クレオメ(フウチョウソウ)は属の中に約199種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページではいくつかの原種と、いくつかの園芸品種等を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方へのリンクや購入方法のリンクなども用意しているため、そちらもよければご活用下さい。
■クレオメ(フウチョウソウ)の主な種と園芸品種の紹介
主な原種
その他の品種
●主な原種
セイヨウフウチョウソウ
セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)の学名は Cleome hassleriana 、同義語で cleome spinosa 、別名「クレオメ」「クレオメ・ハスレリアーナ」「スパイダーフラワー(spider flower)」「グランドフェザー・ウィスカーズ(grandfather’s whiskers)」とも呼ばれる一年草です。
セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)の原産地は南アメリカ、自生地は森林の中や野原、河川敷などにあります。
セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)の特徴は、花の見た目が蝶々・蜘蛛・おじいちゃんの髭などに例えられる所、茎は緩く分枝しながら直立して高さが100~150cm程度まで成長するため高さと立体感を感じさせる所、茎は特殊な液体を分泌する腺毛が生えているため触るとベタベタとしている所、葉は分裂していて小葉が掌状に広がるためお洒落な見た目をしている所、花は茎の下から上に向かい次々と咲いて豪華な花穂を作りますが、個々の花は短命なため花穂の下部では花弁が落ちて果実が作られている事もある所、花は花弁が扇状に広がり蝶々のような見た目をしており、雄蕊が長く突出しているため老人の髭に例えられる事もある所、花には麝香に例えられる香りがある所などにあります。
セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)は、高さと立体感を出す草姿・豪華で繊細な雰囲気のある花を鑑賞する目的で栽培されています。用途としては、桃色の花が女性的な可愛らしさを感じさせるため可愛いをテーマにするお庭で利用されたり、背が高くなるため花壇の中で立体感を出すために利用されたりして楽しまれたりします。
セイヨウフウチョウソウの園芸品種の紹介
●その他の品種
セニョリータ・シリーズ
学名:Cleome ‘senorita’
草姿:直立
花序:総状花序
花の色(ロザリータ):桃色
花の色(ブランカ):白色
葉の形:掌状複葉・小葉の数は3~7枚・小葉の形は楕円形
葉の色:緑色
草丈:約60~120cm
備考:クレオメ(セニョリータ)は、2002年のドイツで、Cleome ‘Linde Armstrong’と呼ばれる棘のない雑種の品種と、クレオメの名前のない雑種が交配されて作出された品種です。
備考②:セニョリータ・シリーズの中には、桃色の花を咲かせる「ロザリータ」と、白花を咲かせる「ブランカ」があります。
備考③:茎葉に棘・不快な香り・粘着性の粘液がないため、不快な思いをしにくい。
備考④:花は不稔性で種作りにエネルギーが回らないため、花の数が増えたり、開花期間が長くなる。
用途:背が高くなるため花壇の中で立体感を出すために利用されたりして楽しまれたりします。