- 原産:南アフリカ
- 科:ヤマモガシ(Proteaceae)
- 属:リュウカデンドロン/ギンヨウジュ(Leucadendron)
- 種:アルゲンテウム/シルバーアフリカーナ(argenteum)
- 別名:リュウカデンドロン・アルゲンテウム/シルバー・ツリー(silver tree)/シルバーリーフ・ツリー(silver leaf tree)
- 開花時期:3月~5月
- 花の色:黄色●白色〇灰色●
- 葉の色:緑色●白色〇灰色●
- 分類:常緑高木
- 草丈:約500~1500cm
- 誕生花:
- 花言葉:
- 用途:カラーリーフ
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
シルバーアフリカーナとは!?
シルバーアフリカーナは学名Leucadendron argenteum、別名では「シルバー・ツリー(silver tree)」や「シルバーリーフ・ツリー(silver leaf tree)」とも呼ばれる南アフリカ原産の常緑高木です。
シルバーアフリカーナの語源(由来)
- 属名のLeucadendronは古代ギリシャ語で「輝く」「白色」を意味する「λευκός(Leuca)」と、古代ギリシャ語で「木」を意味する「δένδρον(dendron)」の2語からなります。
- 種小名のargenteumはラテン語で「銀色」を意味しており、葉の色に由来します。
シルバーアフリカーナの特徴(魅力)
- シルバーアフリカーナは単幹(根元から上部まで幹が1本)で卵形の樹形をつくり、通常は高さが500cm程度、野生では最大1500cmにも成長する常緑高木です。
- シルバーアフリカーナの最大の特徴はシルク(絹)を思わせるような光沢のある葉にあり、煌めくような美しい外観をつくります。
- 葉は絹のような柔らかな白い毛が密生するためシルバーリーフとして楽しむ事ができ、また光が反射するため輝いて見えます。
- シルバーリーフはスッキリとした印象や洗練された印象を与えるため上品なお庭や洗練されたかっこいいお庭などによくあいます。
- 葉は柔らかで布のような質感があります。
- 花は雌雄異株のため雄花と雌花が別々の株にあり長さ幅ともに約4(~5)cmの球状の花を咲かせます。
- シルバーアフリカーナは湿度の高い環境では真菌(フィトフトラ等)の影響をうけやすく根腐れや腐敗などの病気にかかりやすくなります。
- その一方で乾燥に非常に強く肥料も基本的に与える必要がないため環境が合えば低メンテナンスで育てられます。
シルバーアフリカーナの樹高は約500(~1500)cm、樹形は卵形、幹は単幹(根元から上部まで幹が1本)で、枝は斜上に伸びます。茎は木質で黄褐色もしくは灰白色をしています。葉序は互生葉序、葉色は緑色で絹のような白色の毛が密に生えています。葉身の長さ約8(~15)cm、葉身の形は狭楕円形もしくは披針形です。花序は頭花、頭花は長さ幅ともに約4(~5)cm、花は雌雄異株のため雄株(雄花だけ作る)と雌株(雌花だけ作る)がそれぞれ分かれてあります。果実は卵形、種子は翼をもちます。
シルバーアフリカーナの園芸品種の紹介
リュウカデンドロン(ギンヨウジュ)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
リュウカデンドロン(ギンヨウジュ)の珍しい種類、主な種とおすすめの園芸品種の紹介
シルバーアフリカーナの育て方
花壇の土づくり
日当たり
シルバーアフリカーナは日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には直射日光が6時間以上当たる日向で育てましょう。
土壌の土質
シルバーアフリカーナは、湿度の高い環境を嫌います。何故なら根腐れや腐敗などを引き起こし生育不良や枯れる原因となるからです。そのため、水捌けを悪くする粘土質な土壌や、蒸れる原因となる有機物が多く入る土壌などは避けた方が良いでしょう。基本的には通気性がよく適度に有機物が入る砂壌土もしくは、通気性や排水性に優れた砂土で育てましょう。
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 土を適度に濡らして手にとり握って土塊を作り通気性・保水性を診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。サボテンや多肉植物などに向く土壌です。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌ですが、乾燥を好む植物には蒸れてしまうためあまり適さないかもしれません。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和するか、土を入れ替えましょう。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 黒っぽい土の場合は保水性が高く夏場蒸れる原因ともなるため、必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和した方がよいかもしれません。
鉢土づくり
日当り
シルバーアフリカーナは日当り好むため、基本的には直射日光が6時間以上当たる日向で管理しましょう。また長雨に当たると根腐れや病気を引き起こす原因にもなるため、必要に応じて雨の当たらない場所(軒下等)に移動しましょう。
培養土
培養土は通気性の高い草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性が良く適度に肥沃な培養土で育てましょう。
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+鹿沼土(小粒・中粒)+腐葉土=4:3:3
水やりの仕方
シルバーアフリカーナは水のやり過ぎで浸水したりすると、根腐れを引き起こしたり病気になる等して生育不良を引き起こす可能性があります。そのため土壌の状態を見ながら水やりを行いましょう。
肥料の与え方
シルバーアフリカーナの肥料は基本的に不要です。特にリン(肥料成分)が多く入る土壌では、植物が上手く育たず枯れさせる原因になる事もあります。必要に応じてカリ成分が多めの肥料を年に1度あたえましょう。
剪定のやり方
シルバーアフリカーナは剪定せずに育てる事も出来ますが、樹形や樹高を制御する目的で剪定される事もあります。
シルバーアフリカーナの剪定時期は早春です。
シルバーアフリカーナの剪定の手順
- 株全体を観察して枯れた茎・損傷した茎(折れてる茎等)・病気の茎を探しこれを根元から間引き剪定して取り除きます。
- 基本的に不要ですが、樹形を乱す不要枝【逆さ枝・下がり枝・徒長枝・平行枝・蘖など】を探し、全体のバランスを見ながら根元から枝を間引き剪定する事も出来ます。
- 鉢植えで育てる場合や、どうしても樹高を抑えたい場合は好みの高さで鋸やハサミを使い幹の上部を切り取りましょう。
夏越しする方法
シルバーアフリカーナはは夏の暑さに耐えますが、ジメジメした多湿を許容しません。そのため必要に応じた夏越し対策が必要です。
シルバーアフリカーナの夏越し対策
- 湿度の高い環境を嫌うため乾燥した場所で管理しましょう。
- 雨に当たることが少ない場所
- 鉢植えの場合は雨に当たらない場所に移動して、地植えの場合は雨の当たりにく場所で育てるといいでしょう。
- 直射日光がよく当たる場所
- 直射日光6時間以上が理想です。
- 土壌が砂質で排水性が高く乾燥しやすい場所
- 植付けの際に土壌改良をしっかりおこないましょう。
- 周辺より地面が高い場所
- ロックガーデンなど、周りより高い場所に植えると、水が下に流れやすく、排水性が高まり根腐れしにくくなります。
- 空気の流れがあり通気性がいい場所
- 周りが壁に囲まれていたり、草が繁茂してる場所で管理すると空気が停滞して湿気が溜まりやすくなります。改善しましょう。
- 雨に当たることが少ない場所
冬越しする方法
Hardiness:9b~11a
シルバーアフリカーナは基本的に霜の降りる地域では、対策を行わないと屋外での越冬はむずかしいです。そのため必要に応じて冬越し対策を行いましょう。
シルバーアフリカーナの冬越し対策
- 鉢植えで育てている場合は、日当りのよい室内もしくは温室に入れて管理しましょう。
- 地植えしている場合は、株を掘り起こし鉢植えにして屋内などで管理するか、不織布等をかけて寒さや凍結から株を守ります。
挿し木や株分けで増やす
シルバーアフリカーナは挿し木によって増やす事ができます。
シルバーアフリカーナの挿し木の手順
- 挿し木の時期は生育が活発で発根力が高い初夏から夏が適します。
- 茎に弾力があり健康な茎をカットします。
- 挿し穂 の長さ約7~15cmにわけしましょう。
- 挿し穂の下部の葉を取り除き上部の葉を残しましょう。
- 挿し穂を湿らせた培養土に挿します。
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりをしっかり行い管理しましょう。
播種で増やす
シルバーアフリカーナの種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
シルバーアフリカーナの病気
シルバーアフリカーナの害虫