原産:北アメリカ
科:キク(Asteraceae)
属:アキノキリンソウ/ソリダコ(Solidago)
種:セイタカアワダチソウ(canadensis)
別名:カナダ・ゴールデンロド(Canada goldenrod)/カナディアン・ゴールデンロド(Canadian goldenrod)
開花時期:7月~9月(8月に最も開花)
花の色:黄色●
葉色:緑色●
分類:多年草
草丈:約30~250cm
誕生花:10月1日/11月2日
花言葉:「元気」「生命力」
用途:背が高い花
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
セイタカアワダチソウとは!?
セイタカアワダチソウの学名Solidago canadensis、別名では「カナダ・ゴールデンロド(Canada goldenrod)」や「カナディアン・ゴールデンロド(Canadian goldenrod)」とも呼ばれる北アメリカ原産の多年草です。
セイタカアワダチソウの語源(由来)
- 属名のSolidagoはラテン語で「完全な」を意味する「solidus」と、接尾辞で「状態」を意味する「ago」の2語からきており、以前は傷薬として利用されていた事に由来しています。
- 種小名のcanadensisはラテン語で「カナダの」を意味しており、自生地に由来します。
- セイタカアワダチソウの由来は、背が高い様子から「セイタカ」とついており、また花後にできる果実(種)が泡立っている様に見える事から「アワダチ」となりセイタカアワダチソウと呼ばれます。
セイタカアワダチソウの特徴(魅力)
- セイタカアワダチソウは和名から分かる通り非常に背が高く最大250cmまで成長します。
- ↳茎は分枝する事なく垂直に伸びて円錐状のボリュームある花を頂部で咲かせます。
- 地面下には根茎があり群生をつくります。
- セイタカアワダチソウはアレルギー性鼻炎を引き起こす原因として以前は考えられていました。
- ↳しかしセイタカアワダチソウの花粉は重く粘着質で基本的に虫に花粉をくっつけて運ぶ虫媒花であり、風により花粉が運ばれないため、一般的にアレルギー性鼻炎を引き起こす原因ではないと認識されています。
- ↳一方でアレルギー性鼻炎を引き起こす原因はブタクサとみられています。
- セイタカアワダチソウは根からアレロパシー物質を出しており競合する多年草の成長を抑え、種の発芽を抑制します。
- ↳一方で自らの毒性(アレロパシー)で自滅する自己毒性ももっているため暫くすると消えていきます。
- ↳ただ種や根茎などで広がりやすく在来種に悪影響を及ぼす可能性が高い事から要注意外来生物に指定されており刈り取り等が行われています。
- セイタカアワダチソウは群生すると美しい景観をつくり花は蜜源としても魅力的で、薬効などもあり素晴らしい植物ですが…
- ↳以前に花粉症の原因と見られていてイメージが悪い事や、要注意外来生物等に指定されている事を考えると自宅で育てる際は十分に考えた方がいいかもしれません。
- セイタカアワダチソウは夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫です。
- ↳また肥料や水遣りも殆ど不要なため放ったらかしでも育てられます。
セイタカアワダチソウは地面下で広がる根茎をもっており、根茎からは直立に伸びる茎を何本も出し群生をつくります。茎の色は緑色もしくは赤みを帯び、疎らに白色の毛が生えており、垂直に伸びる茎は花序でのみ分枝して、高さ約30(~250)cm幅は約30(~60)cmの間で成長します。葉は茎に対して互生葉序に配置され、葉の大きさは長さ約5(~19)cm幅約0.5(~30)cmあり、葉身は披針形で縁部分に鋸歯があります。花序は花(頭花)が円錐花序に集まり、個々の花(頭花)は黄色の舌状花と筒状花が集まります。
開花時期は夏から秋、花色は黄色、個々の花(頭花)は舌状花と筒状花が組み合わさり、花序は花(頭花)が円錐花序に集まり咲きます。草姿は直立で根茎により広がり高さ約30(250)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は披針形で縁部分に鋸歯があり、葉序は互生葉序につきます。
アキノキリンソウ(ソリダコ)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
アキノキリンソウ(ソリダコ)の珍しい種類、主な種と園芸品種の紹介【2022】
セイタカアワダチソウの育て方
花壇の土づくり
セイタカアワダチソウは日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。その為、直射日光が6時間以上当たる日向に植える事が理想ですが、直射日光3時間~5時間の半日影で育てる事もできます。
セイタカアワダチソウは乾燥に強く栄養の少ない不毛な土壌で育ち、また粘土質な土壌も比較的に許容します。一般的には適度に有機物(腐葉土等)が入る砂質(川砂やパーライト等)が多い砂壌土に植えてあげるといいでしょう。肥沃すぎる土壌では花が少なくなり葉が多くなる事があります。
植付けの前に土壌診断を行い、必要に応じて通気性を高めるパーライトや軽石等を入れ、肥沃さと膨軟性を高める堆肥等の改良用土を入れて土壌を改善しましょう。
鉢土づくり
セイタカアワダチソウは日光のよく当たる場所で管理しましょう。
培養土は一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性が良く肥沃な培養土で育てましょう。
培養土の例
- 赤玉土6割+腐葉土4割+元肥
水やりの仕方
セイタカアワダチソウを地植えしている場合は一度根付くと水やりは基本的に不要で降水のみで育てられます。
鉢植えで育てていたり、降水がなく乾燥が続いたりする場合等は、土の表面もしくは表層が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。
肥料の与え方
セイタカアワダチソウは栄養の乏しい土壌でも問題なく育ち基本的に肥料を必要としませんが、春に軽く肥料を与える事も出来ます。ただし多すぎる肥料は茎が徒長して倒れやすくなったり、花の数が減ったりする事があります。
肥料の与え方
- 肥料は基本的に不要ですが、与える場合は春に施肥しましょう。
- ↳必要に応じて土質を改善する堆肥を入れて緩効性肥料を置き肥します。
剪定のやり方
セイタカアワダチソウの剪定は晩冬に行います。地際付近から強く切り戻ししましょう。また根茎により広がるため、不要な部分はスコップを使い削減しましょう。
夏越しする方法
セイタカアワダチソウは夏の暑さに強く基本的に夏越し対策不要です。
冬越しする方法
Hardiness:3a~7b
セイタカアワダチソウは耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にはありません。
挿し木や株分けで増やす
セイタカアワダチソウは株分けによって増やす事ができます。
セイタカアワダチソウの株分け手順
- セイタカアワダチソウの株分け時期は成長が始まる前の早春が最適です。
- スコップを使い株を掘りあげます。
- スコップもしくはナイフ等を利用して株(根茎)を個々に切り分けます。
- 株分けした株は、必要な場所に植え直して水をたっぷり与えましょう。
播種で増やす
セイタカアワダチソウの種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
セイタカアワダチソウの病気
セイタカアワダチソウの害虫
- ハモグリバエ
- アブラムシ