ユーカリは属の中に700を越える種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページでは16の原種と、6の園芸品種を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方へのリンクや購入方法のリンクなども用意しているため、そちらもよければご活用下さい。
■目次
■ユーカリの簡易比較
名称 | 葉の形 | 葉の色 | 備考 |
---|---|---|---|
アルビダ | 卵形・心形・披針形 | 白緑色・灰白色・青灰色 | ・樹高が他のユーカリと比べて150~400cm程度と矮性で白色の滑らかな幹をもっている。 ・幼木・若木の葉はワックス状で、色はユーカリの中で最も綺麗な白色をしていると言われる事がある。 |
ウェブステリアナ | 倒心形・倒卵形 | 緑色・白緑色 | ・樹高が他のユーカリと比べて300~500cm程度と矮性で株立ちする傾向がある。 ・分枝は斜上に伸びるため、分枝が水平に伸びる他のユーカリよりもまとまりの良い見た目になりやすい。 ・葉の形状がハート形をしているため恋心をくすぐるような可愛らしさがある。 |
グニー | 円形・広卵形・心形 | 白緑色・灰白色・青灰色 | ・葉のサイズは小ぶりで形状は円形をしているため可愛らしさをかんじさせる。 ・葉にシネオール(ユーカリプトール)等の精油が含有しているため潰したり折ったりするとミントを想像させるスッキリした香りがある。 |
クルセアナ | 白緑色・灰白色・青灰色 | 円形・広腎形・広卵形 | ・樹形が単幹または株立ちになる傾向がありリグノチューバから複数の幹を出す事がある。 ・幼木・若木の葉は蝋状で、色は白緑色・灰白色・青灰色をしていて美しいカラーリーフになる。 ・開花は夏頃、ユーカリでは珍しい黄色の雄蕊を持っておりフサフサとした華やかな花姿が楽しめる。 |
グロブルス | 卵形・楕円形・披針形 | 緑色・灰白色 | ・樹形が直立して理想的な環境では最大100メートルまで成長する事があると言われている。 ・葉等に含有する精油の中にはシネオールが約50~70%とその他にα-ピネンやp-シメン等が含まれており、レモンや樟脳を想像させる香りがある。 |
ゴニオカリックス | |||
シネレア | 円形・広卵形 | 白緑色・灰白色・青灰色 | ・幼木の葉のサイズは最大8cmに達する事があり強い存在感がある。 ・葉の形状は円形で色はユーカリの中でも美しいと言われる銀白色をしているため英名では1ドル硬貨(Silver dollar plant)にも例えられる。 ・葉にシネオール(ユーカリプトール)等の精油が含有しているため潰すとユーカリやレモンを想像させる香りがある。 |
パルブラ | 楕円形・卵形・披針形 | 緑色 | ・ユーカリの中でも成虫が緩やかでコンパクトに成長する。 ・樹冠は丸みがあり地面の近くまで枝葉があるため生垣のように育てることも出来る。 |
ブリッジシアナ | 心形・卵形・円形 | 緑色・灰白色 | 幼木・若木の葉はハートのような形状をしており葉縁部分が波状になっている。 |
プルベルレンタ | 円形・広卵形・心形 | 白緑色・灰白色・青灰色 | ・成木になっても丸くて可愛い幼葉が優勢で成葉が殆ど発生しない。 ・茎・葉・花(花托・萼)・果実は白粉を帯びて粉っぽい。 |
プレウロカルパ | 卵形・楕円形 | 白緑色・灰白色 | ・樹高が他のユーカリと比べて300~500cm程度と矮性で株立ちする傾向がある。 ・若い茎は断面が四角形で稜に目立つ翼があり、古い茎は丸みを帯びる。 ・若い茎の色は灰白色をしている所、葉の形状は幼木・若木・成木であまり変化がない。 ・葉の表面はワックス状で艶消しされたような光沢があり灰白色・白緑色をしているため美しいシルバーリーフとして楽しめる。 ・花の花托や果実は形状が壺形で四方に目立つ稜があり、色が灰白色をしているため宝石のような装飾性がある。 |
ペリニアナ | 心形・円形・披針形 | 白緑色・灰白色・紫色 | ・幼木・若木の葉は基部が合着して円形をしており、茎が葉の中心部を貫いているように見える。 |
ポポラス | 円形・広卵形 | 緑色・白緑色・青灰色 | ・多くのユーカリと違い地際にリグノチューバがない。 ・葉は若木(幼木)の段階で葉が互生につき長い葉柄がある。 ・葉の形状は円形で色は白緑色・青灰色をしているため英名では1ドル硬貨(Silver dollar Gum)にも例えられる。 ・多くのユーカリと違って花は枝先に円錐状に集まり花房をつくる。 |
マクロカルパ | 心形・楕円形・広卵形 | 灰緑色・灰白色 | ・樹形はやや横に広がる傾向があり、茎がくねくねと湾曲しやすいため不定形になりやすい。 ・花は葉腋に1個だけつき直径が4cmに達する事もあり巨大で真っ赤な印象的な雄蕊をもっている。 |
レインボーユーカリ | 披針形・楕円形 | 緑色・赤橙色 | ・樹皮の色は緑色・鶯色・赤色・橙色・紫色・青色・茶色・灰色の範囲であり、古い樹皮がリボン状に剥がれる事でアルコールインクアートや虹を想像させる美しい模様が見られる。 ・葉にネロリドールやウルソル酸などが含有しているため潰すとウッディ・フローラル・フルーティに例えられる深みのある香りがする。 ・北半球の熱帯雨林に自生している唯一のユーカリの種である。 |
レモンユーカリ | 卵形・披針形・線状披針形 | 緑色・赤紫色 | ・幼木・若木の枝や葉は表面に精油を分泌する腺毛が生えているため触るとザラザラとしておりレモンを想像させる香りが強く広がる。 ・成木の葉は腺毛がないため軽く触っても香りを感じないですが、精油の溜まっている油点があるため揉んだり折ったりすると香りが広がる。 |
■ユーカリの主な種と園芸品種の紹介
主な原種
- ユーカリ・アルビダ
- ユーカリ・ウェブステリアナ
- 同義語
- ハートリーフ・ユーカリ
- 品種
- リトルハート
- ユーカリ・グニー
- 品種
- リトルボーイブルー
- シルバードロップ
- ユーカリ・クルセアナ
- ユーカリ・グロブルス
- ユーカリ・ゴニオカリックス
- ユーカリ・シネレア
- 同義語
- 銀丸葉ユーカリ
- ユーカリ・パルブラ
- 同義語
- ユーカリ・バルビフォリア
- ユーカリ・ブリッジシアナ
- ユーカリ・プルベルレンタ
- 同義語
- ユーカリ・銀世界
- 品種
- ベビーブルー
- ユーカリ・プレウロカルパ
- 同義語
- ユーカリ・テトラゴナ
- ユーカリ・ペリニアナ
- 同義語
- ツキヌキユーカリ
- ユーカリ・ポポラス
- ユーカリ・マクロカルパ
- ユーカリ・レインボーユーカリ
- ユーカリ・レモンユーカリ
- 同義語
- ユーカリ・シトリオドラ
ハートリーフ
- ユーカリ・ウェブステリアナ
- ユーカリ・コルダータ
- ユーカリ・ポポラス
香りの品種
- 腺毛と油点
- ユーカリ・レモンユーカリ
- 油点のみ
- ユーカリ・グニー
- ユーカリ・グロブルス
- ユーカリ・ゴニオカリックス
- ユーカリ・シネレア
- ユーカリ・ラディアータ
- ユーカリ・レインボーユーカリ
●主な原種
ユーカリ・アルビダ
ユーカリ・アルビダの学名は Eucalyptus albida 、別名では「ホワイトリーブ・マリー(white-leaved mallee)」等とも呼ばれる常緑低木です。
ユーカリ・アルビダの原産地は西オーストラリア、自生地は潅木地帯の砂地などにあります。
ユーカリ・アルビダの特徴は、樹高が他のユーカリと比べて150~400cm程度と矮性で白色の滑らかな幹をもっている所、若い茎の色は灰白色をしている所、葉の形状は他のユーカリと同様に木の成熟度で変化する所、幼木・若木の葉はワックス状で、色はユーカリの中で最も綺麗な白色をしていると言われる事がある所、成木の葉の色は光沢がある緑色をしている所等にあります。
鑑賞用途としては、葉の色が綺麗な灰白色でシルバーリーフとなるため、清潔感を感じさせるエントランスガーデンやエレガントなお庭などで利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、枝・葉を収穫して切り花・ドライフラワー・フラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
その他の用途では、切り花の市場でもアレンジメントの素材として流通しています。
ユーカリ・ウェブステリアナ
ユーカリ・ウェブステリアナの学名は Eucalyptus websteriana 、別名では「ハートリーフ・ユーカリ」「ウェブスターズ・マリー(webster’s mallee)」「ハートリーフ・マリー(heart leaf mallee)」等とも呼ばれる常緑低木です。※ハートリーフ・ユーカリはユーカリ・ポポラスの別名で使われる事もありますが、一般的にはユーカリ・ウェブステリアナの方で利用される事が多いです。
ユーカリ・ウェブステリアナの原産地は西オーストラリアのゴールドフィールズ・エスペランス地域にあり、自生地は岩の多い丘陵地などにあります。
ユーカリ・ウェブステリアナの特徴は、樹高が他のユーカリと比べて400~500cm程度と矮性で株立ちする傾向がある所、分枝は斜上に伸びるため、分枝が水平に伸びる他のユーカリよりもまとまりの良い見た目になりやすい所、幹の色は赤褐色をしている所、葉の形状がハート形をしているため恋心をくすぐるような可愛らしさがある所、葉は基本的に成葉で構成されている所、開花は春から初夏頃にあり散形花序に7個までの花を葉腋つける所、花の蕾は円形をしている所などにあります。
鑑賞用途としては、葉の形がハート形をしているため、可愛いをテーマにするお庭や愛をテーマにするロマンチックなお庭などで利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、枝葉を収穫して切り花・ドライフラワー・フラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
ユーカリ・ウェブステリアナの園芸品種の紹介
ハートリーフ・ユーカリ
ハートリーフ・ユーカリの学名は Eucalyptus websteriana 、別名では「ユーカリ・ウェブステリアナ」「ウェブスターズ・マリー(webster’s mallee)」「ハートリーフ・マリー(heart leaf mallee)」等とも呼ばれる常緑低木です。※ハートリーフ・ユーカリはユーカリ・ポポラスの別名で使われる事もありますが、一般的にはユーカリ・ウェブステリアナの方で利用される事が多いです。
ユーカリ・グニー
ユーカリ・グニーの学名は Eucalyptus gunnii 、別名では「グニユーカリ」「サイダーガム(cider gum)」等とも呼ばれている、オーストラリアのタスマニアが原産の常緑高木です。
ユーカリ・グニーの特徴は、樹形は直立して枝は斜上または水平に伸びる傾向がある所、葉の形状は他のユーカリと同様に木の成熟度で変化する所、幼木・若木の葉はユーカリ・シネレアと比べると小さめで可愛らしさがある所、葉の形状は円形で色は白緑色・灰白色・青灰色の範囲であり装飾品のような美しさがある所、葉に精油の溜まっている油点があるため揉んだり折ったりすると香りが広がる所、精油はシネオール(ユーカリプトール)やα-ピネン等の含有量が多いためミントを想像させるスッキリした香りがある所、年間で最大150cmほど成長する所、ユーカリ・グニーはユーカリの中でも耐寒性が高い部類に入るため屋外で育てやすい所等にあります。
鑑賞用途としては、葉の色が綺麗な灰白色でシルバーリーフとなるため、清潔感を感じさせるエントランスガーデンやエレガントなお庭などで利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、インドアグリーンとして屋内で楽しまれたり、葉を折ったり揉んだりして香りを広げて楽しんだり、枝葉を収穫して切り花・ドライフラワー・フラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
その他の用途としては、タスマニアの原住民が樹液で発酵飲料を作っていた歴史があり、また切り花の市場では人気の高い枝物として流通しています。
ユーカリ・グニーの園芸品種の紹介
リトルボーイブルー
学名:Eucalyptus gunnii ‘ little boy blue’
葉の形:円形・広卵形
葉の色:白緑色・灰白色・青灰色
備考:葉は小ぶりで円形をしているため可愛らしい見た目をしています。葉の色は青みを帯びる色合いをしているため、落ち着いた印象をあたえるカラーリーフになります。
ユーカリ・クルセアナ
ユーカリ・クルセアナの学名は Eucalyptus kruseana 、別名では「ホワイトリーブ・マリー(white-leaved mallee)」等とも呼ばれる西オーストラリアが原産の常緑低木です。
ユーカリ・クルセアナの特徴は、樹形が単幹または株立ちになる傾向がありリグノチューバから複数の幹を出す事がある所、樹高が他のユーカリと比べて200~300cm程度と矮性で管理がしやすい所、若い茎の色は灰白色をしている所、葉の形状は成木になっても基本的に変化する事がなく若木(幼木)の葉が優勢な所、幼木・若木の葉は蝋状で、色は白緑色・灰白色・青灰色をしていて美しいカラーリーフになる所、開花は夏頃、ユーカリでは珍しい黄色の雄蕊を持っておりフサフサとした華やかな花姿が楽しめる所等にあります。
鑑賞用途としては、葉の色が綺麗な灰白色でシルバーリーフとなるため、清潔感を感じさせるエントランスガーデンやエレガントなお庭などで利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、枝・葉を収穫して切り花・ドライフラワー・フラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
ユーカリ・グロブルス
ユーカリ・グロブルスの学名は Eucalyptus bridgesiana 、別名では「サザンブルーガム(southern blue gum)」「ブルーガム(blue gum)」等とも呼ばれる常緑高木です。
ユーカリ・グロブルスの原産地はオーストラリアの南東部にあり、自生地は山岳地帯や沿岸地域などにあります。
ユーカリ・グロブルスの特徴は、樹形が直立して理想的な環境では最大100メートルまで成長する事があると言われている所、樹皮は暗灰色・灰色・灰白色・クリーム色の範囲であり樹皮が剥がれてまだら模様をつくる事がある所、葉等に含有する精油の中にはシネオールが約50~70%とその他にα-ピネンやp-シメン等が含まれており、レモンや樟脳を想像させる香りがある所などにあります。
用途としては、精油を抽出して治療・香料・農薬などに幅広く利用されたり、木材が柱や支柱等に利用されたり、乾燥させた葉をハーブティーにして飲用されたりしています。
ユーカリ・ゴニオカリックス
ユーカリ・ゴニオカリックスの学名は Eucalyptus goniocalyx 、別名では「ロングリーブ・ボックス(long-leaved box)」「オリーブ・バーク・ボックス(olive-barked box)」等とも呼ばれるオーストラリアの南東部が原産の常緑高木です。
ユーカリ・ゴニオカリックスの特徴は、樹形が直立して枝は斜上に伸びる傾向がある所、葉の形状は他のユーカリと同様に木の成熟度で変化する所、幼木・若木の葉は形状が円形で色が白緑色をしている所、葉に精油の溜まっている油点があるため揉んだり折ったりすると香りが広がる所、精油はシネオール(ユーカリプトール)の含有量が多いためユーカリやレモンを想像させる香りがある所等にあります。
鑑賞用途としては、円形で白緑色をした葉をカラーリーフとしてお庭の中で楽しまれたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、葉を折ったり揉んだりして香りを広げて楽しんだり、枝葉を収穫して切り花・ドライフラワー・フラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。その他の用途としては、シネオールをベースとする精油を抽出して利用されたりしています。
ユーカリ・シネレア
ユーカリ・シネレアの学名は Eucalyptus cinerea 、和名では「銀丸葉ユーカリ」と呼ばれており、また別名では「シルバードラー・ツリー(silver dollar tree)」「メリー・ストリングバーク(mealy stringbark)」「アーガイル・アップル(Argyle apple)」等とも呼ばれる常緑高木です。
ユーカリ・シネレアの原産地はオーストラリアの南東部、自生地は平地や丘陵の痩せた土地などにあります。
ユーカリ・シネレアの特徴は、樹形は直立して枝は水平に横に伸びる傾向がある所、葉の形状は他のユーカリと同様に木の成熟度で変化する所、幼木・若木の葉は他のユーカリと比べて大きめで最大8cmあるため強い存在感がある所、葉の形状は円形で色はユーカリの中でも美しいと言われる銀白色をしているため英名では1ドル硬貨(Silver dollar plant)にも例えられる所、葉に精油の溜まっている油点があるため揉んだり折ったりすると香りが広がる所、精油はシネオール(ユーカリプトール)の含有量が多いためユーカリやレモンを想像させる香りがある所等にあります。
鑑賞用途としては、葉の色が綺麗な灰白色でシルバーリーフとなるため、清潔感を感じさせるエントランスガーデンやエレガントなお庭などで利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、葉を折ったり揉んだりして香りを広げて楽しんだり、枝葉を収穫して切り花・ドライフラワー・フラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
その他の用途としては、オーストラリアの原住民が樹皮をロープ・シェルター・火起こし等に利用していたり、切り花の市場では人気の高い枝物として流通しています。
ユーカリ・シネレアの園芸品種の紹介
ユーカリ・シネレア
ユーカリ・シネレアの学名は Eucalyptus cinerea 、和名では「銀丸葉ユーカリ」と呼ばれており、また別名では「シルバードラー・ツリー(silver dollar tree)」「メリー・ストリングバーク(mealy stringbark)」「アーガイル・アップル(Argyle apple)」等とも呼ばれる常緑高木です。
ユーカリ・パルブラ
ユーカリ・パルブラの学名は Eucalyptus parvula 、同義語では Eucalyptus parvifolia 、別名では「ユーカリ・バルビフォリア」「スモールリーブガム(small-leaved gum)」等とも呼ばれる常緑高木です。
ユーカリ・パルブラの原産地はオーストラリアのニューサウスウェールズ州にあり、自生地は丘陵地から山岳地帯などにあります。ユーカリ・パルブラの特徴は、ユーカリの中でも成虫が緩やかでコンパクトに成長する所、樹冠は丸みがあり地面の近くまで枝葉があるため生垣のように育てることも出来る所、葉の形状は他のユーカリと同様に木の成熟度で変化する所、開花は夏 頃にあり、七個の花が散形に集まり咲く所等にあります。
ユーカリ・パルブラの園芸品種の紹介
ユーカリ・ブリッジシアナ
ユーカリ・ブリッジシアナの学名は Eucalyptus bridgesiana 、別名では「ユーカリ・アップルボックス」「アップルユーカリ」「アップルガム(apple gum)」等とも呼ばれる常緑高木です。
ユーカリ・ブリッジシアナの原産地はオーストラリアのニューサウスウェールズ州やクイーンズランド州にあり、自生地は山脈の開けた森林地帯などにあります。
ユーカリ・ブリッジシアナの特徴は、樹形が直立して枝は斜上に伸びる傾向がある所、樹皮は暗灰色から灰白色で鱗片状に剥がれる所、葉の形状は他のユーカリと同様に木の成熟度で変化する所、幼木・若木の葉はハートのような形状をしており葉縁部分が波状になっている所、開花は夏から秋頃にあり、七個の花が散形に集まり咲く所等にあります。
ユーカリ・プルベルレンタ
ユーカリ・プルベルレンタの学名は Eucalyptus pulverulenta 、別名では「ユーカリ・銀世界」「シルバーリーブ・マウンテンガム(silver-leaved mountain gum)」等とも呼ばれる常緑高木です。
ユーカリ・プルベルレンタの原産地はオーストラリアのニューサウスウェールズ州にあり、自生地は丘陵地などにあります。
ユーカリ・プルベルレンタの特徴は、樹形が直立して枝は水平に横に広がる傾向がある所、幹の質感は滑らかで色は淡い褐色をしている所、葉の形状や配置は他のユーカリと同様に木の成熟度で変化しますが、成木になっても丸くて可愛い幼葉が優勢で成葉が殆ど発生しない所、幼葉は葉柄がなく茎と直角になり等間隔に並ぶため茎葉に一体感があり、葉の形状が円形で灰白色をしているためアクセサリーのような美しさがある所、茎・葉・花(花托・萼)・果実は白粉を帯びて粉っぽい所等があります。
鑑賞用途としては、葉の色が綺麗な灰白色でシルバーリーフとなるため、清潔感を感じさせるエントランスガーデンやエレガントなお庭などで利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、枝葉を収穫して切り花・ドライフラワー・フラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
ユーカリ・プルベルレンタの園芸品種の紹介
ユーカリ・プレウロカルパ
ユーカリ・プレウロカルパの学名は Eucalyptus pleurocarpa 、同義語では eucalyptus tetragona 、別名では「ユーカリ・テトラゴナ」「テトラゴナ・シルバー」「タレラック(tallerack)」等とも呼ばれる常緑低木です。
ユーカリ・プレウロカルパの原産地は西オーストラリアの南西部にあり、自生地は沿岸地域の砂質土壌の場所などにあります。
ユーカリ・プレウロカルパの特徴は、樹高が他のユーカリと比べて300~500cm程度と矮性で株立ちする傾向がある所、若い茎は断面が四角形で稜に目立つ翼があり、古い茎は丸みを帯びる所、若い茎の色は灰白色をしている所、葉の形状は幼木・若木・成木であまり変化がない所、葉の表面はワックス状で艶消しされたような光沢があり灰白色・白緑色をしているため美しいシルバーリーフとして楽しめる所、花の花托や果実は形状が壺形で四方に目立つ稜があり、色が灰白色をしているため宝石のような装飾性がある所、他のユーカリと比べると耐寒性がやや弱い所等にあります。
鑑賞用途としては、葉の色が綺麗な灰白色でシルバーリーフとなるため、清潔感を感じさせるエントランスガーデンやエレガントなお庭などで利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、枝・葉・果実を収穫して切り花・ドライフラワー・フラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
ユーカリ・プレウロカルパの園芸品種の紹介
ユーカリ・ペリニアナ
ユーカリ・ペリニアナの学名は Eucalyptus perriniana 、和名では「ツキヌキユーカリ」と呼ばれており、別名では「スピニング・ガム(spinning gum)」等とも呼ばれる常緑高木です。
ユーカリ・ペリニアナの原産地はオーストラリア、自生地は山岳地帯などにあります。ユーカリ・ペリニアナの特徴は、葉の形状が他のユーカリと同様に木の成熟度で大きく変化する所、幼木・若木の葉は基部が合着して円形をしており、茎が葉の中心部を貫いているように見える所、葉の色は白緑色で新葉が紫色をしている事もあるため上品なカラーリーフとしても楽しめる所等があります。
鑑賞用途としては、ユニークな形状の葉を楽しんだり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、枝葉を収穫して切り花・ドライフラワー・フラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
ユーカリ・ペリニアナの園芸品種の紹介
ユーカリ・ポポラス
ユーカリ・ポポラスの学名は Eucalyptus polyanthemos 、別名では「ユーカリ・ポリアンセモス)」「丸葉ユーカリ」「ハートリーフユーカリ」「レッドボックスプラント(red box plant)」「シルバーダラーガム(Silver Dollar Gum)」等とも呼ばれる常緑高木です。※ポポラスは葉先端に凹みがある場合もあるため、ハートリーフユーカリと呼ばれる事もありますが、一般的にハートリーフユーカリと言うとユーカリ・ウェブステリアナの方をさすことが多いです。
ユーカリ・ポポラスの原産地はオーストラリアのニューサウスウェールズ州からビクトリア州にあり、自生地は岩や石の多い丘陵地や森林地帯などにあります。ユーカリ・ポポラスの特徴は、多くのユーカリと違い地際にリグノチューバがない所、樹形が直立して枝は斜上に伸びる傾向がある所、葉は若木(幼木)の段階で葉が互生につき長い葉柄がある所、葉の形状は円形で色は白緑色・青灰色をしているため英名では1ドル硬貨(Silver dollar Gum)にも例えられる所、葉先端は凹まない円形と凹形の2パターンある所、開花は春頃、多くのユーカリと違って花は枝先に円錐状に集まり花房をつくる所、耐乾性に優れており管理が楽な所等になります。
鑑賞用途としては、葉の形状が円形で可愛らしく色が上品な白緑色・青灰色をしているため、清潔感を感じさせるエントランスガーデンやエレガントなお庭などで利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、枝葉を収穫して切り花・ドライフラワー・フラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
その他の用途としては、木材が硬く耐久性があるため支柱や枕木等に利用されていたり、切り花の市場では人気の高い枝物として流通しています。
ユーカリ・マクロカルパの
ユーカリ・マクロカルパの学名は Eucalyptus macrocarpa 、別名では「モットルカー(mottlecah)」等とも呼ばれる常緑低木です。
ユーカリ・マクロカルパの原産地は西オーストラリアにあり、自生地は平原の砂地などにあります。
ユーカリ・マクロカルパの特徴は、樹形はやや横に広がる傾向があり、茎がくねくねと湾曲しやすいため不定形になりやすい所、若い茎や葉の色は灰白色をしている所、開花は春頃、花は葉腋に1個だけつき直径が4cmに達する事もあり巨大で真っ赤な印象的な雄蕊をもっている所、果実は花と同様に大きく底の浅い皿のような形をしている所、他のユーカリと比べると耐寒性がやや弱い所等にあります。
鑑賞用途としては、くねくねとしたユニークな樹形が楽しまれたり、葉の色が綺麗な灰白色でシルバーリーフとなるため、清潔感を感じさせるエントランスガーデンやエレガントなお庭などで利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、枝・葉・果実を収穫して切り花・ドライフラワー・フラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
レインボーユーカリ
レインボーユーカリの学名は Eucalyptus deglupta 、別名では「ユーカリ・デグルプタ」「ミンダンナオ・ガム(Mindanao gum)」「レインボーガム(rainbow gum)」等とも呼ばれる常緑高木です。
レインボーユーカリの原産地はフィリピンとインドネシアとパプアニューギニアにあり、自生地は熱帯雨林の中にあります。
レインボーユーカリの特徴は、樹形が直立して理想的な環境では樹高が最大70メートルまで成長する所、樹皮の色は緑色・鶯色・赤色・橙色・紫色・青色・茶色・灰色の範囲であり、古い樹皮がリボン状に剥がれる事でアルコールインクアートや虹を想像させる美しい模様が見られる所、葉に精油の溜まっている油点があるため揉んだり折ったりすると香りが広がる所、精油はネロリドールやウルソル酸などが含有しており典型的なユーカリの香りではウッディ・フローラル・フルーティに例えられる深みのある香りがする所、開花は一年を通して見られ、白色の花が円錐状に集まり花房をつくる所、耐寒性が弱いため基本的に霜に耐えられない所、レインボーユーカリは北半球の熱帯雨林に自生している唯一のユーカリの種である所等にあります。
鑑賞用途としては、虹やアルコールインクアートを想像させるような美しい幹を楽しむ目的で育てられており、霜の降りない地域であれば屋外に地植えして楽しまれたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、盆栽にして楽しまれたり、葉を折ったり揉んだりして香りを広げて楽しんだりされます。
レモンユーカリ
レモンユーカリの学名は Eucalyptus citriodora 、または同義語で Corymbia citriodora 、別名では「ユーカリ・シトリオドラ」「レモンセンテッド・ガム(lemon-scented gum)」「シトロン・センテッド・ガム(citron scented gum)」等とも呼ばれる常緑高木です。
レモンユーカリの原産地はオーストラリア、自生地は乾燥した丘陵地や森林地帯などにあります。
レモンユーカリの特徴は、樹形が直立して枝は斜上に伸びる傾向がある所、幹の質感は滑らかで色は灰白色・淡い桃色・クリーム色をしているため大理石のような上品さをかんじさせる所、幼木・若木の枝や葉は表面に精油を分泌する腺毛が生えているため触るとザラザラとしておりレモンを想像させる香りが強く広がる所、成木の葉は腺毛がないため軽く触っても香りを感じないですが、精油の溜まっている油点があるため揉んだり折ったりすると香りが広がる所、レモンユーカリの精油の中にはシトロネラールが80%含有しているためレモンを想像させる爽やかな香りがある所等にあります。
鑑賞用途としては、枝葉に含まれるシトロネラールがレモンの香りを周囲に漂わせたり触れて香りが楽しまれたりするため休憩所の傍に植えられたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、枝葉を収穫して切り花・ドライフラワー・フラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
その他の用途としては、レモンユーカリから精油を抽出して香水の原料として利用されたり、精油に含まれるシトロネラールに防虫効果がある事から蚊除けに利用されたり、切り花の市場ではアレンジメントの素材として流通しています。
レモンユーカリの園芸品種の紹介
レモンユーカリ
レモンユーカリの学名は Eucalyptus citriodora 、または同義語で Corymbia citriodora 、別名では「ユーカリ・シトリオドラ」「レモンセンテッド・ガム(lemon-scented gum)」「シトロン・センテッド・ガム(citron scented gum)」等とも呼ばれる常緑高木です。
●その他の品種
フォーマニー・ハーディマリー
学名:Eucalyptus cv.
葉の形:糸状・線形
葉の色:緑色・白緑色
樹高:約100~300cm
備考: 樹形はブッシュ状、株の根元付近からもよく分枝して、分枝は直立・斜上するため、行儀の良い上品な外観となります。
備考②:葉は糸状に細いため、繊細さや上品さを感じさせたり、空気をたくさん含んだ綿のようなふわふわとした柔らかな雰囲気を感じさせたりします。
用途:葉は糸状で葉の色が白緑色をしているため、上品さを感じさせるエレガントなお庭や優しさを感じさせる可愛いお庭などで利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、枝葉を収穫して切り花・ドライフラワー・フラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
ムーンラグーン
学名:Eucalyptus ‘moon lagoon’
開花時期:春・夏
葉の形:心形・卵形・披針形
葉の色:緑色・白緑色・青灰色・灰白色
樹高:約200~400cm
株張り:約200~400cm
備考: 樹形はユーカリでは珍しいブッシュ状で、丸みを帯びたドーム状の外観となり、また株の根元付近からもよく分枝して枝葉が真横へと広がるため、地面付近も綺麗に覆われます。
備考②:葉の配置は他のユーカリと同様に成熟度で変化があります。幼木(若木)の時期は、葉の配置が対生、葉柄は無柄、葉の形状が心形・卵形・披針形、葉の色は白緑色・青灰色・灰白色をしています。成木になると葉の配置は対生・互生、葉柄は有柄、葉の形は卵形・披針形、葉の色は緑色になります。そのため、株の若返りもかねて定期的な剪定が必要です。
備考③:開花期間は春・夏頃、花は他のユーカリと同様に、蕾の時期は花托と萼が重なっていて、萼が雄蕊に押されて蓋がとれるようにして開花します。
用途:葉の色が綺麗な灰白色でシルバーリーフとなるため、清潔感を感じさせるエントランスガーデンやエレガントなお庭などで利用されたり、樹形がブッシュ状になるため、温暖な地域では生垣として利用されたり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたり、枝葉を収穫して切り花・ドライフラワー・フラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。