ノボタンは一般的にノボタン属の植物をさしますが、流通ではシコンノボタン属の植物もノボタンと呼ばれて流通している事があります。そのため、このページではノボタンとシコンノボタンの原種や品種を紹介しています。
また上記の他にも、このページでは育て方へのリンクや購入方法のリンクなども用意しているため、そちらもよければご活用下さい。
■ノボタンとシコンノボタンの主な種と園芸品種の紹介
その他の品種
●主な原種
シコンノボタン
シコンノボタンの学名は tibouchina urvilleana 、または同義語で Pleroma urvilleanum 、別名では「グローリーブッシュ(glory bush)」「プリンセスフラワー(princess flower)」「ラジアンドラ(lasiandra)」「パープルグローリーツリー(purple glory tree)」とも呼ばれるブラジルが原産の常緑低木です。
シコンノボタンの特徴は、樹形が直立して分枝が多いためふさふさとしたブッシュ状の見た目をしている所、葉には目立つ平行脈がある所、開花は夏から秋頃まである所、花序は円錐花序で大きな花房をつくる所、花は一日花ですが一斉に花が咲かずに順番に咲いていくため長く楽しめる所、花のサイズが5~10cmと大きく華やかな見た目をしている所、花の色は濃い紫色・青紫色をしているため格式高く落ち着いた雰囲気がある所、雄蕊は長い雄蕊と短い雄蕊があり葯が湾曲していてユニークな見た目をしている所などにあります。
シコンノボタンの園芸品種の紹介
コートダジュール
学名:Tibouchina urvilleana ‘Cote d’Azur’
花の色:紫色
葉の色:緑色
樹高:約100~300cm
備考:雄蕊の花糸や葯が白色をしているため、紫色の花弁と強く対比して上品さを感じさせる品種です。
ノボタン
ノボタンの学名は Melastoma candidum 、または同義語で Melastoma septemnervium 、別名では「メラストマ・カンディデュム」「アジアン・メラストメ(Asian melastome)」とも呼ばれる常緑低木です。ノボタンの原産地は日本・ベトナム・フィリピン・中国・台湾、日本では屋久島・琉球諸島に分布しており、自生地は林縁や草地、岩の多い斜面などにあります。
ノボタンの特徴は、樹形が直立して分枝が多いためふさふさとしたブッシュ状の見た目をしている所、茎は鱗状の剛毛があるため触るとざらついた質感がある所、葉には目立つ平行脈がある所、開花は晩春から夏の終わり頃まである所、花のサイズが5~8cmと大きく華やかな見た目をしている所、花の色は桃色をしているため可愛いらしい印象を感じさせる所、雄蕊は二種類あり長い雄蕊は湾曲して紫色の葯をもっている所などにあります。
ノボタン・グランディフォーリア
ノボタン・グランディフォーリアの学名は Tibouchina grandifolia 、または同義語で Pleroma heteromallum 、別名では「ビロードノボタン」「オオバシコンノボタン」「シルバーリーフ・プリンセスフラワー(silverleafed princess flower)」「ラージリーフ・プリンセスフラワー(Large-Leaf Princess Flower)」とも呼ばれるブラジル・ギニア・ボリビアが原産の常緑低木です。
ノボタン・グランディフォーリアの特徴は、樹形が叢生してブッシュ状に茂る傾向がある所、葉のサイズは15cm程度と大きくよく目立つ所、葉には目立つ平行脈がある所、葉は毛が生えておりビロードのようで、色は白っぽくシルバーリーフのような見た目もしている所、葉は落ちる前に橙色へと変化する傾向がある所、開花は夏から秋頃まである所、花序は円錐花序で花が円錐状に並んで綺麗な花房をつくる所、花は一日花ですが一斉に花が咲かずに順番に咲いていくため長く楽しめる所、花の色は紫色をしているため上品な雰囲気がある所などにあります。
ノボタン・グランディフォーリアの園芸品種の紹介
ノボタン・グランディフォーリア
ノボタン・グランディフォーリアの学名は Tibouchina grandifolia 、または同義語で Pleroma heteromallum 、別名では「ビロードノボタン」「オオバシコンノボタン」「シルバーリーフ・プリンセスフラワー(silverleafed princess flower)」「ラージリーフ・プリンセスフラワー(Large-Leaf Princess Flower)」とも呼ばれるブラジル・ギニア・ボリビアが原産の常緑低木です。
●その他の品種
クールベイビー
学名:tibouchina ‘cool baby’
花の色:桃色・白色・濃い桃色(雄蕊)・紫色(雄蕊)
葉の形:披針形
葉の色:緑色
樹高:約50~100cm
備考:株は分枝に優れていて、コンパクトに成長するため、スモールガーデンや鉢植えの中で楽しみやすい品種です。
備考②:開花期間は春から晩秋頃と四季咲き性があり、また連続開花性に優れているため、お庭の中で長く花を楽しみたい人などに好まれる植物です。
備考③:花の色は白色から始まり、花弁の弁先から全体へと徐々に桃色へと変化するため、一株の中で複数の花の色が楽しめます。また桃色の花色は可愛らしさを感じさせるため、可愛いをテーマにするお庭などによく合うでしょう。
備考④:夏の暑さや乾燥に強いため暖地などで育てやすいです。
備考⑤:冬の寒さや霜には弱いことから、冬越し対策は必要です。