原産:日本/朝鮮 科:キク(Asteraceae) 亜科:アザミ(Carduoideae) 属:ヒゴタイ/エキノプス(echinops) 種:ヒゴタイ(setifer) 別名:エキノプス・セティフェル 開花時期:8月~9月 花の色:青色●白色〇 葉色:緑色● 分類:多年草 草丈:約90~150cm 誕生花:7月11日 花言葉:「実らぬ恋」 用途:背が高い花 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ヒゴタイは学名echinops setifer、別名「エキノプス・セティフェル」とも呼ばれる日本及び朝鮮が原産の多年草で、日本では熊本県(肥後)の阿蘇山をはじめ西日本の特定の地域に自生しています。しかし現在は開発や乱獲の影響で数が減っており絶滅危惧II類(VU)に分類されています。
ヒゴタイの語源(由来)
- 属名のechinopsは古代ギリシャ語で「ハリネズミ」を意味する「ἐχῖνος(ekhînos)」と、「顔」「目」を意味する「ὄψ(óps)」の2語からなり、花がハリネズミの様な外観をしている事に由来します。
- 種小名のsetifer
ヒゴタイの特徴(魅力)
- ヒゴタイの茎は太く
- ↳地際から1本の茎が垂直に伸び上部で幾つか分枝します。
- 花は濃い青色(~青紫色)で宝石の様に美しく
- ↳青色(~青紫色)の花は白色の茎との対比が非常に美しく洗練された魅力をだします。
- 花は小花が落ちて乾燥しても総苞が残るため装飾的です。
- ↳そのため、剪定されずにそのまま残して楽しまれたり
- ↳ドライフラワーで楽しまれます。
- 葉は縁部分に鋭い棘があります。
- 干ばつに強く乾燥に長く耐える事から水やりの手間が殆どありません。
- ↳また肥料も殆ど必要としないため環境が合えば放ったらかしで育てられます。
- ↳ただし多湿に弱いため環境が悪いと夏の高温多湿で枯れる事もあります。
- ヒゴタイは開発や乱獲の影響で自生地の数が減っており
- ↳またルリタマアザミとの交雑による汚染が心配されています。
ヒゴタイは、茎は若い時は白色の毛が生えているため外観が白褐色もしくは白緑色をしており、茎は分枝しないか上部で分枝して、横への広がりが殆どなく高さ約60(~150)cmまで成長します。葉は基部から出る根生葉もしくは茎に互生葉序につき、葉色は表面は緑色で裏面は白色、葉の長さ約15(~25)cmまであり、葉身は1~2回羽状中裂(~深裂)して縁部分に鋭い棘があります。花序は直径約3(~5)cmの頭花で散房花序に花が集まり、個々の花は青色(~紫色)、長さ1.4(2.1)cmの菱形の総苞から筒状の小花を出し球状に集まります。
開花時期は晩夏から秋、花色は青色(~紫色)、個々の花は筒状で菱形の総苞から筒状の小花を出し、花序は小花が集まり直径約3~5cmの頭花をつくり散房花序に花を咲かせます。草姿は直立で上部で分枝して高さ約60(~150)cm × 幅は約30(~60)cmまで成長します。葉色は緑色もしくは白色、葉身は1~2回羽状中裂~深裂して縁部分に鋭い棘があり、葉序は根生葉もしくは互生葉序につきます。
ヒゴタイの栽培
園芸では、宝石の様に美しい青色の花を鑑賞する目的だったり、切り花やドライフラワーとして花を利用する目的で育てられる事が多いです。スラリと伸びる茎は殆ど広がらず、垂直に60(~120cm)まで伸びるため花壇の中で高さや立体感を出す事ができます。また鉢植えの中でコンパクトに育てれば長雨を避ける事も出来ますし、玄関先等に飾る事も出来ます。
ヒゴタイは育てる際に注意する事は「浸水や過湿」くらいです。基本的には栄養が乏しく乾燥した土壌でも育つため、環境が合えば放ったらかしでも育ちます。ただし、粘土質な土壌や浸水する様な土壌等で育てると、寿命が短くなったり枯れる事もあるため注意が必要です。