原産:南ヨーロッパ 科:キク(asteraceae) 属:ヤコバエア(Jacobaea) 種:シロタエギク(maritima) 同義語(syn.):Senecio cineraria 品種:シラス(cirrus) 開花時期:6月~8月 花の色:黄色● 葉色:緑色●白色〇 分類:常緑多年草 草丈:70cm 誕生花:1月27日/1月31日 花言葉:「あなたを支える」「穏やか」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
シロタエギク(シラス)は他の一般的なシロタエギクと違い葉に切れ込みが少なく楕円形で厚みのある葉の形をしており、成長が緩やかで地面を被覆するのに向くため花壇の縁どりやグランドカバー等に利用されています。
開花時期は初夏から晩夏、花色は黄色、花は舌状花と筒状花が合わさる頭花で、散房状に小花が集まり頭状散房花序に花を咲かせます。草姿は直立で高さ約70cm × 幅は約90cmまで成長します。葉色は緑色で白色の毛が密生しており、葉身は楕円形(~卵形)で縁部分が浅く裂けており、葉序は互生葉序につきます。
シロタエギクは学名jacobaea maritima(syn. Senecio cineraria)、以前はキオン(Senecio)属にありましたが、現在はヤコバエア(jacobaea)属に移されており、同義語としてsyn. Senecio cinerariaも利用されています。また別名では「ダスティーミラー(dusty miller)」や「シルバーラグワート(silver ragwort)」等とも呼ばれており南ヨーロッパ原産の常緑多年草です。
シロタエギクの特徴(魅力)
- 茎や葉は白色の毛で覆われてシルバーリーフになる
- ↳シルバーリーフは何色とでも合わせやすく名脇役として花壇で活躍できる
- 葉は細く裂けレースの編み物の様な洗練された形をしている
- 晩春から夏にかけて鮮やかな黄色の花を咲かせます
- ↳明るい黄色の花と清潔感ある白色の葉は相性がとてもよく太陽を浴びて輝いている様な明るい雰囲気をつくります。
- ↳ただ、花を咲かせると下葉が落ちやすくなるため花が咲く前に切り取られる事が多い
- 寒さに強く(-12~-15度)冬花壇を彩るカラーリーフとして活躍する
- 種から育てる事が出来るため大量植栽しやすい
シロタエギクは摘芯して茎数を増やしたり、日向で育てた場合は高さ30cm程度でフサフサした草姿を作りますが、茎数が少なかったり日陰で徒長すると高さ60cmまで成長して葉も疎らになる事があります。また茎や葉には白色の毛が生えており美しいシルバーの外観を与えますが、時間の経過や雨に濡れる等すると毛が落ちて緑色になったり、茎では基部付近が木質化して茶色くなったりします。そのため、育てる際は切り戻しや株の更新等も必要になってくるでしょう。
園芸では、美しいシルバーリーフを鑑賞する目的で育てられる事が多く、他の草花の引き立て役として利用されたりもします。花壇では縁どりとして並べて植えられたり、また鉢植えの中で寄せ植えの素材として利用されたりします。園芸品種には葉が非常に細かくカットされた「シルバーダスト」や、葉に殆どカットが入らず大きく大胆な見た目をした「シラス」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。
シロタエギクは挿し木もしくは種により増やす事が出来ます。育てる際は、夏の高温多湿に気をつければ基本的に丈夫で育てやすい多年草です。