原産:東南アジア/オーストラリア 科:シソ(Lamiaceae) 属:コリウス(Coleus) 種:スクテラリオイデス(scutellarioides) 同義語(syn.):Plectranthus scutellarioides 品種:ゴリラ 開花時期:6月~10月 花の色:紫色●青色● 葉色:緑色●赤色●桃色●紫色●黄色● 分類:多年草 草丈:約100cm 草姿:直立 誕生花:8月18日/10月2日/10月11日 花言葉:「健康」「誘惑」「善良な家風」「かなわぬ恋」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
コリウス(ゴリラ)は一般的な種と比較すると茎や葉が倍以上に大きく、また成熟すると草丈も1mに達する大型の品種群(シリーズ)です。花壇等に植えておけば直ぐに大きく成長し見応え抜群になり、赤色や紫色やライムグリーン等の美しい葉色をもつ品種がお庭を明るく彩ります。
開花時期は初夏から中秋、花色は紫色や青色、、個々の花は唇形、花序は小花が節に多数集まり輪散花序に花を咲かせます。草姿は直立して高さ約100cm × 幅は約100cmまで成長します。葉色は緑色や赤色、桃色や紫色、黄色があり、葉身は卵形で縁部分に鋸歯があり、葉序は対生葉序につきます。
ゴリラ(ローズ) | ゴリラ(スカーレット) | ゴリラ(サーモンピンク) |
コリウスは学名Coleus scutellarioides(syn. Plectranthus scutellarioides)、一般的にコリウスと呼ばれて流通している栽培品種はこの種をさしており、別名「プレクトランサス・スクテラリオイデス」や「きんらんじそ」等とも呼ばれる東南アジア及びオーストラリアが原産の多年草です。属名のコリウス(Coleus)はラテン語で「鞘」を意味しており花序が刀の鞘に似ている所からきています。また種小名のスクテラリオイデス(scutellarioides)はラテン語で「小皿/受け皿」を意味するscutellaから来ており花後の萼の形に由来し、またタツナミソウ属(Scutellaria)に似ている事にも関連しています。
コリウスの特徴(魅力)は、南国の島国を連想させる様な鮮やかでトロピカルな葉色や、葉の縁部分に班(覆輪)が入ったり葉脈の部分に班(脈斑)が入ったりと品種により様々なパターンで入る個性的な斑の色、鉢植えでも育てやすい高さ15cm程度の矮性な品種から花壇でボリュームが出せる高さ1m程度まで育つ大型の品種まである所、日本の夏の高温多湿に強く一度植えれば霜が降りるまで基本的に放ったらかしで育てられる所等があります。
コリウスの花は鑑賞価値が低くく取るに足らないものとして扱われる事もありますが、紫色の小花が連なり穂状に咲く花姿は非常に上品で魅力があります。ただし、葉と比べると重要性が低くく、また花を咲かせると葉が色褪せて鑑賞価値が下がるため、通常は花芽の段階で切り取られてしまいます。また多年草ですが基本的には霜に耐えられないため春撒きの一年草の様にして育てられます。大切な品種であれば屋内に移動させたり、挿し木をしたり水挿しをしたりして冬越しさせる必要があるでしょう。
園芸では美しい葉を鑑賞する目的で育てられる事が多く、大型の品種を花壇の中に植えて高さと立体感を作ったり、また矮性品種では花壇の縁どりとして利用されたり、鉢植えの中で寄せ植え素材として利用されたりします。園芸品種には、殆ど黒色(~赤紫色)の葉が重厚さと気品を感じさせる「ブラックドラゴン」や葉や草丈が非常に大きく育つ「ゴリラ・シリーズ」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。※その他の種や園芸品種は下のリンクから見れます。
ゴリラ シリーズ | レッドヘッド | ブラックドラゴン |
コリウスは挿し木や種を撒く事で増やす事ができます。育てる際は夏の暑さに強い一方で、冬の寒さと霜には耐えられないため基本的には春に種を撒き霜が降りると枯れる一年草として育てられます。冬越しする場合は管理に注意が必要です。
プレクトランサス属の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。