- 原産:中国/アフガニスタン/ブータン/インド/カシミール/ミャンマー/ネパール/パキスタン
- 科:サクラソウ(Primulaceae)
- 属:サクラソウ/プリムラ(Primula)
- 種:デンティキュラータ(Primula denticulata)
- 別名:タマザキサクラソウ(玉咲きサクラソウ)/ドラムスティック プリムラ(drumstick primula)
- 開花時期:3月~5月
- 花の色:赤色●桃色●青色●紫色●白色〇
- 葉の色:緑色●
- 香り:
- 分類:多年草
- 被覆方法:ロゼット状
- 草丈:約20~45cm
- 株張り:
- 誕生花:
- 花言葉:
- 用途:
- 購入方法:プリムラ(デンティキュラータ)を楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
プリムラ(デンティキュラータ)とは!?
プリムラ(デンティキュラータ)の学名はPrimula denticulata、別名では「タマザキサクラソウ(玉咲きサクラソウ)」や「ドラムスティック プリムラ(drumstick primula)」等とも呼ばれてる中国・アフガニスタン・ブータン・インド・カシミール・ミャンマー・ネパール・パキスタンが原産の多年草です。
プリムラ(デンティキュラータ)の語源(由来)
- 属名のPrimulaはラテン語で「早い」を意味する「primus」から来ており、プリムラ属の開花が早いことに因んで、植物学者のCarl von Linnaeus (1707-1778)が命名しました。
- 種小名のdenticulataはラテン語で「歯状の」を意味しており、葉の縁部分に鋸歯がある所に由来します。
プリムラ(デンティキュラータ)の特徴(魅力)
- プリムラ(デンティキュラータ)の特徴は、花茎の頂部に沢山の花が集まりボリュームの良い花姿をつくる所、花姿が驚くほどに綺麗な球状になる所、葉が綺麗な長楕円形をしていて、放射状に広がるため行儀のよい見た目をしている所、ロゼット状の草姿と長い花茎が洗練された雰囲気をつくる所などにあります。
- 園芸では、エレガントなお庭に植えられているような綺麗な花を鑑賞する目的で育てられます。
- 草姿はロゼット状、株の根元から複数の葉を放射状に広げます。そのため、地面を覆う行儀の良い地被植物として使うことも出来ます。
- 開花期間は3月から5月頃にあります。
- 花序は散形花序で花茎の上に沢山の花が集まり、綺麗な球状の花姿をつくります。そのため、手入れの行き届いた洗練されたお庭等によくあいます。
- 花冠の形は高盆形花冠で、基部が筒状で先端が皿状に広がります。皿状に開いた部分の裂片は五個以上あり、裂片の中央に切れ込みが入る傾向にあります。そのため、花弁はハート形になり、可愛らしい印象を感じさせることがあります。
プリムラ(デンティキュラータ)の草丈は約20~45cm、草姿はロゼット状、葉序は根生葉、葉身の長さ約3~15cm、葉身の形は長楕円形、葉縁部分に鋸歯があり、葉の色は緑色で主脈が白色です。花序は散形花序、花冠の形は高盆形花冠で、花冠の先端の裂片は五個、花の色は赤・桃・青・紫・白、花茎は白色の毛が生える。
プリムラ(デンティキュラータ)の園芸品種の紹介
タマザキサクラソウ(玉咲きサクラソウ)の学名はPrimula denticulata、一般的に学名の「プリムラ・デンティキュラータ」の名前で流通している中国・アフガニスタン・ブータン・インド・カシミール・ミャンマー・ネパール・パキスタンが原産の多年草です。 | プリムラ(ブルーセレクション)の特徴は、花の色が青色をしているため知的でクールな印象を感じさせる所や、花の形が綺麗な球状をしているため洗練された魅力を感じさせる所等にあります。 |
プリムラ(デンティキュラータ・アルバ)の特徴は、花の色が白色をしているため明るさや清潔感を感じさせる所や、花の大きさが約8cmあり、花の形が綺麗な球状をしているため洗練された魅力を感じさせる所等にあるデンティキュラータ種の変種です。 | プリムラ(スノーボール)は、花の色が白色をしていて、花の形が綺麗な球場をしているため雪玉を想像させるような魅力的な園芸品種です。スノーボールは、花の形が綺麗な球場をしていて、草姿の行儀が良いことから、洗練された雰囲気のあるエレガントガーデン等によくあいます。また白色は穢れのなさや明るさを演出することができます。そのため、お庭に植えてあげると、ウェディングガーデンの清らかさと明るさを演出する事が出来たり、エレガントガーデンのような洗練された雰囲気を演出する事ができます。 |
プリムラ(ルビンセレクション)の特徴は、花の色が赤ピンク色(赤色)をしているため華やかさや可愛らしさを感じさせる所や、花の形が綺麗な球状をしているため洗練された魅力を感じさせる所等にあります。 | プリムラ(ブルーセレクション)の特徴は、花の色が青紫色をしているため上品さや落ち着きを感じさせる所や、花の形が綺麗な球状をしているため洗練された魅力を感じさせる所等にあります。 |
プリムラの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
プリムラ(デンティキュラータ)の育て方
花壇の土づくり
日当り
プリムラ(デンティキュラータ)は、日光から半日影までで育てる事が出来ます。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、間接光だけが当たる日陰または直射日光が2時間程度までの場所です。
土壌の土質
プリムラ(デンティキュラータ)は、通気性・排水性・保水性のバランスが良く、有機物がしっかり入る肥沃な土壌を好みます。
また基本的に弱酸性の土壌でよく育ちます。アルカリ性の土壌では栄養(鉄など)が上手く溶解せず、栄養を上手く吸収出来ないため生育不良を引き起こす事があります。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌診断の結果に従って、土壌改良材を入れて通気性・排水性・PHを改善しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
- PHを測る専用の道具を用意して診断します。※詳しくはPHを診断からご覧下さい。
- 酸性土壌を改善して土壌を中性またはアルカリ性にしたい場合は、苦土石灰を利用します。PHを1上げるのに必要な苦土石灰の量は1平方メートルあたり150g程度です。土壌に苦土石灰を撒いた後は、石灰が塊にならないようによく混和します。
- アルカリ性土壌を改善して酸性に傾けたい場合は無調整ピートモス(PH4程度)を利用しましょう。ピートモスを腐葉土のかわり等に利用して、よく混和しましょう。
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鉢土づくり
日当り
プリムラ(デンティキュラータ)は、日光から半日影までで育てる事が出来ます。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、間接光だけが当たる日陰または直射日光が2時間程度までの場所です。
培養土
プリムラ(デンティキュラータ)は、通気性・排水性・保水性のバランスが良く、弱酸性の培養土を好みます。自作する場合はPHを下げるためピートモスや鹿沼土を利用したりすると良いでしょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+ピートモス=6:4
- 鹿沼土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
水やりの仕方
水やり
プリムラ(デンティキュラータ)は、やや湿り気のある土壌を好みます。ただし水分の多い過湿状態が続くと腐敗したり根腐れをおこしたりする事もあるため、水やりのタイミングは注意が必要です。
水やりの頻度と与え方
水やりの頻度は環境にも左右されますが、基本的には土の表面から2cm程が乾いてきたら水やりを行うといいでしょう。乾燥の確認は指を入れる、または土の色の変化などを見ることで行えます。
水やりは、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
肥料の与え方
プリムラ(デンティキュラータ)の肥料は、健康な成長を促して、大きな花を咲かせるために生育期間中しっかりと与えます。
肥料の与え方
- 肥料を与える時期
- 肥料は9月頃から開花が終わる頃まで与えます。
- 肥料の選び方
- 肥料は化成肥料(固形肥料)、または液肥がおすすめです。
- 肥料の成分はリン酸が多めに入る山型肥料、または窒素・リン・カリがバランスよく入る水平型肥料を選びましょう。
- 肥料の与え方
- 液体肥料を規定された分量で希釈して、約10~14日の頻度で、水やりと一緒に液肥も与えましょう。
- 化成肥料(固形肥料)を与える場合は、規定された分量を規定された頻度で与えます。基本的には置き肥のため、株から少し離れた場所に与えるようにしましょう。また、水やりの際に、きちんと肥料が解けるように水を肥料に当ててください。
剪定のやり方
プリムラ(デンティキュラータ)の剪定は、花がら摘みを行います。花がら摘みをする事で、次の花の蕾に栄養が回りたくさんの花を咲かせることができます。
花がら摘み
花がら摘みとは、花色が悪くなったり花の外観が崩れたりした咲き終わりの花を摘み取る事です。
花がら摘みのやり方は、咲き終わりの花茎の根元を指でつまみ、軽く捻りながらプチッと折りとるだけです。ハサミなどの道具は基本的には不要です。
花がら摘みを行う事で、新しい花や葉に栄養が回り、次の花が咲きやすくなります。また花がらを摘む事で、腐敗した物が好きな灰色カビ病などの病気が予防出来たり、外観が良くなったりする効果もあります。
播種で増やす
プリムラ(デンティキュラータ)の種蒔の方法
播種時期:4月~6月
発芽適温:約15~20度
発芽日数:約
発芽条件:好光性種子
種まき手順
- 種まきの時期
- 4月~6月
- 土の準備
- ピートバンや種まき専用の培養土などを準備しておくと失敗が減るでしょう。自分で用土を作成する場合は、弱酸性のピートモスなどを使うと良いでしょう。
- 種の撒き方
- 種は重ならないように点まき、またはばら撒きします。
- 好光性種子のため、光がないと発芽しません。そのため、種の上に土を被せないか、乾燥を抑えるため極薄く土を被せます。
- 種まき後の管理
- 暑さを苦手にしているため、十分な光が当たる屋内、または風通しがよく西日の当たらない半日影で管理します。
- 種が乾燥すると発芽率が落ちるため、土と種が乾燥しないように水やりをしっかり行いましょう。
- 仮植え
- 本葉が2枚~4枚になったタイミングで、個別のポット等に植え替えを行い育てましょう。
- 葉色等も観察しながら液肥を与えはじめます。
- 定植
- ポットの苗が十分に大きくなったり、蕾が付いてきたりしたら、花壇やプランターに定植する事が出来ます。