ブラシノキ(カリステモン)は属の中に約50種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページでは4の原種と、21の園芸品種等を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方へのリンクや購入方法のリンクなども用意しているため、そちらもよければご活用下さい。
■目次
■ブラシノキ(カリステモン)の主な種と園芸品種の紹介
主な原種
- ハナマキ
- 品種
- ピンクシャンパン
- ホワイトアンザック
- リトルジョン
- エンデバー
- キングスパークスペシャル
- ベニクジャク(紅孔雀)
- ピンディピンディ
- シダレハナマキ
- 品種
- ドーソンリバー
- キャプテン・クック
- ワイルダーネス・ホワイト
- ハナレイ
- カリステモン・ビリディフロラス
- 品種
- グリーンボトルブラシ
- ブラシノキ
●主な原種
ハナマキ
ハナマキの学名は Callistemon citrinus 、同義語では Melaleuca citrina 、別名では「カリステモン・シトリヌス」「レモン・ボトルブラッシュ(lemon bottlebrush)」「コモン・レッドボトルブラッシュ(ommon red bottlebrush)」「クリムゾン・ボトルブラッシュ(crimson bottlebrush)」とも呼ばれる常緑低木です。
ハナマキの原産地はオーストラリア東部のビクトリア州・ニュー サウス ウェールズ州・クイーンズランド州にあり、自生地は沿岸や湿地や川辺などにあります。
ハナマキの特徴は、花の見た目がボトルブラシに例えられているユニークな外観をしている所、開花は一般的に晩春から秋頃、温暖で水が十分に与えられた状態であれば一年を通して開花する所、花は赤色の雄蕊が長く突出している所、 幹は繊維質で古くなると縦に裂ける所、葉には精油の溜まっている油点が点在するため揉んだり折ったりすると香りが広がる所、精油の中にはシネオールが50%ほど含有しているためユーカリやレモンを想像させる爽やかな香りがある所などにあります。
鑑賞用途としては、花の形状がユニークで鮮やかな赤色をしているため、南国の雰囲気を感じさせるトロピカルガーデンなどで利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、温暖な地域では生垣として利用されたり、葉を折ったり揉んだりして香りを広げて楽しんだり、花を収穫して切り花として利用されたりします。
ハナマキの園芸品種の紹介
ピンクシャンパン
学名:Callistemon citrinus ‘pink champagne’
花の色:桃色
葉の色:緑色
樹高:約100~300cm
備考:桃色の花色が女性的な可愛らしさを感じさせる品種です。
リトルジョン
学名:Callistemon citrinus ‘little john’
花の色:赤色
葉の色:緑色
樹高:約100cm
備考:樹高が成熟しても100cm程度にしかならない矮性品種のためスモールガーデンや鉢植えで管理しやすい。小輪多花性の性質があるため、沢山の花が楽しめる。
キングスパークスペシャル
学名:Callistemon citrinus ‘kings park special’
花の色:赤色
葉の色:緑色
樹高:約300~500cm
備考:キングスパークスペシャルはオーストラリアの植物園(Kings Park and Botanic Garden)の名前に因みます。開花は四季咲き性があり、鮮やかな赤色の花を沢山咲かせます。
シダレハナマキ
シダレハナマキの学名は Callistemon viminalis 、同義語では Melaleuca viminalis 、別名では「シダレキンポウジュ」「カリステモン・ビミナリス」「ウィーピングボトルブラッシュ(weeping bottlebrush)」「クリーク・ボトルブラッシュ(creek bottlebrush)」とも呼ばれる常緑小高木です。
シダレハナマキの原産地はオーストラリアのニューサウスウェールズ州・クイーンズランド州・西オーストラリア州にあり、自生地は小川沿いなどにあります。
シダレハナマキの特徴は、樹形が柳のように枝垂れるため優雅な外観をしている所、幹は繊維質で古くなると縦に裂ける所、開花は一般的に晩春から初夏頃にありますが、一部の品種は四季咲きがある所、花は赤色の雄蕊が長く突出しているため見た目がボトルブラシに例えられている所、葉には精油の溜まっている油点が点在しており、精油の中にはシネオールが60%ほど含有している所などにあります。
鑑賞用途としては、花の形状がユニークで鮮やかな赤色をしているため、南国の雰囲気を感じさせるトロピカルガーデンなどで利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、温暖な地域では生垣として利用されたり、花を収穫して切り花として利用されたりします。
シダレハナマキの園芸品種の紹介
ドーソンリバー
学名:Callistemon viminalis ‘dawson river weeper’
開花期間:四季咲き
花の色:赤色
葉の色:緑色
樹高:約500~600cm
備考:ドーソンリバーは、シダレハナマキと比べて開花期間が長く秋に花がもう一度咲く習性があります。そのため、何度も花を楽しみたい人におすすめの品種です。またシダレハナマキと同様に枝先(梢)は枝垂れて柳のような優雅な樹形も楽しめます。
カリステモン・ビリディフロラス
カリステモン・ビリディフロラスの学名は Callistemon viridiflorus 、同義語では Melaleuca virens 、別名では「ライムボトルブラッシュ(lime bottlebrush)」とも呼ばれる常緑低木です。
カリステモン・ビリディフロラスの原産地はオーストラリア、タスマニア島の固有種で、自生地は山岳地帯などにあります。
カリステモン・ビリディフロラスの特徴は、花の見た目がボトルブラシに例えられているユニークな外観をしている所、開花は晩春から初夏頃、花穂は円筒型で淡い緑色からクリーム色の雄蕊が長く突出している所、 幹は灰白色で古くなると薄く剥がれる所、葉は硬く革質で先端が尖る所などにあります。
鑑賞用途としては、花の形状がユニークなため、南国の雰囲気を感じさせるトロピカルガーデンなどで利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、温暖な地域では生垣として利用されたり、花を収穫して切り花として利用されたりします。
カリステモン・ビリディフロラスの園芸品種の紹介
グリーンボトルブラシ
学名:callistemon viridiflorus ‘green bottlebrush’
花の色:淡い緑色・黄緑色
葉の色:緑色
樹高:約100~300cm
備考:緑色から黄緑色の花がナチュラルで爽やかな雰囲気を感じさせる品種です。
ブラシノキ
ブラシノキの学名は Callistemon speciosus 、同義語では Melaleuca glauca 、別名では「キンポウジュ(金宝樹)」「カリステモン・スペシオサス」「オールバニー・ボトルブラシ(Albany bottlebrush)」とも呼ばれる常緑低木です。
ブラシノキの原産地はオーストラリアの西オーストラリア州・南西部にあり、自生地は海岸沿いや湿地などにあります。
ブラシノキの特徴は、花の見た目がボトルブラシに例えられているユニークな外観をしている所、開花は晩春から初夏頃にあり、花は赤色の雄蕊が長く突出している所、樹高が通常300cm程度になり、幹は繊維質で古くなると縦に裂ける所、葉には精油の溜まっている油点が点在するため揉んだり折ったりすると香りが広がる所、精油の中にはユーカリや樟脳のような爽やかな香りがするシネオールとα-ピネンなどが含有している所などにあります。
鑑賞用途としては、花の形状がユニークで鮮やかな赤色をしているため、南国の雰囲気を感じさせるトロピカルガーデンなどで利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、温暖な地域では生垣として利用されたり、花を収穫して切り花として利用されたりします。
ブラシノキの園芸品種の紹介
●その他の品種
インジューン
学名:Callistemon ‘Injune’
開花時期:5月~10月
花の形:穂状花序
花の色:桃色・白色
葉の形:線形・狭楕円形
葉の色:緑色
樹高:約200~300cm
備考: 樹形は直立、分枝は斜上して、枝先(梢)は優雅に湾曲しながら枝垂れる、葉は線形から狭楕円形と細長い形状をしており、葉の色は緑色です。
備考②:開花は晩春から秋頃、四季咲き性があるため長く花を楽しみたい人に好まれる品種です。
備考③:花序は穂状花序、穂状花序の向きは横向きか下向き 、花軸に沢山の花が垂直に咲いて、雄蕊が長く突出しているため、花穂はボトルブラシのような見た目をしています。
備考④:花の色は淡い桃色から白色へと変化するため、一株の中に桃花と白花が混在します。
用途:桃色と白色が女性的な可愛らしさと上品さを感じさせるため可愛いをテーマにするお庭などで利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、温暖な地域では生垣として利用されたり、花を収穫して切り花として利用されたりします。
ヴィオラセウス
学名:Callistemon ‘violaceus’
開花時期:5月~10月
花の形:穂状花序
花の色:桃色・紫色
葉の形:狭楕円形
葉の色:緑色
樹高:約200~300cm
備考: 樹形は直立、枝は斜上して基本的に枝先(梢)は枝垂れない、葉は狭楕円形で、葉の色は緑色になる。
備考②:開花は晩春から秋頃、四季咲き性があるため長く花を楽しみたい人に好まれる品種です。
備考③:花序は穂状花序、穂状花序の向きは上向き・斜上向きで、花軸に花が垂直に咲きます。花はカリステモンでは珍しい紫色から桃色の雄蕊が長く突出しており、花穂はボトルブラシのような見た目をしています。
用途:花の形状がユニークで鮮やかな赤色をしているため、南国の雰囲気を感じさせるトロピカルガーデンなどで利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、温暖な地域では生垣として利用されたり、花を収穫して切り花として利用されたりします。
パープルスプレンダー
学名:Callistemon ‘purple splendour’
開花時期:5月~10月
花の形:穂状花序
花の色:明るい紫色
葉の形:狭楕円形
葉の色:緑色
樹高:約200~300cm
備考: 樹形は直立、分枝は斜上して、枝先(梢)は基本的に垂れない、葉は狭楕円形、葉の色は緑色です。
備考②:開花は晩春から秋頃、四季咲き性があるため長く花を楽しみたい人に好まれる品種です。
備考③:花序は穂状花序、穂状花序の形状は円柱形、花軸に沿って花が垂直に咲くためボトルブラシのような見た目をしています。
備考④:花はブラシノキでは珍しい明るい紫色で、雄蕊が長く突出しているため、華やかな印象を与えます。
用途:花の形状がユニークで明るい紫色をしているため、南国の雰囲気を感じさせるトロピカルガーデンなどで利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、温暖な地域では生垣として利用されたり、花を収穫して切り花として利用されたりします。
ピンクアルマ
学名:Callistemon cv.
開花時期:5月~6月・秋に少し返り咲きする
花の形:穂状花序
花の色:桃色
葉の形:狭楕円形
葉の色:緑色
樹高:約200~350cm
備考: 樹形は直立、分枝は斜上して、枝先(梢)はわずかに湾曲しながら枝垂れる、葉は狭楕円形、葉の色は緑色です。
備考②:開花は晩春から初夏にあり、秋に返り咲く事があるため、長く花を楽しみたい人に好まれる品種です。
備考③:花序は穂状花序、穂状花序の向きは上向き・斜上向きで、花軸に沿って花が垂直に咲きます。花は桃色の雄蕊が長く突出しているため、花穂はボトルブラシのような見た目をしています。
用途:桃色が女性的な可愛らしさと上品さを感じさせるため可愛いをテーマにするお庭などで利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、温暖な地域では生垣として利用されたり、花を収穫して切り花として利用されたりします。
ピンクフローレッドフォーム
学名:Callistemon cv.
開花時期:5月~6月・秋に少し返り咲きする
花の形:穂状花序
花の色:薄い桃色
葉の形:線形・狭楕円形
葉の色:緑色
樹高:約200~300cm
備考: 樹形は直立、分枝は斜上して、枝葉は細く繊細ですが基本的に枝先(梢)は枝垂れない、葉は線形から狭楕円形、葉の色は緑色です。
備考②:開花は晩春から初夏にあり、秋に返り咲く事があるため、長く花を楽しみたい人に好まれる品種です。
備考③:花序は穂状花序、穂状花序の向きは上向き・斜上向き・横向きで、花軸に花が垂直に咲きます。花は薄い桃色の雄蕊が長く突出しているため、花穂はボトルブラシのような見た目をしています。
用途:薄い桃色の花が女性的な可愛らしさと上品さを感じさせるため可愛いをテーマにするお庭などで利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、温暖な地域では生垣として利用されたり、花を収穫して切り花として利用されたりします。
ピンディーピンディー
学名:Callistemon cv.
開花時期:5月~10月
花の形:穂状花序
花の色:赤色
葉の形:狭楕円形
葉の色:緑色
樹高:約200~500cm
備考: 樹形は直立、分枝は斜上して、枝先(梢)はわずかに湾曲しながら枝垂れる傾向がある、葉は狭楕円形、葉の色は緑色です。
備考②:開花は晩春から秋頃、四季咲き性があるため長く花を楽しみたい人に好まれる品種です。
備考③:花序は穂状花序、穂状花序は一般的なブラシノキよりも細長い円柱形をしており、花軸に沿って花が垂直に咲くためボトルブラシのような見た目をしています。
備考④:花は赤色の雄蕊が長く突出しているため、華やかな印象を与えます。
用途:花の形状がユニークで鮮やかな赤色をしているため、南国の雰囲気を感じさせるトロピカルガーデンなどで利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、温暖な地域では生垣として利用されたり、花を収穫して切り花として利用されたりします。
ファインリーフ
学名:Callistemon cv.
開花時期:5月~6月
花の形:穂状花序
花の色:白色
葉の形:線形・狭楕円形
葉の色:緑色
樹高:約300~400cm
備考: 樹形は直立、枝は斜上して基本的に枝先(梢)は枝垂れない、葉は線形から狭楕円形でほっそりとして目立たない、葉の色は緑色です。
備考②:開花は晩春から初夏、花序は穂状花序、穂状花序の向きは上向き・斜上向きで、花軸に沿って花が垂直に咲きます。花は白色の雄蕊が長く突出しているため、花穂はボトルブラシのような見た目をしています。
用途:花の形状がユニークで鮮やかな白色をしているため、南国の雰囲気を感じさせるトロピカルガーデンなどで利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、温暖な地域では生垣として利用されたり、花を収穫して切り花として利用されたりします。
フォスター
学名:Callistemon cv.
開花時期:5月~10月
花の形:穂状花序
花の色:赤色
葉の形:狭楕円形・楕円形
葉の色:緑色
樹高:約500~600cm
備考: 樹形は直立、枝は斜上して基本的に枝先(梢)は枝垂れない、葉は狭楕円形で、葉の色は緑色または若葉がほんのりとブロンズ色になる。
備考②:開花は晩春から秋頃、四季咲き性があるため長く花を楽しみたい人に好まれる品種です。
備考③:花序は穂状花序、穂状花序の向きは上向き・斜上向きで、花軸に花が垂直に咲きます。花は赤色の雄蕊が長く突出しているため、花穂はボトルブラシのような見た目をしています。
用途:花の形状がユニークで鮮やかな赤色をしているため、南国の雰囲気を感じさせるトロピカルガーデンなどで利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、温暖な地域では生垣として利用されたり、花を収穫して切り花として利用されたりします。
メアリー・マキロップ
学名:Callistemon ‘Mary MacKillop’
開花時期:5月~7月
花の形:穂状花序
花の色:赤色
葉の形:狭楕円形
葉の色:緑色・クリーム色~桃色(新芽)
樹高:約200~300cm
備考: 樹形は直立、分枝は斜上して、枝先(梢)は基本的に垂れない、葉は狭楕円形、葉の色は新芽がクリーム色~桃色をしているためカラーリーフとしても楽しめます。
備考②:開花は晩春から夏頃、花序は穂状花序、穂状花序の形状は円柱形、花軸に沿って花が垂直に咲くためボトルブラシのような見た目をしています。
備考③:花は赤色の雄蕊が長く突出しているため、華やかな印象を与えます。
用途:花の形状がユニークで鮮やかな赤色をしているため、南国の雰囲気を感じさせるトロピカルガーデンなどで利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、温暖な地域では生垣として利用されたり、花を収穫して切り花として利用されたりします。