- 原産:南アメリカ
- 科:ナス(Solanaceae)
- 属:ペチュニア(Petunia)
- 種:Petunia × hybrida
- 別名:ツクバネアサガオ/ガーデンペチュニア(garden Petunia)
- 品種:サフィニアアート・江戸しぼり
- 開花時期:4月~11月(理想的な環境では周年)
- 花の色:紫色●白色〇
- 葉の色:緑色●
- 分類:多年草
- 被覆方法:匍匐性
- 草丈:約30cm
- 誕生花:5月18日/7月22日/8月16日/9月25日
- 花言葉:心が和む/心の平安/決して諦めない/あなたと一緒なら心が安らぐ
- 用途:開花期間長い/グランドカバー/ハンギング/ロマンチックなお庭/エレガントなお庭/カラフルなお庭/アンティークなお庭
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ペチュニア(サフィニアアート・江戸しぼり)とは!?
ペチュニア(サフィニアアート・江戸しぼり)は、高級感のある着物の色を連想させるような、鮮やかな紫色と白色の二色の花色が魅力的な園芸品種です。紫色と白色の二色の花色は、上品な印象を与えるためエレガントなお庭などにおすすめです。花は直径が約4~6cm、花の形は漏斗形、花の色は白色に紫色の覆輪が入ります。草姿はドーム状、株は高さ約30cm、幅は約65cmに成長します。
ペチュニア(サフィニアアート)とは!?
ペチュニア(サフィニアアート)は、アートの名前からも分かる通り、花の中に個性的な班が入る魅力的な花色が特徴の品種です。花の大きさは直径約4~6cm、株は高さ約30cm、幅は約65cmに成長します。
サフィニアとは!?
- サフィニアとは1989年にサントリーと京成バラ園芸が共同で作出したペチュニアの園芸品種です。
- 優れた耐候性(太陽光・温度・湿度・風雨)があるため、日本の高温多湿でも育てやすく、また雨に強い性質等から世界でも高い人気があります。
- サフィニアは「サーフ」と「ペチュニア」の二語からきており、波のように流れる草姿をしており、ハンギング仕立て等にされてウィンドウボックス等で育てる際に人気の高い品種です。
- 多花性のため、しっかり肥料を与えて育てると株を覆うように沢山の花を咲かせます。
- 花色や花形が豊富なためお庭の雰囲気に合わせて品種選びが出来ます。
- 不稔性(種を付けない)が高いため、種作りに栄養が回らず、株が弱りにくいです。
ペチュニアとは!?
ペチュニアは学名Petunia × hybrida、属の中には約20種がありますが、一般的に園芸で親しまれているペチュニアは、1800年代に南アメリカのPetunia axillarisやPetunia integrifoliaなどが交雑されてうまれた雑種の園芸品種です。
ペチュニアの語源(由来)
- 属名のPetuniaの由来は、グアラニー語の「pety」からきており、そこからポルトガル語で「タバコ」を意味する「petum」、同様にフランス語で「タバコ」を意味する「petun」となり、最後に現在の「Petunia」に変化しています。
ペチュニアの特徴(魅力)
- ペチュニアは、開花期間がとても長く、また安価で育てやすいため、非常に人気の高い植物の一つです。
- 花はラッパのように広がる個性的な外観の花姿をしており、直径2~13cmの大きな花を咲かせます。また非常に多花性で、株を覆うように沢山の花を咲かせるため、華やかで豪華な雰囲気の花姿となります。
- 草姿は匍匐性またはドーム状に盛り上がり、よく分枝して密に茂ります。
- 茎は白色の腺毛が生えており、腺毛は特殊な液を分泌するため触るとベトベトした質感があります。
- 茎をベトベトさせる事で、蟻やアブラムシから身を守っていると考えられています。
- 茎は白色の腺毛が生えており、腺毛は特殊な液を分泌するため触るとベトベトした質感があります。
- ペチュニアは、理想的な環境では一年を通して花を咲かせる事が出来ますが、一般的に春から秋に花を咲かせます。
- 花は漏斗形、漏斗形は五個の花弁が合着して、下部から上部にかけて広がる形をしており、ラッパを思わせるような個性的な外観をしています。
- 幾つかの品種では、花が八重咲きして華やかな印象を与える花姿をしています。
- ペチュニアは花の色が豊富にあるため、明るく清潔感を感じさせる花が欲しい場合は白色の品種を選んだり、可愛くロマンティックな雰囲気を花を楽しみたい場合は桃色を選んだり、上品でエレガントな雰囲気の花を楽しみたい場合は紫色の花を選んだりする事が出来ます。
- 花は漏斗形、漏斗形は五個の花弁が合着して、下部から上部にかけて広がる形をしており、ラッパを思わせるような個性的な外観をしています。
- 葉は、茎と同様に白色の腺毛が生えているため触るとベトベトした質感があります。
- ペチュニアの仕立て方には「被覆植物(花壇の縁どり)」「ハンギング」等があります。
- 被覆植物とは、地表面を覆う目的で、草丈が低く、茎葉が横へと広がる習慣がある植物を植え付ける事です。
- ペチュニアは、匍匐性またはドーム状に盛り上がる草姿をつくります。そのため、花壇のふち部分に苗を並べて、花壇の縁どりとして利用したりするのがおすすめです。ただし雨に弱いため、長雨に当たる場所で管理すると株がボロボロになる事もあります。
- ハンギングとは、植物をハンギングバスケットや吊り鉢に入れて下や横の目線から、鑑賞出来るようにする仕立て方です。
- ペチュニアは、株全体が盛り上がりながらも、上から下へと下垂する習慣があります。そのため、鉢植えなどに植えると、ふち部分から零れるように茎葉が枝垂れて側面を覆い、人工物と自然との境界を曖昧にして、ナチュラルな雰囲気を作り出す事が出来ます。
- 被覆植物とは、地表面を覆う目的で、草丈が低く、茎葉が横へと広がる習慣がある植物を植え付ける事です。
ペチュニアの草丈は約15(~45)cm、横幅は約15(~150)cm、草姿は匍匐性または分枝してドーム状に盛り上がり、茎の色は緑色、茎には白色の腺毛が生えます。※腺毛は特殊な液体を分泌しており触るとべとつきます。
葉序は対生葉序または互生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身の形は楕円形または卵形か披針形、葉には白色の腺毛が生えます。※腺毛は特殊な液体を分泌しており触るとべとつきます。
花序は腋性、腋性は葉腋に1個の花をつけます。花冠は漏斗形、漏斗形は5個の花弁が合着する合弁花で、筒部は下部は細く上部が広がります。花冠の直径は約2(~13)cm、花の色は赤色・桃色・橙色・黄色・青色・紫色・緑色・茶色・白色・黒色があります。
果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)です。
ペチュニアのシリーズの紹介
スーパーチュニア
| サフィニア
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ウェーブ系
| ドレスアップ
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ラテリーナ
| ギュギュ
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花衣
| ピルエット
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ディーバ
| ダブルカスケード
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ソフィスティカ
| 小町シリーズ
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アモーレ
| マドンナの宝石
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ジュリエット
| ホイップマカロン
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湘南ヴェルデ
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ペチュニアの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
ペチュニア(サフィニアアート・江戸しぼり)の育て方
花壇の土づくり
日当り
ペチュニア(サフィニアアート・江戸しぼり)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には日向(直射日光が6時間以上)で育てましょう。また半日影(直射日光3時間~5時間)までで育てる事が可能です。
土壌の土質
ペチュニア(サフィニアアート・江戸しぼり)は、通気性と排水性がとても良く、適度に保水性のある土壌を好みます。水分が停滞するようなジメジメした土壌では生育不良を引き起こしたり根腐れする事もあるため粘土質な土壌は避けた方が良いでしょう。植え付けの前に土壌診断を行い、通気性がよく適度に腐葉土等が入った土壌に改良しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土なバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
ペチュニア(サフィニアアート・江戸しぼり)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には日向(直射日光が6時間以上)で育てましょう。また半日影(直射日光3時間~5時間)までで育てる事が可能です。
培養土
ペチュニア(サフィニアアート・江戸しぼり)は、一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は、比重が軽めで、通気性と保水性のバランスが良い培養土を作ると良いでしょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+ピートモス(PH調整済)=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
ペチュニア(サフィニアアート・江戸しぼり)は短期的な乾燥に耐えますが、乾燥が続くと株がボロボロになりやすいため注意が必要です。また、水やりを行い過ぎてジメジメとした環境が続いた場合も、根腐れや腐敗を招くため注意が必要です。
水やりのタイミングは、土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。
水やりのチェックを簡単にするオススメの道具
- 水やりチェッカー(サスティ)とは、視覚的に分かりやすく色の変化で水やりのタイミングを教えてくれる水分計です。
- 白色(水やり必要)・青色(水やり不要)
- 水やりチェッカー(サスティ)は世界で初めて家庭用水分計で「PF値」が採用されています。PF値は、殆どの植物の生育に阻害がない有効水分域の中のPF2.0付近で色が変わるように設計されているため、水やりの失敗を減らします。
- PF2.0は、どんな土や多肉・観葉植物・草花にも対応しますが、乾燥に強い多肉植物では色変わり後に若干の猶予があり、乾燥に弱い草花では色変わり後は直ぐに水やりをした方が良いかもしれません。
- PF値とは、土壌の水分が毛管力によって引き付けられている強さの程度を表している数値で、これを使う事で土壌の湿り具合や植物への水やりのタイミングが分かるようになります。殆どの植物にとって利用しやすいPF値は1.7~2.3の間にあります。常にPF値が1.7より下の値にあると、多湿を嫌う多肉などは湿潤すぎて根腐れを引き起こしやすくなったり、PF値が2.3より上にあると乾燥が苦手な草花などは水枯れを引き起こしやすくなります。
- 水やり三年と言われるプロでも難しい水やり作業が、水やりチェッカー(サスティ)を使うだけで安心して行えるようになります。
- 水やりチェッカー(サスティ)は水やりが難しい植物(ラン・多肉)にも対応しています。
- 中芯は6ヶ月~9ヶ月経つと水やりをしても青色に変化しなくなるため、変化がなくなったら中芯の交換が必要になります。
肥料の与え方
ペチュニア(サフィニアアート・江戸しぼり)は、株を大きく成長させて、しっかり花を咲かせるために、沢山の肥料を必要とします。肥料が足りないと生育が衰えて、花の数も少なくなるため、生育期間中(春・夏・秋)も定期的に追肥を与えましょう。
元肥の与え方
- 元肥は苗の植え付け時に与える肥料の事です。
- 肥料の選び方
- 肥料は肥効が長く続くマグアンプや緩効性肥料を選びましょう。
- 肥料の成分はリン酸が多めに入る山型肥料、または窒素・リン・カリがバランスよく入る水平型肥料を選びましょう。
- 元肥の与え方
- 元肥は苗を植え付ける前の土壌に肥料を入れて、均一に混ぜこみます。
追肥の与え方
- 追肥は春から秋の生育期間中に与えます。
- 追肥はリンが多めの液肥、もしくは肥効が長く続く固形肥料を選びましょう。※ただし固形肥料だけでは栄養が足らなくなる場合もあるため、頻度を抑えながら液肥も同時に与えましょう。
- 化成肥料や緩効性肥料などの固形肥料を与える場合は、袋に規定された量を約1~3ヶ月ごとに施します。
- 液体肥料で与える場合は、規定された分量で希釈して約7日に1回のペースで水やりの際に一緒に液肥を与えるとよいでしょう。
剪定のやり方
ペチュニア(サフィニアアート・江戸しぼり)の剪定は「摘芯」「花がら摘み」「切り戻し」の3つに分かれます。ただし品種によって摘芯しなくても枝分かれがよい品種があったり、花がら摘みをしなくても自浄作用(自ら花を落とす)がある品種があるため、剪定方法は一概ではありません。
一般的な傾向としては、成長が早かったりコンパクトで美しいドーム状の草姿を作る品種等は摘芯が不要な場合が多いです。また、自ら花がらを落とし自浄作用があるかどうかは、育てながら花がらが落ちるかどうか確認すると良いでしょう。有名なものではスーパーチュニアが、自ら花がらを落とす能力をもちます。
摘芯とは!?
摘芯とは、生育初期の草丈の低い時期に、茎の先端を指やハサミで摘み取る事で頂芽の成長を止めて、脇芽の成長を促し茎の数を増やす方法です。摘芯の目的は「茎の数を増やす」「花の数を増やす」「草丈を抑える」「ふさふさとした外観の草姿をつくる」事にあります。
ただし茎の長さは短くなる傾向にあるため、草丈が短くなり切り花を取りにくくなったり、鉢植え等から上手く枝垂れない等のデメリットが出る可能性があります。また花の数は増えますが、一個一個の花が小さくなったり、また摘芯する事で開花が遅れる可能性もあります。そのため、必ず「摘芯」をするのではなく用途に合わせて行うと良いでしょう。
摘芯のやり方
ペチュニアの摘芯のやり方は、苗の植え付け(4月~5月頃)から1ヶ月の間を目安に、株の成長を見ながら数回、茎の先端を指で摘んで取り除きます。
花がら摘みとは!?
花がら摘みとは、色褪せたり外観が崩れたりした咲き終わりの花を摘み取る事です。花がら摘みの目的は、「病気の予防」「こぼれ種を防ぐ」「エネルギーの損失を抑える」「外観を整える」事にあります。
花がら摘みを行う事で、新しい花(蕾)や葉(芽)に栄養が回り、次の花が咲きやすくなったり、開花期間が延長されたりします。また花がらを摘む事で、腐敗した物が好きな灰色カビ病などの病気が予防出来たり、外観が良くなったりもします。
花がら摘みのやり方
ペチュニアの花がら摘みのやり方は、色褪せたり外観が崩れた花を一個一個、ハサミで剪定して摘み取ります。また花が多い場合は、花が一段落したタイミングで切り戻し剪定しましょう。
切り戻し剪定とは!?
切り戻し剪定とは、長く伸びすぎ茎を途中で剪定して形を整える剪定方法です。切り戻し剪定の目的は「外観を整える目的」「日当たり改善」「風通し改善」「蒸れ防止」「病害虫予防」「生産性の高い新しい成長を促す」「茎の数を増やす」などの目的があります。
ただし切り戻し剪定を行うと、花の蕾を落とす可能性があります。そのため、外観を綺麗に保ちたい、または花をまだ楽しみたい等、目的に合わせて切り戻し剪定を行うと良いでしょう。
切り戻し剪定のやり方
ペチュニアの切り戻し剪定は「病気予防の切り戻し剪定」「外観と開花を揃える切り戻し剪定」「持続的な開花を促すための切り戻し剪定」の3パターンのやり方があります。
病気予防の切り戻し剪定とは、一般的に蒸れ(多湿)による病気を予防する目的で梅雨の前に行われる剪定です。特に雨対策が難しい地植えの株で行われる事が多く、梅雨前に株の半分程度を目安に切り戻し剪定を行い「日当たり」「風通し」の改善を行います。
外観と開花を揃える切り戻し剪定とは、株を一律に切り戻し剪定して成長と開花を揃える方法です。切り戻し後は、株が一定に成長するため外観が均一に整い、また花も一斉に開花するため見栄えが良くなります。ただし剪定後は数週間花が見られません。切り戻し剪定は、開花一段落したタイミングで、株の全体の外観を球状に整えるように株の半分程度の大きさを目安にして切り戻し剪定しましょう。
持続的な開花を促すための切り戻し剪定とは、出来るだけ開花が途切れないように剪定する方法です。間延びした茎を、毎週数本ずつ、茎の半分程度の長さで切り戻し剪定します。
夏越しする方法
ペチュニア(サフィニアアート・江戸しぼり)は、夏の暑さに耐えますが、雨に当たったり多湿になる事を嫌います。花や葉が長く濡れていたり、多湿が続くと花や葉に真菌(灰色カビ病など)がついて病気になったり、土壌が過湿状態になると根腐れを引き起こしたりします。そのため、必要に応じて夏越し対策を行いましょう。
ペチュニアの夏越し対策
- 雨に当たることが少ない場所
- 鉢植えの場合は雨に当たらない軒下などの場所に移動すると良いでしょう。
- 地植えの場合は難しいですが、長雨が続く場合は花壇に雨避けを作ったり、雨の当たりにく場所で育てると良いでしょう。
- 日光がよく当たる場所
- 太陽の直射日光が6時間以上当たる場所が理想です。日当たりの悪い場所では土壌がいつまでも乾燥せず、ジメジメとした環境が続き、病気になりやすくなります。
- 土壌の排水性がよい場所
- 植付けの際に土壌改良をしっかりおこないましょう。水捌けの悪い土壌では、水分が何時までもほじされてしまいジメジメした環境が続き、根腐れを引き起こしやすくなります。
- 多湿を改善しましょう
- 風通しのよい場所で管理しましょう。周りが壁に囲まれていたり、草が繁茂してる場所で管理すると、空気が停滞してしまい、湿気が溜まり、真菌(カビ)などが繁殖して病気になりやすくなります。風通しよく改善しましょう。
- 春からの強い成長で、茎葉が繁茂して、日当たり・風通しが悪くなっている場合は切り戻し剪定を行いましょう。※切り戻し剪定に関しては剪定の方法からご覧下さい。
- 泥跳ね対策を行う
- 泥はね対策として、バークチップを株元に敷きましょう。土壌には沢山の菌や細菌がいて、植物に悪影響を与える病原菌も存在します。激しい雨で、泥が跳ねて、病原菌がついた泥が葉につくと、病原菌が気孔から入ったり、また弱い部分から腐食させて病気を引き起こす可能性があります。大切な株を守るために対策しましょう。
冬越しする方法
Hardiness:10a~11b
ペチュニア(サフィニアアート・江戸しぼり)は、一般的には冬に枯れる一年草として扱われています。基本的に霜の降りる地域では、対策を行わないと屋外での越冬はむずかしいです。そのため冬越しさせたい場合は、冬越し対策が必要です。
- 鉢植えで育てている場合は、日当りのよい室内もしくは温室に入れて管理しましょう。
- 暖地などの暖かい地域であれば、霜の当たらない軒下などで管理するだけでも越冬出来る事があります。
- 地植えしている場合は、株を掘り起こし鉢植えにして屋内などで管理するか、不織布等をかけて霜から株を守ります。
- 挿し木をとり、屋内で冬越しさせた後に植え直される事もあります。
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ペチュニアの種蒔の方法
播種時期:3月~5月
発芽適温:約20度~25度
発芽日数:約7日
発芽条件:
ペチュニアの種まき手順
- 種を撒く容器と培養土を準備します。
- 容器の大きさに応じて種をばら撒きしたり、数個ずつ種を丁寧に土に置いたりして、種を撒きましょう。
- 種を上から指で軽く押して鎮圧して、種と土を密着させましょう。
- 種の上には薄く土を被せるか、土を被せずにおきます。
- 種を撒いた後に乾燥すると発芽率が落ちるため、必ず土と種が乾燥しないように水やりを行い管理しましょう。
- 本葉が2・3枚出たら別の大きめのポットに仮移植して、7・8枚出てきたらプランターや花壇等に移植します。