバケツを準備しておきます。
- エリンジウム(バリィフォリウム)の収穫は花の色が変わってきたタイミングで行います。
- 収穫したエリンジウム(バリィフォリウム)を水に漬けて水切りを行います。
- 水切りしたら花瓶に生けて楽しみます。
- 日持ちは管理の仕方で変わりますが約7~10日程度です。
- ↳管理は数日(約1~3日)ごとに水換えと水切りを行い、水揚げが悪い場合は必要に応じて湯揚げを行います。
水切り
水切りとは茎の根元を水の中に浸けた状態で、茎の根元から上に約1~5cmの部分でハサミを使い斜めにカットして、吸水面を広げ水揚げしやすくする方法です。水の中で切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。※導管に気泡が入ると水揚げが悪くなり萎れやすくなります。
湯揚げ
湯揚げとは約80度に沸騰させたお湯に切り花の切り口をつけて、内部の気泡を膨張させ外に押し出し、水揚げをよくする方法です。
①湯上げする際は熱や水蒸気が余計な部分に当たらないように切り花の下部(約20cm)を残して花全体を新聞紙で包みます。
②切り花をお湯につけた後は冷水に浸ける必要があるため、予めバケツ等に冷水を入れて準備しておきましょう。
②鍋で沸騰させたお湯(約80度)に約30秒ほど切り花の切り口をつけましょう。
③お湯に浸け終わったら予め準備しておいた冷水に浸けて2時間程度水揚げを行います。
④水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い再度花瓶に生けて楽しみます。
エリンジウム(バリィフォリウム)のドライフラワーの作り方
- エリンジウム(バリィフォリウム)の収穫は乾燥が続く日の朝(朝露が消えた後)に行いましょう。
- 収穫のタイミングは花が完全に開いた後の最高の色が出ているタイミングで行います。
- 茎を好みの長さで剪定ハサミで切って収穫して下葉を取り除きましょう。
- 収穫した花はハンギング法・フラッシュドライ等の方法で乾燥させるのが一般的です。またこれ以外にも水の入っていない深めの花瓶に挿して花を楽しみながら乾燥させる方法もあります。
ハンギング法
ハンギング法とは、植物を壁や天井等から吊り下げて自然乾燥でドライフラワーをつくる方法です。ハンギング法は最も一般的に利用されるドライフラワーを作る手順で、用意する物も花材以外には殆ど要らず手軽に作れる所が魅力です。手順は花の茎の下部を固定する物(麻紐・洗濯バサミ等)で抑えて、逆さにし壁や天井から吊り下げます。管理する場所は基本的に直射日光の当たらない涼しく乾燥した場所です。乾燥させる時間は2~4週間程度で、自然乾燥させます。
フラッシュドライ法
フラッシュドライ法とは、炎天下の駐車場に止まっている車のトランクに花を24時間程度入れて一気に乾燥させる方法です。フラッシュドライ法は熱で一気に花を乾燥させるため色が残りやすい所が魅力です。
エリンジウム(バリィフォリウム)の栽培方法
園芸では、エリンジウム(バリィフォリウム)の個性的な草姿(茎と花だけの様な姿)や、モダンな雰囲気が漂うメタリックブルーの美しい花色(茎色)を楽しむ目的で育てられる事が多く、またその花を切り花として花瓶に生けて楽しまれたり、ドライフラワーにして楽しまれたりします。花壇で楽しむと比較的に背が高くなるため、花壇の中で立体感が出たり美しい背景となります。
エリンジウム(バリィフォリウム)を育てる際に注意する事は「ジメジメとした多湿」です。基本的には乾燥に強く肥料も殆ど必要としないため、理想的な環境では放ったらかしで育てる事も出来ますが、長雨等でジメジメした環境が続くと多湿で根腐れを引き起こし枯れてしまう事も多いです。そのため長雨に当たらない様な場所で育てたり、土壌の排水性を高めておくなどの対策も必要になるでしょう。
エリンジウム(バリィフォリウム)の主な園芸品種
エリンジウム(アガビフォリウム)の特徴や園芸品種
原産:アルゼンチン
学名:Eryngium agavifolium
草丈:約90~150cm
分類:多年草
開花時期:6月~8月
花色:緑色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
用途:
エリンジウム(アガビフォリウム)とは!?
エリンジウム(アガビフォリウム)は学名Eryngium agavifolium、別名「アガベリーブ・シーホリー(agave-leaved sea holly)」とも呼ばれるアルゼンチンが原産の多年草です。
エリンジウム(アガビフォリウム)の語源(由来)
- 属名のEryngiumは古代ギリシア語の「ἠρύγγιον(ērúngion)」からきており、エリンジウムの古名です。
- 種小名のagavifoliumの由来はAgave(アガベ属)に似たfolium(葉)をもつ事からきています。
エリンジウム(アガビフォリウム)の特徴(魅力)
- エリンジウム(アガビフォリウム)は「アロエ」や「アガベ」を思わせる様な細長い葉の形をしており縁部分に棘があります。
- 茎は灰緑色で太く直立して花序でよく枝分かれします。
- 花は長球形の卵の様な可愛らしい形をしています。
- ↳花の色は白色から緑色でナチュラルな雰囲気があります。
- 花序の下には水平に伸びる苞がありますが小さいため他のエリンジウムの様には目立ちません。
- ↳苞は灰緑色(~灰白色)をしています。
- エリンジウム(アガビフォリウム)は乾燥や栄養の乏しい土壌に強いです。
- ↳ただしジメジメした多湿や長雨を苦手にしているため管理場所には注意が必要です。
開花時期は初夏から晩夏、花色は緑色もしくは白色、個々の花には5個の花弁と5個の雄蕊と雌蕊があり、花序は小花が長球形に集まり頭状花序の花を咲かせます。草姿はロゼット状で高さは最大約90(150)cm × 幅は約50(100)cmの間で成長します。葉色は緑色、葉身は剣形で縁部分に太い棘があり、葉序は根生葉もしくは互生葉序につきます。
エリンジウム(アガビフォリウム)の栽培方法
エリンジウム(アガビフォリウム)を育てる際に注意する事は「ジメジメとした多湿」です。基本的には乾燥に強く肥料も殆ど必要としないため、理想的な環境では放ったらかしで育てる事も出来ますが、長雨等でジメジメした環境が続くと多湿で根腐れを引き起こし枯れてしまう事も多いです。そのため長雨に当たらない様な場所で育てたり、土壌の排水性を高めておくなどの対策も必要になるでしょう。
エリンジウム(アガビフォリウム)の主な園芸品種
エリンジウム(マリティマム)の特徴や園芸品種
原産:ヨーロッパ
学名:Eryngium maritimum
草丈:約20~60cm
分類:多年草
開花時期:5月~8月
花色:青色●緑色●
葉色:緑色●白色〇
耐暑性:普通
耐寒性:強い
用途:
エリンジウム(マリティマム)とは!?
エリンジウム(マリティマム)は学名Eryngium maritimum、別名「シーホリー(sea holly)」や「シーサイド・エリンゴ(seaside eryngo)」等とも呼ばれヨーロッパを原産として海岸線に自生する多年草です。
エリンジウム(マリティマム)の語源(由来)
- 属名のEryngiumは古代ギリシア語の「ἠρύγγιον(ērúngion)」からきており、エリンジウムの古名です。
- 種小名のmaritimumは「海」を意味しており自生地に由来しています。
エリンジウム(マリティマム)の特徴(魅力)
- エリンジウム(マリティマム)の葉は柊の葉を思わせる様な鋭い棘をもちます。
- ↳基部の葉は円形から心形をしています。
- 葉や苞の色は灰白色から灰緑色をしています。
- ↳そのためカラーリーフとしても楽しめます。
- 花は球形から長球形をしていて成熟するにつれて緑色から青色へと花色が変わります。
- 花(花序)の下には柊を思わせる様な幅広い大きな苞があり鋭い棘があります。
- ↳苞は灰白色で水平からやや上向きに襟の様につきます。
- エリンジウム(マリティマム)は乾燥や栄養の乏しい土壌に強いです。
- ↳そのためロックガーデン等におすすめです。
- ↳ただしジメジメした多湿や長雨を苦手にしているため管理場所には注意が必要です。
開花時期は晩春から晩夏、花色は灰緑色から青色、個々の花には5個の花弁と5個の雄蕊と雌蕊、花序は小花が長球形に集まり頭状花序の花を咲かせます。草姿はロゼット状で高さは最大約20(60)cm × 幅は約30(60)cmの間で成長します。葉色は緑色、葉身は心形もしくは円形か卵形で縁部分に鋸歯があり、葉序は根生葉もしくは互生葉序につきます。
エリンジウム(マリティマム)の栽培方法
エリンジウム(マリティマム)を育てる際に注意する事は「ジメジメとした多湿」です。基本的には乾燥に強く肥料も殆ど必要としないため、理想的な環境では放ったらかしで育てる事も出来ますが、長雨等でジメジメした環境が続くと多湿で根腐れを引き起こし枯れてしまう事も多いです。そのため長雨に当たらない様な場所で育てたり、土壌の排水性を高めておくなどの対策も必要になるでしょう。