原産:日本 科:キジカクシ(Asparagaceae) 亜科:スズラン(Nolinoideae) 属:ジャノヒゲ(Ophiopogon) 種:オオバジャノヒゲ(planiscapus) 別名:ブラックモンドグラス(black mondo grass) 開花時期:6月~8月 花の色:紫色●白色〇 葉色:緑色●黒色● 分類:常緑多年草 草丈:約15~30cm 誕生花: 花言葉:「飾らない人」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
オオバジャノヒゲは学名Ophiopogon planiscapus、別名「ブラックモンドグラス(black mondo grass)」とも呼ばれる日本固有の常緑多年草です。日本では本州、四国、九州に分布しておら山林の日陰等に自生しています。和名「オオバジャノヒゲ」の由来はジャノヒゲと比べると葉が大きく、また細長い葉が蛇(龍)の口髭に見える事からきています。また属名オフィオポゴン(ophiopogon)ギリシャ語で「蛇」を意味する「ophis」と「髭」を意味する「pogon」の2語からきており葉の形に由来しています。種小名のplaniscapusはラテン語で「花茎の扁平な」を意味しています。
オオバジャノヒゲ
- 中央から外側へと弧を描きながら優雅に広がる草姿
- ↳地面を被覆する草姿から花壇の縁どりや飛び石の間の下草等に利用される
- スラリと剣の様に伸びる洗練された葉の形
- ↳お洒落で引き締まる美しい黒葉
- 匐枝を地中で伸ばして広がり群生する
- 黒葉との対比が美しい上品な白色(~薄紫色)の花
- ↳花の形は小さなゆりの花を連想させる
- 非常に丈夫で長雨等による浸水にも耐える
- 耐陰性があり直射日光の当たらない明るい場所でも育つ
園芸では、地面を被覆する様に広がる草姿から花壇の縁どりやグランドカバーとして植えられています。ただし踏圧(踏まれる)に極端に強いわけではないため、小道に等に植える場合は飛び石等を用意して踏まれないようにした方が良いでしょう。またオオバジャノヒゲは日本の在来種のため和風のお庭等にもよく合い、日向から日陰まで場所を選ばすに育つためシェードガーデン等もよく利用されています。
開花時期は初夏から晩夏、花色は白色もしくは紫色、個々の花は直径約0.7cmで花被片が6個あり、花序は小花が穂状に集まり長さ約2~5cmの穂状花序に花を咲かせます。草姿はロゼット状で地面を被覆する様に匐枝で広がり高さは約15(30)cm × 幅は約30(50)cmに成長します。葉色は緑色もしくは黒色、葉身は線形(長さ約10~30cm × 幅は約0.4~0.7cm)で、葉序は根生葉につきます。
オオバジャノヒゲは早春もしくは秋に株分けする事で増やすことが出来ます。非常に丈夫で地植えしたものでは水やりや肥料を基本的に必要とせず、ほったらかしでも育てる事が可能です。