キジムシロ(ポテンティラ)属は属の中に約325種がある多年草か一年草です。一般に園芸では、真っ赤な花や桃色の花を沢山咲かせるベニバナロウゲ、非常に矮性で這うように広がる草姿からグランドカバーとして利用され晩春から秋に地面を明るく彩る黄色い花を咲かせるネウマンニアナ等が親しまれます。
キジムシロ(ポテンティラ)は基本的には夏の暑さや冬の寒さに強く育てやすい植物です。
種毎の育て方は写真か育て方をクリックすると出てくるためそちらで確認して下さい。
このページでは種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を記載しています。
①ベニバナロウゲ 開花時期:6月~9月 | ②ネウマンニアナ 開花時期:5月~9月 |
③ベニバナキジムシロ 開花時期:6月~8月 | ④オオヘビイゴ 開花時期:5月~6月 |
⑤アルバ 開花時期:4月~6月 | ⑥その他の種や園芸品種 |
原産:アジア/ヒマラヤ
学名:potentilla nepalensis
草丈:約30~45cm
分類:多年草
開花時期:6月~9月
花色:赤色●桃色●
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
特徴:ベニバナロウゲは学名potentilla nepalensis、別名「ポテンティラ・ネパレンシス」等でも呼ばれるアジア及びヒマラヤ原産の多年草です。非常に分枝がよく通常高さよりも横への広がりが良くこんもりとしたドーム状の草姿を作り、夏から秋にかけ赤色もしくは桃色のフリルのある可愛らしい花を咲かせます。
開花時期は初夏から初秋、花色は赤色もしくは桃色、花弁が5枚(5数花)の小花を集散花序に咲かせます。草姿は茎がよく分枝してドーム状に茂り高さは約30(45)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。葉色は緑色、小葉は楕円形で葉縁に鋸歯があり3~5出複葉して、葉序は互生葉序につきます。
ベニバナロウゲは通常高さより横への広がりが良く、花壇の縁沿いや中央、鉢植えに植えるとこんもりとドーム状に茂る草姿や美しい花姿を鑑賞できます。花色は赤色や桃色があり、弾ける様に色鮮やかな花色ならカラフルで元気が出る様なお庭に、柔らかな花色であればロマンティックなお庭等に使うと良いでしょう。
ベニバナロウゲは株分けや播種によって増やす事が出来ます。夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫で育てやすい植物です。
ポテンティラ(ヘレンジェーン)は花芯が濃い赤色の淡い桃色の花を咲かせる園芸品種です。非常に分枝がよくふんわりとしたドーム状の草姿をつくり、桃色と赤色の複色の花は明るくポップで可愛らしい雰囲気のお庭によく合うでしょう。高さは約30(45)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。 (´・ω・)p楽天で購入q | ロクサーナ (´・ω・)p楽天で購入q |
原産:ヨーロッパ
学名:Potentilla neumanniana(syn. P.verna)
草丈:約10~15cm
分類:多年草
開花時期:5月~9月
花色:黄色●
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
特徴:ポテンティラ(ネウマンニアナ)は学名Potentilla neumanniana(syn. P.verna)、別名「ポテンティラ・ベルナ」とも呼ばれるヨーロッパ原産の多年草です。非常に矮性で個々の株はロゼット状にイチゴの様な葉っぱを付けますが、ランナーを這うように伸ばして広がるため地面や岩肌を被覆するグランドカバーとしてよく利用されます。晩春から晩夏にかけては、直径1.0~1.5cmの小さな黄色の花を多花性に株を覆うほどに咲かせ足元を明るく彩ります。
開花時期は晩春から初秋、花色は黄色、花弁が5枚(5数花)の小花を単生または集散花序に咲かせます。草姿はロゼット状でランナーで広がり高さは約10(15)cm × 幅は約15(30)cmまで成長します。葉色は緑色、小葉は楕円形で葉縁に鋸歯があり3~5出複葉して、葉序は互生葉序もしくは根出葉につきます。
ポテンティラ(ネウマンニアナ)は株分けや播種によって増やす事が出来ます。夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫で育てやすい植物です。
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原産:ヒマラヤ
学名:potentilla atrosanguinea
草丈:約30~80cm
分類:多年草
開花時期:6月~8月
花色:赤色●黄色●橙色●
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
特徴:ベニバナキジムシロは学名potentilla atrosanguinea、別名「ポテンティラ・アトロサンギネア」とも呼ばれるヒマラヤに自生する多年草です。イチゴを思わせる様な葉っぱが絹の様な白色の毛で覆われているのが特徴で、真っ赤な花との対比が美しく魅力的な種です。
開花時期は初夏から晩夏、花色は赤色もしくは黄色か橙色、花弁が5枚(5数花)の小花を単生または集散花序に咲かせます。草姿は分枝でドーム状に茂り高さは約30(80)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。葉色は緑色で白色の毛で覆われており、小葉は楕円形もしくは卵形で葉縁に鋸歯があり3出複葉して、互生葉序もしくは根出葉につきます。
ベニバナキジムシロは株分けによって増やす事が出来ます。夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫で育てやすい植物です。
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原産:アジア/ヨーロッパ
学名:potentilla recta
草丈:約30~45cm
分類:多年草
開花時期:5月~6月
花色:黄色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
特徴:オオヘビイチゴは学名potentilla recta、別名「ポテンティラ・レクタ」とも呼ばれアジア及びヨーロッパを原産する多年草です。日本には明治頃に渡来して鑑賞用に栽培されていたものが逸出して帰化しており、本州、九州、四国に自生しています。一般的なヘビイチゴの様な果実は付けず、また這わずに直立に茎を伸ばしてランナーで広がります。また葉に特徴があり細長い小葉が5~7出複葉につきます。花は直径2.5cm程度と小さく多花性です。
開花時期は晩春から初夏、花色は黄色もしくは白色があり、花弁が5枚(5数花)の直径約2.5cmの小花を集散花序に咲かせます。草姿はロゼット状でランナーで広がり高さは約30(45)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。葉色は緑色で、小葉は長楕円形で葉縁に鋸歯があり5~7出複葉して、互生葉序もしくは根出葉につきます。
オオヘビイチゴは株分けによって増やす事が出来ます。夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫で育てやすい植物です。
オオヘビイチゴ | ポテンティラ(レクタ種 アルバ)は分枝がとても良く多花性で、直径約2.5cmの小さく可愛らしい白色の花を咲かせる園芸品種です。高さは約45cm × 幅は約60cmまで成長します。 |
原産:ヨーロッパ
学名:potentilla alba
草丈:約10~25cm
分類:多年草
開花時期:4月~6月
花色:白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
特徴:ポテンティラ(アルバ)は学名potentilla alba、ヨーロッパを原産する多年草です。一般的なポランティラと比較すると小葉の葉縁の鋸歯が少なく滑らかなため、柔らかで洗練された雰囲気があり、白色の花との相性もよく上品な雰囲気を作ります。
開花時期は春から初夏、花色は白色があり、花弁が5枚(5数花)の直径約2cmの小花を単生もしくは集散花序に咲かせます。草姿はロゼット状で高さは約10(25)cm × 幅は約15(30)cmまで成長します。葉色は緑色で、小葉は長楕円形で葉縁に鋸歯があり5出複葉して、互生葉序もしくは根出葉につきます。
ポテンティラ(アルバ)は株分けによって増やす事が出来ます。夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫で育てやすい植物です。
ポテンティラ(アルバ) |
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