原産:日本/東アジア/ロシア 科:キンポウゲ(Ranunculaceae) 属:ルイヨウショウマ/アクタエア(Actaea) 種:サラシナショウマ(simplex) 同義語(syn.):Cimicifuga simplex 品種:アトロプルプレア(atropurpurea) 開花時期:8月~11月 花の色:白色〇桃色●紫色● 葉色:橙色●紫色●黒色● 分類:多年草(宿根草) 草丈:約60~150cm 誕生花:10月8日 花言葉:「愛嬌」「無邪気」「雰囲気のよい人」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
サラシナショウマ(アトロプルプレア)は茎や葉が黒色や紫色、濃い橙色等と暗くシックな色をしており、また花も紫色(桃色)に染まる魅力的な品種群です。シックで上品な葉色は、花のない時期もカラーリーフとして楽しめるため非常に人気が高いです。
開花時期は晩夏から秋、花色は紫色や桃色、白色があり、個々の花は花弁(萼)が早々と落ちるため多数の雄蕊が残り、花序は小花と花穂(総状花序)が円錐状に集まり円錐花序に花を咲かせます。草姿は直立で根茎により広がり高さ約60(150)cm × 幅は約30(90)cmまで成長します。葉色は濃い橙色や紫色、黒色があり、小葉は卵形で縁部分には鋸歯があり2~3回羽状複葉して、葉序は根生葉もしくは互生葉序につきます。
サラシナショウマは学名Actaea simplex(syn.Cimicifuga simplex)、2000年より以前はサラシナショウマ(Cimicifuga)属でしたが現在はルイヨウショウマ(Actaea)属に再分類されています。別名「ヤマショウマ」や「ヤサイショウマ」等とも呼ばれる日本及び東アジア、ロシアが原産の多年草(宿根草)で、日本では北海道から九州まで分布して山地や草地に自生しています。和名「サラシナショウマ」の由来は若芽を水にさらし(浸し)て山菜として食べていた事と、葉の形が麻に似ている事からきています。また種小名のシンプレックス(simplex)はラテン語で「単一の/無分岐の」を意味しており、茎が分枝しない事に由来します。
サラシナショウマの特徴(魅力)
- 地面下の根茎で広がる
- ↳根茎は「升麻」と呼ばれる生薬で民間ではうがいに利用される事もある
- 根茎から殆ど分枝しない茎が何本も伸び群生する
- 葉は大きく縁部分が深くカットされた装飾的な形をしている
- ↳若葉は清流に数日(2日程度)さらしてアク抜きを行い食べられる事もある
- ↳品種の中には黒色(~紫色)や橙色の葉色もありカラーリーフとして楽しめる
- ↳宿根草のため冬は地上部が枯れる
- 花は小花と穂状(総状花序)に集まり咲きます
- ↳花は花弁(萼)が早々に落ちるため長い雄蕊が残りブラシの様な外観を作る
- 花は果実やバニラを連想させる甘い香りがある
- 耐陰性がありシェードガーデン等で利用されます
サラシナショウマの葉は、基部から出る根生葉と、茎に互生につく茎葉があります。根生葉と下部につく葉は3回3出複葉して大きく、上部につく葉は2回3出複葉で小さめです。茎は分枝する事なく高さ最高150cmまで伸ばし、小花が幾つも付いた花穂を円錐状につけ円錐花序をつくります。また個々の花は花弁(萼)が早々に落ちて多数の雄蕊が残るためフサフサしたブラシの様な外観をつくります。
サラシナショウマの栽培
サラシナショウマは強い日差しを苦手にしているため、基本的には直射日光の当たらない明るい日陰や西日の当たらない日陰で管理します。冬は地上部が枯れますが、耐寒性は高く春になると再度芽を出して成長するため殆ど問題ありません。一方で夏の強い日差しや乾燥で株が弱る事もあるため夏越し管理には少し注意が必要です。増やし方は一般的に自家採取した種を撒くか株分けにより増やすことが出来ます。