原産:中国 科:ユキノシタ(Saxifragaceae) 属:アスチルベ(astilbe) 種:シネンシス(chinensis) 別名:チャイニーズアスチルベ(Chinese astilbe)/フォールス・ゴートビアード(false goat’s beard)/トール・フォールス・バックスビアド(tall false-buck’s-beard) 品種:ミルク アンド ハニー 分類:多年草(宿根草) 開花時期:7月~9月 花の色:白色〇 葉色:緑色● 草丈:90cm 草姿:直立 誕生花:5月12日/6月1日/6月21日 花言葉:「自由きまま」「楽しい恋の訪れ」「繊細」「自由」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
アスチルベ(ミルク アンド ハニー)は非常に背が高く、甘いミルクを連想させる様な、ほんのり桃色をおびた白色のふわふわした花穂が魅力的な園芸品種です。
開花時期は夏から秋、花色は白色、個々の花は花弁が細く5個(5数花)で、花序は小花が幾つも集まり長さが約15~30cmの円錐花序を作ります。草姿は直立で根茎により広がり高さは約90cm × 幅は約60cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は楕円形もしくは卵形で葉縁に鋸歯があり羽状複葉につき、葉序は互生葉序です。
アスチルベ(シネンシス種)は学名Astilbe chinensis、別名「チャイニーズアスチルベ(Chinese astilbe)」や「フォールス・ゴートビアード(false goat’s beard)」等とも呼ばれる中国原産の多年草(宿根草)です。
アスチルベ(シネンシス種)の語源(由来)
- 属名のアスチルベ(Astilbe)はギリシャ語の「stilbē」に由来しています。
- 種小名のシネンシス種(chinensis)はラテン語で「中国の」を意味していて原産国に由来しています。
アスチルベ(シネンシス種)の特徴(魅力)
- アスチルベ(シネンシス種)はスラリと垂直に伸びる茎の頂部で咲く円錐状のボリューミーな花穂が魅力です
- 花弁が線状で非常に細く沢山集まるため綿のような柔らかい見た目をつくります
- ↳また冬に残る乾燥した花(種子)も装飾的です
- 葉は殆どが基部(根生葉)から出ているため
- ↳下部でフサフサとしたドーム状の草姿をつくります
- 個々の葉は一般的に毛深く白色の毛がはえています
- 耐陰性があり日陰で楽しめる顕花植物として重宝されています
- 高温と乾燥がやや苦手です
アスチルベ(シネンシス種)の茎は垂直に伸びて高さ約30~90cmの間で成長します。葉は殆どが基部から出る根生葉で幾つかが茎葉として互生葉序につき、小葉は緑色で白色の毛が生えており、楕円形もしくは卵形をして縁部分にギザギザした鋸歯があり、幾つかの小葉が集まり奇数羽状複葉に並びます。花は小花と花穂が幾つも集まり円錐花序に咲き、個々の花は非常に細長い花弁が5個(5数花)と雄蕊・雌蕊があります。
アスチルベ(シネンシス種)の切り花の楽しみ方
- アスチルベ(シネンシス種)の収穫は朝の涼しい時間帯におこないましょう。
- 収穫の前に水を入れたバケツを準備しておきます。
- アスチルベ(シネンシス種)の収穫は花が4分の3程度開いてる時に行うと良いでしょう。
- 収穫したらバケツの中で水揚げの妨げになる不要な葉を取り除きます。
- 葉を取り除いたら水の中で水切りを行いましょう。
- 水切りしたら花瓶に生けて楽しみます。
- ↳日持ちは7日程度です。
- 管理は必要に応じて数日(約1~3日)ごとに水切りと水を換えを行います。水揚げが悪い場合は必要に応じて湯揚げを行いましょう。
水切り
水切りとは茎の根元を水の中に浸けた状態で、茎の根元から上に約1~5cmの部分でハサミを使い斜めにカットして、吸水面を広げ水揚げしやすくする方法です。水の中で切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。※導管に気泡が入ると水揚げが悪くなり萎れやすくなります。
湯揚げ
湯揚げとは約80度に沸騰させたお湯に切り花の切り口をつけて、内部の気泡を膨張させ外に押し出し、水揚げをよくする方法です。
①湯上げする際は熱や水蒸気が余計な部分に当たらないように切り花の下部(約20cm)を残して花全体を新聞紙で包みます。
②切り花をお湯につけた後は冷水に浸ける必要があるため、予めバケツ等に冷水を入れて準備しておきましょう。
②鍋で沸騰させたお湯(約80度)に約30秒ほど切り花の切り口をつけましょう。
③お湯に浸け終わったら予め準備しておいた冷水に浸けて2時間程度水揚げを行います。
④水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い再度花瓶に生けて楽しみます。
アスチルベ(シネンシス種)の栽培
ビジョン インフェルノ | ビジョンインホワイト | ビジョンインピンク |
ビジョンインレッド | アンバームーン | ミルク アンド ハニー |
園芸では、アスチルベ(シネンシス種)のボリューミーで華やかな花を鑑賞する目的であったり、下部で優雅に広がる装飾的な葉を地被植物として利用する目的で育てられます。アスチルベを植える際は比較的に背が高くなるため、花壇の中央付近に植えて高さと立体感を出したり、また鉢植えの中でコンパクトに育てて玄関先に飾ったりするといいでしょう。耐陰性があるためシェードガーデン等にもおすすめです。
園芸品種には、火山の噴火をイメージさせる様なボリュームある花姿と薄橙色の優しい花色が魅力的な「ビジョン インフェルノ」や、ライムグリーンと赤色の縁どりのある葉がカラーリーフとしても楽しめる「アンバームーン」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。※その他の種や園芸品種は下のリンクから見れます。
アスチルベ(シネンシス種)を育てる際に注意する事は「夏の強い日差し」や「乾燥」です。アスチルベは強い日差しに当たると葉やけを引き起こし葉がボロボロになったり乾燥しやすくなるため、植え場所や管理する場所には注意が必要です。またやや湿り気のある土壌を好むため、生育期間を通してしっかり水やりを行う事も大切です。