原産:ヨーロッパ/温帯アジア 科:シソ(Lamiaceae) 属:オドリコソウ/ラミウム(lamium) 種:マクラツム(maculatum) 品種:ビーコンシルバー(Beacon Silver) 開花時期:3月~6月 花の色:紫色● 葉色:緑色●白色〇 分類:半常緑多年草 草姿:匍匐(傾伏) 草丈:約10~20cm 誕生日:8月24日 花言葉:「清明」「愛嬌」「気づかれない想い」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ラミウム(ビーコンシルバー)は非常に背が低く匍匐する様に地面をよく広がり、紫色の花とシルバーリーフが足元を明るく彩り、上品でエレガントな雰囲気を感じさせる魅力的な園芸品種です。
開花時期は早春から初夏(秋まで疎らに咲く事もある)、花色は紫色、個々の花は唇形で、花序は輪散花序に咲かせます。草姿は這性もしくは直立で高さ約10(20)cm × 幅は約30(90)cmまで成長します。葉色は白色で縁部分が緑色をしており、葉身は腎形(心形)もしくは三角形で縁部分に鋸葉があり、葉序は対生葉序につきます。
ラミウム(マクラツム)は学名lamium maculatum、別名「スポッテッド・デッド・ネトル(spotted dead nettle)」や「スポッテッド・ヘンビット(spotted henbit)」とも呼ばれるヨーロッパ及び温帯アジアが原産の半常緑多年草です。属名のラミウム(lamium)はギリシャ語で「首」を意味する「laimos」もしくは「laimos」からきており花の形に由来しています。また種小名のマクラツム(maculatum)はラテン語で「斑点のある」を意味しています。
ラミウム(マクラツム)の特徴(魅力)
- 春から初夏にかけ地面を張ってぐんぐん広がる
- ↳ハンギングバスケットに植えると茎葉が下垂する優雅な草姿が見られる
- ↳夏になると一気に生育が衰えて葉が落ちる
- 葉はハートの様な形で可愛らしい
- ↳葉には毛が生え(無い場合もある)触るとパサパサと柔らかい
- ↳葉には白色の班が様々な形で入る
- ↳足元を彩る美しいシルバーリーフは清潔感を感じさせます
- 茎は這い途中で立ち上がり紫色の花を穂状に連ねて咲かせます
- ↳地面に接触した節からは不定根を出して無制限に広がる
ラミウム(マクラツム)の茎は根元だけで分枝して地面を這い、濡れた土に接触した節からは不定根を伸ばして無制限に広がります。また茎は途中で立ち上がり最大80cmの高さまで成長して春から初夏に花を咲かせます。葉の形はハート形(心形)や三角形や楕円形等、葉に入る斑は中央の葉脈(主脈)にそって細く入るものから葉全体に入るものまで、また毛の量もフサフサと密生するものから全くないものまであり、葉の形や色やサイズ等は非常に多様で可変すると言われています。花はシソ科でよく見られる花の形(唇形)と花序(輪散花序)で、節を囲うように沢山の小花が付き段々と開花します。下唇と上唇が上下に大きく開き咲く花は、花蜂が頭を入れて蜜を吸うのに最適で、開花期間中はよく花蜂が訪れ頭を花に突っ込んでいる姿が見られるでしょう。
ラミウム(マクラツム)の栽培
ホワイト ナンシー | ピンクピューター | ビーコンシルバー |
ラミウム(マクラツム)は美しいシルバーリーフや春に咲く花を鑑賞する目的だったり、地面を被覆するグランドカバーを目的にして育てられます。主に花壇の縁沿いに並べ植えられて縁どりとして利用されたり、また鉢植えやハンギングバスケット等に植えられて鉢の縁部分から優雅に枝垂れる草姿を鑑賞する目的で育てられたりします。園芸品種には、葉全体に白色の班が入る「ホワイト・ナンシー」や、葉の中央に細く白色の班が入る「ピンクピューター」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。※その他の種や園芸品種は下のリンクから見れます。
ラミウム(マクラツム)は強い日差しを苦手にしているため、基本的には直射日光の当たらない明るい日陰や西日の当たらない日陰で管理します。夏は高温多湿を苦手にしており、多くの場合は株がボロボロとした見た目になりがちです。日向は避け出来るだけ涼しい環境で管理しましょう。冬の寒さには強く、対策は基本的に不要です。
オドリコソウ(ラミウム)属の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。