原産:中国 科:ジンチョウゲ(Thymelaeaceae) 属:ジンチョウゲ/ダフネ(daphne) 種:ジンチョウゲ(odora) 別名:瑞香/輪丁花/ダフネ・オドラ/ウィンター・ダフネ(Winter daphne) 開花時期:2月~4月 花の色:桃色●紫色●白色〇 葉色:緑色●黄色● 分類:常緑低木 草丈:約100~150cm 誕生花:2月10日/2月23日 花言葉:「栄光」「不死」「不滅」「歓楽」「永遠」「不老長寿」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ジンチョウゲは学名daphne odora、別名「瑞香」や「輪丁花」や「ダフネ・オドラ」とも呼ばれる常緑低木です。ジンチョウゲは中国が原産ですが、日本にも室町時代には既に入ってきていたと言われています。
ジンチョウゲの語源(由来)
- 属名のダフネ(daphne)はギリシャ語で「月桂樹」を意味しています。ギリシャ神話ではアポローンから逃げるために、ニンフが父(ゼウス)に自ら(ニンフ)を月桂樹に変えてくれるように頼み、アポローンに捕まる寸前でニンフが月桂樹に変えられた事に因んでいます。
- 種小名のodoraはラテン語で「香りのある/臭い」を意味しており、花の香りに由来します。
- 和名のジンチョウゲ(沈丁花)の由来は沈香の様な花の香りと丁子(チョウジ)の様な花の形からきています。
- 別名の輪丁花の由来は鞠の様に丸い花姿からきています。
ジンチョウゲの特徴
- 花の香りは繊細で上質な甘い香りがあり
- ↳香りは強く開花時には遠くまで芳香が漂います
- 自然樹形のまま美しく丸みをもったドーム状の樹形をつくります
- 枝や葉、花に至るまで全ての部分が有毒
- ↳樹液を触るだけで炎症を起こす場合があります
- 雌雄異株で雌株は花後に赤色の果実をつけることがある
- ↳果実は他の部位と比べ毒が濃縮されているため食べられません
ジンチョウゲの樹皮は赤褐色、樹形はよく枝分かれして丸みを帯びたドーム状に茂り成熟すると高さ150cmまで成長する事があります。葉は常緑のため冬も落葉する事がなく、葉は濃い緑色で光に当たると反射する光沢があり、倒披針形もしくは楕円形の形をしています。花には花弁がなく花弁の様に見える萼片が4個あり、茎頂に花が12~20個付き頭状花序に花をさかせます。
開花時期は晩冬から春、花色は紫色や桃色、白色があり、個々の花には花弁はなく萼片が4個あり、花序は小花を約12~20個つけて頭状花序に花を咲かせます。樹形はブッシュ状に茂り高さは約100(150)cm × 幅は約100(150)cmまで成長します。葉色は緑色で品種により黄色の班が入り、葉身は楕円形もしくは倒披針形、葉序は互生葉序につきます。
ジンチョウゲの毒性(既知の危険性)
ジンチョウゲには毒性の強い「ダフネトキシン」や「メゼレイン」が植物全体、特に果実に多く含まれています。
毒物は樹液にももちろん含まれており、剪定した際に触れるだけでも皮膚から毒が吸収され人によっては強い炎症を引き起こす事があります。また経口摂取すると、下痢や嘔吐の他に、腎臓や循環器系に重度の損傷を引き起こす恐れがあるため絶対に食べられません。またペットに対しても同様に有毒なため、育てる際は注意が必要でしょう。
ジンチョウゲの栽培
ジンチョウゲは根が傷む事を嫌い移植が難しいため、基本的に植えたらそのままです。鉢植えで植え替えする場合は根鉢を崩さず一回り大きな鉢に植え替えます。また根も浅めなため特に夏場等の乾燥に注意する必要があります。冬は軽い霜程度であれば耐えますが、強い霜の降りる地域では屋外での越冬は難しいかもしれません。そのため寒冷地では管理のしやすい鉢植え等で育てた方がいいでしょう。増やし方は挿し木によって行えます。
ジンチョウゲの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。