ボロニアは属の中に約134種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページでは4の原種と、いくつかの園芸品種等を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方へのリンクや購入方法のリンクなども用意しているため、そちらもよければご活用下さい。
■目次
■ボロニアの簡易比較
名称 | 花序 | 葉の形 | 備考 |
---|---|---|---|
アネモニフォリア | 腋生・散房状 | 三出複葉・羽状複葉 | ・葉に強烈な香りがあるため英名で、スティッキー・ボロニア(sticky boronia)と呼ばれる。 ・葉の形が多様 |
クレヌラタ | 腋生・一個~数個 | 倒れ卵形 | ・葉は分裂せずに単葉の状態である。 ・葉にはアニスに似た心地よい香りがある。 |
ピナータ | 腋生・散房花序 | 羽状複葉 | ・花は散房状に沢山咲くため、ボリュームのよい花姿が楽しめる。 ・葉の色が白色の品種などがあるため、カラーリーフとしても楽しめる。 |
ヘテロフィラ | 腋生・一個~数個 | 羽状複葉・三出複葉 | ・葉には柑橘系を思わせるスッキリとした香りがある。 ・花の形状は壺形で下向きに咲く傾向があるため、スズランの花を思わせる。 ・ボロニアの中でも切り花として人気が高く、商業的にも栽培されている。 |
■ボロニアの主な種と園芸品種の紹介
●主な原種
ボロニア・アネモニフォリア
ボロニア・アネモニフォリアの学名は Boronia anemonifolia 、別名では「スティッキー・ボロニア(sticky boronia)」とも呼ばれるオーストラリアが原産の常緑低木です。
ボロニア・アネモニフォリアの特徴は、樹形がブッシュ状に横に広がる傾向がある所、枝はとても細いため繊細な見た目をしている所、葉は羽状または三出複葉になり三出複葉は先端で三又にわかれやすい所、葉には強い香りがあるため英名では「スティッキー・ボロニア(sticky boronia)」と呼ばれている所、開花は晩冬から春頃にあり、腋生に花房をつくりボリュームのよい花姿が楽しめる所、桃色の可愛い花が可愛らしさを感じさせる所などにあります。
ボロニア・アネモニフォリアは、葉の強烈な香り・桃色の可愛い花を楽しむ目的で栽培されています。用途としては、桃色の花が女性的な可愛らしさを感じさせるため可愛いをテーマにするお庭や恋心をテーマにするロマンチックなお庭で利用されたり、葉に強い香りがあるためガーデンファニチャーの傍において楽しまれたり、花を収穫して切り花として楽しまれたりします。
ボロニア・クレヌラタ
ボロニア・クレヌラタの学名は Boronia crenulata 、別名では「アニシード・ボロニア(aniseed boronia)」とも呼ばれる常緑低木です。
ボロニア・クレヌラタの原産地はオーストラリアの西オーストラリア州にあり、自生地は沿岸地域や谷間、露頭や湿地などにあります。
ボロニア・クレヌラタの特徴は、樹形がブッシュ状に横に広がる傾向がある所、枝はとても細いため繊細な見た目をしている所、葉は単葉で分裂をしておらず縁部分に小さなギザギザとした鋸歯がある所、葉にはアニスに似た香りがあるため英名では「アニシード・ボロニア(aniseed boronia)」と呼ばれている所、開花は晩冬から春頃にあり、桃色の可愛い花を咲かせる所、花の形状は皿状に開いており横向きから上向きに咲くため花を鑑賞しやすい所などにあります。
ボロニア・クレヌラタは、アニスに似た葉の香り・桃色の可愛い花を楽しむ目的で栽培されています。用途としては、桃色の花が女性的な可愛らしさを感じさせるため可愛いをテーマにするお庭や恋心をテーマにするロマンチックなお庭で利用されたり、葉にアニスに似た心地よい香りがあるためガーデンファニチャーの傍において楽しまれたり、花を収穫して切り花として楽しまれたりします。
ボロニア・ピナータ
ボロニア・ピナータの学名は Boronia pinnata 、別名では「ピナータボロニア(Pinnate Boronia)」とも呼ばれる常緑低木です。
ボロニア・ピナータの原産地はオーストラリアのニューサウスウェールズ州にあり、自生地は乾燥した森林地帯や砂岩の荒野などにあります。
ボロニア・ピナータの特徴は、樹形が直立して分枝が多いためふさふさとしたブッシュ状の見た目をしている所、枝・葉はとても細いため繊細な見た目をしている所、葉は羽状に分裂しており小葉が他のボロニアと比べて多めな傾向がある所、葉には弱いですがスッキリとした香りがある所、開花は春頃にあり、非常に多花性で葉腋ごとに散房状の花序をつけるためボリューミーな花姿が楽しめる所、花の形状は皿状に開いており横向きから上向きに咲くため花を鑑賞しやすい所、花はワックスで塗られたような光沢があり、桃色の花色が可愛らしさを感じさせる所などにあります。
ボロニア・ピナータは、葉の香り・可愛い花・ボリュームある花姿を楽しむ目的で栽培されています。用途としては、桃色の花が女性的な可愛らしさを感じさせるため可愛いをテーマにするお庭や恋心をテーマにするロマンチックなお庭で利用されたり、葉にスッキリとした心地よい香りがあるためガーデンファニチャーの傍において楽しまれたり、花を収穫して切り花として楽しまれたりします。
ボロニア・ピナータの園芸品種の紹介
サラマンダー
学名:Boronia pinnata cv.
花の色:濃い桃色
葉の形:羽状複葉・線形
葉の色:緑色
樹高:約50~150cm
備考:濃い桃色の花は女性的な可愛らしさや、明るさや元気の良さを感じさせるため、可愛いをテーマにするお庭や、子供っぽさや元気の良さを感じさせるカラフルなお庭などによくあいます。
ボロニア・ヘテロフィラ
ボロニア・ヘテロフィラの学名は Boronia heterophylla 、別名では「レッドボロニア(red boronia)」「カルガン・ボロニア(Kalgan boronia)」とも呼ばれるオーストラリアが原産の常緑低木です。
ボロニア・ヘテロフィラの特徴は、樹形が直立して分枝が多いためふさふさとしたブッシュ状の見た目をしている所、枝・葉はとても細いため繊細な見た目をしている所、葉は羽状に分裂して線形の小葉が集まるためレース飾りのようなお洒落な見た目をしている所、葉には柑橘系を思わせるスッキリとした香りがある所、開花は春頃にあり、非常に多花性のため枝を覆うように沢山の花が咲く所、花の形状は壺形で下向きに咲く傾向があるため、スズランの花を思わせるような可憐な雰囲気がある所、桃色の花色が可愛らしさを感じさせる所などにあります。
ボロニア・ヘテロフィラは、花や葉の香り・可憐で可愛い花を楽しむ目的で栽培されています。用途としては、鈴蘭を思わせるピンクの可愛い花が可憐な雰囲気をつくるため可愛いをテーマにするお庭で利用されたり、葉に柑橘系のようなスッキリとした心地よい香りがあるためガーデンファニチャーの傍において楽しまれたり、花を収穫して切り花として楽しまれたりします。またボロニアの中でも切り花として人気が高く、商業的にも栽培されています。