原産:南ヨーロッパ/中央アジア 科:シソ(Lamiaceae) 属:ハマゴウ(Vitex) 種:セイヨウニンジンボク(agnus-castus) 英名:Chaste Tree 開花時期:7月~9月 花の色:紫色●青色● 葉色:緑色● 分類:落葉低木 樹高:約200~300cm 誕生花:7月22日 花言葉:「思慕」「才能」「純愛」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
セイヨウニンジンボクは学名Vitex agnus-castus、英名「Chaste Tree」とも呼ばれる南ヨーロッパ及び中央アジア原産の落葉低木です。和名「セイヨウニンジンボク」の由来は西洋からきたニンジンボク(中国原産)という意味があるそうです。
セイヨウニンジンボクの花は爽やかでとてもボリューミーな花姿をしており、薄紫色の小花はシソ科によくある輪散花序に集まり、さらに花穂が円錐状に集まる事で巨大で豪華な花穂を作ります。また香りの良い花は高い場所を飛翔するアゲハ等の大型の蝶や花蜂等に蜜源として利用される事が多く、特に蜜蜂が唇形の花に頭を入れて蜜を吸う姿はとても可愛く癒されます。
また花後に出来る種は古くからヨーロッパでハーブとして利用されており、葉等と一緒に煎じて飲まれたり、熟した種を潰してコショウの様に利用されたりしています。主な効果・効能として男女の滋養強壮や女性のホルモンバランスを整える働きがあるとされます。
樹形は枝が逸出する事なく扇状に自然にまとまり自然樹形で美しい事から、基本的に剪定の必要がなく低メンテナンスで育てられます。また冬になると葉は落葉する事から、幹や枝のみの美しいシルエットを楽しむ事も出来るでしょう。
園芸では主に花を観賞する目的で庭木として伸び伸び育てたり、鉢植えでコンパクトに仕立て玄関先等に置かれたり、また底の浅い鉢で根域を制限して盆栽として育てられる事もあります。爽やかで心を落ち着かせる様な薄い青紫色の花を咲かせるセイヨウニンジンボクは清楚で気品のあるお庭等によく合うでしょう。
開花時期は夏から秋、花色は青色もしくは紫色、個々の小花は唇形で上唇が2裂して下唇が3裂し雄蕊と雌蕊が花冠から突出し、花序は輪散花序で円錐状に花穂が並びます。樹形は高さ約200(300)cm × 幅は約150(200)cmまで成長します。葉色は緑色、小葉は披針形で拳状複葉に5枚から7枚つき、葉序は対生葉序につきます。
セイヨウニンジンボクは一般的に挿し木によって増やされますが、種によって増やす事も出来ます。基本的に夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫で、また肥料や剪定も殆ど不要なためほったらかしでも育てられます。
ハマゴウ属の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。