原産:ヨーロッパ 科:アヤメ(Iridaceae) 属:クロッカス(Crocus) 種:ハナサフラン(vernus) 品種:ジャンヌ・ダルク(crocus vernus ‘jeanne d’arc’) 分類:多年草 開花時期:3月~4月 花の色:紫色●黄色●白色〇 葉色:緑色● 草丈:約10~15cm 花言葉:1月3日/1月4日/1月5日/1月21日/1月31日/2月10日/2月24日/4月7日 誕生花:「切望」「青春の喜び」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
クロッカス(ジャンヌ・ダルク)は、地面近くで上向きに咲く真っ白な花が純白のウェディングロードや積雪を連想させる魅力的な園芸品種です。花は白色の花被片に紫色の細い縦筋が不規則に入り、また白色の花被片と橙色の雌しべとの対比が非常に美しい所も魅力です。
開花時期は早春から春、花色は白色、個々の花は花被片が6個、雄蕊が3個、雌しべが1個あり、花序は単頂花序に花が咲きます。草姿は高さ約10(15)cm × 幅は約10(15)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は線形、葉序は根生葉につきます。
ハナサフランは学名Crocus vernus、 別名「春咲きサフラン(spring Crocus)」や「ダッチ・クロッカス(Dutch Crocus)」とも呼ばれる多年草です。ヨーロッパのアルプスやピレネー山脈、バルカン半島に分布して主に高山地帯に自生しています。
ハナサフランの語源(由来)
- 属名のクロックス(Crocus)の由来は古代ギリシャ語の「κρόκος」からきています。
- 種小名のvernusはラテン語で「春」を意味しており春に花が咲く事に由来しています
ハナサフランの特徴(魅力)
- ハナサフランは他の種と比べて花が大きい
- ↳栽培品種も多く紫色や白色や黄色の花色がある
- ↳花は朝から夕方まで開き夜になると花を閉じます
- ↳花は春に開花します
- ↳カーペットの様に群生して咲く花姿は圧巻の美しさがあります。
ハナサフランは地面下の根茎に栄養を溜め込み肥大化する球茎があり、この根茎(球茎)が増える事で栄養繁殖します。葉は非常に細く線形で、開花と同時もしくは開花後に球茎から数個の葉(根生葉)をつけます。花は1つの球茎から通常一個の短い花茎を伸ばし各花茎の頂部に一個の大きな花を上向きに咲かせます。
ハナサフランの栽培
園芸では、足元で上向きに咲く紫色の花を鑑賞する目的で育てられます。園芸品種には、足元で真っ白な花が咲き積雪の美しさを感じさせる「ジャンヌ・ダルク」や、濃い紫色の花が格式高く上品な雰囲気を感じさせる「フラワーレコード」等があり、それぞれお庭の雰囲気に合わせて品種を選ぶと良いでしょう。※その他の種や園芸品種は下のリンクから見れます。
育てる際は、1番に多湿に気をつけないといけません。特に夏の休眠期に降る雨は病気を招き、球根を腐敗させる原因ともなります。その為、管理のしやすい鉢植えで育てて雨が続く時期は軒下などで管理したり、また夏の時期は涼しい冷暗所で球茎を管理して晩夏もしくは初秋に植え直すのもいいでしょう。また開花の為には低温を3ヶ月程度必要とするため、暖かな地域では冷蔵庫(4度程度)に3ヶ月程度保管して植えるのも1つの方法です。増やし方は、数年に1度のペースで休眠期に球茎を掘りあげて分球を行います。
クロッカスの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。