原産:ユーラシア大陸 科:ナデシコ(Caryophyllaceae) 属:サポナリア(Saponaria) 種:サボンソウ(officinalis) 別名:シャボンソウ/ソープワート(common soapwort) 開花時期:5月~7月 花の色:白色〇 葉色:緑色● 分類:多年草 草丈:約30~90cm 草姿:直立 誕生花:7月30日 花言葉:「清廉」「賢明な行動」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
サボンソウは学名Saponaria officinalis、別名「シャボンソウ」や「ソープワート(common soapwort)」とも呼ばれるユーラシア大陸に広く自生するの多年草です。サボンソウ(シャボンソウ)の名前の由来は葉や根を煮沸した後、液体を石鹸として利用されていた事に由来しており、種小名のオフィキナリス(officinalis)はラテン語で「薬用の」を意味しています。
サボンソウの最大の特徴(魅力)は殆ど分枝せずに垂直に伸びる草姿と甘い香りのする穂状の花にあり、地面下には根茎でゆっくりと広がります。地面下にある根茎には「サポニン」と呼ばれる成分が含まれており、水に入れると泡立つ性質から油脂を落とす石鹸として利用されます。ただしサポニンは有毒なため基本的に食べる事は出来ず、過剰に摂取すると吐き気や下痢等を引き起こすため注意が必要です。根茎から伸びる茎は殆ど分枝する事なく垂直に何本も伸びて群生する様な草姿を作り、また倒伏も殆どなく広がりが少ないため洗練された見た目になるでしょう。晩春から夏にかけて咲く花は、夜に甘い香りを強く放つ事で知られており、個々の花は寿命が3日程と短いものの長い花穂に次々と小花を咲かせるため長く花を楽しむ事が出来ます。
開花時期は晩春から夏、花色は桃色もしくは白色、個々の小花は筒状で花先が5裂して直径約2.5cm、花序は集散花序に咲きます。草姿は直立して根茎により広がり高さ約30(90)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は卵形もしくは披針形、葉序は対生葉序につきます。
サボンソウは挿し木や株分け、播種によって増やす事が出来ます。育てる際は冬の寒さにとても強い一方で、長雨等による夏の過湿を嫌うため土の排水性等には注意が必要です。