- 原産:オーストラリア
- 科:マメ(Fabaceae)
- 亜科:ネムノキ(Mimosoideae)
- 属:アカシア(Acacia)
- 種:アフィラ(Acacia aphylla)
- 別名:リーフレス・ロック・ワトル(leafless rock wattle)/ツイステッド・デザート ワトル(twisted desert wattle)
- 開花時期:2月~4月
- 花の色:黄色●
- 葉の色:
- 分類:常緑小高木
- 草丈:約100~300cm
- 誕生花:2月14日/4月9日
- 花言葉:愛情/友情/秘密の恋/気まぐれな恋
- 用途:
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
アカシア・アフィラとは!?
アカシア・アフィラは学名Acacia aphylla、別名では「リーフレス・ロック・ワトル(leafless rock wattle)」や「ツイステッド・デザート ワトル(twisted desert wattle)」等とも呼ばれるオーストラリアが原産の常緑低木です。
アカシア・アフィラの語源(由来)
- 属名のAcaciaは古代ギリシア語で「トゲのあるエジプトの木(Acacia arabica)」を意味している「ἀκακία」からきていると言われており、ἀκακίαは「トゲ」を意味する「ake」に由来すると言われています。
- 種小名のaphyllaは、ギリシア語で「なし」を意味する「a-」と、ギリシア語で「葉」を意味する「phylla」の2語からなり、葉が無いことに由来します。
アカシア・アフィラの特徴(魅力)
- アカシア・アフィラは、茎に葉がないため、ジグザグと交差する枝のシルエットと、葉腋に1個咲く球状の可愛らしい花を楽しめる植物です。
- アカシア・アフィラの樹形はブッシュ状、枝分かれがよく、丸みを帯びたドーム状の外観をつくります。
- 花はマメ科では珍しい頭花の花が葉腋に1個付き、頭花を構成する小花は雄蕊が著しく長く突出しているため、ふさふさとした柔らかな外観をつくります。
- アカシア・アフィラは、軽い霜に耐えられる事もあるため暖地であれば屋外で越冬する事も可能ですが、長く霜に当たったり強い霜に当たると枯れることもあるため冬越し対策を行った方が良いでしょう。
アカシア・アフィラの樹高は約100(~300)cm、樹形はブッシュ状(Bushy)で枝分かれがよくふさふさとしており、茎の色は緑色です。
花序は頭状花序、頭状花序は腋性で葉腋に1個つけます。頭状花序の形は球形、小花は目立たない花弁が5個、花弁の色は黄色、萼片が5個、雄蕊は長く突出しており、色は黄色です。
果実は豆果(1枚の心皮からなり、腹縫線と背縫線が一方もしくは二方ともが裂けて種子を放出する)、豆果は長さ約3(~9)cm、形は扁平な楕円形または種子と種子の間でくびれて捻れており、色は緑色から成熟すると褐色または赤褐色になります。
アカシア・アフィラの園芸品種
アカシア(ミモザ)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
アカシア・アフィラの育て方
花壇の土づくり
日当り
アカシア・アフィラは、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には日向(直射日光が6時間以上)で育てましょう。また半日影(直射日光3時間~5時間)までで育てる事が可能です。
作土層
アカシア・アフィラがしっかり根を張り健康な成長するには、十分な深さの作土層(表層にある柔らかな土)が必要です。苗(根鉢)の1.5~3倍(深さ30~40cm)の深さまでスコップを使い穴を掘り、根張りを邪魔したり保水性や栄養の保持を悪くする石やゴミ等を取り除いておきましょう。
土壌の土質
アカシア・アフィラは基本的に水はけの良い土壌を好みます。水分が停滞するようなジメジメした土壌では生育不良を引き起こしたり根腐れする事もあるため粘土質な土壌は避けた方が良いでしょう。植え付けの前に土壌診断を行い、通気性がよく適度に腐葉土等が入った土壌に改良しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土なバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
アカシア・アフィラは、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には日向(直射日光が6時間以上)で育てましょう。また半日影(直射日光3時間~5時間)までで育てる事が可能です。
培養土
アカシア・アフィラは通気性の高い培養土で育てられます。自作する場合は通気性が良く適度に肥沃な培養土で育てましょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=7:3
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
地植え
アカシア・アフィラは乾燥に強いため、地植えしている場合は極端に乾燥する場合を除いて、基本的には降水のみで育てられます。雨が長く降らない場合、指を入れて土壌の表面(2~5cm)が乾燥している場合、葉や茎が萎れている場合などは、必要に応じて水やりを行いましょう。
鉢植え
アカシア・アフィラを鉢植えで育てる場合は土の乾燥が早くなるため、定期的な水やりが必要になります。ただし水やりを行い過ぎてジメジメとした環境が続くと根腐れしてしまうため、土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。
水やりのチェックを簡単にするオススメの道具
- 水やりチェッカー(サスティ)とは、視覚的に分かりやすく色の変化で水やりのタイミングを教えてくれる水分計です。
- 白色(水やり必要)・青色(水やり不要)
- 水やりチェッカー(サスティ)は世界で初めて家庭用水分計で「PF値」が採用されています。PF値は、殆どの植物の生育に阻害がない有効水分域の中のPF2.0付近で色が変わるように設計されているため、水やりの失敗を減らします。
- PF2.0は、どんな土や多肉・観葉植物・草花にも対応しますが、乾燥に強い多肉植物では色変わり後に若干の猶予があり、乾燥に弱い草花では色変わり後は直ぐに水やりをした方が良いかもしれません。
- PF値とは、土壌の水分が毛管力によって引き付けられている強さの程度を表している数値で、これを使う事で土壌の湿り具合や植物への水やりのタイミングが分かるようになります。殆どの植物にとって利用しやすいPF値は1.7~2.3の間にあります。常にPF値が1.7より下の値にあると、多湿を嫌う多肉などは湿潤すぎて根腐れを引き起こしやすくなったり、PF値が2.3より上にあると乾燥が苦手な草花などは水枯れを引き起こしやすくなります。
- 水やり三年と言われるプロでも難しい水やり作業が、水やりチェッカー(サスティ)を使うだけで安心して行えるようになります。
- 水やりチェッカー(サスティ)は水やりが難しい植物(ラン・多肉)にも対応しています。
- 中芯は6ヶ月~9ヶ月経つと水やりをしても青色に変化しなくなるため、変化がなくなったら中芯の交換が必要になります。
肥料の与え方
アカシア・アフィラは、ある程度、肥沃な土壌であれば多くの肥料を必要としません。必要に応じて毎年1度、早春から春に緩効性肥料を与えておけば、追肥は不要です。
剪定のやり方
アカシア・アフィラは定期的な剪定を必要としませんが、剪定を行わないと古くて太い枝が残り、外観を悪くしたり、花の生産が悪くなったりします。そのため数年に1度の頻度で強剪定を行うようにしましょう。
庭木として剪定する方法
- 剪定する時期は春から晩春に1回行います。
- 基本的には花が終わった後に剪定すると良いでしょう。
- 剪定の方法は株全体を観察して枯れた茎・損傷した茎(折れてる茎等)・病気の茎を探して、これを根元から間引き剪定して取り除きます。
- 何故ならこれらの茎は日当りや風通しを阻害したり、健康に成長している茎に悪影響を及ぼしやすいからです。
- 2年~3年の頻度で、株全体を一律に剪定します。
- 剪定を行っていないと、生産性の落ちた古くて太い枝が残るため、地面から高さ30cmほどの場所で、ドーム状の外観をつくるように「バッサリ」と強剪定しましょう。
夏越しする方法
アカシア・アフィラは、夏の暑さに耐えますが、多湿を苦手にしており、特に暑さと多湿のストレスが組み合わさる高温多湿を苦手にしています。そのため必要に応じた夏越し対策が必要です。
夏越し対策
- 湿度の高い環境を嫌うため乾燥した場所で管理しましょう。
- 雨に当たることが少ない場所
- 鉢植えの場合は雨に当たらない場所に移動すると良いでしょう。
- 地植えの場合は雨の当たりにく場所で育てると良いでしょう。
- 直射日光がよく当たる場所
- 直射日光6時間以上が理想です。
- 土壌の排水性がよい場所
- 植付けの際に土壌改良をしっかりおこないましょう。
- 空気の流れがあり風通しがいい場所
- 周りが壁に囲まれていたり、草が繁茂してる場所で管理すると空気が停滞して湿気が溜まりやすくなります。改善しましょう。
- 雨に当たることが少ない場所
冬越しする方法
Hardiness:8b~11b
アカシア・アフィラは軽い霜であれば耐えられる事があるため、暖地であれば地植えで育てられる事があります。ただし基本的に霜が長く続いたり強い霜が降りると枯れてしまう事があるため、必要に応じて冬越し対策が必要になります。
冬越し対策
- 霜が降りる地域であらば、霜対策として腐葉土などでマルチングをしたり、不織布などを被せるとよいでしょう。
- 支柱を立ててビニールを被せるとより対策効果が上がります。
- 鉢植えで育てている場合は、霜の当たらない軒下に移動したり、凍結が心配な場合は屋内や温室に移動したりするとよいでしょう。
挿し木や株分けで増やす
アカシア・アフィラは挿し木で増やす事も可能です。
挿し木の方法
- アカシア・アフィラの挿し木時期は晩春から初夏が適します。
- 挿し穂の茎は弾力があり健康な部分をカットしましょう。
- 挿し穂 の長さ約10cmにわけます。
- 挿し穂の下部の葉を取り除き上部の葉を残します。
- 挿し穂用の無菌の培養土を準備します。
- 切り口を下にして培養土の中に挿し穂を挿します。
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
播種で増やす
アカシア・アフィラの種蒔の方法
播種時期:3月~5月・9月~10月
発芽適温:約18~22度
発芽日数:約21日~
発芽条件:硬実種子(休眠打破)
アカシア・アフィラは水を通さない硬い種皮があるため事前に種皮を研磨して温水に1日漬けておくと休眠打破され発芽がよくなります。
種は通気性と保水性のいい無菌の培地に撒き、指で種を上から軽く押し(鎮圧)たら上から1cm程度覆土しましょう。1度撒いた種は乾燥させると発芽率が落ちるため、土と種を乾燥させないよう
植物の病気
アカシア・アフィラの病気
アカシア・アフィラの害虫