ヒイラギ(柊)の特徴
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原産:日本/台湾 科:モクセイ(Oleaceae) 属:モクセイ(Osmanthus) 種:ヒイラギ(heterophyllus) 別名:ヒヒラギ/オニノメツキ(鬼の目突き)/ホーリー・オリーブ(holly olive)/フォールス・ホーリー(false holly)/ホーリー・オスマンサス(holly osmanthus) 開花時期:10月~12月 花の色:白色〇 葉色:緑色● 香る部位:花 分類:常緑高木 樹高:約400~800cm 誕生花:11月8日/12月7日 花言葉:「保護」「歓迎」「先見の明」「用心深さ」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ヒイラギ(柊)は学名Osmanthus heterophyllus、別名「オニノメツキ(鬼の目突き)」や「ヒヒラギ」等とも呼ばれる日本および台湾原産の常緑高木です。
ヒイラギ(柊)の語源(由来)
- 属名のOsmanthusは古代ギリシャ語で「香り」を意味する「ὀσμή(osmḗ)」と「花」を意味する「ἄνθοσ(ánthos)」の2語からきており、花の香りに由来しています。
- 種小名のheterophyllusは古代ギリシャ語で「異なる」を意味する「ἕτερος(héteros)」と「葉」を意味する「φύλλον(phúllon)」からきており、葉の縁部分にある鋭い棘が老木ではなくなる事に由来するともいわれます。
- 和名のヒイラギ(柊)の由来は、「ヒリヒリ痛む」事を意味している日本語の古語動詞「疼く(ひひらく)・疼ぐ(ひいらぐ)」からきており、葉の棘に触るとヒリヒリ痛む事に由来しています。
ヒイラギ(柊)の特徴(魅力)
- ヒイラギの葉は常緑で縁部分に鋭い棘があります
- その性質から邪気を払い永遠をもたらすと信じられて「魔除の木」や「縁起木」として扱い庭木や生垣等によく植えられています
- ↳またヒイラギの葉の棘が鬼の目をついた昔話から「オニノメツキ(鬼の目突き)」とも呼ばれています。
- ヒイラギは晩秋から初冬にかけて花を咲かせ実が熟すのは翌年の初夏頃です
- ↳クリスマスリース等に利用される実のついたヒイラギはセイヨウヒイラギになります
- ヒイラギの花は白色で枝の頂部付近に控えめに咲きます
- ↳香りは薄くキンモクセイに似たフルーティーな香りです
- ヒイラギは雌雄異株のため花後に果実が出来るのは雌株のみ
ヒイラギ(柊)の茎は木質で樹皮の色は褐色から灰褐色をしており、一般的には高さ約400~800cmの間で成長します。葉は濃い緑色で革のような厚みと光沢があり、形は長さ3(~7)cm × 幅約2(~4)cmの楕円形で縁部分に歯牙(老木になると歯牙はなくなり全円となる)と鋭い棘があります。開花時期は10月~12月、花は雌雄異株のため雄花(雄蕊2個)もしくは雌花(雌蕊1個)がつき、個々の小花は香りがよく白色で裂片が4個と雄花2個もしくは雌花がつき、花序は葉腋から何個かの小花が束生します。
ヒイラギ(柊)の栽培
園芸では、常緑の葉が永遠を意味して、また葉の棘が邪気を払う意味をもつ事から縁起のよい植物として生垣や庭木として親しまれており、また幾つかの品種では葉に班が入るためカラーリーフとして楽しめます。
ヒイラギ(柊)を育てる際に注意する事は殆どなく、環境が合えば放ったらかしでも育ちます。ただし剪定を行わないと、植えている場所によっては枝葉が奔放に伸びて通行人の邪魔になることがあります。大きさを制御したい場合は定期的な剪定が必要になってくるでしょう。
モクセイの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
ヒイラギ(柊)の育て方