原産:スペイン/ポルトガル 科:キジカクシ(Asparagaceae) 亜科:ツルボ(Scilloideae) 属:ヒアシントイデス(Hyacinthoides) 種:ツリガネズイセン/ヒスパニカ(hispanica) 同義語(syn.):Scilla hyacinthoides/Scilla campanulata 別名:シラー・カンパニュラータ/スパニッシュ・ブルーベル(Spanish bluebell)/ヒアシントイデス・ヒスパニカ/シラー・ヒアシントイデス 品種:ホワイトシティー(hyacinthoides hispanica ‘white city’) 開花時期:4月~5月 花の色:白色〇 葉色:緑色● 分類:多年草 草丈:約20~50cm 誕生花:2月1日 花言葉:「冷静」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ツリガネズイセン(ホワイトシティー)は光を反射して輝く純白の花色と、俯き気味に咲く気品のある花姿が魅力の園芸品種です。美しい純白の花は、お庭の雰囲気を明るくしたり、清潔感を感じさせる事が出来ます。
開花時期は春から晩春、花色は白色、個々の花は鐘形で6個の花被片があり、花序は花茎に12(~15)個の花を総状花序に咲かせます。草姿はロゼット状で高さは約20(50)cm × 幅は約20(60)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は広線形、葉序は根生葉につきます。
ツリガネズイセンは学名Hyacinthoides hispanica、別名「シラー・カンパニュラータ」や「スパニッシュ・ブルーベル」等とも呼ばれるスペイン・ポルトガルが原産の多年草です。
ツリガネズイセンの語源(由来)
- 属名のヒアシントイデス(Hyacinthoides)は、ヒアシンスに似ている事に由来しています。
- 種小名のヒスパニカ(hispanica)はラテン語で「スペインの」を意味しており、自生地に由来しています。
- 和名ツリガネズイセンの由来は「釣鐘」に似た花姿と「スイセン」に似た葉からきています。
ツリガネズイセンの特徴(魅力)
- ツリガネズイセンは釣鐘の様にぶら下がり咲く花姿が特徴です
- ↳俯く様に咲く青色の花は上品で気品があります
- ↳品種により白色や桃色の花もあります
- 花茎は最大50cmまでスラリと垂直に伸び
- ↳最大15個の花をつけます
- 近縁のブルーベルと比較するとツリガネズイセンは花被片があまりカールせず香りも薄めです
- 葉は春先に現れ夏に枯れ休眠します
- ↳葉は肉質で光に当たると反射する光沢があります
- 1個の球根に葉は2(~6)個ついて
- ↳ロゼット状に広がり地面を被覆します
ツリガネズイセンは地面下に薄黄色をした直径1~2cmの球根があり、球根からは2~6個の葉と高さ約20~50cmまで伸びる花茎が生成されます。葉は球根から出る根生葉のみで構成され、葉の色は光沢のある緑色、葉の形は広線形もしくは剣形で長さ約20(~50)㎝×幅約1(~4)㎝あります。花は花茎が約20(~50)cmまで伸び、花茎には12(~15)個の花とがぶら下がる様に総状花序につき、個々の花は鐘形で青色(~紫色)の花被片が6個と青色の雄蕊6個と雌蕊があり、各花の付け根には青色の苞葉が1個あります。花は受粉すると果実(蒴果)が出来て3つに分かれた部屋の中に黒色の種子が入っています。
ツリガネズイセンの栽培
園芸では、スラリと垂直に伸びる花茎に釣鐘の様に咲く気品のある青色の花を鑑賞する目的だったり、光沢のある美しい葉を鑑賞する目的だったり、地面を被覆する目的で利用されます。植える場所は花壇の縁どり等として植えられたりしますが、管理のしやすい鉢植えで楽しまれたりします。
ツリガネズイセンを育てる際に注意する事は基本的にありません。シラー・ビフォリアは休眠期に長雨で浸水したりすると過湿で球根が腐敗する事もありますが、基本的には環境が合えば放ったらかしでも育つ程に丈夫でお世話も殆ど不要です。