原産:南アフリカ
科:カタバミ(Oxalidaceae)
属:オキザリス/カタバミ(Oxalis)
種:フヨウカタバミ/プルプレア(purpurea)
別名:アオイカタバミ/オキザリス・プルプレア/パープル ウッドソレル(purple woodsorrel)
開花時期:1月~4月・9月~12月
花の色:赤色●桃色●橙色●黄色●紫色●白色〇
葉色:緑色●紫色●
分類:多年草
草丈:約10~15cm
誕生花:1月15日/10月1日
花言葉:「喜び」「輝く心」「母の優しさ」「決してあなたを忘れません」
用途:カラーリーフ/グランドカバー
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
フヨウカタバミとは!?
フヨウカタバミは学名Oxalis purpurea、別名「アオイカタバミ」や「パープル ウッドソレル(purple woodsorrel)」等とも呼ばれる南アフリカ原産の多年草です。日本国内にも明治時代に入ったものが帰化しており本州・四国・九州に分布して道端や荒地等で自生しています。
フヨウカタバミの語源(由来)
- 属名オキザリス(Oxalis)は古代ギリシャ語で「酸」や「刺激的(ピリッと来る)」等を意味する「ὀξύς(oxús)」から来ており、オキザリスの葉を食べるとシュウ酸由来の酸味が感じられる事に由来します。
- 種小名のプルプレア(purpurea)はラテン語で「紫色の/紫の」を意味しており花色に由来します。
フヨウカタバミの特徴(魅力)
- フヨウカタバミは葉柄が最大5cmと非常に短く株が増えるとカーペット状に広がります。
- ↳地面下には根茎と球根があり個々の株はロゼット状になります。
- 葉は三出複葉で小葉が円形をしている所が特徴です。
- ↳幾つかの品種では紫色の葉色がありカラーリーフとしても楽しめます。
- 開花期間が長く夏を除いて花が咲きます。
- ↳非常に豊富な花色があります。
- 寒さに弱く強い霜の降りる地域では外での越冬が難しいかもしれません。
フヨウカタバミは地面下に疎らに鱗片がつく根茎と約1(~1.5)cmの球根をもちます。葉は根生葉のみで構成されロゼット状の草姿をつくり、葉柄は長さ約3(~5)cm、葉色は緑色もしくは紫色、葉身は三出複葉で小葉は円形もしくは倒卵形をしています。花序は高さ約1.5(~8)cmに伸びる花茎に約1個の花を単頂花序に付け、個々の花の花色は赤色・桃色・橙色・黄色・紫色・白色があり花弁が5個あります。
開花時期は冬から春と秋、花色は赤色や桃色、橙色や黄色、紫色や白色があり、個々の花は花弁が5個、花序は単頂花序に花を咲かせます。草姿はロゼット状に広がり高さ約10(15)cm × 幅は約15(20)cmに成長します。葉色は緑色、葉身は三出複葉で小葉は円形もしくは倒卵形、葉序は根生葉につきます。
フヨウカタバミの栽培方法
園芸では、長期に渡り咲く華やかな花を鑑賞する目的だったり、幾つかの品種で見られる上品な紫色の葉をカラーリーフとして鑑賞する目的で利用される事が多く、また地被植物(グランドカバー)として利用する目的で花壇の縁どり等で育てられます。
フヨウカタバミを育てる際に注意する事は「冬の寒さ」です。基本的には放ったらかしでも育つ程に丈夫でお世話も殆ど不要ですが、冬の寒さだけには弱いです。暖地であれば地植えでも越冬する事が可能ですが、基本的には霜に当たると枯れる可能性があるため、冬場は屋内に入れるなどの対策が必要でしょう。
オキザリス(カタバミ)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
オキザリス(カタバミ)の珍しい種類、主な種やおすすめの園芸品種の紹介【2021】
フヨウカタバミの育て方
花壇の土づくり
フヨウカタバミは日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。ただし暑さの厳しい地域では、暑さや乾燥を避けるため西日の当たらない半日影で育てた方がよい事もあります。植える場所は地域に合わせて直射日光が6時間以上当たる日向もしくは、午前中のみ日が当たる半日影で育てましょう。
フヨウカタバミは水捌けがよく有機質に富んだ肥沃な土壌を好みます。植付けの前に土壌診断を行い、必要に応じて通気性を高めるパーライトや軽石等を入れ、肥沃さを高める堆肥等の改良用土を入れて土壌を改善するといいでしょう。
鉢土づくり
フヨウカタバミは直射日光が6時間以上当たる日向、もしくは直射日光が3時間~5時間の半日陰で管理しましょう。
培養土は一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性が良く肥沃な培養土で育てましょう。
培養土の例
- 赤玉土5割+腐葉土4割+くん炭1割+元肥
水やりの仕方
フヨウカタバミは、地植えしている場合は一度根付くと水やりは基本的に不要で降水のみで育てられます。
鉢植えで育てている場合、降水がなく乾燥が続く場合等は、土の表面もしくは表層が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。
肥料の与え方
フヨウカタバミは肥料がなくても育ちますが、肥料を与える事で、茎葉の成長が良くなります。
フヨウカタバミの肥料の与え方
- 肥料は夏と冬を除く生育期間中に持続的に与えます。
- 固形肥料や緩効性肥料等、規定された量を定期的に与えましょう。
- ↳液肥であれば14日に1度のペースで与えるといいでしょう。
剪定のやり方
フヨウカタバミの剪定は基本的に不要です。必要に応じて株が休眠したら、地上部を切り戻しましょう。
夏越しする方法
フヨウカタバミは夏の高温多湿をやや苦手にしています。暑さが厳しい場合は明るい日陰に移動させたり、遮光ネットを利用して強い日差しを避けるといいでしょう。
冬越しする方法
Hardiness:9b~11a
フヨウカタバミは寒さに弱く霜に長く当たったり強い霜に当たると枯れるため、暖地以外での屋外での越冬は難しいかもしれません。
フヨウカタバミの冬越し対策
- 鉢植えで育てている場合は、日当りのよい室内もしくは温室に入れて管理しましょう。
- 地植えしている場合は株元に腐葉土を盛り不織布やビニールで植物の周囲を囲ってあげましょう。
挿し木や株分けで増やす
フヨウカタバミは分球によって増やす事ができます。
フヨウカタバミの分球は一般的に休眠中に行います。土から球根を掘りあげ、再度植え直しましょう。
播種で増やす
フヨウカタバミの種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
フヨウカタバミの病気
- さび病
フヨウカタバミの害虫
- ナメクジ
- カタツムリ
- アオムシ
- バッタ