イブキジャコウソウの特徴
原産:日本/東アジア 科:シソ(Lamiaceae) 属:タイム(thymus) 種:イブキジャコウソウ(quinqecostatus) 別名:イワジャコウソウ/ナンマンジャコウソウ/ファイブ・リブド・タイム(five-ribbed thyme) 開花時期:6月~8月 花の色:紫色●桃色●白色〇 葉色:緑色● 分類:常緑亜低木 草姿:這性 草丈:約5~15cm 誕生日:6月2日 花言葉:「勇気」「活発」「潔癖症」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
イブキジャコウソウは学名Thymus quinqecostatus、別名では「イワジャコウソウ」や「ナンマンジャコウソウ」等とも呼ばれる常緑亜低木です。イブキジャコウソウは日本および東アジアが原産で、日本では北海道から九州まで分布して山地の岩場や野原等に自生しています。
イブキジャコウソウの語源(由来)
- 属名のthymusの由来は諸説あり、ギリシャ語で「勇気/気概」を意味する「Thymos」から来ているという説、ギリシャ語で「防腐」を意味する「Thymon」から来ているという説、ギリシャ語で「香らせる」を意味する「thyein」から来ているという説、ギリシャ語で「香りを焚く」を意味する「thuo」からきているという説等があります。
- 種小名のquinqecostatusはラテン語で「5」を意味する「quinque」と「中脈の」を意味する「costatus」の2語からきています。
- 和名のイブキジャコウソウの由来は滋賀県の伊吹山で初めて発見された事からきています。
イブキジャコウソウの特徴(魅力)
- イブキジャコウソウはカーペットの様に広がる樹形が魅力です
- ↳歩行者の踏圧にも比較的に耐えるため飛び石の隙間のグランドカバーや岩場を被覆するグランドカバー等に利用されます
- 花は多花性で開花期には花の絨毯を敷いた様な美しい花姿が見られます
- ↳開花期になると茎葉から爽やかな香りがします
- ↳イブキジャコウソウの香りを嗅ぎつけ沢山の蜜蜂が来訪します
イブキジャコウソウの茎は分枝がよく、這性で地面を被覆する様に広がり成長します。葉は長さ0.5(1.0)× 0.3(0.6)cmの卵形で丸みを帯び全円です。花は節を囲うように多数の小花を出して輪生花序をつくり、個々の小花はシソ科に多い唇形で上唇が浅く2裂、下唇が深く3裂しています。
開花時期は初夏から晩夏、花色は紫色や桃色、白色があり、個々の花は唇形で上唇が浅く2裂して下唇が深く3裂します、花序は小花が節を囲うように集まり輪散花序に花を咲かせます。草姿は這性で高さ約5(15) × 幅は約30(45)cmまで伸ばします。葉色は緑色、葉身は卵形、葉序は対生葉序につきます。
イブキジャコウソウの栽培
育てる際は、1番に多湿に気をつけないといけません。長雨による浸水やジメジメした夏の高温多湿等が、根腐れや生育不良を引き起こし枯れる原因になります。そのため、土壌の排水性を高めて地面が過湿しないように対策をたてたり、また鉢植えで育てて雨が続く時期は軒下などで管理したりすると良いでしょう。増やし方は挿し木や株分け、播種によって増やす事が出来ます。
タイムの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
イブキジャコウソウの育て方