原産:地中海沿岸 科:キョウチクトウ(Apocynaceae) 属:ツルニチニチソウ/ビンカ(Vinca) 種:ツルニチニチソウ/マジョール(major) 別名:ビンカ・マジョール/ビッグリーフ ペリウィンクル(bigleaf periwinkle) 品種:バリエガータ(variegata) 開花時期:3月~6月 花の色:青色●紫色● 葉色:緑色●黄色● 分類:常緑多年草/亜低木 草丈:約15~30cm 草姿:ツル性 誕生日:2月24日/4月10日 花言葉:「初恋」「幼なじみ」「生涯の友情」「優しい追憶」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ツルニチニチソウ(バリエガータ)はクリーム色に縁取られた卵形の形の大きな葉が魅力的な園芸品種です。明るく爽やかな雰囲気漂うカラーリーフと上品な青紫色の花は上品なコントラストを作りエレガンスな雰囲気のお庭によく合うでしょう。
開花時期は早春から初夏、花色は紫色もしくは青色、個々の花は直径約3~5cmで花先が5裂(裂片5個)して中央に五角形の副花冠があり、花序は茎の節に腋生に咲きます。草姿は這性で高さ約15(30)cm × 幅は約30(90)cmまで成長します。葉色は緑色で黄色の覆輪が入り、葉身は卵形もしくは楕円形、葉序は対生葉序につきます。
ツルニチニチソウは学名Vinca major、別名「ビンカ・マジョール」や「ビッグリーフ ペリウィンクル(bigleaf periwinkle)」とも呼ばれる地中海沿岸が原産の常緑多年草です。
ツルニチニチソウの語源(由来)
- 属名のビンカ(Vinca)は、茎(ツル)が花輪として利用された事に関連して「結ぶ/締め付ける」を意味する「vincire」に由来しています。
- 種小名のメジャー(major)はラテン語で「より大きい」事を意味しており、近縁種のヒメツルニチニチソウ(Vinca minor)と比べてツルニチニチソウが大きな事に由来します。
- 和名ツルニチニチソウの由来は、茎が「ツル」で「ニチニチソウ」の様な花を咲かせる所からきています。
ツルニチニチソウの特徴(魅力)
- ツルニチニチソウは暗い日陰や栄養の少ない土壌でも容易に育ちます
- ↳そのため他の植物よりも競争上の優位性があり
- ↳またアレロパシーを放出しているため他の植物の発芽を邪魔します
- 花壇のグランドカバーとして利用すると雑草の抑制等に繋がります
- ↳ただし逸出すると固有植物に対して悪影響を与える可能性があります
- 茎はツル性で地面を匍匐する様に広がります
- ↳地面に接触した節の部分から不定根を出して無制限に広がります
- ツルニチニチソウは花壇の縁どりとして植えると地面を被覆するグランドカバーとして利用出来ます
- ↳またハンギングバスケットに植えると茎葉が下垂する優雅な草姿が見られま
- 葉は濡れた様な光沢のある緑色ですが
- ↳幾つかの品種では黄色や白色等の班がありカラーリーフとして楽しめます
- 夏の暑さ冬の寒さに強く病気や害虫の被害が少ない
- 水やりや肥料等が基本的に不要で放ったらかしで育ちます
ツルニチニチソウの茎は初め立ち上がりますが途中で倒れて匍匐して、茎の節からは不定根を出し活着しながら無制限に広がります。葉は緑色で濡れた様な光沢があり、長さ約6(~9)cm幅は約3(~6)cmあり、形は卵形から楕円形、茎に対して対生に配置されます。花は茎の節に腋生して、個々の花は直径約3~5cmで裂片が5個あり中央に五角形の副花冠と雄蕊5個・雌蕊があります。
ツルニチニチソウの栽培
園芸ではツルニチニチソウの美しい葉色や上品な花、優雅に枝垂れる草姿を鑑賞する目的で育てられます。植え場所は、花壇の縁沿いに植えて縁部分と小道の境界を曖昧(自然)にするために利用されたり、また鉢植えやハンギングバスケット等に植えられて鉢の縁部分から優雅に枝垂れる草姿を鑑賞するために利用されたりします。
ツルニチニチソウを育てる際に注意する事は基本的にありません。一度活着すれば水やりと基本的に不要で、また栄養の乏しい土壌でも育つため放ったらかしでも育ちます。また夏の暑さや冬の寒さに強く、病害虫の被害も殆どありません。増やし方は、一般的に挿し木や不定根で活着した部分を株分けして増やします。