原産:日本/東アジア/ロシア 科:キンポウゲ(Ranunculales) 属:オダマキ/アクレギア(Aquilegia) 種:ミヤマオダマキ(flabellata var. pumila) 別名:ヒメオダマキ/オダマキ・プミラ 開花時期:4月~5月 花の色:青色●紫色●黄色●白色〇 葉色:緑色● 分類:多年草(宿根草) 草丈:約10~30cm 草姿:ロゼット 誕生花:5月14日/5月29日/6月2日 花言葉:「愚か」「温和」「勝利への決意」「心配して震えている」「あの方が気がかり」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ミヤマオダマキは学名Aquilegia flabellata var. pumila、別名「ヒメオダマキ」や「オダマキ・プミラ」とも呼ばれる日本及び東アジア、ロシアが原産の多年草(宿根草)で、日本では北海道から本州中部地方以北に分布して高山帯の砂礫地や草地等に自生しています。和名「ミヤマオダマキ」の由来は深山(ミヤマ)に咲くオダマキという意味からきており、また種小名のプミラ(pumila)はラテン語で「小さい/低い」を意味します。
ミヤマオダマキの最大の特徴(魅力)は背が低くくこんもりと広がる草姿と、後方に突き出る距が内向きにクルンと曲がる個性的な花の形にあります。葉はシダ植物や扇を連想させる様な葉の形をしており、地面を被覆する様に下部でフサフサと茂ります。茎は最大30cmまで伸び何回か枝分かれしながら1~5個の花を咲かせ、花は直径が約3cmあり外周に萼片(5個)に中央に花弁(5個)、後ろに突き出て内側にカールする距(5個)あります。
ミヤマオダマキは多年草(宿根草)のため、冬になると地上部は枯れてしまい根のみで春まで過ごします。春になると芽が現れ根生葉や茎を伸ばし晩春頃から花を付けます。花が終わり夏に入ると、ミヤマオダマキはしばしば葉がボロボロになったり枯れてしまいます。夏の強い日差しや高温等が原因ですが、基本的には短命の多年草のため溢れ種をとって毎年更新される事も多いようです。また一方で種を付けたままにすると株のエネルギーが失われるため夏越ししにくくなります。
園芸では地面を被覆する様に優雅に広がる草姿や上品な花姿を鑑賞する目的で、花壇や植え込みの縁どりとして利用されたり、鉢植えでコンパクトに育て楽しまれます。また耐陰性が強い事からシェードガーデン等にも利用する事が出来ます。園芸品種には、クリーミーな萼片と黄色の花弁の2色の花色がフレッシュな印象を与える「キバナミヤマオダマキ」や花弁が多く個性的な花姿をした「キクザキミヤマオダマキ」等があるため、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。※その他の種や園芸品種は下のリンクから見れます。
開花時期は春から晩春、花色は青色や紫色、黄色や白色等があり、個々の花は花弁の様に見える5個の萼と中央に5個の円筒型の花弁と5個の後ろに突き出る距があり下向きに咲き、1つの茎に1~5個の花を咲かせます。草姿はロゼット状で直立に茎を伸ばし高さは約10(30)cm × 幅は約10(30)cmまで成長します。葉色は緑色、1~2回三出複葉して、葉序は根出葉もしくは互生葉序になります。
ミヤマオダマキは株分けや種により増やす事が出来ます。育てる際は冬の寒さに強い一方で夏の高温多湿を苦手にしているため注意が必要でしょう。また基本的に短命のため定期的な株の更新が必要です。
オダマキ属の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。