原産:ヨーロッパ/コーカサス 科:キョウチクトウ(Apocynaceae) 属:ツルニチニチソウ/ビンカ(Vinca) 種:ヒメツルニチニチソウ/ミノール(minor) 別名:ビンカ・ミノール/ドワーフ ペリウィンクル(dwarf periwinkle)/レッサー ペリウィンクル(lesser periwinkle) 開花時期:3月~6月 花の色:青色●紫色●白色〇 葉色:緑色●黄色●白色〇 分類:常緑多年草 草丈:約10~15cm 草姿:ツル性 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ヒメツルニチニチソウは学名Vinca minor、別名「ビンカ・マジョール」や「ビッグリーフ ペリウィンクル(bigleaf periwinkle)」とも呼ばれるヨーロッパ及びコーカサスが原産の常緑多年草です。日本でも栽培されていたものが逸出して帰化しており人家付近でよく見られます。
ヒメツルニチニチソウの語源(由来)
- 属名のビンカ(Vinca)は、茎(ツル)が花輪として利用された事に関連して「結ぶ/締め付ける」を意味する「vincire」に由来しています。
- 種小名のマイナー(minor)はラテン語で「小さい/劣る」事を意味しており、近縁種のツルニチニチソウ(Vinca minor)と比べてヒメツルニチニチソウが小さな事に由来します。
- 和名ヒメツルニチニチソウの由来は、茎が「ツル」で「ニチニチソウ」の様な花を咲かせる所からきており、またツルニチニチソウと比べて小さい事から「ヒメ」ツルニチニチソウと呼ばれています。
ヒメツルニチニチソウの特徴(魅力)
- ヒメツルニチニチソウは暗い日陰や栄養の少ない土壌でも容易に育ちます
- ↳そのため他の植物よりも競争上の優位性があり現在育っている植物を駆逐する可能性があります
- 花壇のグランドカバーとして利用すると雑草の抑制等に繋がります
- ↳ただし逸出すると固有植物に対して悪影響を与える可能性があります
- 地面上を匍匐する茎と地面下の根茎で広がります
- ↳地面に接触した節の部分から不定根を出して無制限に広がります
- ヒメツルニチニチソウは花壇の縁どりとして植えると地面を被覆するグランドカバーとして利用出来ます
- ↳またハンギングバスケットに植えると茎葉が下垂する優雅な草姿が見られま
- 葉は濡れた様な光沢のある緑色ですが
- ↳幾つかの品種では黄色や白色等の班がありカラーリーフとして楽しめます
- 夏の暑さ冬の寒さに強く病気や害虫の被害が少ない
- 水やりや肥料等が基本的に不要で放ったらかしで育ちます
ヒメツルニチニチソウは地面下に根茎があり間隔をおきながら芽を出して広がる事が出来ます。茎は殆ど立ち上がらずに匍匐して、節からは不定根を出し活着しながら無制限に広がります。葉は緑色で濡れた様な光沢があり、長さ約2(~4.5)cm幅は約1(~2.5)cmあり、形は披針形から楕円形、茎に対して対生に配置されます。花は茎の節に腋生して、個々の花は直径約2~3cmで裂片が5個あり中央に五角形の副花冠と雄蕊・雌蕊があります。
開花時期は早春から初夏、花色は紫色や青色や白色があり、個々の花は直径約2~3cmで花先が5裂(裂片5個)して中央に五角形の副花冠があり、花序は茎の節に腋生に咲きます。草姿は這性で根茎があり高さ約10(15)cm × 幅は約30(45)cmまで成長します。葉色は緑色で品種により黄色や白色があり、葉身は披針形もしくは楕円形、葉序は対生葉序につきます。
ヒメツルニチニチソウとツルニチニチソウの違い
ヒメツルニチニチソウ | ツルニチニチソウ |
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ヒメツルニチニチソウはの栽培
園芸ではヒメツルニチニチソウの美しい葉色や上品な花、優雅に枝垂れる草姿を鑑賞する目的で育てられます。植え場所は、花壇の縁沿いに植えて縁部分と小道の境界を曖昧(自然)にするために利用されたり、また鉢植えやハンギングバスケット等に植えられて鉢の縁部分から優雅に枝垂れる草姿を鑑賞するために利用されたりします。
ヒメツルニチニチソウを育てる際に注意する事は基本的にありません。一度活着すれば水やりと基本的に不要で、また栄養の乏しい土壌でも育つため放ったらかしでも育ちます。また夏の暑さや冬の寒さに強く、病害虫の被害も殆どありません。増やし方は、一般的に挿し木や不定根で活着した部分を株分けして増やします。