原産:ヨーロッパ 科:キク(asteraceae) 属:ヨモギギク/タナセタム(Tanacetum) 種:シロバナムシヨケギク(cinerariifolium) 同義語(syn.): 別名:除虫菊(ジョチュウギク)/パイリースラム(pyrethrum)/ダルメシアン・クリサンティマム(Dalmatian chrysanthemum) 花の色:白色〇黄色● 葉色:緑色● 分類:多年草 草丈:約30~60cm 草姿:直立 開花時期:5月~7月 花言葉:「忍ぶ恋」 誕生花:5月14日 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
シロバナムシヨケギクは学名Tanacetum cinerariifolium、別名「除虫菊(ジョチュウギク)」や「ダルメシアン・クリサンティマム(Dalmatian chrysanthemum)」とも呼ばれるヨーロッパ原産の多年草です。属名タナセタム(Tanacetum)はギリシャ語で「不滅/不死/永遠」を意味する「athanatos」に由来して長持ちする花からきています。
シロバナムシヨケギクの特徴(魅力)
シロバナムシヨケギクは基部から茎と根生葉が出て茎は高さ60cmまで成長します。葉は縁部分が強く何回(2回)も裂け(羽状深裂~中裂)ておりシダ植物を連想させる様な葉の形をしています。花は白色の舌状花と黄色の筒状花が合わさる頭花で直径薬1.5cmまでになり、疎らに3~10個(散房花序)に開花させます。 開花時期は晩春から夏、花色は白色と黄色、個々の花は白色の舌状花と黄色の筒状花からなる頭花で直径約1.5cmになり、花序は小花が茎の頂部付近に疎らに集まり散房花序に花を咲かせます。草姿は直立で高さは約30(60)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。葉色は緑色や黄色があり、葉の形は1~2回羽状複葉もしくは2回羽状全裂(~中裂)して、葉序は互生葉序につきます。 シロバナムシヨケギクは、胚珠に殺虫効果のあるピレスロイド(ピレトリン)を含んでおり、優れた殺虫効果もしくは防虫効果をもっています。ピレトリンは昆虫の神経系に攻撃して、運動協調性を喪失させまた麻痺が起こり後に死骸となります。また濃度が薄く殺虫効果がない場合も匂いを忌避して離れていく傾向にあるようです。 人間(哺乳類)に対しては殆ど毒性がなく、1部の人には重度のアレルギー反応を引き起こす可能性がありますが、多くの合成殺虫剤より毒性が遥かに低く、持続性がなく、光にさらされると容易に分解されるため、最も安全な殺虫剤の1つと考えられています。 園芸では、シロバナムシヨケギクの美しい花を鑑賞もしくは収穫する目的で育てられる事が多く、またレース状に縁部分が裂けた葉も装飾的で一年を通してあるためグランドカバーにも利用出来ないことはありません。比較的に背が高く成長する事から花壇の中央等に植えて高さと立体感を出したり、また鉢植えの中でコンパクトに育てて玄関先に飾ったりして楽しむといいかもしれません。 シロバナムシヨケギクを育てる際は、健康的な成長を促すためによく陽の当たる場所で管理しましょう。基本的に夏の暑さや冬の寒さに強く、また病害虫の被害も殆どなく丈夫で育てやすい植物です。増やし方は春もしくは秋に種を撒いて増やすか株分けを行いふやします。 シロバナムシヨケギクの殺虫効果
シロバナムシヨケギクの栽培
ヨモギギクの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。