原産:南アフリカ 科:キジカクシ(Asparagaceae) 亜科:リュウゼツラン(Agavoideae) 属:オリヅルラン(Chlorophytum) 種:オリヅルラン(comosum) 別名:スパイダープラント(spider plant)/スパイダーアイビー(spider ivy)/リボンプラント(ribbon plant) 開花時期:6月~9月(短日植物のため暗期を調節する事で何時でも開花出来る) 花の色:白色〇 葉色:緑色●黄色●白色〇 分類:多年草 草丈:約30~60cm 草姿:ロゼット状 誕生花:3月4日/3月11日/7月11日/9月16日 花言葉:「祝賀」「集う祝福」「子孫繁栄」「守り抜く愛」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
オリヅルランは学名Chlorophytum comosum、別名「スパイダープラント(spider plant)」や「リボンプラント(ribbon plant)」とも呼ばれる南アフリカ原産の常緑多年草です。属名クロロフィツム(Chlorophytum)の由来は「緑色の」を意味するギリシャ語の「chloros」と植物を意味するギリシャ語の「phyton」の2語からきています。また種小名のコモサム(comosum)の由来は「長束毛のある」を意味しており長い葉が束生についている事に由来しています。
オリヅルランの特徴(魅力)は5つあり、中央から外側へと優美に流れる葉とロゼット状の洗練された草姿、下垂する様に伸びる花茎の先端につく可愛らしい子株、白色(~薄黄色)の班が入る美しい葉色、地面下にある太い根茎により乾燥にとても強い所にあります。
オリヅルランの葉は基部から出てくる葉(根生葉)のみで構成されており、中央から外側に向かう様に葉は広がり、成熟した株では葉の長さが50cmに達す事もあります。また品種によっては黄色や白色の美しい班が、入るためカラーリーフとして楽しめる所も魅力でしょう。葉に入る白色(薄黄色)の斑は、その位置により「ソトフオリヅルラン」や「ナカフオリヅルラン」と呼ばれています。
ソトフオリヅルランは葉の縁部分に白色(~薄黄色)の覆輪が入る園芸品種です。 | ナカフオリヅルラン葉の中央に白色(~薄黄色)の中斑が入る園芸品種です。 |
オリヅルランの花茎(花序がなくなると匍匐茎やランナーと呼ばれる事もあります)は通常葉よりも長く70cmに達す事もあり、下垂する様に伸びていきます。花は葉腋ごとに疎らに小花を付け穂状に開花しますが、1つの葉腋からは1個の小花ではなく、数個の小花が束生します。また花が終わると花序(花茎)の先端には子株が出来る事もあり、肉厚の塊茎と不定根を出して栄養繁殖する事が出来ます。
園芸では優雅に広がる美しい葉と下垂する花茎に付く子株を鑑賞する目的で、鉢植えにして育てられる事が多いです。花壇の縁取りやグランドカバーとして利用される事もありますが、基本的に寒さに弱いため暖地以外では屋外での越冬は難しいでしょう。またNASAの空気洗浄研究ではオリヅルランが空気中のホルムアルデヒドやキレシンを除去して室内の空気を洗浄する効果が有効であると判断しています。そのため室内の空気洗浄を兼ねて観葉植物として育ててみるのも良いでしょう。
園芸品種には、葉が外側に強くクルンと反り返り動きのある個性的な草姿をつくる「ボニー(bonnie)」や葉の縁部分に白色(薄黄色)の覆輪が入る「ソトフオリヅルラン」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。※その他の種や園芸品種は下のリンクから見れます。
開花時期は初夏から秋(短日植物のため暗期を調節する事で何時でも開花出来る)、花色は白色、個々の花には花被片が6個あり黄色の雄蕊が突出して、花序は葉腋に数個の小花が束生し穂状に小花が並び総状花序の様に花を咲かせます。草姿はロゼット状で高さは約30(60)cm × 幅は約30(90)cmまで成長します。葉色は緑色で白色もしくは黄色の班が入る事もあり、葉身は剣形~披針形で、葉序は根生葉につきます。
オリヅルランの増やし方は一般的に植え替え時の株分けや子株の株分けにより行われます。種による増殖も可能ですが、班がなくなるなど親株と違う株が出来やすいためあまり利用されません。育てる際は冬の寒さに気をつければ基本的には丈夫で育てやすい多年草です。
オリヅルランの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。