スモモ(サクラ)は属の中に400種以上がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、早春に一斉に開花する美しい花や花後に実る果実が食用として魅力的なウメ(梅)やモモ(桃)やセイヨウミザクラ(さくらんぼ)、葉色が赤色(赤紫色)と非常に美しくカラーリーフとしても楽しまれるベニバスモモ、葉が常緑で主に生垣セイヨウバクチノキとして利用されている等が親しまれています。
スモモ(サクラ)属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
スモモ(サクラ)属の主な種の目次
- ウメ(梅)
- スモモ
- モモ(桃)
- アンズ
- ユスラウメ
- ニワウメ
- ニワザクラ
- セイヨウスモモ
- セイヨウミザクラ(さくらんぼ)
- スミミザクラ
- ベニバスモモ
- セイヨウバクチノキ
- ヒマラヤザクラ
- オヒョウモモ
- エゾノウワミズザクラ
- ブラックチェリー
- アーモンド
- ウワミズザクラ
- イヌザクラ
ウメ(梅)の特徴や園芸品種
- 原産:中国
- 学名:Prunus mume
- 草丈:約400~1000cm
- 分類:落葉小高木
- 開花時期:1月~3月
- 果実時期:5月~7月
- 花色:赤色●桃色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:1月3日/1月5日/2月1日/2月7日/10月24日
- 花言葉:上品/高潔/忍耐/忠実
- 用途:
ウメ(梅)とは!?
ウメ(梅)は学名Prunus mume、別名では「ジャパニーズ・プラム(Japanese plum)」や「チャイニーズ・プラム(Chinese plum)」等とも呼ばれる中国原産の落葉小高木です。
ウメ(梅)の語源(由来)
- 属名のPrunusの由来は、古代ギリシア語で「プラム」を意味する「προῦμνον」からきており、後にラテン語の「prunum」を経て、現在のPrunusになっています。
- 種小名のmumeは和名に由来しています。
- ウメの由来は諸説あり、一説には梅の実を加工したもので漢方薬の原料としても使われる「烏梅(ウバイ)」が転訛したという説、中国語の梅が日本的に発音されウメとなった説があります。
ウメ(梅)の特徴(魅力)
- ウメ(梅)は早春に開花する花や初夏に実る果実を鑑賞や収穫して食べる目的で育てられたり、また枝垂れ梅や雲龍梅等の美しい樹形を庭木としたり盆栽としたりして楽しまれます。
- ウメは一般的に花を楽しむ花ウメと実を楽しむ実ウメの2タイプがありまた日本では一般的にウメ(花梅)は3タイプ(野梅系・紅梅系・豊後系)に分類されています。
- 野梅系は梅の中でも野趣に溢れた傾向があり細枝や棘状の枝が多く、花や葉は小さめ、また一般的に花は白色で一重咲きが殆どです。剪定すると枝の断面は白色をしています。
- 紅梅系は茎の断面が赤い事が名前の由来になっていて、また枝の表面も赤みや黄みを帯び多彩です。花は多くが赤色や桃色ですが、白色の花もあります。
- 豊後系はウメとアンズの交配種と言われています。枝は太く枝振りが荒いため大きな庭で育てられる事が多く、また葉は大きく毛が生えてるものもあり、花は淡紅色(桃色)で大きな花を咲かせるのが特徴です。実も良質な実をつけるため実梅として親しまれる事が多いです。
- 実梅とは実を収穫して食べる目的で育てられる梅の事で食味がよかったり種が小さかったり果肉が厚い等の品種が選ばれます。
- 豊後梅は果実が特大で実の直径が約5cm、重さが約60gあり、果肉が厚く種が小さく酸味が少なく食味が程よくよい所が魅力です。ウメとアンズの交配種と言われており、枝は太く樹勢が強いため大きな庭で育てるのに向きます。
- 南高梅は非常に人気の高いブランド梅で、果実が大きい一方で種は小さめで、果肉が多く非常に柔らかい所が特徴です。梅干しとしてよく利用されます。
- ウメ(梅)の果実は豊後系も含め直径約2~5cmあり色は成熟すると緑色から黄色(~橙色)へと変化し一部赤色になる事もあります。
- 果実は食用ですが未熟な青梅には僅かですが青酸配糖体が含まれているため生のまま食べると食あたりを引き起こす可能性があります。
- 果実は梅干し・梅酒・カリカリ梅等に加工して食べられるのが一般的です。
- ウメ(梅)は自家不結実性(自分の花の花粉を雌しべに付けても実がならないことを言います)という性質が基本的にあるためウメに結実させたい場合は複数の品種を育てる必要があります。
- 例外で幾つかの品種が自家結実性(自身の花粉で実をつける)をもちますが、その場合も複数の品種を同時に育てた方が受粉と結実がよくなり収量があがります。
- 異なる品種間で受粉した場合も母株の子房が膨らみ果肉を作るため大きさや食味に父株の影響は出ません。
- ウメ(梅)の花は豊後系等も含めると花の大きさが直径約2~4cmあります。
- 花色は白色や桃色や赤色の花色があり品種によっては絞りや班が入り複色です。
- 花弁は通常5個ですが八重咲きや半八重咲きの品種もあります。
- 花は葉が展開する前に咲くため葉に邪魔される事なく華やかな花を鑑賞する事ができます。
- 花は枝の同じ箇所から1個もしくは2個~3個が束状に咲きます。
- ウメの木の中には雌蕊のない花があります。一般的に沢山の花を咲かせる事で虫を呼びつつ、雌蕊のない花で果実の生産を抑え樹木の負担を減らす目的があると言われています。
- 花はメジロやシジュウカラ等の鳥が花蜜を吸いに来るため、木の周りを飛び回るため鳥を観察することが出来ます。
- 花はとても香りがよく風にのって甘く心地よい香りを漂わせます。
- ウメ(梅)の樹形は開帳型(上部で扇の様に横に広がる樹形)と言われる樹形をしており枝の伸び方の習慣(決まりのように繰り返す癖)から4系統に分類されています。
- 立ち性:枝が直立もしくは斜上に伸びる一般的なウメです。
- 枝垂れ梅:枝が弧状に曲がり大きく枝垂れる傾向があり樹形を楽しむ目的で庭木にされたり盆栽にして鑑賞ようとして楽しまれる事が多いです。
- 雲竜梅:枝が雑巾を絞った様に捻れる傾向にあり盆栽等にして楽しまれる事が多いです。
- 臥竜梅:幹や枝が地面を這うように横に広がる傾向がありその姿(樹形)から龍が寝そべる姿等に例えられ優雅な雰囲気をつくります。
ウメ(梅)の茎は若い時は緑色で成熟すると褐色(~赤褐色)もしくは灰色(~暗灰色)をしています。樹高は約400(~1000)cm、樹形は開帳型(上部で扇の様に横に広がる樹形)、茎には棘状の小枝があり、枝は伸び方で4個のパターンに分かれ、立ち性(枝が直立もしくは斜上に伸びる)・枝垂れ梅(枝が弧状に曲がり大きく垂れる)・雲竜梅(枝が雑巾を絞った様に捻れる)・臥竜梅(幹や枝が地面を這うように横に広がる)があります。葉序は互生葉序、葉柄は約1(~2)cm、葉色は緑色、葉身の大きさは長さ約4(~8)cm、幅約2.5(~5)cm、葉身は卵形(~楕円形)で縁部分に鋸歯があります。花序は腋性で1個だけもしくは2(~3)個の花が束生(葉・花・茎等が1箇所から束生に生える)しており、萼片は赤色もしくは緑色で5個、花の大きさは直径約2.(~2.5)cm、花弁の色は桃色・赤色・白色があり花弁の数は5個もしくは半八重咲きか八重咲き、雄蕊は約15(~50)個、雌蕊は1個(雌蕊のない花がある)、果実は核果です。核果は直径約2(~3)cmの球形、色は緑色から成熟すると黄色(~橙色)もしくは一部赤色に変わります。
ウメ(梅)の収穫時期や食べ方の紹介
- 食用部分:果実
- 収穫時期:6月~7月(青梅もしくは熟した黄色の梅)
- 食べ方:梅干し・カリカリ梅・ジャム・ウメ酒
- 主な成分(効能):クエン酸(乳酸を分解するため疲労回復に有効)・リンゴ酸(乳酸を分解するため疲労回復に有効)・ビタミンE(強い抗酸化作用やLDLコレステロールの減少等)・カリウムや鉄等のミネラル類
ウメ(梅)の食べ方
ウメ(梅)は初夏から夏にかけて緑色の青梅もしくは黄色に熟した果実を収穫後に加工して食べられます。未熟な果実は僅かですが青酸配糖体が含まれているため生のまま食べると食あたりを引き起こす可能性があります。そのため基本的に生で食べない方が良いでしょう。
ウメ(梅)の食べ方一覧
- 梅干しは黄色く熟した梅を塩漬けして作られる酸っぱい食品です。保存性に優れ抗菌作用や防腐作用があるためお弁当等に入れるとご飯等が傷みにくなります。また梅干しにはクエン酸が含まれるため疲労防止・回復等が期待できます。
- カリカリ梅はカリカリとした食感を保ったまま作られる梅漬けです。青梅をカルシウムが含まれる調味液に漬け込むことで、ウメに含まれるペクチンとカルシウムが結合され、果肉が柔らかくなる事を防いでいます。
- 梅ジャムは完熟した梅を鍋の中で砂糖と煮て作られるウメの風味漂う甘いジャムです。
- 梅酒とは蒸留酒(ホワイトリカー・焼酎など)の中に青梅と氷砂糖を入れて漬け込み作られるアルコール飲料です。
ウメ(梅)の主な園芸品種
- 豊後梅は、直径約5cm、重さ60gになる特大に大きな果実と、果肉が厚く種が小さいため食用部位が多い所、酸味が少なく食味が程よく良いところ等が魅力の園芸品種です。豊後梅(ぶんごうめ)はウメとアンズの交配種と言われており、一般的なウメよりも枝が太かったり樹勢が強いなどの性質があります。【楽天で購入】
- 南高梅は、非常に人気の高いブランド梅です。果実は大きい一方で種が小さめなため食用部位(果肉)が多く、また果肉が非常に柔らかい所が特徴です。そのため主に梅干しとしてよく利用されます。樹高は600~1000cmに成長します。【楽天で購入】
- 白加賀は、果実が大粒(約30g)で果肉が多く、また果肉が緻密で品質が高い所が特徴です。梅干しや梅酒、梅ジャム等何にでもよくあい人気の高い品種です。また白色の花も大きく見応えがあり鑑賞価値もあります。樹高は600~1000cmに成長します。
- 改良内田は古くから栽培される内田梅の実生変化で、大玉果実が安定して実る選抜品種です。果実は中型(約25g)で、実付きが良く豊産性です、ただし生理落下が多めです。自家結実性があるため一本しか木が植えられない庭等でもそだてられ、南高梅の受粉樹などにも選ばれます。【楽天で購入】
- 竜峡小梅(りゅうきょうこうめ)は種が小さく食味が良いため、小梅タイプの梅の中で人気が高く、最も栽培され収量も多い品種です。果実は3~5g程度と小さく球形で、5月の中旬頃から収穫されます。収穫後は食感のよいカリカリ梅に加工されて食べられることがおおいです。樹高は200~300cmに成長します。【楽天で購入】
- 枝垂れ梅は、枝が弧状に曲がり大きく枝垂れるか、もしくは枝がそのまま下垂する様に垂れる習慣(決まりのように繰り返す癖)をもつウメの園芸品種です。一般的に優雅に枝垂れる樹形や春に一斉に開花する美しい花を鑑賞する目的で庭木や盆栽として育てられる事が多いです。枝垂れ梅の果実も一般的なウメと同様に実りますが、食用として栽培されるウメと比較して、種が大きいため食用部位が少なかったり、食味が悪かったりする場合が多いです。そのためわざわざ加工(梅干し等)して食べられる事はあまりありません。樹高は600~1000cmに成長します。【楽天で購入】
- 雲竜梅(ウンリュウバイ)は、枝が雑巾を絞った様に捻れクネクネと曲がる個性的な習慣(決まりのように繰り返す癖)をもつ園芸品種です。そのため一般的に個性的な樹形や春に一斉に開花する美しい花を鑑賞する目的で庭木や盆栽として育てられる事が多いです。樹高は約30~500cmに成長します。【楽天で購入】
スモモの主な園芸品種の特徴や園芸品種
- 原産:中国
- 学名:Prunus salicina(synonym:Prunus triflora)
- 草丈:約400~1000cm
- 分類:落葉小高木
- 開花時期:3月~4月
- 果実時期:6月~8月
- 花色:白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:3月17日/3月29日/4月4日
- 花言葉:誤解/疑惑/貞操/誠意/甘い生活
- 用途:
スモモとは!?
スモモは学名Prunus salicina(synonym:Prunus triflora)、別名では「ジャパニーズ・プラム(Japanese plum)」や「チャイニーズ・プラム(Chinese plum)」等とも呼ばれる中国原産の落葉小高木です。
スモモの語源(由来)
- 属名のPrunusの由来は、古代ギリシア語で「プラム」を意味する「προῦμνον」からきており、後にラテン語の「prunum」を経て、現在のPrunusになっています。
- 種小名のsalicinaはラテン語で「柳の」を意味する「salicinus」の語形変化です。
- スモモの由来はモモと比較してスモモの酸味が強い所からきています。
スモモの特徴(魅力)
- スモモは早春に開花する花や夏に実る甘い果実を鑑賞や収穫して食べる目的で育てられる植物です。
- スモモの果実は直径約3~7cmあり色は成熟すると黄色(橙色)もしくは赤色(赤紫色)へと変化します。
- 果肉は黄色もしくは赤色をしています。
- 果実は食用で甘酸っぱい風味があり皮のまま生食したりジャム等に加工して食べられます。
- 果実には疲労を回復するリンゴ酸や豊富なミネラル等が含まれています。
- スモモは自家不結実性(自分の花の花粉を雌しべに付けても実がならないことを言います)という性質が基本的にあるためスモモに結実させたい場合は複数の品種を育てる必要があります。
- 例外で幾つかの品種が自家結実性(自身の花粉で実をつける)をもちます。その場合も複数の品種を同時に育てた方が受粉と結実がよくなり収量があがる事が多いです。
- 異なる品種間で受粉した場合も母株の子房が膨らみ果肉を作るため大きさや食味に父株の影響は出ません。
- スモモの花は直径約2~2.5cmあり白色です。
- 花は葉の付け根から咲きますが葉が展開する前に咲くため葉に邪魔される事なく綺麗な花を鑑賞する事ができます。
- 花は枝の同じ箇所から1個もしくは2個~3個が束状に咲きます。
- スモモは最大1000cmに達する小高木ですが栽培される場合は管理のしやすい開心自然形という樹形に仕立てられる事が多いです。
スモモの茎は木質で樹皮は褐色(~赤褐色)もしくは灰褐色をしています。樹高は約400(~1000)cm、樹冠は球形に近く、幹はやや曲がりながら直立、枝はよく分岐して横へ広がる傾向が強い。葉序は互生葉序、葉柄は約1(~2)cm、葉色は緑色、葉身の大きさは長さ約6(~12)cm、幅約2.5(~5)cm、葉身は楕円形(~狭楕円形)で縁部分に鋸歯があります。花序は腋性で1個だけもしくは2(~3)個の花が束生(葉・花・茎等が1箇所から束生に生える)しており、萼片は緑色で5個、花の大きさは直径約1.5(~2)cm、花弁の色は白色があり花弁の数は5個、雄蕊は多数、雌蕊は1個、果実は核果です。核果は直径約3(~7)cmの球形、色は緑色から成熟すると黄色(~橙色)もしくは赤色に変わります。
スモモの収穫時期や食べ方の紹介
- 食用部分:果実
- 収穫時期:6月~8月
- 食べ方:生食・ジャム
- 主な成分(効能):クエン酸(乳酸を分解するため疲労回復に有効)・リンゴ酸(乳酸を分解するため疲労回復に有効)・ペクチン(整腸作用/血糖値を下げる)等
スモモの食べ方
スモモは夏に柔らかく熟した果実を収穫して生のまま果肉を食べる事が出来ます。スモモの食感は滑らかで、桃と比べると酸っぱいとされますが、熟すととても甘くなり非常に美味しいです。また生食の他にも加工して食べられる事もあります。
スモモの食べ方一覧
- スモモは果肉を生食する事が出来ます。そのため皮のまま丸ごと食べたり、また皮を向いて果肉を包丁で切り、ケーキやゼリー等に入れて飾り付けや風味付けにしながら食べたり出来ます。
- スモモのジャムは完熟したスモモを鍋の中で砂糖と煮て作られるスモモの風味漂う甘いジャムです。出来上がったジャムはパンに付けたりヨーグルトに入れて食べる事が出来ます。
- スモモのジュースは甘酸っぱい味が魅力の爽やかなジュースです。鍋の中でスモモを煮てエキスを抽出しながら作ったり、瓶の中に氷砂糖とスモモを入れてシロップとして作りジュースにしたりも出来ます。
- スモモジュースは蒸留酒(ホワイトリカーなど)の中にスモモと氷砂糖を入れて漬け込み作られるアルコール飲料です。 赤ワインの様な上品な色と甘酸っぱい爽やかな味が魅力です。
スモモの主な園芸品種
- スモモ(ソルダム)は果実が大きく重さが約80~100gあり、外観は球形で熟すと緑色から赤色へと変わり、果肉は赤色をしています。食味は酸味が程々で強い甘みがあり、香りもよいため、生でも非常に美味しく食べられます。育てる際は自家不結実性もしくは弱い自家結実性のため、育てる際は受粉樹として他の品種をもう1本植えましょう。樹高は約250~400cmまで成長します。
- スモモ(大石早生)は果実の果重が約50~70g、外観はお尻の尖る桃のような可愛らしい形をしており、実は熟すと緑色から赤色へと変わり、果肉の色は黄色をしています。果実の熟期が早く6月下旬頃から収穫でき、食味は酸味と甘みのバランスがよくさっぱりとして、生でも非常に美味しく食べられます。自家不結実性もしくは弱い自家結実性のため、育てる際は受粉樹として他の品種をもう1本植えましょう。樹高は約300~400cmまで成長します。
- スモモ(ビューティ)は果実の果重が約70g、外観はお尻の尖る桃の様な可愛らしい形をしており、実は熟すと光沢のある赤紫色から赤色の美しい色へと変わり、果肉の色は黄色をしています。果実の熟期が早く6月下旬頃から収穫でき、食味は酸味が程々で強い甘みがあり、果肉は滑らかで柔らかいため、生でも非常に美味しく食べられます。自家結実性を部分的にもちますが、受粉樹として他の品種をもう1本植えた方が収量が増えます。そのため可能であれば違う品種のスモモをもう1本植えて育てるといいでしょう。樹高は約450cmまで成長します。
- スモモ(メスレー)の果実は重さが約60gで中程度の大きさがあり、実の色は赤色(赤紫色)をしています。豊産性で実付きがとてもよいため多収が期待でき、また果実の熟期が早いことから7月頃から収穫できます。果肉は赤色で、果汁が多くて非常に甘いため生で美味しく食べられます。また自家結実性をもつため1本しか木を植えられないお庭などにもおすすめです。樹高は約300~600cmまで成長します。
- スモモ(サンタローザ)は果実が大きく球形で重さが約100gあり、外観は熟すと緑色から赤色もしくは赤紫色へと変わり、中の果肉は黄色です。食味は酸味と甘みのバランスがよくさっぱりとしており、非常に美味しく食べられます。自家不結実性もしくは弱い自家結実性のため、育てる際は受粉樹として他の品種をもう1本植えましょう。
モモ(桃)の特徴や園芸品種
- 原産:中国
- 学名:Prunus persica
- 草丈:約300~800cm
- 分類:落葉小高木
- 開花時期:3月~4月
- 果実時期:7月~8月
- 花色:赤色●桃色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:3月17日/3月29日/4月4日
- 花言葉:誤解/疑惑/貞操/誠意/甘い生活
- 用途:
モモ(桃)とは!?
モモ(桃)は学名Prunus persica、別名では「ジャパニーズ・プラム(Japanese plum)」や「チャイニーズ・プラム(Chinese plum)」等とも呼ばれる中国原産の落葉小高木です。
モモ(桃)の語源(由来)
- 属名のPrunusの由来は、古代ギリシア語で「プラム」を意味する「προῦμνον」からきており、後にラテン語の「prunum」を経て、現在のPrunusになっています。
- 種小名のpersicaは「ペルシャ」を意味しており中国からペルシャを経由してヨーロッパに伝わったことからきています。
モモ(桃)の特徴(魅力)
- モモ(桃)は食用と鑑賞用の2つの用途がありその用途により「実桃」と「ハナモモ」に分けられます。
- 実桃は形や色や食感等の違いにより幾つかの系統に分けられています。
- 白桃・白鳳系は水蜜桃の1種で、果実が大きく、果皮は柔らかい毛が生え乳白色をしており手で向けます。果肉は白く滑らかで果汁が多くジューシーで、また糖度が高いためとても甘いのが特徴です。
- 黄桃系は水蜜桃の1種で、一般的に白桃系と比べて果肉が硬く型崩れしにくいため缶詰用の桃として栽培されてきた系統です。現在は品種改良も進み生食として楽しめる黄桃系の品種も増えてきています。
- ネクタリンはモモの変種で、一般的な桃よりも小振りで、果皮に毛がなく光沢がある赤色をしているため外観がプラムに似ています。果肉は黄色から白色、緻密で滑らかなため舌触りが良く、硬めです。食味は非常に甘く程よい酸味があります。
- バントウ(蟠桃)は、ボールを上から潰したような扁平な形をした外観が特徴の系統です。別名では「フラットピーチ(flat peach)」や「ドーナツピーチ(doughnut peach)」等とも呼ばれその外観に因んだ名前でよばれています。味は他の桃よりも甘いと評価されており、複雑な味わいでアーモンドの様な風味を感じる事もあるようです。
- ハナモモとは花や樹形を楽しむ目的で育てられるモモの品種です。
- シダレモモは枝が途中で曲がり枝先が下垂して優雅な樹形をつくる園芸品種です。
- ゲンペイモモ(源平桃)は1本の木に白色と紅色と複色の3パターンの花を咲かせる園芸品種です。
- モモ(桃)の果実は繊細な甘い香りと非常に甘い果汁に溢れ人気の高いフルーツです。
- 果実の直径約5~12cmあり上から下に縦筋の凹凸があるため「おしり」を思わせる様な外観をしています。
- 果実の色は桃色(~赤色)もしくは白色をしています。
- 果肉は白色もしくは黄色をしており日本人は白色の果肉の方を好むと言われています。
- 果実には疲労を回復するリンゴ酸や豊富なミネラル等が含まれています。
- モモ(桃)は基本的には自家結実性(自身の花粉で実をつける)のため1本植えれば結実します。
- ただし一部品種(白桃など)は花粉がないため受粉樹が必要になります。
- 異なる品種間で受粉した場合も母株の子房が膨らみ果肉を作るため大きさや食味に父株の影響は出ません。
- モモ(桃)の花は直径約2.5~3cmあり白色から濃い桃色をしています。
- 花は基本的に葉の展開前に咲くため葉に邪魔される事なく綺麗な花を鑑賞する事ができます。
- 花は枝の同じ箇所から1個もしくは2個が束状に咲きます。
- モモ(桃)は最大800cmに達する小高木ですが栽培される場合は管理のしやすい開心自然形という樹形に仕立てられる事が多いです。
モモ(桃)の茎は木質で樹皮は褐色(~赤褐色)もしくは灰褐色をしています。樹高は約300(~800)cm、幹は直立で枝はよく分岐して横へ広がる傾向が強く。葉序は互生葉序、葉柄は約1(~2)cm、葉色は緑色、葉身の大きさは長さ約7(~16)cm、幅約2(~3.5)cm、葉身は楕円形(~狭楕円形)もしくは披針形で縁部分に鋸歯があります。花序は腋性で1個だけもしくは2個の花が束生(葉・花・茎等が1箇所から束生に生える)しており、萼片は緑色で5個、花の大きさは直径約2.5(~3)cm、花弁の色は白色もしくは桃色で花弁の数は5個、雄蕊は20(~30)個、雌蕊は1個です。果実は核果、直径約5(~12)cmの球形、色は緑色から成熟すると桃色(~赤色)もしくは白色に変わり、皮には毛状突起があります。
モモ(桃)の収穫時期や食べ方の紹介
- 食用部分:果実
- 収穫時期:6月~8月
- 食べ方:生食・ジャム
- 主な成分(効能):ペクチン(整腸作用/血糖値を下げる)・ビタミンC(6.6mg/100g)・カリウム(190mg/100g)
- 主な効能:ペクチン(食物繊維)は脂質や糖等を吸着して外に排出する働きがあり、また腸内の善玉菌を増やす事から整腸作用も期待できます。その他にも血糖値を下げる効果がある事から糖尿病や動脈硬化や高血圧等の生活習慣病予防にも期待出来ます。ビタミンCは体の中でコラーゲンを合成して皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きがあります。また抗酸化作用により活性酸素の発生や働きを抑制して、老化防止、ガンや生活習慣病の予防等が期待出来ます。カリウムは体の中でナトリウムと相互作用して浸透圧維持や水分保持などの重要な働きをしており、高血圧予防や筋肉の正常な働きなどを助けています。
モモ(桃)の食べ方
モモ(桃)は夏に柔らかく熟した果実を収穫して生のまま果肉を食べる事が出来ます。スモモの食感は滑らかで、桃と比べると酸っぱいとされますが、熟すととても甘くなり非常に美味しいです。また生食の他にも加工して食べられる事もあります。
モモ(桃)の食べ方一覧
- モモは果肉を生食する事が出来ます。そのため皮のまま丸ごと食べたり、また皮を向いて果肉を包丁で切り、ケーキやゼリー等に入れて飾り付けや風味付けにしながら食べたり出来ます。
- モモのジャムは完熟したモモを鍋の中で砂糖と煮て作られるモモの風味漂う甘いジャムです。出来上がったジャムはパンに付けたりヨーグルトに入れて食べる事が出来ます。
- モモのジュースは甘酸っぱい味が魅力の爽やかなジュースです。鍋の中でスモモを煮てエキスを抽出しながら作ったり、瓶の中に氷砂糖とスモモを入れてシロップとして作りジュースにしたりも出来ます。
- モモのシロップは桃の風味が漂う甘いシロップです。お酒やサイダーに入れて桃味にしたり、ヨーグルト等に入れて甘くして食べる事も出来ます。
モモ(桃)の主な園芸品種
アンズ(アプリコット)の特徴や園芸品種
- 原産:中国
- 学名:Prunus armeniaca
- 草丈:約500~1200cm
- 分類:落葉高木
- 開花時期:3月~4月
- 果実時期:6月~7月
- 花色:桃色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●赤色●橙色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 誕生花:2月23日/3月1日/4月12日/10月2日
- 花言葉:2月23日/3月1日/4月12日/10月2日
- 用途:
アンズ(アプリコット)とは!?
アンズ(アプリコット)は学名Prunus armeniaca、別名では「カラモモ(唐桃)」や「アプリコット(apricot)」等とも呼ばれる中国原産の落葉高木です。日本では弥生時代以降の遺跡から出土しており、古くに中国から渡来して長く栽培され続けています。
アンズ(アプリコット)の語源(由来)
- 属名のPrunusの由来は、古代ギリシア語で「プラム」を意味する「προῦμνον」からきており、後にラテン語の「prunum」を経て、現在のPrunusになっています。
- 種小名のarmeniacaはラテン語で「アルメニア」を意味しており、由来はアルメニアで長く栽培されアルメニア原産と考えられていた所からきています。
アンズ(アプリコット)の特徴(魅力)
- アンズ(アプリコット)は早春に開花する花や夏に実る甘い果実を鑑賞や収穫して食べる目的で育てられる植物です。
- アンズ(アプリコット)の果実は成熟すると黄色から橙色もしくは日光に晒された場所がしばしば赤色へと変化します。
- 果肉は熟すと橙色で種子は離核性(果肉と種が離れやすい)です。
- 種子に含まれるアミグダリンは加水分解されると有毒なシアン化水素を発生させるため基本食べられません。
- 果実(果肉)は甘く品種によっては強い酸味があり皮のまま生食したり、ドライフルーツやジャム等に加工して食べられます。
- 果実には疲労を抗酸化作用のあるベータカロチンやビタミンE等が含まれています。
- アンズ(アプリコット)は基本的に自家不結実性(自分の花の花粉を雌しべに付けても実がならないことを言います)ですが幾つかの品種では自家結実性(自身の花粉で実をつける)をもちます。
- 自家結実性(自身の花粉で実をつける)の場合も複数の品種を同時に育てた方が受粉と結実がよくなり収量があがる事が多いです。
- 異なる品種間で受粉した場合も母株の子房が膨らみ果肉を作るため大きさや食味に父株の影響は出ません。
- アンズ(アプリコット)の花は直径約2~4.5cmあり白色もしくは薄桃色です。
- 花は葉の付け根から咲きますが葉が展開する前に咲くため葉に邪魔される事なく綺麗な花を鑑賞する事ができます。
- アンズ(アプリコット)は最大1200cmに達する高木ですが園芸品種は遥かに樹高が低く、また栽培される場合は管理のしやすい開心自然形という樹形に仕立てられる事が多いです。
アンズ(アプリコット)の茎は木質で樹皮は褐色(~赤褐色)もしくは灰褐色をしています。樹高は約500(~1200)cm、幹は直径が最大約40cmになり直立に伸び、枝はよく分岐して横へ広がる傾向が強い。葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉身の大きさは長さ約5(~9)cm、幅約4(~8)cm、葉身は円形もしくは卵形で、葉の先端は鋭尖形になり縁部分に鋸歯があります。花序は腋性で1個だけもしくは2個の花が束生(葉・花・茎等が1箇所から束生に生える)しています。花の大きさは直径約2(~4.5)cm、花弁の色は白色(~薄桃色)で花弁の数は5個もしくは八重咲き、雄蕊は多数、雌蕊は1個です。果実は核果、形は球形で直径約1.5(~2.5)cm、色は緑色から成熟すると黄色(~橙色)もしくは太陽側がしばしば赤色に変わります。
アンズ(アプリコット)の収穫時期や食べ方の紹介
- 食用部分:果実
- 収穫時期:6月~7月
- 食べ方:生食・ドライフルーツ・ジャム等
- 主な成分:ビタミンA(ベータカロテン・β‐クリプトキサンチン)・ビタミンE(4.33 mg/100g)など
- 効能:ベータカロテンは抗酸化作用(活性酸素の発生や働きを抑制して老化防止やガン防止に効果)や免疫賦活作用(体の免疫を上げる)があると報告されており、また体内で必要に応じてビタミンAにも変換されるため皮膚や粘膜の健康維持を助けます。ビタミンEは強い抗酸化作用があり、脂質の酸化(過酸化脂質)を抑制したり、LDLコレステロールの酸化抑制、細胞の酸化抑制等に働き老化防止等に働きます。ただしビタミンEは抗酸化作用がありますが、ガンの抑制という点では疑問が出ており摂取により前立腺ガンのリスクが向上する可能性があるという研究がでています。
アンズ(アプリコット)の食べ方
アンズ(アプリコット)は夏に柔らかく熟した果実を収穫して生のまま果肉を食べる事が出来ます。アンズの食感は滑らかで、熟すととても甘く品種によっては酸味がほどよく効きます。また生食の他にもドライフルーツやジャムに加工して食べられる事もあります。
アンズ(アプリコット)の食べ方一覧
- アンズ(アプリコット)は果肉を生食する事が出来ます。そのため皮のまま丸ごと食べたり、また皮を向いて果肉を包丁で切り、ケーキやゼリー等に入れて飾り付けや風味付けにしながら食べたり出来ます。
- アンズ(アプリコット)のジャムは完熟したアンズを鍋の中で砂糖と煮て作られるアンズの風味漂う甘いジャムです。出来上がったジャムはパンに付けたりヨーグルトに入れて食べる事が出来ます。
- アンズ(アプリコット)のドライフルーツは果実を乾燥させて作られるフルーツです。保存性がとてもよく低カロリーで手軽に食べられる所が魅力です。
- アンズ(アプリコット)のシロップはアンズの風味が漂う甘いシロップです。お酒やサイダーに入れてアンズ味にしたり、ヨーグルト等に入れて甘くして食べる事も出来ます。
- アンズ(アプリコット)酒とは蒸留酒(ホワイトリカー・焼酎など)の中にアンズと氷砂糖を入れて漬け込み作られるアルコール飲料です。
アンズ(アプリコット)の園芸品種の紹介
ユスラウメの特徴や園芸品種
- 原産:中国/モンゴル/朝鮮
- 学名:Prunus tomentosa
- 草丈:約30~400cm
- 分類:落葉低木
- 開花時期:3月~4月
- 花色:桃色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:4月28日
- 花言葉:輝き/郷愁/ノスタルジー
- 用途:
ユスラウメとは!?
ユスラウメは学名Prunus tomentosa、別名では「ユスラゴ」や「ダウニー・チェリー(downy cherry)」等とも呼ばれる中国およびモロッコ、朝鮮が原産の落葉低木です。日本では江戸時代に渡来してきており庭木としてよく栽培されています。
ユスラウメの語源(由来)
- 属名のPrunusの由来は、古代ギリシア語で「プラム」を意味する「προῦμνον」からきており、後にラテン語の「prunum」を経て、現在のPrunusになっています。
- 種小名のtomentosaはラテン語で「毛深い」や「糸状の毛」を意味しており、葉の裏側が毛深い事からきています。
ユスラウメの特徴(魅力)
- ユスラウメは早春に開花する花や夏に実る甘い果実を楽しむ目的、ブッシュ状に広がる樹形から生垣等に利用する目的で育てられる植物です。
- ユスラウメは自家結実性(自身の花粉で実をつける)のため一本植えるだけでも実をつけます。
- 果実は初夏から夏に実り大きさは直径約1~2.5cmの球形で光沢のある赤色もしくは白色をしています。
- 果実(果肉)は甘くさくらんぼの様な風味があり生食されたり、果実酒やジャム等に加工して食べられます。
- また果期になるとヒヨドリやスズメなどの鳥が、熟した果実を狙って木の周りを飛び回るため、その姿を観察出来ます。
- ユスラウメの花は直径約1.5~2cmあり白色もしくは薄桃色です。
- 花は葉の付け根から咲きますが葉が展開する前に咲くため葉に邪魔される事なく綺麗な花を鑑賞する事ができます。
- ユスラウメは茎が何本も広がり高さ幅ともに約30~400cmのブッシュ状の茂みを作ります。
- 生垣として利用する場合は品種によっても変わりますが基本的に120~150cmの等間隔に並べれば生垣として利用出来ます。
- 生垣として利用する場合は枝が広がりやすいことや冬になると葉が落ちる事に留意が必要です。ただし美しい花や美味しい実を楽しめる事からそれを補いあまりある魅力があります。
- 底の浅い鉢で樹形をコントロールしながら育てると盆栽にもなります
- ユスラウメは冬になると葉が落ちる落葉低木です。
- 幾つかの品種では葉の色が黄色をしているためカラーリーフとして楽しむ事も出来ます。
- ユスラウメは夏の暑さ冬の寒さに強いです。
- また地植えしている場合は水やりも肥料も殆ど不要になるため放ったらかしで育てる事も可能です。
ユスラウメの茎は若い時は赤褐色で白色の毛が生えており、茎は成熟する暗褐色(~灰褐色)となり樹皮が不規則に剥がれます。樹高は約30(~400)cm、茎は下部でよく枝分かれして株立ち(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)の様な樹形になる事が多いです。葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉には白色の毛が生えており(特に裏面)、葉身の大きさは長さ約2(~7)cm、幅約1(~3.5)cm、葉身は楕円形で縁部分に鋸歯があります。花序は腋性で1個だけもしくは稀に2個の花が束生(葉・花・茎等が1箇所から束状に生える)しています。花の大きさは直径約1.5(~2)cm、花弁の色は白色(~薄桃色)で花弁の数は5個、雄蕊は多数、雌蕊は1個です。果実は核果、形は球形で直径約1(~2.5)cm、色は赤色で果肉は黄色(~橙色)をしています。
ユスラウメの収穫時期や食べ方の紹介
- 食用部分:果実
- 収穫時期:6月~7月
- 食べ方:生食・果実酒・ジャム等
ユスラウメの食べ方
ユスラウメは初夏から夏に赤く熟した果実を収穫して生のまま果肉を食べる事が出来ます。味はさくらんぼを思わせる甘みがあります。また生食の他にも果実酒やジャムに加工して食べられる事もあります。
ユスラウメの食べ方一覧
ユスラウメの園芸品種の紹介
- 白実ユスラウメは、その名前からも分かる通り白色の実をつけるタイプのユスラウメです。果実は白色からややクリーム色で、真珠を連想させるような美しい光沢があります。樹高は成熟すると約200~300cmに成長してブッシュ状に広がるため、庭木や生垣などにおすすめです。果実は一般的に鑑賞用として利用されますが、ジャムや果実酒に加工され食べられる事もあります。【楽天で購入】
- ユスラウメ(サヤゴールド)は春から秋にかけ明るいイエローリーフが楽しめる魅力的な園芸品種です。サヤゴールド果実は綺麗な赤色で、夏は黄色の葉と赤色の果実の美しい対比を楽しめます。また花のない時期もカラーリーフとして楽しめる所も魅力です。樹高は成熟すると約200cmに成長してブッシュ状に広がるため、庭木や生垣などにおすすめです。また実は食用にもなり、ジャムや果実酒に加工され食べられたりもします。【楽天で購入】
ニワウメ(庭梅)の特徴や園芸品種
- 原産:中国
- 学名:Prunus japonica
- 草丈:約150cm
- 分類:落葉低木
- 開花時期:3月~4月
- 花色:桃色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 花言葉:願望
- 用途:
ニワウメ(庭梅)とは!?
ニワウメ(庭梅)は学名Prunus japonica、別名では「ユスラゴ」や「ダウニー・チェリー(downy cherry)」等とも呼ばれる中国が原産の落葉低木です。日本では江戸時代に渡来してきており庭木としてよく栽培されています。
ニワウメ(庭梅)の語源(由来)
- 属名のPrunusの由来は、古代ギリシア語で「プラム」を意味する「προῦμνον」からきており、後にラテン語の「prunum」を経て、現在のPrunusになっています。
- 種小名のjaponicaはラテン語で「日本の」を意味しています。
ニワウメ(庭梅)の特徴(魅力)
- ニワウメ(庭梅)は早春に開花する花や夏に実る甘い果実を楽しむ目的で育てられる植物です。
- ニワウメ(庭梅)は自家結実性(自身の花粉で実をつける)のため一本植えるだけでも実をつけます。
- 果実は初夏から夏に実り大きさは直径約1cmの球形で光沢のある赤色をしています。
- 果実(果肉)は酸味がありサワーチェリーの様な風味があり生食されたり、果実酒やジャム等に加工して食べられます。
- ニワウメ(庭梅)の花は直径約1.3cmあり桃色もしくは白色です。
- 花は葉の付け根から咲きますが葉が展開する前に咲くため葉に邪魔される事なく綺麗な花を鑑賞する事ができます。
- ニワウメ(庭梅)は茎が何本も広がり高さ幅ともに約150cmのブッシュ状の茂みを作ります。
- 底の浅い鉢で樹形をコントロールしながら育てると盆栽にもなります
- ニワウメ(庭梅)は秋に紅葉したあと冬になると葉が落ちる落葉低木です。
- ニワウメ(庭梅)は夏の暑さ冬の寒さに強いです。
- また地植えしている場合は水やりも肥料も殆ど不要になるため放ったらかしで育てる事も可能です。
ニワウメ(庭梅)の茎は若い時は赤褐色、茎は成熟すると暗褐色(~灰褐色)となります。樹高は約150cm、茎は下部でよく枝分かれして株立ち(地際付近から幹・枝が立ち上がり茂る樹形)の様な樹形になる事が多いです。葉序は互生葉序、葉色は緑色で無毛、葉身の大きさは長さ約3(~7)cm、葉身は楕円形もしくは卵形、葉の先端は鋭尖形になり縁部分に鋸歯があります。花序は腋性で1個だけもしくは稀に束生(葉・花・茎等が1箇所から束状に生える)しています。花の大きさは直径約1.3cm、花弁の色は白色もしくは桃色で花弁の数は5個、雄蕊は多数、雌蕊は1個です。果実は核果、形は球形で直径約1.2cm、色は光沢のある赤色をしています。
ニワウメ(庭梅)の収穫時期や食べ方の紹介
- 食用部分:果実
- 収穫時期:6月~7月
- 食べ方:生食・果実酒・ジャム等
ニワウメ(庭梅)の食べ方
ニワウメ(庭梅)は初夏から夏に赤く熟した果実を収穫して生のまま果肉を食べる事が出来ます。味はさくらんぼを思わせる甘みがあります。また生食の他にも果実酒やジャムに加工して食べられる事もあります。
ニワウメ(庭梅)の園芸品種の紹介
ニワザクラの特徴や園芸品種
- 原産:中国
- 学名:Prunus glandulosa
- 草丈:約150cm
- 分類:落葉低木
- 開花時期:3月~5月
- 花色:桃色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:4月2日
- 花言葉:将来/高尚/心の美/愛国心/秘密の恋/優れた美人/うつろいやすい愛
- 用途:
ニワザクラとは!?
ニワザクラは学名Prunus glandulosa、別名では「ベニニワザクラ」や「チャイニーズ・ブッシュチェリー(Chinese bush cherry)」等とも呼ばれる中国が原産の落葉低木です。
ニワザクラの語源(由来)
- 属名のPrunusの由来は、古代ギリシア語で「プラム」を意味する「προῦμνον」からきており、後にラテン語の「prunum」を経て、現在のPrunusになっています。
- 種小名のglandulosaはラテン語で「腺」を意味しています。
ニワザクラの特徴(魅力)
- ニワザクラは早春から晩春にかけて開花する花を鑑賞する目的で育てられる落葉低木です。
- ニワザクラは一重咲きや八重咲きがありますが一般的に園芸では八重咲きの華やかな品種が選ばれます。
- そのため実が楽しまれる事は殆どありません。
- 花は葉が展開する前に咲くため葉に邪魔される事なく綺麗な花を鑑賞する事ができます。
- ニワザクラは茎が下部でよく分岐して株立ち(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)の様な樹形をつくります。
- ニワザクラは冬になると葉が落ちる落葉低木です。
- ニワザクラは夏の暑さ冬の寒さに強いです。
- また地植えしている場合は水やりも肥料も殆ど不要になるため放ったらかしで育てる事も可能です。
ニワザクラの茎の色は赤褐色(~灰褐色)をしています。樹高は約50(~150)cm、茎は下部でよく枝分かれして株立ち(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)の様な樹形になる事が多いです。葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉身の大きさは長さ約2(~9)cm、葉身は披針形もしくは楕円形(~狭楕円形)で縁部分に鋸歯があります。花序は腋性で1個だけもしくは稀に2個の花が束生(葉・花・茎等が1箇所から束状に生える)しています。花は花弁が5個の一重咲きもしくは幾重にも重なる八重咲き、花弁の色は白色もしくは桃色です。果実は核果、形は球形で色は赤色です。
ニワザクラの園芸品種の紹介
- ロゼア・プレーン(prunus glandulosa ‘rosea plena’)は、その名前からも分かる通りバラ色(rosea)の花がいっぱい(plena)咲く園芸品種です。花は桃色(~薄桃色)の花弁が幾重にも重なり八重咲きして、個々の花が枝に多数連なりボリューミーな花姿をつくります。樹形は株立ち状、高さ幅ともに約100~150cmまで成長します。
- アルバ・プレーン(prunus glandulosa ‘alba plena’)は、その名前からも分かる通り白色(alba)の花がいっぱい(plena)咲き、白色の花弁が幾重にも重なり八重咲きする小花が枝に多数連なりボリューミーな花姿をつくります。樹形は株立ち状、高さ幅ともに約100~150cmまで成長します。
セイヨウスモモの特徴や園芸品種
- 原産:
- 学名:Prunus domestica
- 草丈:約200~1000cm
- 分類:落葉小高木/落葉高木
- 開花時期:3月~4月
- 花色:桃色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:
セイヨウスモモとは!?
セイヨウスモモは学名Prunus domesticaもしくはPrunus × domestica、一般的にP.spinosaとP.cerasiferaの交雑種と考えられており、別名では「ヨーロピアン・プラム(European plum)」や「コモンプラム(Common Plum)」とも呼ばれる落葉小高木もしくは落葉高木です。
セイヨウスモモの語源(由来)
- 属名のPrunusの由来は、古代ギリシア語で「プラム」を意味する「προῦμνον」からきており、後にラテン語の「prunum」を経て、現在のPrunusになっています。
- 種小名のdomesticaはラテン語で「国内」や「家の」を意味しており、栽培化されている事に由来します。
セイヨウスモモの特徴(魅力)
- セイヨウスモモは早春に開花する花や夏もしくは秋に実る甘い果実を鑑賞や収穫して食べる目的で育てられる植物です。
- セイヨウスモモは栽培品種が多く果実の色や食味(酸味・甘みなど)は多様です。
- 果肉の色は青色・紫色・黒色(青黒色)・赤色・橙色・黄色・緑色があります。
- 一般的に知られる「プルーン(乾燥プラム)」は殆どがセイヨウプラムから作られています。
- 果実(果肉)は甘く品種によっては強い酸味があり皮のまま生食したり、ドライフルーツやジャム等に加工して食べられます。
- セイヨウスモモは自家結実性(自身の花粉で実をつける)のため一本だけしか植えていない場合も果実が実ります。
- セイヨウスモモの花は一般的に白色で薄桃色の花が咲く場合もあります。
- 花は葉が展開する前に咲くため葉に邪魔される事なく綺麗な花を鑑賞する事ができます。
- セイヨウスモモは最大1000cmに達する高木ですが園芸品種は遥かに樹高が低く、また栽培される場合は管理のしやすい開心自然形という樹形に仕立てられる事が多いです。
セイヨウスモモの茎は木質で樹皮は褐色(~赤褐色)もしくは灰褐色をしています。樹高は約200(~1000)cm、幹は直立に伸び、枝は斜上もしくは横へ広がります。葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉身の大きさは長さ約3(~9)cm、葉身は楕円形で縁部分に鋸歯があります。花序は腋性で1個だけもしくは稀に2個の花が束生(葉・花・茎等が1箇所から束生に生える)しています。花は花弁が5個、花弁の色は白色(~薄桃色)、雄蕊は多数、雌蕊は1個です。果実は核果、形は球形もしくは長球形で直径約1.5(~8)cm、色は青色・紫色・黒色(青黒色)・赤色・橙色・黄色・緑色があります。
セイヨウスモモの収穫時期や食べ方の紹介
- 食用部分:果実
- 収穫時期:5月~8月
- 食べ方:生食・ドライフルーツ・ジャム・コンポート等
セイヨウスモモの食べ方
セイヨウスモモは夏に柔らかく熟した果実を収穫して生のまま果肉を食べる事が出来ます。セイヨウスモモの食感は滑らかで、熟すととても甘く品種によっては酸味がほどよく効きます。また生食の他にもドライフルーツやジャムに加工して食べられる事もあります。
セイヨウスモモの食べ方一覧
- セイヨウスモモは果肉を生食する事が出来ます。そのため皮のまま丸ごと食べたり、また皮を向いて果肉を包丁で切り、ケーキやゼリー等に入れて飾り付けや風味付けにしながら食べたり出来ます。
- セイヨウスモモのジャムは完熟したセイヨウスモモを鍋の中で砂糖と煮て作られるセイヨウスモモの風味漂う甘いジャムです。出来上がったジャムはパンに付けたりヨーグルトに入れて食べる事が出来ます。
- セイヨウスモモのドライフルーツは果実を乾燥させて作られるフルーツです。保存性がとてもよく低カロリーで手軽に食べられる所が魅力です。
- セイヨウスモモの果実酒とは蒸留酒(ホワイトリカー・焼酎など)の中にアンズと氷砂糖を入れて漬け込み作られるアルコール飲料です。
- セイヨウスモモのコンポートは完熟したセイヨウスモモと水(もしくは薄い砂糖水)を鍋の中に入れ煮て作られるものです。ジャムに似ていますが、コンポートは果実の形がそのまま残り、糖度も低いため食べやすい所が魅力です。保存性が高いため清潔な瓶に詰め冷蔵庫に入れておけば、好きな時に取り出してそのまま食べたり、ヨーグルトやケーキなどに入れて食べる事が出来ます。
セイヨウスモモの園芸品種の紹介
- グリーンゲージ(prunus domestica reine claude)は別名では「レーヌクロード(reine-claude)」とも呼ばれる緑色の果実が特徴のセイヨウスモモの品種群です。果実は直径が約2~4cmと小ぶりで、コンポート(水や砂糖水で似た物)等にして食べられます。樹高は200~700cmです。【楽天で購入】
- プレジデント(prunus domestica ‘president’)の果実は成熟すると濃い紫色になり、果肉は黄色をしています。果実の食感は非常に滑らかで柔らかく食味は非常に甘い一方で、酸度が低いため生のままで美味しく食べられます。またジャムやドライフルーツなどに加工して美味しく食べる事も出来ます。樹高は400~700cmです。【楽天で購入】
- サンプルーンの果実は濃い紫色をしており、形は長球状で重さ約40gと小ぶりな実をつけるセイヨウスモモの園芸品種です。食味はとても甘く適度な酸味もあり皮のまま生で食べても美味しい所が魅力です。樹高は200~400cmまで成長します。【楽天で購入】
- スタンレー(prunus domestica ‘stanley’)の果実は紫色をしており、形は長球状で重さ約50gと小ぶりな実をつけるセイヨウスモモの園芸品種です。食味はとても甘くまた酸味とのバランスが良いため食べやすく皮のまま生で食べたりコンポートやジャムに加工して食べられます。樹高は400~600cmまで成長します。【楽天で購入】
セイヨウミザクラ(サクランボ)の特徴や園芸品種
- 原産:ヨーロッパ/西アジア/北アフリカ
- 学名:Prunus avium
- 草丈:約500~1200cm
- 分類:落葉高木
- 開花時期:3月~4月
- 果実時期:6月~7月
- 花色:白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:3月30日
- 花言葉:上品/幼い心/善良な教育/小さな恋人/あなたに真実の心を捧げる
- 用途:
セイヨウミザクラ(サクランボ)とは!?
セイヨウミザクラ(サクランボ)は学名Prunus avium、別名では「オウトウ(桜桃)」や「スイートチェリー(sweet cherry)」等とも呼ばれるヨーロッパおよび西アジア、北アフリカが原産の落葉高木です。
セイヨウミザクラ(サクランボ)の語源(由来)
- 属名のPrunusの由来は、古代ギリシア語で「プラム」を意味する「προῦμνον」からきており、後にラテン語の「prunum」を経て、現在のPrunusになっています。
- 種小名のaviumは「鳥」を意味しています。
セイヨウミザクラ(サクランボ)の特徴(魅力)
- セイヨウミザクラ(サクランボ)は早春に開花する花や夏に実る甘い果実を鑑賞や収穫して食べる目的で育てられる植物です。
- さくらんぼと呼ばれるものの中にはセイヨウミザクラを初めスミミザクラ(Prunus cerasus)やカラミザクラ(prunus pseudocerasus)等も含まれますが、食用として商業的に栽培されるのは、殆どが酸味が少なく甘みの強いセイヨウミザクラとその園芸品種です。
- セイヨウミザクラ(サクランボ)の果実は成熟すると光沢ある赤色もしくは濃い紫色へと変わります。
- 果実は1箇所から2~6個が束生してつき約2~5cmの長い花柄を下げ、枝からぶら下がる様に実ります。
- 果実(果肉)は酸味が非常に少なく甘いため生食に向きます。
- また果期になるとメジロやスズメ、ムクドリ等の様々な鳥が、熟した果実を狙って木の周りを飛び回るため、その姿を観察出来ます。
- セイヨウミザクラ(サクランボ)は基本的に自家不結実性(自分の花の花粉を雌しべに付けても実がならないことを言います)ですが幾つかの品種では自家結実性(自身の花粉で実をつける)をもちます。
- 自家結実性(自身の花粉で実をつける)の場合も複数の品種を同時に育てた方が受粉と結実がよくなり収量があがる事が多いです。
- 異なる品種間で受粉した場合も母株の子房が膨らみ果肉を作るため大きさや食味に父株の影響は出ません。
- セイヨウミザクラ(サクランボ)の花は直径約0.8~1.5cmあり白色です。
- 花は葉が展開する前に咲くため葉に邪魔される事なく綺麗な花を鑑賞する事ができます。
- 花をメインとして楽しむ場合は八重咲きする品質(prunus avium ‘plena’)もあります。
- セイヨウミザクラ(サクランボ)は最大1200cmに達する高木ですが園芸品種は遥かに樹高が低く、また栽培される場合は管理のしやすい開心自然形という樹形に仕立てられる事が多いです。
セイヨウミザクラ(サクランボ)の茎は木質で樹皮の色は紫褐色(~赤褐色)もしくは灰褐色(~灰色)をしていて、樹皮には横縞があります。樹高は約500(~1200)cm、幹は直立に伸び、枝は斜上もしくは横へ広がります。葉序は互生葉序、葉柄は約1(~4)cmあり葉柄上に赤色の蜜腺をもちます。葉色は緑色で秋になると赤色(~桃色)や橙色(~黄色)に紅葉します、葉身の大きさは長さ約4(~14)cm、幅約3(~7)cm、葉身は楕円形もしくは卵形で、葉の先端は鋭尖形になり縁部分に鋸歯があります。花序は腋性で2(~6)の花が束生(葉・花・茎等が1箇所から束生に生える)しており散形花序です。花柄は約2(~5)cm、花の大きさは直径約0.8(~1.5)cm、花弁の色は白色で花弁の数は5個、雄蕊は多数、雌蕊は1個です。果実は核果、形は球形で直径約1(~2)cm、色は成熟すると光沢のある赤色もしくは濃い紫色になります。
セイヨウミザクラ(サクランボ)の収穫時期や食べ方の紹介
- 食用部分:果実
- 収穫時期:6月~7月
- 食べ方:生食・ジャム・果実酒等
セイヨウミザクラ(サクランボ)の食べ方
セイヨウミザクラ(サクランボ)は夏に柔らかく熟した果実を収穫して生のまま果肉を食べる事が出来ます。さくらんぼの食感は滑らかで、熟すととても甘く殆ど酸味がありません。また生食の他にも果実酒やジャムに加工して食べられる事もあります。
セイヨウミザクラ(サクランボ)の食べ方一覧
- セイヨウミザクラ(サクランボ)は果肉を生食する事が出来ます。そのため皮のまま丸ごと食べたり、また皮を向いて果肉を包丁で切り、ケーキやゼリー等に入れて飾り付けや風味付けにしながら食べたり出来ます。
- セイヨウミザクラ(サクランボ)のジャムは完熟したセイヨウミザクラを鍋の中で砂糖と煮て作られるさくらんぼの風味漂う甘いジャムです。出来上がったジャムはパンに付けたりヨーグルトに入れて食べる事が出来ます。
- セイヨウミザクラ(サクランボ)のシロップは桃の風味が漂う甘いシロップです。お酒やサイダーに入れてセイヨウミザクラ味にしたり、ヨーグルト等に入れて甘くして食べる事も出来ます。
- セイヨウミザクラ(サクランボ)の果実酒とは蒸留酒(ホワイトリカー・焼酎など)の中にアンズと氷砂糖を入れて漬け込み作られるアルコール飲料です。
- セイヨウミザクラ(サクランボ)のコンポートは完熟したセイヨウミザクラと水(もしくは薄い砂糖水)を鍋の中に入れ煮て作られるものです。ジャムに似ていますが、コンポートは果実の形がそのまま残り、糖度も低いため食べやすい所が魅力です。保存性が高いため清潔な瓶に詰め冷蔵庫に入れておけば、好きな時に取り出してそのまま食べたり、ヨーグルトやケーキなどに入れて食べる事が出来ます。
セイヨウミザクラ(サクランボ)の園芸品種の紹介
- 佐藤錦はナポレオンと黄玉の交配品種です。果実は硬めで食感がよく、酸味は殆どなく甘みが強いため生食に向きます。果実の重さは約8~12g、果皮は光沢のある赤色で果肉は黄色から薄橙色をしています。佐藤錦は自家不結実性のため一本では果実が実りません。育てる際は受粉樹として相性の良い他の品種(ナポレオン等)をもう1本植えましょう。樹高は約300~400cmに成長します。【楽天で購入】
- ナポレオンは佐藤錦と相性が良いため受粉樹として育てられる事が多い園芸品種です。佐藤錦と同様に果実は硬めで食感がよく、強い甘みと程よい酸味があり生食に向きます。果実の重さは約8g、果皮は光沢のある赤色から橙色で果肉は黄色から薄橙色をしています。ナポレオンは自家不結実性のため一本では果実が実りません。育てる際は受粉樹として相性の良い他の品種をもう1本植えましょう。【楽天で購入】
- さくらんぼ(さおり)は高砂の枝変わり品種で、高砂と比較して果実が大きく果肉が硬く生理落下が少なめです。果実は大きさが500円玉ほどと極大で果重は約10gあります。果皮は光沢のある赤色から黄色で果肉は黄色から薄橙色をしています。果汁が多く、強い甘みと程よい酸味があり生食に向きます。自家結実性をもつため1本しか植えていなくても果実が実ります。【楽天で購入】
- 紅キラリはレーニアとコンパクトステラの交配品種です。果実はほど良く硬く、果汁が多く、酸味が少なく強い甘みがあり生食に向きます。自家結実性をもち1本しか植えていなくても沢山の果実が実る所が魅力です。【楽天で購入】
スミミザクラ(サクランボ)の特徴や園芸品種
- 原産:ヨーロッパ/南西アジア
- 学名:Prunus cerasus
- 草丈:約400~1000cm
- 分類:落葉小高木
- 開花時期:3月~4月
- 花色:白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:3月30日
- 花言葉:上品/幼い心/善良な教育/小さな恋人/あなたに真実の心を捧げる
- 用途:
スミミザクラ(サクランボ)とは!?
スミミザクラ(サクランボ)は学名Prunus cerasus、別名では「タルト・チェリー(tart cherry)」や「ドワーフ・チェリー(dwarf cherry)」等とも呼ばれるヨーロッパおよび南西アジアが原産の落葉高木です。
スミミザクラ(サクランボ)の語源(由来)
- 属名のPrunusの由来は、古代ギリシア語で「プラム」を意味する「προῦμνον」からきており、後にラテン語の「prunum」を経て、現在のPrunusになっています。
- 種小名のcerasusは古代ギリシア語の「κερασός」に由来しており、ラテン語で「チェリー」や「さくら」を意味しています。
スミミザクラ(サクランボ)の特徴(魅力)
- スミミザクラ(サクランボ)は早春に開花する花や夏に実る甘い果実を鑑賞や収穫して食べる目的で育てられる植物です。
- さくらんぼと呼ばれるものの中にはスミミザクラ(Prunus cerasus)の他にセイヨウミザクラやカラミザクラ(prunus pseudocerasus)等も含まれますが、スミミザクラ(Prunus cerasus)は酸味が強めのため果実酒やタルト等に入れて食べられる事が多いです。
- スミミザクラ(サクランボ)の果実は成熟すると光沢ある赤色へと変わります。
- 果実は1箇所から2~6個が束生してつき約1~4cmの長い花柄を下げ、枝からぶら下がる様に実ります。
- 果実(果肉)は酸味が強めなため砂糖等を入れて加工して食べられる事が多いです。
- また果期になるとメジロやスズメ、ムクドリ等の様々な鳥が、熟した果実を狙って木の周りを飛び回るため、その姿を観察出来ます。
- スミミザクラ(サクランボ)は自家結実性(自身の花粉で実をつける)の性質があるため一本の木しか植えられなくても果実を結実します。
- スミミザクラ(サクランボ)の花は葉が展開する前に咲くため葉に邪魔される事なく綺麗な花を鑑賞する事ができます。
- スミミザクラの葉はセイヨウミザクラと比べるとやや小ぶりな傾向があります。
- 葉は秋になると赤色もしくは橙色に紅葉して冬になると落葉します。
- スミミザクラ(サクランボ)は最大1000cmに達する小高木ですが園芸品種は遥かに樹高が低く、また栽培される場合は管理のしやすい開心自然形という樹形に仕立てられる事が多いです。
スミミザクラ(サクランボ)の茎は木質で樹皮の色は赤褐色もしくは灰褐色(~灰色)をしていて、樹皮には横縞があります。樹高は約400(~1000)cm、幹は直立に伸び、枝は斜上もしくは横へ広がります。葉序は互生葉序、葉柄は約1(~3)cmあり葉柄上に赤色の蜜腺をもちます。葉色は緑色で秋になると赤色(~桃色)や橙色(~黄色)に紅葉します。葉身の大きさは長さ約4(~8)cm、幅約3(~4)cm、葉身は楕円形もしくは卵形で、葉の先端は鋭尖形になり縁部分に鋸歯があります。花序は腋性で2(~6)の花が束生(葉・花・茎等が1箇所から束状に生える)しており散形花序です。花柄は約1(~4)cm、花は花弁が5個、花弁の色は白色、雄蕊は多数、雌蕊は1個です。果実は核果、形は球形で直径約1.5(~2)cm、色は成熟すると光沢のある赤色になります。
スミミザクラ(サクランボ)の収穫時期や食べ方の紹介
- 食用部分:果実
- 収穫時期:6月~7月
- 食べ方:生食・ジャム・果実酒等
スミミザクラ(サクランボ)の食べ方
スミミザクラ(サクランボ)は夏に柔らかく熟した果実を収穫して生のまま果肉を食べる事が出来ます。ただし一般的に販売されるセイヨウミザクラの品種等と比べると酸味があるため、砂糖等を入れて加工した後に食べられる事が多いです。
スミミザクラ(サクランボ)の食べ方一覧
- スミミザクラ(サクランボ)は果肉を生食する事が出来ます。そのため皮のまま丸ごと食べたり、また皮を向いて果肉を包丁で切り、ケーキやゼリー等に入れて飾り付けや風味付けにしながら食べたり出来ます。
- スミミザクラ(サクランボ)のジャムは完熟したスミミザクラを鍋の中で砂糖と煮て作られるさくらんぼの風味漂う甘いジャムです。出来上がったジャムはパンに付けたりヨーグルトに入れて食べる事が出来ます。
- スミミザクラ(サクランボ)のシロップは桃の風味が漂う甘いシロップです。お酒やサイダーに入れてスミミザクラ味にしたり、ヨーグルト等に入れて甘くして食べる事も出来ます。
- スミミザクラ(サクランボ)の果実酒とは蒸留酒(ホワイトリカー・焼酎など)の中にアンズと氷砂糖を入れて漬け込み作られるアルコール飲料です。
- スミミザクラ(サクランボ)のコンポートは完熟したスミミザクラと水(もしくは薄い砂糖水)を鍋の中に入れ煮て作られるものです。ジャムに似ていますが、コンポートは果実の形がそのまま残り、糖度も低いため食べやすい所が魅力です。保存性が高いため清潔な瓶に詰め冷蔵庫に入れておけば、好きな時に取り出してそのまま食べたり、ヨーグルトやケーキなどに入れて食べる事が出来ます。
スミミザクラ(サクランボ)の園芸品種の紹介
- アーリーリッチモンド(prunus cerasus ‘early richmond’)はその名前からも分かる通り、従来のリッチモンドよりも早く果実が実る品種です。多花性なため春になるとたくさんの花が見られ、また自家結実性(Self-Pollinating)があるため一本の木を植えるだけで多収が期待出来ます。果実は生でも食べられますがチェリーパイやジャム等に加工して食べられる事が多いです。地植えすると樹高は約400~600cmと背が高く成長するため十分なスペースをとって育てましょう。【楽天で購入】
- メテオール(prunus cerasus ‘meteor’)は自然に育てても高さが300cm程度までしか成長しない矮性品種です。自家結実性(Self-Pollinating)があるため一本の木を植えるだけで果実が収穫出来ます。果実は生でも食べられますが酸味があるためチェリーパイやジャム等に加工して食べられる事が多いです。【楽天で購入】
- ノーススター(prunus cerasus ‘north star’)はノーススター州にあるミネソタ大学で育種された品種で、自然に育てても高さが300cm程度までしか成長しない所が特徴です。果実は中型で、自家結実性(Self-Pollinating)があるため一本の木を植えるだけで多収が期待出来ます。食味は生でも食べられますが酸味があるためチェリーパイやジャム等に加工して食べられる事が多いです。【楽天で購入】
ベニバスモモの特徴や園芸品種
- 原産:ヨーロッパ/西アジア
- 学名:Prunus cerasifera
- 草丈:約800cm
- 分類:落葉小高木
- 開花時期:3月~4月
- 花色:桃色●白色〇
- 葉色:緑色●赤色●紫色●黒色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:カラーリーフ
ベニバスモモとは!?
ベニバスモモは学名Prunus cerasifera、別名では「チェリー・プラム(cherry plum)」や「ミロバラン・プラム(myrobalan plum)」等とも呼ばれる東南ヨーロッパおよび西アジアが原産の落葉小高木です。
ベニバスモモの語源(由来)
- 属名のPrunusの由来は、古代ギリシア語で「プラム」を意味する「προῦμνον」からきており、後にラテン語の「prunum」を経て、現在のPrunusになっています。
- ベニバスモモの由来は紅色の葉をもつスモモ属の植物からきています。
ベニバスモモの特徴(魅力)
- ベニバスモモは早春から春にかけて開花する美しい花を鑑賞する目的だったり、開花の途中から現れる赤紫色の美しい葉をカラーリーフとして楽しむ目的だったり、食用になる果実を収穫して食べる目的で育てられたりする植物です。
- ベニバスモモは葉が展開する前に花が咲くため葉に邪魔される事なく綺麗な花を鑑賞する事ができます。
- 薄桃色の花が一斉に開花すると「桜」を思わせる美しい景観をつくります。
- ベニバスモモの葉は緑色もしくは赤色(赤紫色)があり一般的に園芸では赤紫色の葉の品種が選ばれます。
- 赤紫色の上品な葉は、奥ゆかしく艶やかな印象を与えたり、刺激的でありながら落ち着いた印象も与えるため、華やかでオシャレなお庭や、エレガントで優雅な雰囲気漂うお庭等によく合うでしょう。
- 葉は落葉性のため冬になると幹と枝のみになります。
- ベニバスモモの果実は食用で生食できます。
- 果実は甘みのある品種もあり生で食べられる事もありますが一般的には酸味があるため砂糖等で似てジャムなどにして食べられます。
- ベニバスモモは成熟すると800cmにも達し大きく成長しますが園芸品種ではコンパクトな品種もあるため小さなお庭でも扱いやすいです。
- 底の浅い鉢で樹形をコントロールしながら育てると盆栽にもなります。
- ベニバスモモは夏の暑さ冬の寒さに強いです。
- また地植えしている場合は水やりも肥料も殆ど不要になるため放ったらかしで育てる事も可能です。
ベニバスモモの茎は木質で樹皮は灰褐色もしくは暗褐色をしています。樹高は約800cm、幹は直立に伸び、枝は斜上もしくは横へ広がります。葉序は互生葉序、葉色は緑色もしくは赤色(~赤紫色)、葉身の大きさは長さ約3(~7)cm、葉身は卵形もしくは楕円形で縁部分に鋸歯があります。花序は腋性で1個だけもしくは稀に2個の花が束生(葉・花・茎等が1箇所から束生に生える)しています。花の大きさは直径約2(~2.5)cm、花弁の数は5個、花弁の色は白色もしくは薄桃色、雄蕊は多数、雌蕊は1個です。果実は核果、形は楕円形で長さ約2(~3)cm、色は緑色から成熟すると黄色もしくは赤色に変わります。
ベニバスモモの園芸品種の紹介
- 二グラ(prunus cerasifera ‘nigra’)は殆ど黒色に見える赤紫色の葉が魅力の園芸品種です。花は桃色で基本的に葉が展開する前頃から開花しますが、暗色の葉と桃色の花の2色は相性もよく、小悪魔的な魅力を感じさせるため、可愛らしさの中に大人の雰囲気があるチャーミングなお庭等によくあいます。樹高は約600~800cmと大きく成長します。そのためシンボルツリーとしてお庭で育てるのも良いでしょう。
- サンダークラウド(prunus cerasifera ‘thundercloud’)は春に現れる桜を思わせる様な美しい花と、開花の途中から現れる赤紫色の上品な葉が魅力の園芸品種です。暗色の葉と桃色の花の2色は相性もよく、小悪魔的な魅力を感じさせるため、可愛らしさの中に大人の雰囲気があるチャーミングなお庭等によくあいます。樹高は約400~600cmと大きく成長します。そのためシンボルツリーとしてお庭で育てるのも良いでしょう。
- パープルポニー(Prunus cerasifera’Purple Pony’)は濃い赤紫色の葉色が艶やかで落ち着いた雰囲気をつくり、また高さ360cmまでの矮性な樹高から小さな庭でも育てやすい魅力的な園芸品種です。また花は桃色で基本的に葉が展開する前頃から開花しますが、暗色の葉と桃色の花の2色は相性もよく、小悪魔的な魅力を感じさせるため、可愛らしさの中に大人の雰囲気があるチャーミングなお庭等によくあいます。
セイヨウバクチノキの特徴や園芸品種
- 原産:南西アジア/南東ヨーロッパ
- 学名:Prunus laurocerasus
- 草丈:約200~800cm
- 分類:常緑小高木
- 開花時期:3月~5月
- 果実時期:8月~9月
- 花色:白色〇
- 葉色:緑色●黄色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:カラーリーフ/日陰植物
セイヨウバクチノキとは!?
セイヨウバクチノキは学名Prunus laurocerasus、別名では「チェリーローレル(cherry laurel)」や「コモン・ローレル(common laurel)」等とも呼ばれる南西アジアおよび南東ヨーロッパが原産の常緑小高木です。
セイヨウバクチノキの語源(由来)
- 属名のPrunusの由来は、古代ギリシア語で「プラム」を意味する「προῦμνον」からきており、後にラテン語の「prunum」を経て、現在のPrunusになっています。
- 種小名のlaurocerasusはラテン語で「月桂樹(ローレル)」を意味する「laurus」と、ラテン語で「サクラ」を意味する「cerasus」の2語からなり、月桂樹の様な葉とサクラの様な果実をもつ事に由来します。
セイヨウバクチノキの特徴(魅力)
- セイヨウバクチノキは一般的なスモモ属の植物と違い常緑性で、革を思わせる様な光沢のある美しい葉をもちます。
- セイヨウバクチノキの花は白色(薄黄色)の小花が穂状に並び立ち上がり個性的な花姿をしています。
- 花は早春から晩春にかけて早く開花しますが、葉は常緑性のため他のスモモ属の植物(桜など)の様に葉に邪魔される事なく綺麗な花を鑑賞する事は出来ません。
- セイヨウバクチノキの果実は穂状に連なり緑色から赤色、赤色から黒色へと色が変化していきます。
- 果実は食用にされますが収斂性(舌や頬を引き締める様な渋み)があり微量のシアン化水素も含むため好んで食べられる事は少ないです。
- また苦味が強い場合はシアン化水素が多く含まれている事が多いため食べない方が良いでしょう。
- セイヨウバクチノキは家の境界等に等間隔(品種に合わせ約30~90cm)で植えて生垣として利用されます。
- 葉は常緑のため一年を通して鑑賞価値が保たれます。
- 葉色は光沢がある濃い緑色をしており幾つかの品種では葉の色が黄色(~白色)のためカラーリーフとして楽しまれます。
- セイヨウバクチノキは耐陰性が強いためシェードガーデンでも利用出来ます。
- セイヨウバクチノキは夏の暑さ冬の寒さに強いです。
- また地植えしている場合は水やりも肥料も殆ど不要になるため放ったらかしで育てる事も可能です。
セイヨウバクチノキの茎の色は黄褐色(~暗褐色)もしくは灰褐色をしています。樹高は約200(~800)cm、枝分かれがよく樹冠は丸みをおびます。葉序は互生葉序、葉色は緑色で強い光沢があり、葉身の大きさは長さ約5(~30)cm、幅約4(~10)cm、葉身は楕円形もしくは卵形で縁部分に鋸歯があります。花序は総状花序、総状花序は長さ約7(~15)cmあり花が約30(~40)個集まります。花は花弁が5個、花弁の色は白色、雄蕊は多数、雌蕊は1個です。果実は核果、形は直径約1(~2)cmの球形、色は緑色から赤色、赤色から黒色へと変わります。
セイヨウバクチノキの園芸品種の紹介
ヒマラヤザクラの特徴や園芸品種
- 原産:東アジア/南アジア/東南アジア
- 学名:Prunus cerasoides
- 草丈:約300~3000cm
- 分類:落葉高木
- 開花時期:12月~2月
- 花色:桃色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:
- 花言葉:
- 用途:
ヒマラヤザクラとは!?
ヒマラヤザクラは学名Prunus cerasoides、別名では「ワイルド・ヒマラヤチェリー(wild Himalayan cherry)」等とも呼ばれる東アジアおよび南アジア、東南アジアが原産の落葉高木です。
ヒマラヤザクラの語源(由来)
- 属名のPrunusの由来は、古代ギリシア語で「プラム」を意味する「προῦμνον」からきており、後にラテン語の「prunum」を経て、現在のPrunusになっています。
- 種小名のcerasoidesは「桜の様な」を意味します。
ヒマラヤザクラの特徴(魅力)
- ヒマラヤザクラは冬に一斉に開花する花を鑑賞する目的で育てられる植物です。
- ヒマラヤザクラの果実は長楕円形をしていて成熟すると光沢ある赤色へと変わります。
- 果実は1箇所から1~3個が束生してつき枝からぶら下がる様に実ります。
- 果実(果肉)は食用ですが酸味が強いため砂糖などを加えて加工した後に食べられる事が一般的です。
- ヒマラヤザクラの花は冬に一斉に開花して桃色の花が枝を覆うためロマンチックな雰囲気をつくります。
- 花は葉が展開する前に咲くため葉に邪魔される事なく綺麗な花を鑑賞する事ができます。
ヒマラヤザクラの茎は木質で樹皮の色は赤褐色(~褐色)もしくは灰褐色(~灰色)をしていて、樹皮には横縞があります。樹高は約300(~3000)cm、幹は直立に伸び、枝は斜上もしくは横へ大きく広がります。葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉身の大きさは長さ約4(~12)cm、葉身は卵形もしくは披針形、葉の先端は鋭尖形になり縁部分に鋸歯があります。花序は腋性で1(~3)個の花が束生(葉・花・茎等が1箇所から束生に生える)します。花の花弁は5個、花弁の色は桃色、雄蕊は多数、雌蕊は1個です。果実は核果、形は長楕円形、色は成熟するにつれて緑色から黄色、黄色から光沢のある赤色へと変化します。
オヒョウモモの特徴や園芸品種
- 原産:中国
- 学名:Prunus triloba
- 草丈:約200~300cm
- 分類:落葉低木
- 開花時期:3月~5月
- 花色:桃色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:
オヒョウモモとは!?
オヒョウモモは学名Prunus triloba、別名では「フラワーイング・プラム(flowering plum)」や「フラワーイング・アーモンド(flowering almond)」等とも呼ばれる中国が原産の落葉低木です。
オヒョウモモの語源(由来)
- 属名のPrunusの由来は、古代ギリシア語で「プラム」を意味する「προῦμνον」からきており、後にラテン語の「prunum」を経て、現在のPrunusになっています。
- 種小名のtrilobaはラテン語で「三葉」を意味しており、葉が複葉につく様子からきています。
オヒョウモモの特徴(魅力)
- オヒョウモモは早春から晩春にかけて開花する花を鑑賞する目的で育てられる落葉低木です。
- オヒョウモモは一重咲きや八重咲きがありますが一般的に園芸では八重咲きの華やかな品種が選ばれます。
- そのため実が楽しまれる事は殆どありません。
- 花は葉が展開する前に咲くため葉に邪魔される事なく綺麗な花を鑑賞する事ができます。
- オヒョウモモの樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)もしくは単幹(根元から上部まで幹が1本)の樹形をつくります。
- オヒョウモモは冬になると葉が落ちる落葉低木です。
- オヒョウモモは夏の暑さ冬の寒さに強いです。
- また地植えしている場合は水やりも肥料も殆ど不要になるため放ったらかしで育てる事も可能です。
オヒョウモモの茎の色は赤褐色(~褐色)もしくは灰褐色をしています。樹高は約200(~300)cm、樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)もしくは単幹(根元から上部まで幹が1本)に成長します。葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉柄は約1cm、葉身は単葉もしくは複葉、葉身の大きさは長さ約2(~6)cm、葉身は楕円形もしくは披針形で縁部分に鋸歯があります。花序は腋性、花は花弁が5個の一重咲きもしくは八重咲き、花弁の色は桃色もしくは白色です。果実は核果、大きさは直径約1(~1.8)cm、形は球形で色は赤色です。
オヒョウモモの園芸品種の紹介
エゾノウワミズザクラの特徴や園芸品種
- 原産:ヨーロッパ/アジア/日本
- 学名:Prunus padus
- 草丈:約1000~2000cm
- 分類:落葉高木
- 開花時期:5月~6月
- 果実時期:8月~9月
- 花色:桃色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 用途:
エゾノウワミズザクラとは!?
エゾノウワミズザクラは学名Prunus padus、別名では「バードチェリー(bird cherry)」等とも呼ばれるヨーロッパおよびアジア、日本が原産の落葉高木です。日本では北海道に分布しており山地に自生しています。
エゾノウワミズザクラの語源(由来)
- 属名のPrunusの由来は、古代ギリシア語で「プラム」を意味する「προῦμνον」からきており、後にラテン語の「prunum」を経て、現在のPrunusになっています。
エゾノウワミズザクラの特徴(魅力)
- エゾノウワミズザクラは、春に開花する華やかな花や花後に実る黒色の果実、秋に橙色へと変わる紅葉が魅力の植物です。
- エゾノウワミズザクラの花は白色(~薄桃色)の小花が穂状に並び咲く気品ある花姿をしています。
- 花は一般的に葉が展開した後に開花します。
- 開花期には花からアーモンドを思わせる強い香りが漂います。
- エゾノウワミズザクラは花の直径や花弁が大きく華やかなため、花が小さめで雄蕊が突出しているウワズミザクラと比較できます。
- エゾノウワミズザクラは花序のつく枝に葉があるため、花序の枝に葉がつかないイヌザクラと区別する事が出来ます。
- エゾノウワミズザクラの果実は穂状に連なり成熟すると黒色になります。
- 果実は渋く苦味があるため人間に食べられる事は殆どありませんが、様々な鳥が熟した果実を狙って木の周りを飛び回るため、その姿を観察出来ます。
- エゾノウワミズザクラの葉は秋になると黄色(~橙色)もしくは赤色へと一気にかわるため美しい紅葉が鑑賞出来ます。
- 落葉性のため紅葉後は葉が落ちて枝のみとなります。
エゾノウワミズザクラの茎の色は赤褐色もしくは灰褐色をしています。樹高は約1000(~1500)cm、樹形は楕円形、幹は単幹(根元から上部まで幹が1本)で、枝は斜上もしくは横へと広がります。葉序は互生葉序、葉色は緑色で秋になると黄色(橙色)もしくは赤色へと紅葉します。葉身の大きさは長さ約5(~13)cm、幅約2.5(~7)cm、葉身は楕円形もしくは倒卵形で縁部分に鋸歯があります。花序は総状花序、総状花序は長さが約16cmあります。花の大きさは直径約1(~1.5)cm、花弁は5個、花弁は長さ0.8cm、花弁の色は白色もしくは桃色、雄蕊は多数、雌蕊は1個です。果実は核果、形は直径約0.8cmの球形、色は成熟すると黒色になります。
エゾノウワミズザクラの園芸品種の紹介
- コロラータ(prunus padus ‘colorata’)は、葉の色が若い時に赤みもしくは紫みを帯びている所と、春に一斉に開花する美しい桃色の花が魅力の園芸品種です。樹高は600~800cmまで成長します。【楽天で購入】
- ウォーテレリー(prunus padus ‘watereri’)は、一般的な種よりも花穂が長く、また一個一個の花が大きいため、春に一斉に開花すると非常に華やか雰囲気をつくり、また純白の花色が明るく清楚な雰囲気をつくる魅力的な園芸品種です。樹高は800~1000cmまで成長します。
ブラックチェリーの特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ
- 学名:Prunus serotina
- 草丈:約1500~2500cm
- 分類:落葉高木
- 開花時期:4月~6月
- 果実時期:6月~8月
- 花色:白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:
- 花言葉:
- 用途:
ブラックチェリーとは!?
ブラックチェリーは学名Prunus serotina、別名では「ワイルド・ブラックチェリー(wild black cherry)」や「ブラックチェリー・ツリー(black cherry tree)」等とも呼ばれる北アメリカが原産の落葉高木です。
ブラックチェリーの語源(由来)
- 属名のPrunusの由来は、古代ギリシア語で「プラム」を意味する「προῦμνον」からきており、後にラテン語の「prunum」を経て、現在のPrunusになっています。
ブラックチェリーの特徴(魅力)
- ブラックチェリーは早春に開花する花を鑑賞する目的や夏に実る甘い果実を収穫して食べる目的で育てられる植物です。
- ブラックチェリーの花は白色(薄黄色)の小花が穂状に並び立ち上がり個性的な花姿をしています。
- ブラックチェリーの果実は穂状に連なり緑色から赤色、赤色から黒色へと色が変化していきます。
- 果実(果肉)は食用にされますが種子には青酸配糖体(シアン化水素を生成)を含むため種は吐き出してください。
- 果実は生のまま食べられたりゼリーやジュースにして食べたり飲まれたりします。
- ブラックチェリーは落葉性のため冬になると葉が落ちて枝のみになります。
- 秋になると葉は橙色へと美しく紅葉します。
ブラックチェリーの茎の色は赤褐色もしくは灰褐色をしています。樹高は約1500(~2500)cm、枝分かれがよく樹冠は丸みをおびます。葉序は互生葉序、葉色は緑色で光沢があり秋になると橙色へと色変わりします。葉身の大きさは長さ約5(~13)cm、葉身は楕円形もしくは卵形で縁部分に鋸歯があります。花序は総状花序、総状花序は長さ約10(~15)cmあります。花は直径約0.5(~1)cmあり、花弁は5個、花弁の色は白色、雄蕊は多数、雌蕊は1個です。果実は核果、形は直径約1cmの球形、色は緑色から赤色、赤色から黒色へと変わります。
アーモンドの特徴や園芸品種
- 原産:西アジア
- 学名:Prunus amygdalus(synonym:Prunus dulcis)
- 草丈:約400~1000cm
- 分類:落葉小高木
- 開花時期:3月~4月
- 花色:桃色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:3月14日
- 花言葉:希望/愚かさ/真実の愛/永遠の優しさ
- 用途:
アーモンドとは!?
アーモンドは学名Prunus amygdalus(synonym:Prunus dulcis)、西アジアが原産の落葉小高木です。
アーモンドの語源(由来)
- 属名のPrunusの由来は、古代ギリシア語で「プラム」を意味する「προῦμνον」からきており、後にラテン語の「prunum」を経て、現在のPrunusになっています。
- 種小名のamygdalusは古代ギリシアで「扁桃体」を意味する「ἀμύγδαλον」に由来しており核果の形に由来します。
アーモンドの特徴(魅力)
- アーモンドは早春に開花する花を鑑賞する目的や晩夏から秋に実り完全に成熟した果実を収穫して食べる目的で育てられる植物です。
- アーモンドの果実は成熟すると外側の外果皮が裂け、裂けが約70~80%に達した頃に収穫されます。
- 収穫の方法は事前に地面にシートを敷いておき枝を揺する等して果実(成熟すると離層が形成され落ちやすくなる)を落とす事が多いです。
- 腐敗の原因になるため外側の外果皮を取り除いたらしっかり乾燥させ、また害虫対策に冷凍される事もあります。
- 硬い内果皮の中身の種子が生のままや焙煎されたりして食べられます。
- アーモンドの花は直径約3~5cmあり白色もしくは薄桃色です。
- 花は葉が展開する前に咲くため葉に邪魔される事なく綺麗な花を鑑賞する事ができます。
- アーモンドは最大1000cmに達する小高木ですが園芸品種は遥かに樹高が低く、また栽培される場合は管理のしやすい開心自然形という樹形に仕立てられる事が多いです。
アーモンドの茎は木質で樹皮は暗褐色もしくは灰褐色をしています。樹高は約400(~1000)cm、幹は直径が最大約30cmになり直立に伸び、枝は斜上もしくは横へ広がります。葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉身の大きさは長さ約8(~13)cm、葉身は披針形もしくは狭楕円形で縁部分に鋸歯があります。花序は腋性で1個だけもしくは2個の花が束生(葉・花・茎等が1箇所から束生に生える)しています。花の大きさは直径約3(~5)cm、花弁の数は5個、花弁の色は白色もしくは薄桃色、雄蕊は多数、雌蕊は1個です。果実は核果、形は楕円形で長さ約3.5(~6)cm、色は緑色から成熟すると褐色に変わります。
アーモンドの園芸品種の紹介
ウワミズザクラの特徴や園芸品種
- 原産:日本/中国
- 学名:Prunus grayana(synonym:Padus grayana)
- 草丈:約1000~2000cm
- 分類:落葉高木
- 開花時期:5月~6月
- 花色:白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:
ウワミズザクラとは!?
ウワミズザクラは学名Prunus grayana(synonym:Padus grayana)、別名では「ジャパニーズ・バードチェリー(Japanese birdcherry)」や「グレイズ・バードチェリー(Gray’s birdcherry)」等とも呼ばれる日本および中国が原産の落葉高木です。日本では北海道・本州・四国・九州に分布しており小川沿いなどの湿潤な場所に自生しています。
ウワミズザクラの語源(由来)
- 属名のPrunusの由来は、古代ギリシア語で「プラム」を意味する「προῦμνον」からきており、後にラテン語の「prunum」を経て、現在のPrunusになっています。
- ウワミズザクラの由来は、亀の甲羅に熱を加えてヒビの形状で占う亀トにウワミズザクラの枝が用いられた事からきており、元は占溝桜(ウラズミザクラ)と呼ばれていて、それが転訛して今の和名になったと言われています。
- 亀ト占いでは、薄く加工された亀の甲羅の溝や穴に、熱した波波迦木(ウワズミザクラの古名)を押し付けて、甲羅に入るヒビの形状から吉凶が占われます。
ウワミズザクラの特徴(魅力)
- ウワミズザクラはブラシを思わせる様な花や花後に実る赤色や黒色の果実、秋に橙色へと変わる紅葉が魅力の植物です。
- ウワミズザクラの花は白色の小花が穂状に並び立ち上がる個性的な花姿をしています。
- 花は花弁よりも雄蕊が突出して長いためふさふさとした外観をつくり、その花姿から「ブラシ」などに例えられます。
- 花は一般的に葉が展開した後に開花します。
- ウワミズザクラは花序のつく枝に葉があるため、花序の枝に葉がつかないイヌザクラと区別する事が出来ます。
- 花穂(蕾)はアンニンゴと呼ばれており塩漬けにして食べられたり天ぷらにして食べられたりします。
- ウワミズザクラの果実は穂状に連なり緑色から赤色、赤色から黒色へと色が変化していきます。
- 果実は食用にされ未熟な実を塩漬けにしたり完熟した実を果実酒などにして食べられています。
- 果期になるとヒヨドリやオナガなどの様々な鳥が、熟した果実を狙って木の周りを飛び回るため、その姿を観察出来ます。
- ウワミズザクラの葉は秋になると黄色から橙色へと一気にかわるため美しい紅葉が鑑賞出来ます。
- 落葉性のため紅葉後は葉が落ちて枝のみとなります。
- ウワミズザクラは夏の暑さ冬の寒さに強いです。
- また地植えしている場合は水やりも肥料も殆ど不要になるため放ったらかしで育てる事も可能です。
ウワミズザクラの茎の色は紫褐色もしくは灰褐色をしています。樹高は約1000(~2000)cm、樹形は楕円形、幹は単幹(根元から上部まで幹が1本)で、枝は斜上もしくは横へと広がります。葉序は互生葉序、葉色は緑色で秋になると黄色もしくは橙色へと紅葉します。葉身の大きさは長さ約6(~9)cm、幅約3(~5)cm、葉身は楕円形もしくは卵形で、葉の先端は鋭尖形になり縁部分に鋸歯があります。花序は総状花序、総状花序は長さ約5(~10)cmあります。花の大きさは直径約0.7(~1)cm、花弁が5個、花弁の大きさは約0.3cmで色は白色、雄蕊は多数、雌蕊は1個です。果実は核果、形は直径約0.8cmの球形、色は緑色から赤色、赤色から黒色へと変わります。
イヌザクラの特徴や園芸品種
- 原産:日本/朝鮮
- 学名:Prunus buergeriana
- 草丈:約1000~1500cm
- 分類:落葉高木
- 開花時期:5月~6月
- 花色:白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:
イヌザクラとは!?
イヌザクラは学名Prunus buergeriana、別名では「シロザクラ」とも呼ばれる日本および朝鮮が原産の落葉高木です。日本では本州・四国・九州に分布しており山地などに自生しています。
イヌザクラの語源(由来)
- 属名のPrunusの由来は、古代ギリシア語で「プラム」を意味する「προῦμνον」からきており、後にラテン語の「prunum」を経て、現在のPrunusになっています。
- 種小名のbuergerianaはドイツの薬剤師で生物学者のHeinrich Burgerへの献名です。
- シロザクラの由来は樹皮が白っぽく見える所からきています。
イヌザクラの特徴(魅力)
- イヌザクラは殆ど白っぽく見える樹皮や、長い雄蕊が個性的な外観をつくる花姿にあります。
- イヌザクラの花は白色の小花が穂状に並び咲く個性的な花姿をしています。
- 花は花弁よりも雄蕊が突出して長いためふさふさとした外観をつくります。
- 花は一般的に葉が展開した後に開花します。
- イヌザクラは花序のつく枝に葉がつかないため、花序のつく枝に葉があるウワミズザクラと区別する事が出来ます。
- イヌザクラの果実は穂状に連なり緑色から黄色、黄色から赤色、赤色から黒色へと色が変化していきます。
- 果実は食べられる事もありますが苦味が強いです。
- 果期になると様々な鳥が、熟した果実を狙って木の周りを飛び回るため、その姿を観察出来ます。
- イヌザクラの葉は秋になると橙色へと変わり紅葉が鑑賞出来ます。
- 落葉性のため紅葉後は葉が落ちて枝のみとなります。
イヌザクラの茎の色は灰褐色もしくは殆ど白色をしています。樹高は約1000(~1500)cm、幹は単幹(根元から上部まで幹が1本)です。葉序は互生葉序、葉色は緑色で光沢があり、葉身の大きさは長さ約5(~8.5)cm、葉身は楕円形で縁部分に鋸歯があります。花序は総状花序、総状花序は長さ約6(~9)cmあります。花の大きさは直径約0.5cm、花弁が5個、花弁の長さ約0.2cmで色は白色、雄蕊は12(~20)個、雌蕊は1個です。果実は核果、形は球形、色は緑色から黄色、黄色から赤色、赤色から黒色へと変わります。