ドライフラワーとは、花・葉・茎・果実などを乾燥させて綺麗な外観のまま長く保存する方法、または乾燥した花材のことをさしています。
ドライフラワーは生花と比べて、メンテナンスが殆ど不要で、鑑賞期間が長いため、スワッグやリース等の花材としてフラワーアレンジによく利用されており、お部屋に飾る事で素敵なインテリアの一つとして働きます。
ここでは、ドライフラワーの5種類ある作成手順と、それぞれの違い、ドライフラワーを作成後に劣化させない為の方法や長持ちさせる方法、ドライフラワーのアレンジメントの種類等の紹介をしています。長くなるため、よければこのページをブックマークして何度も見て貰えると嬉しいです✩.*˚
ドライフラワーの作成方法の種類と特徴
ドライフラワーは、真空でフリーズドライされる方法などもありますが、個人で作られる一般的な方法は「ハンギング法」「シリカゲル法」「ドライインウォーター法」「グリセリン法」「押し花」の5つの方法に分かれます。
それぞれの作り方によって、作成出来る花の種類が違ったり、メリットやデメリットがあったりします。花材の種類や、作成後の出来栄えなどを考慮して、まずは作成方法を選びましょう。
作り方ごとのメリット・デメリット
作成法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ハンギング法 | ・作成が簡単 ・完成形が自然 | ・完成まで数週間かかる ・乾燥中に花が色褪せやすい |
シリカゲル法 | ・乾燥後の色褪せが少ない ・花が綺麗に出来やすい ・完成迄の時間が大幅に短縮される | ・作成に手間がかかる ・基本的に茎葉は除かれ花だけになる ・シリカゲルの購入費用がかさむ |
ドライインウォーター法 | ・切り花として鑑賞しながら作成出来る ・完成形が自然 | ・茎が柔らかい植物では花首が曲がりやすい ・完成までに数週間かかる ・乾燥中に花が色褪せやすい |
グリセリン法 | ・生花のような色が残る ・水とグリセリンが置き換わるため花弁が縮まず生花のような瑞々しい外観を保てる | ・作成に手間がかかる ・グリセリンの購入費用がかさむ ・作成法(漬け込み)によっては花材が小さくなる ・対応する花が少ない ・失敗するリスクが高め |
押し花 | ・作成が簡単 ・普通と違う種類(クローバー・パンジー等)の草花のドライフラワーが作成出来る ・完成品は栞にしたり額縁に入れて飾ったり出来る | ・作成後の花の形は潰れている ・本に花の色素が移る場合がある |
ドライフラワーの作成方法ごとの作り方
ハンギング法
ハンギング法とは、花材を束ねて壁や天井等から吊り下げ、自然乾燥でドライフラワーをつくる方法です。幅広い草花のドライフラワーに対応しており、最も一般的なドライフラワーの作成方法として知られています。
メリットとしては、茎葉を残したままドライフラワーになるため自然な仕上がりになり、仕上がった花材はフラワーアレンジメントにも使いやすいです。ただし、完成までに時間がかかるため色褪せしやすい傾向にあります。
- 必要な物を準備しましょう。
- 花材・麻紐or輪ゴム・洗濯物干し
- 花は新鮮で十分開花したものを使いましょう。
- 花は十分に開花しているものを収穫して、ドライフラワーに使いましょう。何故なら蕾の状態や開きかけの花をドライフラワーにすると、完成形が中途半端になるからです。
- ショップの切り花は花持ちを良くするため蕾または開きかけの状態で販売している事が殆どです。花が十分開いていない場合は、自宅で水揚げして花がしっかり開いたタイミングで、ドライフラワーに使うと良いでしょう。
- 花材の下処理を行いましょう。
- 花材が大きい状態のままでは乾燥に時間がかかったり、綺麗に乾燥しなかったりします。そのため花材を使いやすい大きさに切り分けて大きさを調整しましょう。
- 花材の下葉は基本的に不要です。束ねる時などに邪魔になるため茎の下半分程度を目安に葉を落として扱いやすい状態にしましょう。
- 花材を束ねましょう。
- 花材を1本または数本程度で束ねて、麻紐または輪ゴムで茎の下部分をくくり固定しましょう。
- 花材を束ね過ぎると花材同士がくっついて歪み、乾燥して花材が硬くなった時に形が不自然になっていたり、花材同士がくっつく事で風通しが悪くなり乾燥までに時間がかかり色落ちが進んだりします。そのため束ね過ぎないようにして下さい。
- 花材を1本または数本程度で束ねて、麻紐または輪ゴムで茎の下部分をくくり固定しましょう。
- 植物を吊るしましょう。
- 花材を逆さまにして、洗濯物干しに掛けたり、壁と壁の間に麻紐を張ってその間に花材を吊るしましょう。
- 花材同士を密着させると風通しが悪くなり乾燥までに時間がかかり色落ちが進む事があるため、出来るだけ離します。
- 乾燥するまでの管理方法
- 直射日光に当たると紫外線などの影響で色褪せが進んだり花が痛みやすいため、窓から離した場所で管理しましょう。
- 多湿環境では乾燥までに時間がかかるため、風通しのよい部屋などに花を吊るして自然乾燥させるか、エアコンや除湿機を利用して部屋の湿度を減らしましょう。
- サーキュレーターで部屋全体の空気を循環させて花材に風を送る事で、花が素早く乾燥して、同時に花の色もしっかり残る綺麗なドライフラワーが出来やすいです。
- 完成までの時間
- ドライフラワーの完成までの時間は、花の大きさ・温度・湿度・風通し等で変化しますが、普通は約1~2週間かかります。
- 乾燥のタイミングは植物によって違いますが、茎が硬くなったり、花弁が縮んで紙のようになっていたりします。
- 茎が柔らかく曲がるようであれば乾燥が足りません。
- 完成したら花材として一時保管するかフラワーアレンジととして利用しましょう。
- 「ドライフラワーの保管方法」や「ドライフラワーのフラワーアレンジメント」の仕方は下記に記載しているため下にスクロールするか、ページ内リンクから飛んでください。
シリカゲル法
シリカゲル法とは、乾燥剤などによく使われるシリカゲルを利用して作られるドライフラワーです。シリカゲルが花弁の中に入り素早く乾燥させるため、花弁が多く立体的な形をした花に向いているドライフラワーの作成方法です。
シリカゲル法のメリットは、花が素早く乾燥して完成迄の時間が短縮されるため、乾燥後の色褪せが少ない所です。ただし、自然乾燥と比べると作成に手間がかかったり、耐熱容器やシリカゲルを準備する必要があったり、容器にあわせて花材のサイズが小さくなったりします。
- 必要な物を準備しましょう。
- 耐熱容器・シリカゲル・ハサミ・花材
- 花は新鮮で十分開花したものを使いましょう。
- 花は十分に開花しているものを収穫して、ドライフラワーに使いましょう。何故なら蕾の状態や開きかけの花をドライフラワーにすると、完成形が中途半端になるからです。
- ショップの切り花は花持ちを良くするため蕾または開きかけの状態で販売している事が殆どです。花が十分開いていない場合は、自宅で水揚げして花がしっかり開いたタイミングで、ドライフラワーに使うと良いでしょう。
- 花材の下処理を行いましょう。
- 花と花の下の花柄を2cm残して、残りの茎葉はハサミで取り除きます。
- 花柄を短くし過ぎるとアレンジメントする時にワイヤリングなどがしにくくなる可能性があるため気をつけて下さい。
- 小花が房状に付いている花では容器の大きさ等に合わせて茎をカットします。
- 花と花の下の花柄を2cm残して、残りの茎葉はハサミで取り除きます。
- 容器にシリカゲルと花材をセットします。
- 容器の中にシリカゲルを厚さ約1.5~2cm敷きます。
- シリカゲルの上に花を上向きの状態で並べて置きます。
- 扁平な花は下向きの方が良い場合もあります。
- 小さな花が沢山ついている場合は横向き置く場合もあります。
- スプーンなどを使用して、シリカゲルを花の上に優しくかけて、花を完全に覆いましょう。
- 容器を蓋またはラップで覆います。
- 完成までの時間(放置or電子レンジ)
- ドライフラワーの完成までの時間は、小さな花では早く、大きな花では時間がかかり、普通は約2~7日かかります。
- シリカゲルの中に長期間放置して長く乾燥させると花が脆くなって、触ると粉々になる場合があります。おおよその乾燥時間を見計らいながら、ある程度、花が乾燥していたら取り出し、自然乾燥させるのも一つの方法です。
- 電子レンジで乾燥までの時間を短縮する事も可能です。
- 電子レンジに入れる場合は容器の蓋を外して、電子レンジの中に置き、過度の乾燥を防ぐために容器の横に水の入ったコップを置きます。
- 電子レンジの500wで、小さな花なら1~2分、大きな花なら2~3分、温めます。※不安な場合は30秒ごとに確認しながら作る事も出来ますが、確認する時に花弁が壊れる事もあるため注意して下さい。
- 温めが終わったらシリカゲルを冷やすために数十分放置して、冷えたら花材を取り出しましょう。
- ドライフラワーの完成までの時間は、小さな花では早く、大きな花では時間がかかり、普通は約2~7日かかります。
- 完成したら
- 乾燥が完了したらシリカゲルの中から、フォーク等を使い優しく花材を取り出しましょう。花弁の中に入っているシリカゲルも逆さにして、容器の中に戻します。
- 完成した花材は保管またはアレンジメントで使いましょう。「ドライフラワーの保管方法」や「ドライフラワーのフラワーアレンジメント」の仕方は下記に記載しているため下にスクロールするか、ページ内リンクから飛んでください。
シリカゲルは専用の物を用意
シリカゲルは百均等で購入する事も出来ますが、百均等で購入できるシリカゲルは粒が大きく、ビーズの大きさ程度あります。シリカゲルの粒が大きいと、花の上にかけた時に上手く花弁の隙間に入らず、綺麗に乾燥出来ない事もあります。そのため、ドライフラワー専用のシリカゲルを使うようにしましょう。
シリカゲルはフライパンで温めたり、レンジで温める事で、何度でも再利用する事が可能です。粒が大きなシリカゲルを購入して、ドライフラワーを失敗するよりも、専用のシリカゲルを購入して、シリカゲルを再利用しながら何度もドライフラワーを作った方が絶対お得なはずです。
シリカゲルの再生方法(フライパン)
シリカゲルをフライパンの上に広げて中火で木べらでかき混ぜながら、約5~10分火を通します。シリカゲルの色が綺麗な青色になったら、シリカゲルを冷やして、鍋から上げて再利用するか保管しておきます。
シリカゲルの再生方法(電子レンジ)
シリカゲルを耐熱容器の中に入れて蓋をせずに、電子レンジの中に入れます。500wで1分30秒~2分ほど温めてください。シリカゲルの色が綺麗な青色になったら、シリカゲルを冷やして、耐熱容器の中から出して再利用するか保管しておきます。
グリセリン法
グリセリン法とは、グリセリン溶液を使用して花の中にある水分とグリセリン溶液を置き換えて、花を瑞々しい姿のまま保存する方法です。グリセリン法で作られるドライフラワーは、プリザーブドフラワーのように綺麗な色が残り、花弁が殆ど縮まず生花の様な瑞々しい外観を保ちます。ただし、自然乾燥と比べると作成に手間がかかったり、グリセリンを準備する必要があったり、花材とやり方によってはグリセリン法が上手くいかない事があるため注意が必要です。
グリセリン法には「吸い上げタイプ」「漬け込みタイプ」の二通りの作り方があります。作り方で対応する花が違うため、注意して下さい。
吸い上げタイプの特徴と作り方
グリセリン法(吸い上げタイプ)は、切り花を生ける感覚でドライフラワーが作成出来る所が魅力のドライフラワー作成方法です。しかし、吸い上げタイプは、失敗する事が多いドライフラワーの作成方法の一つでもあります。何故なら「新鮮な花材が必要」だったり「基本的に葉物に対応」と限定されていたりするからです。
グリセリン法(吸い上げタイプ)は、自らの力で溶液を吸い上げて水と溶液を置き換えるため、水揚げのよい新鮮な花材でないと上手く生きません。また基本的に葉物に使われる方法のため、1部の花を除いてグリセリン溶液を吸い上げさせても上手くいきません。グリセリン法を使いドライフラワーを作成する時に、失敗しない為には、作成出来る花と葉物を把握する、またはグリセリン法の作成の仕方を漬け込みタイプに変えるのが1番です。
成功しやすい花材:かすみ草/イネ科全般(アワ・ラグラス・エコログサ・ススキ・スモークグラス)/スターチス/ユーカリ等の葉物全般
- 必要な物を準備しましょう。
- 花を生ける容器・グリセリン溶液・ハサミ・花材
- 新鮮な花を準備しましょう。
- 新鮮な花ほど水分と溶液の置換が上手くいくため、庭から花を収穫してつくる場合は朝または夕方に花を収穫します。
- 既に切り花になっているものは水揚げを行い、花材に水分をしっかり上げてから使用しましょう。
- 花ごとの水揚げ方法については切り花の種類と水揚げ方法からご覧ください。
- 溶液の準備をします。
- グリセリン溶液とお湯を混ぜて溶かすためにお湯を沸かしましょう。
- 容器の中にグリセリン溶液を1入れたら、お湯を2または3の割合で入れて、かき混ぜます。
- 溶液はぬるま湯になるまで冷ましてください。
- 花材の下準備をします。
- 花や茎葉の種類に応じて水揚げがしやすいように下処理(水切り・根元割りなど)を行いましょう。
- 詳しくは切り花の種類と水揚げ方法からご覧下さい。
- 花や茎葉の種類に応じて水揚げがしやすいように下処理(水切り・根元割りなど)を行いましょう。
- 容器(溶液)の中に花材を入れます。
- 容器(溶液)の中に切り花を飾る感覚で生けて、茎の切り口を溶液につけましょう。
- 完成までの管理方法
- 直射日光に当たると紫外線などの影響で色褪せが進んだり花が痛みやすいため、窓から離した場所で管理しましょう。
- 溶液の水分が蒸発して濃度が高くなり吸い上げが悪くなる事があります。その場合は花材を取り出してお湯を少しいれて濃度を下げるか、新しい溶液につけましょう。
- 完成するまでの時間は約7日、グリセリン溶液を十分吸い上げていると葉・花弁がベトベトとしており完成したサインを出しています。
- 完成したら
- 完成したら花材を取り出して溶液に浸っていた部分を綺麗にしましょう。綺麗にする方法は切り口付近を拭くか洗うか切り取りましょう。
- 花材は保管またはアレンジメントで使いましょう。「ドライフラワーの保管方法」や「ドライフラワーのフラワーアレンジメント」の仕方は下記に記載しているため下にスクロールするか、ページ内リンクから飛んでください。
漬け込みタイプ
漬け込みタイプは、グリセリン溶液に花を漬け込みドライフラワー作成する方法です。吸い上げタイプと比べると幅広い花材に対応しますが、腐敗する等して失敗する事も多いです。そのため、グリセリン溶液ではなく専用の溶液に浸した方が良いでしょう。作成の仕方など詳しくは下のプリザーブドフラワーの作り方の方に書いてあるためそちらをご覧下さい。
ドライインウォーター法
ドライインウォーター法とは、アジサイなどの一部の花をドライフラワーに作成する時に利用される方法です。花が逆さまにされないため、重力で花が下に集まらず、ふんわりとした外観のドライフラワーに仕上がりやすいです。
ただし、ドライインウォーター法は、完成までに時間がかるために色褪せが進んだり、また水揚げが悪くなるため茎が柔らかい植物等では花首が折れてしまう事があります。そのため、アジサイやかすみ草等の自然にドライフラワーになるような一部の植物に向く方法です。
- 必要な物を準備しましょう。
- 花を生ける容器・ハサミ・花材
- 容器に水を入れます。
- 容器の中に数センチの水を入れます。
- 花材の下準備をします。
- 花や茎葉の種類に応じて水揚げがしやすいように下処理(水切り・根元割りなど)を行いましょう。
- 容器の中に花材を入れます。
- 容器の中に切り花を飾る感覚で花を生けて、茎の切り口を水ににつけましょう。
- 完成までの管理方法
- 直射日光に当たると紫外線などの影響で色褪せが進んだり花が痛みやすいため、窓から離した場所で管理しましょう。
- 完成したら
- 完成したら花材は保管またはアレンジメントで使いましょう。「ドライフラワーの保管方法」や「ドライフラワーのフラワーアレンジメント」の仕方は下記に記載しているため下にスクロールするか、ページ内リンクから飛んでください。
押し花
押し花とは、分厚い本の間に新鮮な花を挟んで押し潰し、作成されるドライフラワーです。押し花は昔から標本として利用されたり、本に挟む栞(しおり)として利用されていましたが、最近では本を読む機会が減ったため、押し花される事も減り、見かける事も少なくなっています。
- 必要な物を準備しましょう。
- 分厚い本・クッキングペーパー・ハサミ・花材
- 花は新鮮で十分開花したものを使いましょう。
- 花は十分に開花しているものを収穫して、ドライフラワーに使いましょう。何故なら蕾の状態や開きかけの花をドライフラワーにすると、完成形が中途半端になるからです。
- 花材の下準備をします。
- 小さな花の場合は不要な葉を取り除きます。
- 大きな花の場合は花柄を出来るだけ短くハサミで切り、取り除きます。
- 本に花を挟みます。
- 本を開いてキッチンペーパーを敷きましょう。
- キッチンペーパーが花の水分を吸い、本が傷んだり、本に色が移る事を防ぎます。
- キッチンペーパーの上に花を置いて、花の状態が1番綺麗になるように花弁の向き等の形を調整してから、本を閉じます。
- 本を開いてキッチンペーパーを敷きましょう。
- 完成までの管理方法
- 数週間の間、本を放置します。
- 本の上に更に本や重りを重ねると、花が上手く潰れやすいです。
- 完成したら
- 完成したら押し花を栞(しおり)のように使ってみたり、他の押し花と組み合わせて絵画のように並べ、額縁に入れて飾るといいかもしれません。
ドライフラワーを保存する時に注意すること
ドライフラワーは、一般的なイメージでは、乾燥された状態で花の形や色が何年も何十年も殆ど変わることなく、そのままの姿で楽しめるイメージがあります。しかし、実際のドライフラワーの寿命は、数ヶ月から1年ほどで、花が更に色褪せたり、花弁が強く縮んだり、触るとボロボロと崩れたり、劣化してみすぼらしい印象になり、鑑賞価値が殆どなくなり、破棄されたり交換されたりします。
ドライフラワーの寿命は、普通は数ヶ月から1年ほどですが、適切な管理を行い保存する事で寿命を伸ばすことが出来ます。ドライフラワーを管理する際に気をつける点は「湿度」「直射日光」「衝撃」の3点あります。湿度・直射日光・衝撃の3点に気をつけて管理していれば長くドライフラワーを楽しむ事が出来るでしょう。
湿度
ドライフラワーは湿度が30~50%、温度が18~25℃の環境が良いとされています。何故なら湿度が高い環境では、花にカビが生えてきてしまい腐敗する事があり、乾燥し過ぎると花が乾燥で劣化してボロボロと壊れやすくなるからです。
湿度は、密閉された部屋や雨の後、観葉植物への水やり、汗や呼吸など様々な要因で高まります。湿度が高くなってきたら、窓を解放して換気したり、エアコンで除湿して部屋の湿度を下げるようにしましょう。
直射日光
ドライフラワーは直射日光を避けた場所に飾って下さい。何故なら、直射日光(紫外線)が当たると花が劣化してしまう原因となり、花弁にひび割れが入ったり、花が色褪せる原因になるからです。
ドライフラワーを長く鑑賞して楽しみたい場合は、直射日光が当たるような場所(窓側など)は避けた方がよいでしょう。
衝撃
ドライフラワーは衝撃に弱いため基本的に触れずに管理しましょう。飾っていると、どうしてもホコリで汚れる事があります。その場合は毛先の柔らかなチークブラシやドライヤーの弱風で取り除くようにしましょう。
ドライフラワーを処分するタイミング
ドライフラワーを大切に管理していても、いつかは処分しないといけないタイミングが来ます。幾つかのチェック項目があるため、それに該当する場合は、古いドライフラワーを処分して新しいドライフラワーに交換してあげると良いかもしれません。
- 花が色褪せて茶色くなりみすぼらしい印象を与ている
- 花が茶色くなってもドライフラワーがアンティークな印象を与える事もあるため、お部屋のイメージによっては飾り続けるのもありかもしれません。ただし古臭い印象を与えるため、新しいものに交換した方が良いかもしれません。
- 花にカビが生えて腐敗が進んでいる
- 一部分であればその部分を取り除いて湿度の低い環境で飾る事も出来ますが、カビが広がっている場合は捨てて新しい物と交換した方が良いかもしれません。
- 花弁の一部が破損している
- その部分をハサミで切って形を整え修繕して飾り続ける事もできます。修繕しても外観が著しく悪い場合は新しい物と交換した方が良いかもしれません。
- 花を触るとボロボロと崩れる
- ドライフラワーの寿命が来ています。修繕は難しいため新しい物と交換した方が良いでしょう。
ドライフラワーを長持ちさせる方法
ドライフラワーは大切に保管していても「湿度」「直射日光」「衝撃」「害虫」などの影響で、劣化して徐々にみすぼらしい外観となり捨てるタイミングが来てしまいます。しかし、ドライフラワーが長持ちする方法を使えば通常より長くドライフラワーを飾り楽しむ事が出来るはずです。
ドライフラワーを長持ちさせる方法には、ケースに入れて湿度や紫外線、埃などが守りながら保管する方法がありますが、ケースに入れると人工的な印象を与えてしまい、せっかくのドライフラワーの自然な雰囲気が台無しです。そこで、おすすめしたいのがスプレーの硬化液です。商品によっても変わりますが、硬化液はドライフラワーの「型崩れを防止」「湿気予防」「防虫」等に効果があり、手作りのドライフラワーを長く楽しむ一つの方法になります。
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ドライフラワーのフラワーアレンジ
ドライフラワーのフラワーアレンジとは、作成したドライフラワーを「リース」や「スワッグ」等にアレンジメントした作品です。単体では、少し物足りない印象のドライフラワーも、束ねたり、リースに沿って型どったりする事で、豪華な雰囲気を作り、美しいインテリアとなります。
ここでは、ドライフラワーのアレンジメントの種類と楽しみ方などを紹介しています。
スワッグ
スワッグ(SWAG)とは、ドイツ語で「壁飾り」を意味しており、ドライフラワーやプリザーブドフラワーを束ねて花束のような形にして、壁にかけて飾るものです。スワッグの使い方としては、壁にスワッグを下向きにかけて飾るのが普通ですが、別にかしこまる必要はありません。花瓶にさして普通の花のように飾ったり、無造作にテーブルに置いて飾ったりと、花材や自分にあった方法で楽しむ事が出来るところが魅力です。
スワッグはドライフラワーを中心に作られる事が多いですが、生花のような色味を出すためにプリザーブドフラワーを混ぜて作られることもあります。作り方は「土台になる花材」に「ボリュームのある花材」をバランスを見ながら重ねて、最後に「アクセントになる花材」を加えて、麻紐やリボン等でまとめます。※詳しい作り方については下記のリンクからご覧下さい。
フラワーリース
フラワーリース(flower wreath)とは、花・実・葉・茎をリング状の形になるように装飾して作られる花輪です。フラワーリースは主に壁やドアなどに飾られてインテリアとして楽しまれており、またスタンドを使って立てかけられたり、吊り下げられて飾られる事もあります。
フラワーリースは、ドライフラワーでも作られますが、色味を足すためにプリザーブドフラワーを入れたり、自然と乾燥していくような生花を入れたりする事も出来ます。作り方も様々あり、ツル状に花材を巻いたり、フローラルフォームに差し込んだり、土台にグルーガン(樹脂)で止めたり、花材に合わせて作られます。※詳しい作り方については下記のリンクからご覧下さい。
ドライフラワーバスケット
ドライフラワーバスケットとは、草原で摘んできた沢山の草花を花かごの中に放り込んだように作られるドライフラワーのアレンジメントです。花かごから花が溢れるように配置されるため、華やかな雰囲気を作り、またドライフラワー独特のアンティークな雰囲気も醸し出す所が魅力です。また花かごにセットされているため安定感がありテーブルや台等に無造作に置いて飾れる所も魅力です。
ドライフラワーバスケットは花かごの中にフローラルフォームを置いて、フローラルフォームにドライフラワーをバランスよく挿しながら作られます。※詳しい作り方については下記のリンクからご覧下さい。
ドライフラワーに向く花の特徴と種類
ドライフラワーに向く花の特徴は一概ではありませんが、花弁に水分が少なかったり、花の花弁が苞葉に変化したものだったり、花弁が散りにくいもの等が向いています。
ここでは、ドライフラワーに向いている植物の種類を一覧として紹介しているので、良ければ参考にしてください。
- アイビー(ヘデラ)
- アエルバ(シルバーキャット)
- アカシア
- アゲラタム
- アジサイ
- アスチルベ
- アストランティア
- アネモネ
- アマランサス
- アリウム・シュベルティ
- アワ
- アンセミス
- アンモビウム
- ウスユキソウ
- エキノプス
- エリンジウム
- オオセンナリ(クロホオズキ)
- オレガノ
- ガーベラ
- カスミソウ
- カンガルーポー
- クサヨシ
- クラスペディア
- グレビレア
- ケイトウ
- ゲッケイジュ(月桂樹)
- コムギ
- サルビア
- ジニア(ヒャクニチソウ)
- シモツケ
- シレネ
- シロタエギク
- シンカルファ
- スカビオサ
- スターアニス(シキミ)
- スターチス
- スタキス
- スモークツリー
- セリンセ
- セルリア
- セントレーア
- センニチコウ
- ダリア
- タンジー
- チドリソウ
- デルフィニウム
- ニゲラ
- ハナカンザシ
- バラ
- パンパスグラス
- ヒエ
- ヒカゲノカズラ
- ピスタキア(カイノキ)
- ヒペリカム
- ヒマラヤスギ(シダーローズ)
- フィリカ
- フランネルフラワー
- ブルニア
- プロテア
- ボタン(シャクヤク)
- ポピー
- ポプラ
- ヘリクリサム
- ホップ
- マトリカリア(カモミール)
- マリーゴールド
- メタセコイアの実
- モナルダ
- ユーカリ
- ユーパトリウム
- ユウギリソウ
- ライスフラワー
- ラグラス
- ラベンダー
- リュウカデンドロン(ギンヨウジュ)
- ルドベキア
- レースフラワー
- レウコスペルムム(ピンクッション)
- ワレモコウ
- ワイヤープランツ
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- 有料期間中はどの講座を受けるのも自由で、何度でも動画を見直して勉強が出来て、コメント機能を使えば分からない所を講師に質問して解決する事が出来ます。
- フラワーアレンジメントは材料を揃えるのが大変ですが、講座に使われるキット(材料・道具)を販売しているため、わざわざ材料を揃えるためにショップに買いに行く必要がありません。
- 一部の講座では販売を中止している所もあります。