原産:日本/東アジア/フィリピン 科:キジカクシ(Asparagaceae) 亜科:スズラン(Nolinoideae) 属:ジャノヒゲ(Ophiopogon) 種:ジャノヒゲ(japonicus) 別名:リュウノヒゲ/ネコダマ/モンドグラス(mondograss)/ドワーフリリィターフ(dwarf lilyturf)/モンキーグラス(monkey grass) 開花時期:7月~8月 花の色:紫色●桃色●白色〇 葉色:緑色● 分類:常緑多年草 草丈:約10~20cm 誕生花:11月27日/12月11日 花言葉:「変わらぬ思い」「深い思いやり」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ジャノヒゲは学名Ophiopogon japonicus、別名「リュウノヒゲ」や「ネコダマ」とも呼ばれる東アジア原産の常緑多年草で、日本では北海道から九州まで分布しており、山野の林床等に自生しています。和名「ジャノヒゲ(リュウノヒゲ)」の由来は、一般的には細長い葉が蛇(龍)の口髭に見える事からきていると言われています。また他説では能面で使われる老人の面(尉・ジョウ)の顎髭がジャノヒゲの葉の様にみえる事から「ジョウノヒゲ」と呼ばれ徐々に転訛(訛る)して「ジャノヒゲ」になったと言う説があります。また属名オフィオポゴン(ophiopogon)ギリシャ語で「蛇」を意味する「ophis」と「髭」を意味する「pogon」の2語からきており葉の形に由来しています。種小名のジャポニカス(japonicus)はラテン語で「日本の」を意味しており、自生地に由来します。
ジャノヒゲの特徴(魅力)
- 日本庭園等で伝統的に利用されています
- 緑色の濃い葉は常緑で優れた縁取りやグランドカバーとなります
- ↳地面下で匐枝(匍匐茎)を伸ばして広がる
- 秋に葉の間から覗くメタリックブルーの綺麗な果実は「龍の玉」や「はずみ玉」と呼ばれています
- 非常に丈夫で育てやすく長雨等による浸水にも耐える
- 耐陰性が高く直射日光が当たらない場所でも育ちます
ジャノヒゲとヤブランは同じスズラン亜科にあり、とても似た草姿をしていて、また海外ではジャノヒゲとヤブランを「モンキーグラス」と呼び同一カテゴリーで扱われる事もあります。そのため、しばしば同一視されて間違われる事もあるようです。両方の違いをしっかり知っておき間違えないようにする事も大切でしょう。
園芸では、古くから日本庭園の地被植物として利用されており、花壇の縁どりやグランドカバーとして植えられています。ただし踏圧(踏まれる)に極端に強いわけではないため、小道に等に植える場合は飛び石等を用意して踏まれないようにした方が良いでしょう。また日向から日陰まで場所を選ばすに育つため、シェードガーデン等もよく利用されています。
園芸品種には葉の縁部分に白色の覆輪が入り引き締まった印象をあたえる「シルバードラゴン」や、イエローグリーンの葉が足元を明るく彩る「黄金葉玉竜」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。※その他の種や園芸品種は下のリンクから見れます。
開花時期は夏から晩夏、花色は紫色もしくは白色、個々の花は花被片が6個あり、花序は長さ約2~5cmの総状花序に花を咲かせます。草姿は地面を被覆する様に広がり高さ約10(20)cm × 幅は約25(40)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は線形(長さ10~20cm × 幅2~4mm)で、葉序は根生葉につきます。
ジャノヒゲは早春もしくは秋に株分けする事で増やすことが出来ます。非常に丈夫で地植えしたものでは水やりや肥料を基本的に必要とせず、ほったらかしでも育てる事が可能です。