- 原産:北アメリカ
- 科:アジサイ(Hydrangeaceae)
- 属:アジサイ/ハイドランジア(Hydrangea)
- 種:アメリカノリノキ(Hydrangea arborescens)
- 別名:アメリカアジサイ/スムース・ハイドランジア(smooth hydrangea)/ワイルド・ハイドランジア(wild hydrangea)/セブンバーク(sevenbark)
- 品種:ピコティシャルマン(hydrangea arborescens ‘picotee Charmant’ )
- 開花時期:5月~7月
- 花の色:桃色●緑色●
- 葉の色:緑色●
- 分類:落葉低木
- 被覆方法:
- 樹高:約100~120cm
- 誕生花:
- 花言葉:ひたむきな愛
- 用途:生垣/切り花/ドライフラワー/プリザーブドフラワー/日陰植物
- 購入方法:ピコティシャルマンを楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
アジサイ・ピコティシャルマンの特徴
- アジサイ・ピコティシャルマンは、日本で作出されたアナベル系の園芸品種です。
- 花の色は全体的にくすみがあるアンティーク調、花の蕾は桃色、花が開くと薄い桃色をしているため、濃い桃色と薄い桃色~白色の二色の花の色が楽しめて、さらに咲き進むと秋色のグリーンへと変化します。
- 花は巨大で強い存在感があり、庭園などの広い空間の中でもフォーカルポイントとして働きます。
- 花の形はテマリ型で球型、小さな花が沢山集まるためふわふわとした可愛らしい見た目をしています。
- 樹形は株立ち状、株の高さは約100~120cm、株の幅は約100~120cmになります。
アメリカノリノキとは!?
アメリカノリノキは学名Hydrangea arborescens、別名では「アメリカアジサイ」や「スムース・ハイドランジア」とも呼ばれる落葉低木です。
アメリカノリノキの原産地は北アメリカの東部にあり、川沿いの岩場や林縁などに自生しています。
アメリカノリノキの語源(由来)
- 属名のHydrangeaは、古代ギリシア語で「水」を意味する「ὕδωρ(húdōr)」と、「容器」を意味する「ἀγγεῖον(angeîon)」の2語からきており、水を入れるカップの様な形状をした果実の形に由来すると言われています。
- 種小名のarborescensは「木になる」「木のような」を意味しています。
- アメリカノリノキは、アメリカとノリノキ(ノリウツギ)の二語で構成されている事からも分かる通り、アメリカが原産のノリノキです。
アメリカノリノキの特徴(魅力)
- アメリカノリノキの特徴は、アジサイと比較して装飾花のサイズが小さくて沢山集まるため、ふんわりとした花姿が楽しめる所、花の形が球型でボリュームが良いため可愛らしさと豪華さを感じさせる所、花房の直径が30cmに達する事があり強い存在感と豪華さを感じさせる所、花の色は土壌のPHに左右されない所、非常に強健で育てやすく日本のアジサイよりも冬の寒さに強い所、新枝咲きのため剪定による影響が少ない所等にあります。
- アメリカノリノキは、花を鑑賞する目的・境界に株を並べて生垣として利用する目的・切り花として楽しむ目的・ドライフラワーとして楽しむ目的等で栽培されており、様々な用途に利用できて非常に丈夫で育てやすいため人気の高い植物です。
- 株高は100~300cm、樹形は株立ち状で丸みを帯びる外観になり、茎の色は緑色または赤褐色、成熟すると木質化して灰褐色になります。
- 樹皮は、薄い層状に複数重なり、それぞれの色が異なるため、連続して剥がれると独特な色合いを生み出します。そのため、英名では「セブンバーク(sevenbark)」とも呼ばれています。
- 葉序は対生葉序、葉身の長さ約8~18cm、葉身の形は広卵形もしくは心形、葉脈は網状脈、葉縁部分に鋸歯があり、葉の色は緑色です。
- 開花期間は晩春から夏、花序は散房花序、散房花序の直径は約15~30cm、形状は球型または平型、花は装飾花と両性花が組み合わさるガクアジサイ型、または装飾花のみで構成されているテマリ型があります。※ 園芸品種は殆どがテマリ型、原種のガクアジサイ型は花序の外周に疎らに装飾花が付いています。
- 装飾花:装飾花の直径は約1~2cm、萼片の数は3~5個、萼片は発達して花弁化しており、花の中央に未発達の本物の花があります。
- 両性花:両性花の直径は約0.5cm、花弁の数は4~5個、雄蕊の数は10本、雌蕊の数は1本です。
- 果実は蒴果、蒴果の形はカップのような半円形、成熟すると果皮が裂開して種子を放出します。
- 主な用途
- アメリカノリノキは大きく豪華な花を鑑賞する目的で利用されます。
- 花は一般的なアジサイよりも大きくなる傾向がある一方で、小さな花が集まるため、豪華な印象とふわふわとした柔らかな印象を与えます。そのため、高級感を感じさせるラグジュアリーなお庭や、ふわふわとしたメルヘンチックなお庭などによくあいます。
- アメリカノリノキは生垣として利用することが出来ます。
- アメリカノリノキの生垣は、頻繁に剪定をして形を整えることが出来ないため、自然な樹形を活かした自然風の生垣(インフォーマルヘッジ)で利用します。
- 生垣の植え付け間隔は品種によっても変わりますが、成熟時の大きさに合わせて、約100~200cm間隔で植え付けると良いでしょう。
- アメリカノリノキは花が咲いた後に収穫して、切り花にしたりドライフラワーにしたりして利用する事ができます。詳しくはアメリカノリノキの切り花の楽しみ方とアメリカノリノキのドライフラワーの楽しみ方をご覧下さい。
- 栽培時の注意点
- アメリカノリノキを育てる際に注意することは「強光による葉焼け」「乾燥による生育不良」などです。※詳しくは育て方からご覧下さい。
アメリカノリノキの切り花の楽しみ方
- 収穫タイミング
- アメリカノリノキの収穫は花が完全に開いているか殆ど開いてるタイミングで行いましょう。
- 朝の涼しい時間帯もしくは夕方に収穫すると花に十分な水分が含まれており水揚げしやすくなります。
- 水揚げ
- 葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて茎から全て取り外しましょう。
- 水揚げの方法は切り戻しもしくはもしくは燃焼を行います。※切り戻しは、ハサミを使い茎の途中をカットする事です。切り戻しする際は、茎の中の綿も取り除き、茎の外側の表皮も少し削ぎ落としておくと、吸水部分が増えて吸水力が高まり日持ちがよくなります。
- 深水も水揚げを助けるため、水揚げが悪いと感じる場合等は試してみるのも良いでしょう。
- 花瓶に生ける
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 延命剤の効果は高く日持ちが長くなります。
- 管理
- 直射日光を避けた15~20度の涼しい環境で管理すると日持ちがよくなります。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約7~10日です。
燃焼法
燃焼法とは、切り花の切り口の先端を火で炙り炭化させた後に、冷水に漬けて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
燃焼は、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。また火で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
燃焼は湯揚げと原理が似ていますが、燃焼な向いているのは、茎が硬く水揚げが悪い花材等に向きます。水分を多く含んでいて柔らかい茎の花材には向きません。
燃焼の方法
- 切り花の花や葉が熱気で弱らないように、濡れた新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分は火につけるため、茎の下部は濡れた新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- 切り口の先端(約1~3cm)を火で炙り、炭化するまで待ちます。
- 切り口が炭化したら、火から離して、冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
深水法
深水法とは、深い水の中に切り花を漬けて水揚げする方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
深水は、深い水の中に切り花をつけるため、水圧が高まり、水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れが素早く改善します。
深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われます。また茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷むため、基本的に茎葉が丈夫な花材で行います。
深水のやり方
- バケツの中に切り花が半分程度浸かる程度の水をいれておきます。
- 切り花を新聞紙で包みながら、花や葉が潰れない程度で、しっかり立つように固定して、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきます。
- 切り花の切り口を水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして入れておき、水揚げのため一から数時間程度放置します。
- 水揚げが終わったら花瓶の中に生けて楽しみます。
アメリカノリノキのドライフラワーの楽しみ方
- アメリカノリノキのドライフラワーの収穫時期は梅雨明けの7月頃以降がいいでしょう。
- 開花したばかりの色鮮やかな花よりも少し時間が経ち色褪せてきた花の方が上手くいきます。
- 茎を好みの長さで剪定ハサミで切って収穫して下葉を取り除きましょう。
- アジサイは、ドライ・イン・ウォーター法もしくはハンギング法でドライフラワーが作れます。
- ドライ・イン・ウォーター法は花瓶に少し水を入れて、収穫したアジサイをさしておき徐々に乾燥させる方法です。
- ハンギング法は花を逆さに吊るして乾燥させる方法です。
ハンギング法
ハンギング法とは、植物を壁や天井等から吊り下げて自然乾燥でドライフラワーをつくる方法です。ハンギング法は最も一般的に利用されるドライフラワーを作る手順で、用意する物も花材以外には殆ど要らず手軽に作れる所が魅力です。手順は花の茎の下部を固定する物(麻紐・洗濯バサミ等)で抑えて、逆さにし壁や天井から吊り下げます。管理する場所は基本的に直射日光の当たらない涼しく乾燥した場所です。乾燥させる時間は2~4週間程度で、自然乾燥させます。
アメリカノリノキのブリザードフラワーの楽しみ方
- ブリザードフラワーに必要なものを準備します。
- 脱色液・着色液・容器2個・新聞紙(キッチンペーパーも可)・手袋(加工液に触れると手が荒れるため)・ピンセット(加工液に触れると手が荒れるため)・新鮮な花材を準備します。
- アジサイの花から小花を数個付けた状態で取り外します。
- 容器の長さに合わせて長さをハサミで切って調節しましょう。
- 容器の中に脱水・脱色液を入れます。
- 脱水・脱色液の中にアジサイの小花数個をピンセットで摘み、空気が入らないようにしっかり漬け込みます。
- 製品ラベルに従いおおよそ数時間~1日漬け込んだままにしましょう。
- 脱水・脱色液の中にアジサイの小花数個をピンセットで摘み、空気が入らないようにしっかり漬け込みます。
- 脱水・脱色液を漬け込んだアジサイを容器の中からピンセットで取り出します。
- 脱水・脱色液に漬け込んだアジサイを、新聞紙(キッチンペーパー)の上に一旦置いて、液を少し落とします。
- 容器の中に着色液を入れます。
- 脱水・脱色液の染みこんだアジサイをピンセットで摘み、着色液の中に空気が入らないようにしっかりアジサイを漬け込みましょう。
- 製品ラベルに従いおおよそ数時間~数日漬け込みます。
- 脱水・脱色液の染みこんだアジサイをピンセットで摘み、着色液の中に空気が入らないようにしっかりアジサイを漬け込みましょう。
- 容器の中から着色液の染み込んだアジサイをピンセットで取り出します。
- 新聞紙(キッチンペーパー)の上に着色したアジサイを広げて直射日光のない風通しのよい場所で乾燥させましょう。
アジサイ(ハイドランジア)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
アジサイ・ピコティシャルマンの育て方
花壇の土づくり
日当り
アジサイ・ピコティシャルマンは、日向から明るい日陰まで幅広い環境に適応します。ただし、強い日差しが葉焼けを引き起こしたり、日当たりの悪さが花付きを悪くしたりします。
そのため、理想的な環境は西日の当たらない半日影になります。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、直射日光が二時間程度まで、または間接光だけが当たるような比較的に明るい場所です。
- 暗い日陰とは、森の中にあるような直射日光も間接光もほとんど当たらないような暗い場所です。
土壌の土質
土壌は、通気性・排水性・保水性のバランスが良く、有機物がしっかり入る肥沃な土壌を好みます。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌の通気性と保水性のバランスを改善して、腐葉土等の有機物を入れ肥沃な土壌に改善しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
- PHを測る専用の道具を用意して診断します。※詳しくはPHを診断からご覧下さい。
- 酸性土壌を改善して土壌を中性またはアルカリ性にしたい場合は、苦土石灰を利用します。PHを1上げるのに必要な苦土石灰の量は1平方メートルあたり150g程度です。土壌に苦土石灰を撒いた後は、石灰が塊にならないようによく混和します。
- アルカリ性土壌を改善して酸性に傾けたい場合は無調整ピートモス(PH4程度)を利用しましょう。ピートモスを腐葉土のかわり等に利用して、よく混和しましょう。
植付け時の注意点
- 植え付け時期
- 休眠中の11月~3月が最適ですが、それ以外の季節でも植え付けを行うことが出来ます。
- 植付け間隔
- 植付け間隔は品種により変わりますが、100~200cm程度の間隔で離します。
- 植え穴の深さ
- 地面から30~40cm程度の穴を掘り、根張りを邪魔したり保水性や栄養の保持を悪くする石やゴミ等を取り除きましょう。
- 植え付け方法
- 植付け方法は標準植えで行います。根が回っている場合は、軽く解してから植え付けましょう。
鉢土づくり
日当り
アジサイ・ピコティシャルマンは、日向から明るい日陰まで幅広い環境に適応します。ただし、強い日差しが葉焼けを引き起こしたり、日当たりの悪さが花付きを悪くしたりします。
培養土
培養土は、一般的な草花の培養土を選ぶと良いでしょう。
自作する場合は通気性・排水性・保水性のバランスが良く、肥沃な培養土を作ると良いでしょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+ピートモス+腐葉土=5:3:1
植え替え
鉢植えで育てている場合は、二年から三年に一度の植え替えが必要です。
植え替えをせずに育てると、培養土が劣化して水捌けや栄養の吸収が悪くなったり、根詰まりを引き起こして成長が抑制されたり水分や栄養の吸収が悪くなり生育不良になりやすくなります。
植え替え方法
- 植え替えに適した時期
- 植え替えの適期は、株が休眠している晩秋から早春が適します。
- 植え替え手順
- 根の回り具合に合わせて、そのままの鉢を使用するか、一回り大きな鉢を使います。
- 古い鉢から株を取り出して、根を優しく解すように、風雨や根の侵食で劣化した古い土を軽く落とします。
- 長い根や腐った根がある場合は、必要に応じて軽く剪定して切り詰めます。
- 鉢の中に新しい培養土と株を入れて植え直します。
- 水を鉢底から溢れる位にたっぷりと与えます。
水やりの仕方
アジサイ・ピコティシャルマンは、基本的にやや湿り気のある土壌を好みます。そのため、土壌の土質や周囲の環境にもよりますが、定期的な水やりが必要です。
注意することは、土壌を極端に乾燥させたり、水分の多い過湿状態に長くしない事です。乾燥は、葉の1部が枯れてチリチリになったり、生育不良を引き起こす原因となります。また湿り気のある土壌を好むとはいえ、過湿は根腐れを引き起こして生育不良を引き起こす原因になります。そのため、水やりの頻度には注意が必要となります。
水やりの頻度と与え方
- 水やりのタイミングは、土壌の表面が2cm程度乾いてきたら行うといいでしょう。乾燥の確認方法は、土の色の変化を見たり、土の中に指を入れて確認する方法等があります。不安な場合はサスティーを利用すると良いでしょう。
- 水やりの頻度は季節や気候・周囲の環境・土質によっても左右されるため一概ではありません。土壌の状態をみながら水やりを繰り返して、少しづつ掴んでいくと良いでしょう。
腰水のやり方
夏の期間は乾燥が早く、特に鉢植えで育てている場合は、水切れを直ぐに引き起こすこともあります。
夏の水切れを防ぐため、腰水をすることが出来ます。朝に水やりをしたら、受け皿に2cm程度の水をためておいて、鉢植えの乾燥対策を行います。
※ただし、水を深くまでためて腰水を行うと、根腐れを引き起こしてしまうこともあるため、水を溜める量には注意が必要です。
肥料の与え方
アジサイ・ピコティシャルマンは、肥沃な土壌に植えて、肥料をしっかり与える事で、株がしっかりと育ち、大きな花を咲かせる事ができます。
そのため、一番重要な寒肥を含めて、年に三回の施肥を行います。
肥料の与え方
- 肥料を与える時期
- 寒肥:12月~2月の冬の間に与えます。※アジサイの肥料で最も重要な肥料になるため必ず与えましょう。
- お礼肥:6月~9月の期間で二回与えます。
- 肥料の選び方
- 寒肥:寒肥は一般的に有機肥料や配合肥料が使用されますが、緩効性肥料も利用できます。ただし基本的に肥沃な土壌を好むため、有機肥料や配合肥料がおすすめです。肥料の成分は窒素・リン・カリがバランスよく入っているものを選ぶと良いでしょう。
- お礼肥:お礼肥はボカシ肥料や油カスなどの有機肥料または、緩効性肥料が利用されます。基本的に肥沃な土壌を好むため、有機肥料や配合肥料がおすすめです。
- 肥料の与え方
- 有機肥料を与える場合は、規定された分量を規定された場所に与えます。有機肥料を土に剥き出しにすると分解が遅くなったり、虫が寄ってくる事もあるため、基本は土の中に埋めます。株元から少し離れた場所に穴を掘り肥料を埋めるとよいでしょう。※地面にそのまま置き肥する場合もあります。
- 化成肥料(固形肥料)を与える場合は、規定された分量を規定された場所に与えます。基本的には置き肥のため、株から少し離れた場所に与えるようにしましょう。また、水やりの際に、きちんと肥料が解けるように水を肥料に当ててください。
剪定のやり方
アジサイ・ピコティシャルマンの剪定は、株の形状を綺麗に保つ目的や、沢山の綺麗な花を咲かせる目的で行われます。
剪定方法
- 剪定の時期
- 晩冬から早春の期間に行います。
- 大きな花を咲かせる剪定
- 株の全体の8割~9割を剪定します。
- 茎の根元を観察して、茎に付いている前年の芽を2つだけ残して、強剪定しましょう。
- 中程度の花を多めに咲かせる剪定
- 茎の根元を観察して、茎に付いている前年の芽を4つだけ残して、強剪定しましょう。
- 小さな花を沢山咲かせる剪定
- 前年の花を取り除き、株全体を観察して、好みの高さで全体的に軽く切り戻し剪定します。
夏越しする方法
アジサイ・ピコティシャルマンは、それほど夏越しが難しい植物ではありません。基本的な育て方に従えば夏越し対策を特段行う必要はありません。
夏越しで重要なポイント
- 夏場は、西日の当たらない半日影で育てた方が、株が弱りにくいでしょう。
- 鉢植えであれば西日の当たらない場所に移動します。
- 地植えであれば西日の当たらない場所に植えたりしましょう。
- 土壌が何時までも濡れていてジメジメした状態が続くと、根腐れをして枯れる事があります。
- 土壌の通気性・排水性をよくしておきましょう。
- 乾燥が続くと葉が萎れたり落ちたりする事があります。
- 土壌の状態を見ながら定期的に水やりを行いましょう。
- 半日影などの乾燥しにくい環境で管理するのもひとつの対策になります。
冬越しする方法
Hardiness:3~9
アジサイ・ピコティシャルマンは、寒さに強く基本的に冬越し対策は不要です。
挿し木や株分けで増やす
アメリカノリノキは挿し木によって増やす事ができます。
挿し木の方法
- 挿し木時期
- 熟枝挿し:晩冬から早春
- 半熟枝挿し:初夏
- 培養土を準備します
- 挿し穂用の培養土には切り口が腐敗して吸水を阻害しないように、無菌のものを利用します。一般的にはバーミキュライト・赤玉土・パーライト・ピートモスなどが利用されていますが、専用の培養土もあるため近くのホームセンターで探すのも良いでしょう。
- 培養土を容器に入れて事前に水をかけて湿らせておきます。
- 挿し穂を採取する
- 挿し穂の茎は弾力があり健康な部分をカットして利用しましょう。ただし熟枝挿しの場合は硬い枝になります。
- 挿し穂を整形する
- 挿し穂の長さを10~15cm程度にカットして調節します。
- 挿し穂の上部の葉を残して、下部の葉を取り除き、葉も大きすぎるため半分程度にカットしましょう。
- 茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くしておきましょう。
- 培養土に挿し穂を挿す
- 挿し穂を挿す場所を決めて、培養土の中に、割り箸等を利用して、事前に穴を空けておきます。
- 挿し穂の切り口を下向きにして、培養土の中に挿し穂を入れましょう。通常は挿し穂の1/3程をいれます。
- 管理
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
播種で増やす
アメリカノリノキの種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
アメリカノリノキの病気
- うどん粉病
- 斑点病
- 炭素病
- ウィルス病
アメリカノリノキの害虫
- ハダニ
- スリップス
- アブラムシ