ムスカリは属の中に約43種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、園芸品種が最も多く様々な花色とブドウの様な可愛らしい花姿が魅力のブドウムスカリ、一般的なムスカリと比べて葉が幅広いラティフォリウム種、バナナの様な花色と香りが特徴的なマクロカルプム種等が親しまれています。
ムスカリ属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
ムスカリの主な種の目次
ブドウムスカリの特徴や園芸品種
- 原産:地中海沿岸
- 学名:Muscari armeniacum
- 草丈:約15~20cm
- 分類:多年草
- 開花時期:3月~5月
- 花色:桃色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 誕生花:1月30日/2月26日
- 花言葉:失望/失意/通じ合う心
- 用途:切り花
ブドウムスカリとは!?
ブドウムスカリは学名Muscari armeniacum、別名「ムスカリ・アルメニアカム」や「グレープ・ヒアシンス(grape hyacinth)」等とも呼ばれる地中海沿岸原産の多年草です。
ブドウムスカリの語源(由来)
- 属名のMuscariはギリシャ語で「麝香」を意味する「musk」からきており、花の香りに由来します。
- 種小名のarmeniacumはラテン語でアルメニアを意味しており自生地に由来します。
- ブドウムスカリの由来は花の形がブドウ(グレープ)似る所からきています。
ブドウムスカリの特徴(魅力)
- ブドウムスカリはムスカリの中で最も栽培されてる種の1つで、丈夫で育てやすく、園芸品種が豊富にあります。
- ブドウムスカリは球根植物で、球根からふつう4~8個の葉と、1~3本の花茎が出ます。
- 花は茎の頂部にツボ形の小花が約20~40個集まり密集して咲き「ブドウの房」や「宝石」を連想させるような美しい外観を見る事が出来ます。
- 花は6個の花被片が合着してツボ形を作っており、花被片の裂片は反り返り、ふつう白色をしています。
- 花は上部の花が不稔(種を作らない)で、ふつう上部の花は下部と比べて花色が明るくなります。
- 開花期の3月~5月になると花蜜を求めて蜜蜂が花の周りを元気に飛び回り、ツボ形の花の中に頭を突っ込む蜜蜂の可愛らしい姿を観察する事が出来ます。
- ブドウムスカリの葉は線形で、ふつう花茎よりも長くなり、初めは直立して徐々に弧状曲がり先端が地面につきます。
- ブドウムスカリは比較的にコンパクトで直立して行儀よく咲く花姿から、寄せ植えをつくる際によく利用されます。
- スイセンやチューリップなどと、よく組み合わされます。
- ブドウムスカリは小道や花壇に沿って植えるのに適しており、密集した状態で大量植栽すると、開花期に「青色の絨毯」や「流れる小川」を連想させる様な美しい景観を作り出します。
- ブドウムスカリは水耕栽培も可能でグラスなどに水を入れオシャレに飾る事も出来ます。
ブドウムスカリの草丈は約15(~20)cmです。地面下に球根があり、球根は直径約1(~2.5)cm、形は円錐形、色は薄黄色をしています。葉はふつう球根から4(~8)個出て、茎に沿って直立に伸び古くなると弧を描きながら地面に倒れる。葉色は緑色、葉身の長さ約10(~30)cm、葉身の形は線形です。花序は総状花序、総状花序は約20(~40)個の花が約0.5cmの花柄をつけ頂部に密集する。花冠はツボ形もしくは鐘形(6個の花被片が合着している)をしていて先端の裂片が外側へ反り返る、花被片の色は紫色・青色・桃色・白色があり、先端の裂片はふつう白色、雄蕊は6個、雌蕊は1個です。果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)、蒴果は3つの部屋に分かれ、6個の種子をもちます。
ブドウムスカリの切り花の楽しみ方
- ブドウムスカリの収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 花瓶の水は少なめの浅水で管理しましょう。
- 茎が腐敗しやすいためです。
- 管理場所は出来るだけ低温環境(糖の消費や蒸散が抑えられる)にすると日持ちがよくなります。
- よく水を吸うため数日ごとに必要に応じて水換えを行います。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが5~7日程度です。
浅水法
浅水法とは花瓶等の容器に入れる水の量を減らして、浅い水で花を生ける方法です。
浅水は、水に浸かる茎の面積が減るため、腐敗のリスクを低減することが出来ます。そのため浅水は主に茎が柔らかく腐敗しやすい花等で行われます。
ブドウムスカリの水耕栽培の楽しみ方
- 水耕栽培で育てるための容器を準備します。
- 簡単なものではガラス容器(ハイドロボール入れる)が利用出来ます。
- 専用のオシャレなガラス容器もあるので好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
- 容器に水を張り、球根を置いてお尻に水を当てて吸水出来るようにしておきましょう。
- 球根から根が出てくるまでは、水をたっぷり入れて球根のおしりから吸水出来るようにしておきましょう。
- 球根から白い根が長く伸びてきたら水の量を減らします。
- 水の量を変えずに球根に水をつけて管理すると腐敗する事もあるため注意して下さい。
- 水の入れ替えの頻度も週に一度のペースに落としても基本的には問題ありません。ただし水が汚れてる場合は直ぐにかえましょう。
- 補足として、基本的に明るい場所を好むため、室内でも日当たりの良い環境で管理しましょう。
おすすめの水耕栽培の容器
ブドウムスカリの園芸品種の紹介
- ピンクサンライズ(muscari armeniacum ‘pink sunrise’)は、イチゴミルクを連想させる様なパステルピンクの柔らかな花色と、ツボの様な形をした小花が集まりブドウの様に咲く花姿が魅力の園芸品種です。可愛らしい印象を与える桃色の花色は、ベビーグッズの様な柔らかで心が癒される様な優しい雰囲気をつくるため、ふんわりした可愛らしいお庭や、ロマンチックなお庭などにオススメです。
- ペパーミント(muscari armeniacum ‘peppermint’)は空の色を連想させる様なパステルブルーと白色の二色の花色と、ツボの様な形をした小花が集まりブドウの様に咲く花姿が魅力の園芸品種です。透明感を感じさせるパステルブルーの花は、気分を落ち着け心を癒したり、また清涼感や清潔感を感じさせます。そのため、リラックス出来る様な優しいお庭や、清涼感を感じさせるすっきりしたお庭などにおすすめです。
- べビーズブレス(muscari armeniacum ‘baby’s breath’)はベビーグッズを連想させるようなふんわりした優しい花色と、ツボの様な形をした小花が集まりブドウの様に咲く花姿が魅力の園芸品種です。パステルブルーの淡い花色は、ベビーグッズの様な柔らかで心が癒される様な優しい雰囲気をつくるため、ふんわりした可愛らしいお庭や、清涼感を感じさせるすっきりしたお庭などにおすすめです。
- タッチオブスノー(muscari armeniacum ‘touch of snow’)は花の頂部と下部で花色が違い、青色と白色のツートンカラーの花色が楽しめる園芸品種です。花はふつう濃い青色ですが、上部の不稔性(種を作らない)の花の部分が明るい白色をしています。
- ピンクフォーム(muscari armeniacum ‘pink form’)はイチゴミルクを連想させる様な薄桃色と白色の2色の花色が魅力の園芸品種です。可愛らしい印象を与える薄桃色の花色は、ベビーグッズの様な柔らかで心が癒される様な優しい雰囲気をつくるため、ふんわりした可愛らしいお庭や、ロマンチックなお庭などにオススメです。
- アルバム(Muscari armeniacum ‘album’)は明るい白色の花色と、ツボの様な形をした小花が集まりブドウの様に咲く花姿が魅力の園芸品種です。白色の美しい花色は「純粋さ」や「神様の色」などを象徴しており、汚れのない清潔な印象を与えたり、輝いている様な明るい印象を与えたりします。そのため、明るく清潔感のあるお庭や、洗練された品の良いお庭などにおすすめです。
- バレリーフィネス(muscari armeniacum ‘valerie finnis’)は赤ちゃんの玩具を連想させるようなふんわりした優しいパステルブルーの花色と、ツボの様な形をした小花が集まりブドウの様に咲く可愛らしい花姿が魅力の園芸品種です。パステルブルーの淡い花色は、ベビーグッズの様な柔らかで心が癒される様な優しい雰囲気をつくるため、ふんわりした可愛らしいお庭や、清涼感を感じさせるすっきりしたお庭などにおすすめです。
- ナイトアイズ(muscari armeniacum ‘night eyes’)は暗い闇夜に光る目を想像させる濃い青色と白色の2色の花色と、ツボ形の小花が集まり咲く可愛らしい花姿が魅力の園芸品種です。花は中央が膨らむ筒形で濃い青色をしており、筒部の先(裂片)が白色に縁取られています。濃い青色の落ち着いた花は「誠実」「権威性」「力強さ」等を印象付けます。そのため、重厚感のある落ち着いた雰囲気のお庭や、勉強や仕事などの集中できる空間(青色は時間の流れが早く感じる)のお庭を作りたい時などにおすすめです。
- ジュリア(muscari armeniacum ‘Julia’)は1つの花序に青色・緑色・白色の3色の花色が楽しめる園芸品種です。花は頂部から白色、中間がパステルグリーン(薄緑色)、下部がパステルブルー(薄青色)をしており、赤ちゃんの玩具の様なやわらかな印象を与える花色をしています。パステルブルーとパステルグリーンの淡い花色は、ベビーグッズの様な柔らかで心が癒される様な優しい雰囲気をつくるため、ふんわりした可愛らしいお庭や、清涼感を感じさせるすっきりしたお庭などにおすすめです。
- ブルースパイク(muscari armeniacum ‘blue spike’)は個々の花が八重咲きする珍しいムスカリで、花の大きさが普通のムスカリと比べても著しく大きくふわふわとボリューミー花姿をしており、濃い青色の花色が落ち着いた雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。
- ファンタジー・クリエーション(muscari armeniacum ‘fantasy creation’)は個々の花が八重咲きする珍しいムスカリで、花の大きさが普通のムスカリと比べても著しく大きく、ブロッコリーを連想させる様なモコモコとした花姿をしており、青色もしくは紫色の花色が落ち着いた雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。
- ダブルビューティ(muscari armeniacum ‘double beauty’)は個々の花が八重咲きする珍しいムスカリで、花の大きさが普通のムスカリと比べても著しく大きく、ブロッコリーを連想させる様なモコモコとした花姿をしており、白色もしくは水色の透明感ある花色が心を癒すような優しい雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。
ルリムスカリの特徴や園芸品種
- 原産:中央・南東ヨーロッパ
- 学名:Muscari botryoides
- 草丈:約10~25cm
- 分類:多年草
- 開花時期:3月~5月
- 花色:紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 用途:切り花
ルリムスカリとは!?
ルリムスカリは学名Muscari botryoides、別名「ムスカリ・ボトリオイデス」や「コモン・グレープヒヤシンス(common grape-hyacinth)」等とも呼ばれる中央・南東ヨーロッパ原産の多年草です。
ルリムスカリの語源(由来)
- 属名のMuscariはギリシャ語で「麝香」を意味する「musk」からきており、花の香りに由来します。
- 種小名のbotryoidesは古代ギリシア語で「ブドウの房」を意味する「βότρυς」からきています。
- ルリムスカリの由来は恐らく花の色が瑠璃のように美しい所からきています。
ルリムスカリの特徴(魅力)
- ルリムスカリは球根植物で、球根からふつう2~5個の葉と花茎が出ます。
- 花は茎の頂部にツボ形の小花が集まり密集して咲き、外観が「ブドウの房」に似る事から種小名の由来にもなっています。
- 花は頂部だけ不稔性(種を作らない)で、下部の稔性の花と比べて色が薄く上向きに開花する傾向にあります。
- 花は6個の花被片が合着してツボ形を作っており、花被片の裂片は反り返り、ふつう白色をしています。
- 開花期の3月~5月になると花蜜を求めて蜜蜂が花の周りを元気に飛び回り、ツボ形の花の中に頭を突っ込む蜜蜂の可愛らしい姿を観察する事が出来ます。
- ルリムスカリの葉は線形で、ふつう花茎よりも長くなり、初めは直立して徐々に弧状曲がり湾曲します。
- ルリムスカリは比較的にコンパクトで直立して行儀よく咲く花姿から、寄せ植えをつくる際によく利用されます。
- スイセンやチューリップなどと、よく組み合わされます。
- ルリムスカリは小道や花壇に沿って植えるのに適しており、密集した状態で大量植栽すると、開花期に「青色の絨毯」や「流れる小川」を連想させる様な美しい景観を作り出します。
- ルリムスカリは水耕栽培も可能でグラスなどに水を入れオシャレに飾る事も出来ます。
ルリムスカリの草丈は約10(~25)cmです。地面下に球根があり、球根は長さ約1.5(~2.5)cm、幅は約1(~2)cm、形は卵形、色は薄黄色をしています。葉はふつう球根から2(~5)個出て、茎に沿って直立に伸び古くなると弧状に広がります。葉色は緑色、葉身の長さ約15(~40)cm、幅は約0.3(~1.2)cm、葉身の形は線形です。花序は総状花序、総状花序は上部の花が不稔性(種を作らない)で色が薄く上向きに開花する傾向があり、下部が稔性(種を作る)で色が濃く下向きに開花する傾向があります。花冠はツボ形もしくは鐘形(6個の花被片が合着している)をしていて先端の裂片が外側へ反り返る、花被片の色は紫色・青色・白色があり、先端の裂片はふつう白色、雄蕊は6個、雌蕊は1個です。果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)、蒴果は3つの部屋に分かれ、6個の種子をもちます。
ルリムスカリの切り花の楽しみ方
- ルリムスカリの収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 花瓶の水は少なめの浅水で管理しましょう。
- 茎が腐敗しやすいためです。
- 管理場所は出来るだけ低温環境(糖の消費や蒸散が抑えられる)にすると日持ちがよくなります。
- よく水を吸うため数日ごとに必要に応じて水換えを行います。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが5~7日程度です。
浅水法
浅水法とは花瓶等の容器に入れる水の量を減らして、浅い水で花を生ける方法です。
浅水は、水に浸かる茎の面積が減るため、腐敗のリスクを低減することが出来ます。そのため浅水は主に茎が柔らかく腐敗しやすい花等で行われます。
ルリムスカリの水耕栽培の楽しみ方
- 水耕栽培で育てるための容器を準備します。
- 簡単なものではガラス容器(ハイドロボール入れる)が利用出来ます。
- 専用のオシャレなガラス容器もあるので好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
- 容器に水を張り、球根を置いてお尻に水を当てて吸水出来るようにしておきましょう。
- 球根から根が出てくるまでは、水をたっぷり入れて球根のおしりから吸水出来るようにしておきましょう。
- 球根から白い根が長く伸びてきたら水の量を減らします。
- 水の量を変えずに球根に水をつけて管理すると腐敗する事もあるため注意して下さい。
- 水の入れ替えの頻度も週に一度のペースに落としても基本的には問題ありません。ただし水が汚れてる場合は直ぐにかえましょう。
- 補足として、基本的に明るい場所を好むため、室内でも日当たりの良い環境で管理しましょう。
おすすめの水耕栽培の容器
ルリムスカリの園芸品種の紹介
- スーパースター(muscari botryoides ‘superstar’)は、茎の頂部に花が密に付き葡萄の房を連想させる様な個性的な花姿を作り、色鮮やかな青色の花が心を落ち着かせリラックス出来る様な雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。
- アルバム(muscari botryoides ‘album’)は明るい白色の花色と、ツボの様な形をした小花が集まりブドウの様に咲く花姿が魅力の園芸品種です。白色の美しい花色は「純粋さ」や「神様の色」などを象徴しており、汚れのない清潔な印象を与えたり、輝いている様な明るい印象を与えたりします。そのため、明るく清潔感のあるお庭や、洗練された品の良いお庭などにおすすめです。
ムスカリの特徴や園芸品種
- 原産:ユーラシア大陸
- 学名:Muscari neglectum
- 草丈:約5~25cm
- 分類:多年草
- 開花時期:3月~5月
- 花色:紫色●青色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 誕生花:1月30日/2月26日
- 花言葉:失望/失意/通じ合う心
- 用途:切り花
ムスカリとは!?
ムスカリは学名Muscari neglectum、別名「スターチ・グレープヒヤシンス(starch grape hyacinth)」や「グレープヒヤシンス(grape hyacinth)」等とも呼ばれるユーラシア大陸原産の多年草です。
ムスカリの語源(由来)
- 属名のMuscariはギリシャ語で「麝香」を意味する「musk」からきており、花の香りに由来します。
- 種小名のneglectumはラテン語で「無視された」「見落とされた」を意味しています。
ムスカリの特徴(魅力)
- ムスカリは球根植物で、球根からふつう3~6個の葉と、1~2本の花茎が出ます。
- 花は茎の頂部にツボ形の小花が約20~40個集まり密集して咲き「ブドウの房」や「宝石」を連想させるような美しい外観を見る事が出来ます。
- 花は頂部だけ不稔性(種を作らない)で、下部の稔性の花と比べて、花の色が僅かに薄く小ぶりになります。
- 花は6個の花被片が合着してツボ形を作っており、花被片の裂片はふつう白色をしています。
- 開花期の3月~5月になると花蜜を求めて蜜蜂が花の周りを元気に飛び回り、ツボ形の花の中に頭を突っ込む蜜蜂の可愛らしい姿を観察する事が出来ます。
- ムスカリの葉は線形で長さが約10~40cmあり、葉には柔軟性があり初めは直立していますが、徐々に湾曲して地面に倒れます。
- ムスカリは比較的にコンパクトで直立して行儀よく咲く花姿から、寄せ植えをつくる際によく利用されます。
- スイセンやチューリップなどと、よく組み合わされます。
- ムスカリは小道や花壇に沿って植えるのに適しており、密集した状態で大量植栽すると、開花期に「青色の絨毯」や「流れる小川」を連想させる様な美しい景観を作り出します。
- ムスカリは水耕栽培も可能でグラスなどに水を入れオシャレに飾る事も出来ます。
- ムスカリは球根や種により急速に増えて広がりやすい傾向にあります。
ムスカリの草丈は約5(~20)cmです。地面下に球根があり、球根は直径約2(~2.5)cm、形は卵形、色は薄黄色をしています。葉はふつう球根から3(~6)個出て、柔軟性があり初めは直立に伸びますが徐々に湾曲して地面に倒れます。葉色は緑色、葉身の長さ約10(~40)cm、葉身の形は線形です。花序は総状花序、総状花序は約20(~40)個の花が頂部に密集しており、上部の花が不稔性(種を作らない)で色が僅かに薄く小さくなる傾向があり、下部が稔性(種を作る)で色が濃いです。花冠はツボ形もしくは鐘形(6個の花被片が合着している)をしていて先端の裂片が外側へ反り返る、花被片の色は紫色・青色があり、先端の裂片はふつう白色、雄蕊は6個、雌蕊は1個です。果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)、蒴果は3つの部屋に分かれ、6個の種子をもちます。
ムスカリの切り花の楽しみ方
- ムスカリの収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 花瓶の水は少なめの浅水で管理しましょう。
- 茎が腐敗しやすいためです。
- 管理場所は出来るだけ低温環境(糖の消費や蒸散が抑えられる)にすると日持ちがよくなります。
- よく水を吸うため数日ごとに必要に応じて水換えを行います。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが5~7日程度です。
浅水
浅水とは花瓶等の容器に入れる水の量を減らして、浅い水で花を生ける方法です。浅水のメリットは、水に浸かる茎の面積を減らし茎の腐敗リスクを低減することです。そのため浅水は主に茎が柔らかく腐敗しやすい花等で利用されます。
ムスカリの水耕栽培の楽しみ方
- 水耕栽培で育てるための容器を準備します。
- 簡単なものではガラス容器(ハイドロボール入れる)が利用出来ます。
- 専用のオシャレなガラス容器もあるので好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
- 容器に水を張り、球根を置いてお尻に水を当てて吸水出来るようにしておきましょう。
- 球根から根が出てくるまでは、水をたっぷり入れて球根のおしりから吸水出来るようにしておきましょう。
- 球根から白い根が長く伸びてきたら水の量を減らします。
- 水の量を変えずに球根に水をつけて管理すると腐敗する事もあるため注意して下さい。
- 水の入れ替えの頻度も週に一度のペースに落としても基本的には問題ありません。ただし水が汚れてる場合は直ぐにかえましょう。
- 補足として、基本的に明るい場所を好むため、室内でも日当たりの良い環境で管理しましょう。
おすすめの水耕栽培の容器
ムスカリの園芸品種の紹介
ムスカリ(ラティフォリウム)の特徴や園芸品種
- 原産:トルコ
- 学名:Muscari latifolium
- 草丈:約15~25cm
- 分類:多年草
- 開花時期:3月~5月
- 花色:紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 用途:切り花
ムスカリ(ラティフォリウム)とは!?
ムスカリ(ラティフォリウム)は学名Muscari latifolium、別名「ブロードリーブ・グレープヒヤシンス(broad-leaved grape hyacinth)」等とも呼ばれるトルコ原産の多年草です。
ムスカリ(ラティフォリウム)の語源(由来)
- 属名のMuscariはギリシャ語で「麝香」を意味する「musk」からきており、花の香りに由来します。
- 種小名のlatifoliumはラテン語で「広葉樹」を意味しており幅の広い葉に由来しています。
ムスカリ(ラティフォリウム)の特徴(魅力)
- ムスカリ(ラティフォリウム)は球根植物で、球根からふつう1~2個の葉と、花茎が出ます。
- 花は茎の頂部にツボ形の小花が集まり約2~6cmの花穂(総状花序)をつくります。
- 花は頂部だけ不稔性(種を作らない)で、下部の稔性の花と比べて、花の色が僅かに薄くなります。
- ムスカリ(ラティフォリウム)の葉は、他のムスカリの葉と比較しても著しく幅広で大きく存在感が強い所が魅力です。
- 葉は球根から普通1~2個出て茎に沿い立ち上がります。
ムスカリ(ラティフォリウム)の草丈は約15(~25)cmです。地面下に球根があり、球根から葉はふつう約1(~2)個、立ち上がります。葉色は緑色、葉身の長さ約7(~30)cm、幅は約1(~3)cm、葉身の形は線形もしくは狭楕円形です。花序は総状花序、総状花序は長さ約2(~6)cmで花が頂部に密集しており、上部の花が不稔性(種を作らない)で色が僅かに薄くなる傾向があり、下部が稔性(種を作る)で色が濃いです。花冠はツボ形もしくは鐘形(6個の花被片が合着している)をしていて先端の裂片が反る、花被片の色は紫色・青色・白色があり、雄蕊は6個、雌蕊は1個です。果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)、蒴果は3つの部屋に分かれ、6個の種子をもちます。
ムスカリ(ラティフォリウム)の園芸品種の紹介
ムスカリ(マクロカルプム)の特徴や園芸品種
- 原産:クレタ島/アモルゴス島/トルコ
- 学名:Muscari macrocarpum
- 草丈:約
- 分類:多年草
- 開花時期:3月~5月
- 花色:黄色●紫色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 用途:切り花
ムスカリ(マクロカルプム)とは!?
ムスカリ(マクロカルプム)は学名Muscari macrocarpum、別名「イエロー・グレープヒヤシンス(Yellow Grape Hyacinth)」等とも呼ばれるクレタ島およびアモルゴス島、トルコ原産の多年草です。
ムスカリ(マクロカルプム)の語源(由来)
- 属名のMuscariはギリシャ語で「麝香」を意味する「musk」からきており、花の香りに由来します。
- 種小名のmacrocarpumは古代ギリシア語で「大きい」を意味する「μακρός(makrós)」と、「果物」を意味する「καρπός(karpós)」の2語の造語で、恐らく花の形に由来しています。
ムスカリ(マクロカルプム)の特徴(魅力)
- ムスカリ(マクロカルプム)は、ムスカリの中では珍しい黄色の花色をもつ植物です。
- 花は他のムスカリと比べるとやや疎らに小花がつく総状花序です。
- 花(小花)は頂部と下部で花色が違うため紫色と黄色の2色の花色が楽しめます。
- 花(小花)は細長く1cm以上の長さになる事もあり、水平からやや下向きに開花します。
- 花はバナナを思わせる様な独特な強い香りがあります。
- ムスカリ(マクロカルプム)の葉は球根からふつう3~5個でて、あまり捻れることなく地面に倒れます。
- ムスカリ(マクロカルプム)は太い多肉質の根をもつため、他のムスカリよりも球根の移植が難しいとされます。
ムスカリ(マクロカルプム)の草丈は約10(~15)cmです。地面下に球根があり、球根は直径約2.5cm、球根から葉はふつう約3(~5)個でます。葉色は緑色、葉身の形は線形です。花序は総状花序、総状花序は長さ約2(~6)cmで花が頂部に密集しており、頂部の花は紫色、下部の花は黄色、花冠は鐘形(6個の花被片が合着している)で長さ約1cm、花被片の色は紫色もしくは黄色、雄蕊は6個、雌蕊は1個です。果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)、蒴果は3つの部屋に分かれ、6個の種子をもちます。
ムスカリ(マクロカルプム)の園芸品種の紹介
その他の種や園芸品種
- ホワイトマジック(muscari aucheri ‘white magic’)
- ダブルマジック(muscari ‘double magic’)
- アズレウム(muscari azureum)
- プルモサム(muscari comosum plumosum)