ウィッチガーデンは、深い森に住む魔女をイメージさせる神秘的なお庭です。ウィッチガーデンでは錬金術や薬草などに使用する植物が主に栽培されており、それらは魔女にとって利用価値があり重要な資源となります。一方で、美しい花を楽しむための装飾的な植物は、魔女の庭ではあまり一般的ではありません。魔女の庭では、機能性や神秘性のある植物が重要視されます。
ここでは、ウィッチガーデンにピッタリな植物を一覧にして紹介しています。更に植物について詳しく知りたい場合は、種類と育て方のリンクからご覧ください
ウィッチガーデンに合う植物一覧
名称:アカシア(ギンヨウアカシア) 例えば、ギンヨウアカシアは青みを帯びた白緑色の上品な葉色と、レースの編み物を思わせる様な繊細な葉の形からカラーリーフとして楽しまれることが多い種です。またパールアカシアは丸みを帯びる葉の形と白色の葉色から真珠に例えられる美しい葉が特徴です。 上記のようにアカシアは様々な種や園芸品種がありますが、アカシアは樹皮の部分にポリフェノールの一種であるプロアントシアニジンが含まれている事が知られています。そのため、糖の吸収や血糖値を下げる薬やサプリに使われる事があります。 | 名称:アガスターシェ 草姿は直立、葉は大きいものの、節間が長いため鬱蒼とせず、スラリと伸びる茎のシルエットが目立ちます。 花はシソ科でよく見られる唇形花、唇形花は円筒型に非常に密に集まるため、ボリュームのよい花姿を作ります。また花には他のシソ科の花と同様に、花蜂が沢山集まります。そのため開花期間は花の周りを元気に飛び回る蜜蜂の姿や、花に乗り蜜を集める可愛らしい蜜蜂の姿を観察する事が出来ます。 アガスターシェの精油には抗菌性・抗炎症性・健胃成分が含まれます。薬草として使うために、魔女の庭でアガスターシェが育てられる事もあります。 |
名称:アキレア 草姿は直立、地面から何本も茎を出して群生してをつくります。葉は、一個の葉が羽状に分かれて細かい小葉が集まるため、ギザギザとした外観を作り「ノコギリ」のような見た目をしています。 花はキク科でよく見られる頭花、頭花は茎の頂部に集まるため、球状または平面的な花姿を作ります。また花色が豊富にあるため、お庭のデザインにあわせて色選びが出来る所も魅力です。 アキレアの抗菌作用がある事から、古くから血止めの薬草として使われてきた歴史があります。そのため魔女の庭でもアキレアは育てられています。 | |
名称:アザミ 茎は殆ど横に倒れることなく垂直に伸びるため、雑多な印象を与えず洗練された雰囲気を作ります。そのため、花壇の中で高さを出したい時などにオススメの植物です。 葉は縁部分が羽状に避けるためギザギザしており、先端に棘を持ちます。そのため、近寄りがたくシャープな印象を与えます。 花はキク科でよく見られる頭花ですが、筒状花のみで構成されています。筒状花からは雄蕊が長く突出する事で、ふんわりとした可愛らしい外観を作り、近寄り難い葉の形とのギャップが魅力的です。 またアザミの花は昆虫の蜜源になっています。そのため、開花中は蝶々や花蜂などが蜜を求めて花の周りをよく飛び回ります。 アザミは根の部分が、漢方として使われており、漢方名は薊(けい)と言います。薬効には利尿・解毒・止血・滋養強壮薬・月経不順などがあり、漢方薬などで使われています。 | 名称:アジュガ 草姿はロゼット状、細長い茎のランナーを伸ばして子株を作り、地面を覆うように広がります。そのため、園芸では地被植物(グランドカバー)として利用されています。 葉色が非常に豊富にあり、清潔感を感じさせる白色、可愛らしい印象を与える桃色、ミステリアスな雰囲気を作り出す紫色など、お庭のデザインに合わせて品種を選ぶ事が可能です。 花はシソ科でよく見られる唇形花、唇形花は円筒状に密に咲くため、ボリュームが良く非常に装飾的です。そのため、花を鑑賞する目的で育てられる事もあります。 アジュガは高い耐陰性があります。そのため、日の殆ど当たらない日陰などで育てられる事が多く、シェードガーデンで重宝されています。 アジュガは古くから薬草として利用されてきた歴史があり、葉の部分に抗菌作用・抗炎症作用・抗酸化作用等があります。そのため、魔女の庭でもアジュガは育てられます。 |
名称:アリウム(クリストフィー) 花は繊細な印象を与える星形の小さな花が球状に集まり、直径20~30cmに達することもある巨大な花を咲かせます。巨大な花は、細い茎と強く対比します。そのため、アンバランスさが際立つ花姿となり、品種改良を積み重ねられて作られたかのような洗練された印象を与えることができます。 またアリウムは属の中にある幾つかの種が食用として利用されています。主にタマネギやニンニク、チャイブ等がそれに当たり、様々な薬効もあります。そのため、魔女の庭でも育てられています。 | 名称:アルケミラモリス 草姿はドーム状、太い根茎で地面の下を広がり、茎や葉を出します。そのため、花壇の縁どりや地被植物として利用される事が多いです。 葉は丸みのある可愛らしい外観をしており、縁部分がダンスをした時のフリルドレスの様に波打ちます。そのため、優雅な外観をしています。また葉全体が白色の毛で覆われている事から柔らかな印象を与える葉色をしており、また白色の毛は降雨の後に沢山の水玉を保持する能力があります。 葉の上に保持される水玉は「ダイヤ」「水銀」などに例えられており、中世時代は、錬金術師がこの水玉を使って卑金属を金に変換していたようです。そのため、錬金術師の庭や魔女の庭には欠かせない植物のひとつです。 |
名称:エキナセア 草姿は直立、茎は殆ど分枝することなく垂直に伸びます。そのため洗練された外観をしており、また比較的に背が高くなるため、花壇の中央などで立体感や高さを出したい時に使えます。 花は中央の筒状花が球状に盛り上がり、外周の舌状花が下がります。そのため、手に持って応援する時に使うポンポンを思わせるような可愛らしい外観となります。 エキナセアは古くから薬草として利用されてきた歴史があります。太い根の部分には免疫力を高める効果や、抗菌・抗ウィルス作用がある事で知られており、ハーブティーにされたり、また現在ではサプリメントとして錠剤の形で販売されていたりします。 | 名称:エキノプス 花は直径約3~5cmのまん丸の可愛らしい外観をしています。丸い花は乾燥しても色褪せが緩やかで、型崩れしにくい事から、ドライフラワーにされる事がおおく、フラワーアレンジメントの花材として利用されます。 魔女の庭では神秘的で幻想的な印象を与える植物として利用出来ます。 |
名称:エリンジウム 草姿は直立、散房状(下部ほど茎が長い)に分岐する傾向があるため、花は上部に集まります。 花は卵形で可愛らしい外観をしており、花の下には花弁のような鋭利で尖った苞があります。そのため、襟巻を巻いているかのような個性的な外観の花姿が楽しめます。 葉はアザミのように葉先が尖ります。そのため、シャープでカッコ良い外観をしており、少し危険で近寄り難い印象も与える事があります。 魔女の庭では神秘的で幻想的な印象を与える植物として利用出来ます。 | 名称:オガルカヤ(レモングラス) 草姿は叢生、葉が湾曲して曲線を描きながら外側へと広がるため、非常に優雅な印象を与えます。そのため、エレガントな雰囲気を作ります。 またレモングラスは葉や茎を収穫して、お湯で蒸らしエキス(精油)を抽出して、ハーブティーとして楽しまれたりもします。抽出された精油のシトラールから、レモンの香りが広がり、心を落ち着けるリラックス効果が生み出されます。 |
名称:オキザリス(トリアングラリス) 例えば、イモカタバミやシボリカタバミは地面をこんもりと覆うため地被植物にもなり、また開花期間が長く可愛らしい花を長期に渡り咲かせます。また、トリアングラリス種は葉(小葉)の形が三角形をしているため、シャープで洗練された印象をしており、葉色が暗紫色をしているためエレガントな雰囲気を作ったり、ミステリアスで魔王が出てくるお城のような怪しい雰囲気を作ったりします。 またオキザリスは薬草として利用されていた歴史があります。ただし、シュウ酸を含む有毒な成分も含まれるため、錬金術がない場合は基本的に摂取しない方が良いでしょう。 | 名称:オダマキ 草姿は直立、葉は放射状に広がり地面を覆う事から、お洒落な地被植物として使われることもあります。※ただし暑さに弱く夏になると多くの場合で枯れます。 花は、ふつう俯き気味に咲くため、可憐な雰囲気を作りますが、園芸品種によっては花が上向き咲いて八重咲きする事もあり、非常にお洒落で華やかな印象を与える品種もあります。また花色も豊富にあるためお庭の雰囲気に合わせて品種が選べる所も魅力です。 オダマキは古くから薬草として利用されてきた歴史があり様々な薬効があります。しかし有毒成分も含まれている事から、錬金術が使えない場合は、摂取する事はやめておきましょう。 |
名称:オレガノ 草姿は直立、地面を匍匐するように茎が広がり、地際から何本も直立する茎を伸ばします。葉には苦味と辛味の刺激的な風味があるため、料理のスパイスとして利用されています。 花は薄い桃色または薄い紫色の小さな花が、円錐状に集まりボリュームのある花を咲かせます。ただし、観賞用を除いて多くの場合は、花が葉の風味を落とすため、開花前に花は落とされるようです。 | 名称:ガマズミ 例えば、ヤブデマリは紫陽花のようにテマリ型とガクアジサイ型の花があり、垂直に伸びる幹と水平に伸びる枝が美しい層をつくります。サンゴジュは一般的に生垣として利用されており、白色の花と花が終わった後に見られる赤色の果実が特徴の植物です。 またガマズミは属の中にある幾つかの種の果実がジャムなどに加工されて食用として利用される事があります。 抗酸化作用のあるアントシアニンや、ポリフェノール等を含み、薬効がある事でも知られているため、魔女の庭で育てられる事もあります。 |
名称:カモミール 草姿は直立、茎は細く華奢な印象を与える外観をしており、また葉も細く霞のような外観をつくるため、繊細な雰囲気を作り出します。 花はキク科でよく見られる頭花、白色の舌状花と黄色の筒状花からなり、明るく輝くような雰囲気で、お庭を彩る事が出来ます。また花には果物にも似た香りがあり、香りは気分を落ち着けてリラックスする効果を生み出します。そのため、ガーデンファーニチャーの近くに置いて香りを楽しむのも良いかもしれません。 | 名称:カラミンサ 草姿はふんわりと丸みを帯びた草姿をしており、茎は直立するため上品な外観をしています。 花は穂状に並ぶためシャープな印象を与えやすく、一個一個の花が離れていて、光をよく通すため、レースの編み物のよう上品な雰囲気をつくります。 カラミンサは古くから薬草として利用されてきた歴史があり様々な鎮静作用や抗炎症作用などの薬効があります。茎葉をハーブティーにして飲まれる事もあり、去痰や健胃、不安やストレスの解消に効果があるとされています。 |
名称:キダチルリソウ(ヘリオトロープ) 花は茎の頂部に集まるため、半球状またはフラットで大きな花姿をしており、開花中はバニラのような甘い香りを数メートル先まで強い香りを漂わせます。そのため香りの花としても楽しまれており、以前は香水の原料としても採取されていました。 魔女の庭では、紫色の花の色と、甘い花の香りから、神秘的で幻想的な印象を与える植物として利用出来ます。 | 名称:ギボウシ 草姿は叢生してロゼット状になり、地面を覆うように葉が広がります。そのため、地被植物として利用される事が多い植物です。 葉は形が多様で、ハート型から卵形、細長い披針形や葉の中心部で折りたたまれたような形など様々です。また葉の色も豊富なため、お庭のデザインに合わせて品種選びが出来ます。 ギボウシは春に出てくる新芽の部分を食べる事が出来ます。利尿作用などの薬効があるようです。 |
名称:キャットミント キャットミント(ネペタ・カタリナ)は、何世紀にも渡って薬効が認められてきた薬草です。健胃や鎮静作用があります。そのため、魔女のお庭にもピッタリな植物です。 | 名称:クチナシ また中国では花弁を収穫して、蜂蜜漬けにして蜂蜜にクチナシの香りを付けて食べたり、お茶の葉に香りを付けてクチナシの匂いのするお茶を飲んだりもするようです。 クチナシは薬用植物として果実の部分が使用されます。鎮静作用や消炎作用、解熱作用等の薬効があるとされており、漢方薬や菓子類の着色料として利用されます。 |
名称:クリスマスローズ 草姿はロゼット状、葉が放射状に広がり優雅な姿をつくるため、花のない時期は地被植物として利用される事もあります。葉は小葉が7~11個集まり一個の葉をつくっており、小葉は細長く、手のひら状に集まるため、シャープでお洒落な雰囲気のリーフとして楽しめる所が魅力です。 花は大きさが10cmに達する事もあり、バラのような華やかな外観をしています。一方で、俯くように控えめに咲くため可憐な雰囲気が感じられる所も魅力です。花は開花後も、1ヶ月以上も外観を保ち、非常に長く楽しむ事が出来ます。そのため、切り花としても人気の高い植物です。 魔女の庭では深い森の中で幻想的に咲く花として、演出する事が出来ます。毒性があるため薬草として利用される事はありませんが、魔女の庭を盛り上げる植物のひとつとして活用出来ます。 | 名称:クローバー 草姿は匍匐性、茎が地面を這うように広がり、葉柄を垂直に伸ばして葉をつけます。そのため、草丈は殆ど高くならず、地面をカーペットのよう覆います。またクローバーは踏圧にとても強いため、通行量が多い小道に使っても問題が起きることはほとんどありません。 クローバーの葉は、丸く可愛らしい小葉が三個集まり、一個の葉(三出複葉)をつくっています。また稀に三個以上の小葉がくっついて一個の葉をつくることもあるようです。葉の色は、緑色の他にも、桃色や赤色、紫色や灰色と豊富にあります。そのため、お庭のデザインに合わせて、葉の色を選び桃色の絨毯や紫色の絨毯を作ってみるのも面白いかもしれません。 クローバーは薬草として利用される事は殆どありませんが。食用として利用されます。また四つある葉の形が幸運の象徴として扱われる事もあるため、錬金術の中で使われる事があります。そのため、魔女の庭にピッタリな植物のひとつです。 |
名称:ゲッケイジュ(ローレル) 樹形は育て方により単幹または株立ちします。剪定に強く枝葉を密に茂らせる事から、生垣やトピアリー等に使われる事が多いです。葉は光沢があり、オリーブグリーンから濃い緑色と美しく、またシネオールやリナロールを由来とする甘くスパイシーな香りと風味があります。そのため、古くから枝葉は地中海料理などの調味料として利用されます。 ゲッケイジュは古代ギリシアでは、ダフネがアポロンから逃れる為に、川の神のペニオスに頼んで、ゲッケイジュに変身したと言われます。その事で、アポロンはダフネに会えなくなった事を悲しみ、ゲッケイジュを神聖な樹木として扱いました。また古代ギリシアやローマではゲッケイジュ(葉で作られた冠)は勝利の象徴として扱われており、知恵や学問のシンボルとしても扱われていました。 またゲッケイジュは古くから精油を取り出すなどして錬金術の素材に利用されたり、また薬用のハーブとして利用されて来ました。そのため、魔女の庭にピッタリな植物のひとつになります。 | 名称:ゲンゲ また中国の伝統医学でも、古くから利用されており、ゲンゲには抗炎症作用や抗アレルギー作用等があります。 園芸でも幾つかの種が親しまれています。特にゲンゲ属の中にあるレンゲソウは花の形がレンゲを思わせるような外観で、美しい所が魅力です。 |
名称:ジャスミン 花は香りが非常に高く、開花期には数メートル先まで香りが届きます。香りは官能的で刺激的な蜂蜜のような甘い香りがあり、催淫作用や気分の高揚などの効果があるとされています。そのため海外では花を収穫してベットの周りに散らしたり、花瓶に生けてベットの横に飾り楽しまれたりするようです。 樹形はツル性、他の植物や物体に接触すると茎先端が旋回するように動き、他の植物や構造物に茎を巻き付けて体を固定します。そのため、巻き付く物がある場所、またはトレリスやオベリスク等の資材を準備して育てる必要があります。 また中国では、ジャスミンを不老長寿の妙薬として、ジャスミンティーを飲用してきた歴史があります。また香りには人を惑わす催淫作用があるとされています。そのため、錬金術に深く関わっており、魔女の庭にピッタリな植物です。 | 名称:ジンチョウゲ 例えば、ジンチョウゲは繊細で上質な甘い香りがある事から香りの花として親しまれており、自然と丸みを帯びる樹形になる事から自然風の生垣として利用されたり花木として楽しまれたりします。またクネオルム種は、ほふく性に広がる習慣がある事から地被植物として利用されており、開花期には株を覆うように花が咲く事から花の絨毯のような美しい景観を作り出します。上記のようにジンチョウゲには様々な種があります。 魔女の庭では、普通のジンチョウゲが薬用植物として植えられる事があります。ジンチョウゲは花の部分に薬効があり、古くから中国で薬用植物として利用されてきた歴史があるからです。しかし、ジンチョウゲの多くの部分が有毒であり、基本的には食用に出来ないため注意が必要です。 |
名称:スズラン また、すずらんの花には、甘く繊細で瑞々しい香りがあり、その香りの良さから三大フローラル(すずらん・ジャスミン・バラ)の一つとして扱われています。そのため、香りの花としても楽しまれており、花は収穫されて切り花や花束などに利用されます。 スズランは人を死に至らしめる植物ですが、強心、炎症、利尿、などに対する薬用植物としてヨーロッパで利用されてきた歴史があります。絶対に食べられませんが、魔女の庭では錬金術の素材として育てられる事があります。 | 名称:セントーレア(ヤグルマギク) 花は頭花、頭花は筒状花のみで構成されており、外周の筒状花が中心部よりも大きくラッパの様な外観をしているため、個性的な花姿を作ります。 また花は様々な用途で利用されます。例えば、花を収穫して切り花として楽しまれる事もあり、花瓶の中で約5~7日もちます。また食用花(エディブルフラワー)のため、サラダ等にいれて食べられることもあります。 セントーレアは、古代ギリシャの神であるケンタウロスが、ヘラクレスの矢に射抜かれて怪我をした時に、セントーレアで作られた傷薬もしくは湿布を使って傷を覆い、傷を治癒させたという伝説があります。そのため、薬草として魔女のお庭に植えると良いかもしれません。 |
名称:タイム 分類:常緑多年草・常緑亜低木 開花時期:5月~8月 花色:桃・紫・白 葉色:緑・黄・白 草丈:約5~10cm リンク:種類・育て方 特徴:タイムは絨毯のように地面を広がる草姿、株を覆うように花が咲き花の絨毯のような美しい景観をつくる所、独特な芳香と薬効がある所からハーブとして利用出来る所などが魅力的な植物です。 | 名称:タチアオイ 草姿は直立、茎は殆ど横に倒れることなく垂直に伸びるため、雑多な印象を与えず洗練された雰囲気を作ります。また草丈が高くなるため、花壇の中で高さや立体感を出すのにおすすめの植物です。 花は一個一個が非常に大きく、八重咲きする品種もあるため非常に華やかです。また花は穂状に連なり密に咲くため非常にボリュームよい花姿をつくります。そのため、遠くからでもよく目立ち、お庭の中でアクセントとして働く事ができます。 タチアオイは2000年以上前からヨーロッパやエジプトなどで薬用植物として利用されてきた歴史があり、また錬金術にも使用されていました。特に粘液が豊富な根の部分には薬効があり、鎮静作用や健胃、免疫力向上などの効果があるとされています。 |
名称:ニゲラ 草姿は直立、茎は基本的に真っ直ぐ伸びて行儀よく成長する習慣があります。一方で、葉の形は霞や綿菓子を思わせるような柔らかな印象を与える外観をしており、葉の形は糸状の小葉が複数組み合わさって1個の葉を作っています。 花は独特の形状で、花弁と見られる部分は花ではなく萼片で出来ています。また花の中心部には心皮が合着する複合雌蕊があり、受粉すると心皮が風船のように膨らむため個性的な外観となります。 ニゲラは様々な用途で利用されます。例えば、花は収穫されて切り花として楽しまれたり、また果実は収穫されドライフラワーにされたり、果実の中にある種子をゴマの代わりの調味料として利用される事もあります。 またニゲラは2000年以上前の古代エジプト時代から薬用植物として利用されてきた歴史があり「死以外の様々な病の治療に役立つ」という記載があります。そのため、中世ヨーロッパの錬金術もニゲラを万能薬として扱ってきたようです。そのため、魔女の庭にピッタリな植物のひとつになります。 | 名称:ニワトコ 例えば、エルダーフラワーは白色または桃色の花が枝の先端に平面状に集まりフラットな花姿を作ります。花後には黒色の果実を残し、果実はジャム等に加熱加工して食べられたりします。また、セイヨウアカミニワトコは小花が円錐状に集まり泡のような個性的な外観の花姿を作ります。また花後には赤色の果実を残し、こちらもジャム等に加熱加工した後に食べられます。上記の他にも、ニワトコ属の中には様々な種と園芸品種があります。 魔女の庭では、ニワトコを薬用植物として育てられたり、また古くから魔除けや万能薬の素材として利用されてきた事から、錬金術の素材として育てられることがあります。 |
名称:ノウゼンカズラ 草姿はツル性、茎から出る気根を使い壁面に張り付く事で、壁面を登る事が可能です。そのため、壁面緑化として使用される事があります。 花は筒状で漏斗のような個性的な形をしており、円錐状に花が集まるため非常にボリューミーな花姿をつくります。また花の色は、明るく鮮やかなな色合いをしています。そのため、南国を思わせるようなトロピカルなお庭におすすめの植物です。 ノウゼンカズラは薬効のある果実や樹皮の部分をとるために、薬用植物として育てられることがあります。 | |
名称:バーベナ 例えば、ボナリエンシス種は、アゲハ蝶に非常に好まれる花のためバタフライガーデンでは欠かせない花として必ずランキングされており初夏頃から晩秋まで殆ど休みなく紫色の花を咲かせます。また燭台のように花穂が並び個性的な外観の花姿が楽しめるハスタータ種などがあります。上記のようにバーベナ属には様々な種があります。 また、バーベナ属の中にあるオフィキナリス種は、古くから薬草として利用されてきた歴史があり、また精油が錬金術などに使用されていました。そのため、魔女のお庭にピッタリな植物のひとつになります。 | 名称:ハニーサックル(スイカズラ) 例えば日本にも自生しており、開花期には黄色の花を株一面に咲かせて甘くフルーティーな香りを数メートル先まで漂わせるスイカズラや、樹形が低木で主に生垣として利用されるロニセラ・ニティダ種等です。上記のようにスイカズラ属には様々な種があります。 魔女の庭ではスイカズラが、茎葉や花を収穫して薬用植物として利用する目的で育てられます。解熱や消炎などの効果があるため、葉っぱをハーブティーにして飲まれる事があります。 |
名称:ヒヨドリバナ(マクラツム) 草姿は直立、茎は殆ど横に倒れることなく垂直に伸びるため、雑多な印象を与えず洗練された雰囲気を作ります。また草丈が高くなるため、花壇の中で高さや立体感を出すのにおすすめです。 花は桃色・紫色・白色、赤紫色の茎との相性もよく、上品な印象を与えるため、エレガントガーデンやロマンチックガーデンにピッタリの色です。また一個一個の花は茎の頂部で密に集まるため、丸くボリューム良い花姿をしており、遠くから見てもよく目立ちます。そのため、お庭の中でアクセントとしても働くでしょう。 魔女の庭では薬草として使う目的で育てられます。全草に薬効があり、解熱・利尿・糖尿病に効くとされています。 | 名称:ベゴニア 例えば、センパフローレンス種は屋外の花壇などで親しまれる事が多く、耐陰性が強く花が四季咲きするため日陰などで花を長く楽しみたい人などに好まれます。またレックスベゴニアは観葉植物として親しまれており、ユニークな葉の形と豊富な葉色から高い人気を誇ります。 上記の他にも、ベゴニア属の中には球根ベゴニアやマクラータ種等の多数の種や品種があります。詳しくは種類の方のリンクからご覧下さい。 |
名称:ヘデラ 草姿はツル性、茎は気根を使い壁面を登る事が出来る事から、壁面緑化として使用される事があり、また茎は柔軟で地面を這うように広がるため、地被植物として利用されたり、ハンギング仕立てにされて枝垂れる草姿が鑑賞されたりします。 葉は、ふつう葉のふち部分が掌状に裂けるため「紅葉の葉」や「掌」などを連想させるシャープな外観の葉の形をしています。しかし品種によっては「ハート型」をしている事もあり可愛らしい葉の形が楽しめる事があります。そのため、お庭のデザインに合わせて葉の形が選べます。 魔女の庭では、自然と同化する風景を演出する目的などで、ヘデラを使う事が出来ます。 | |
名称:ヘンルーダ 草姿は直立、茎は真っ直ぐと伸びる行儀の良い成長習慣をしています。そのため、花壇の中で立体感やボリュームを出したい時などにおすすめの植物です。 葉は、一個の葉が羽状に分かれて細かい小葉が集まっています。小葉は霞のようなふんわりした外観を作るため、幻想的な雰囲気をつくることも可能です。葉には柑橘類等を思わせるような甘い香りがあり、猫には嫌われているようで「猫よらず」として流通していることがあります。逆にアゲハ蝶は幼虫の食草として利用される事から、バタフライガーデンを作りたい時などにおすすめの植物です。葉の色は明度が高く色鮮やかな青緑色、青緑色は南国の海などを連想させるためトロピカルな雰囲気をつくります。また黄色の花との相性も良く、海と砂浜を連想させるようなトロピカルガーデンを作る時におすすめの植物です。 ヘンルーダは古代エジプト、ローマの時代から薬草として利用されてきた歴史があります。現在は有毒成分も含む事から、薬用ハーブとして育てられる事は減りましたが、魔女の庭では、関係ありません。鎮痛作用や神経作用に効果がある薬用植物または錬金術の素材として利用する目的で育てられます。 | 名称:マリーゴールド 草姿はドーム状、茎は直立して、葉は一個の葉が羽状に分かれて細かい小葉が集まり広がります。そのため、ふんわりとした柔らかな外観を作ります。 花はキク科でよく見られる頭花、頭花は一般的に舌状花と筒状花で構成されますが、舌状花のみで構成される八重咲き品種もあります。花の色は、明度が高めの明るくポップな花色から、明度がやや低くスパイシーな雰囲気のある濃い花色まで様々です。お庭の雰囲気に合わせて花色を選ぶとよいかもしれません。 マリーゴールドは古代エジプト時代から若返りの秘薬として、利用されてきた歴史があります。花弁の部分に含まれるルテインやケルセチンなどの成分が、抗炎症作用や抗酸化作用などの効果をもたらします。そのため、魔女の庭では薬用植物または錬金術の素材として利用されます。
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名称:ミント ミントは古代エジプト時代、古代ローマ時代から薬草として利用されてきた歴史があります。また精神を刺激したり魔除けとしての効能を期待して錬金術や魔法の儀式などでも利用されていました。現代でも、ミントは鎮痛・鎮静・健胃・解熱などの効能がある薬用ハーブとしてスイーツの添え物などに利用されています。そのため、魔女の庭にピッタリな植物のひとつです。 | 名称:モナルダ 草姿は直立、茎は地面から何本も伸びて群生します。そのため、花壇の中で立体感を出したり、背景を作るのにおすすめです。 花はシソ科でよく見られる唇形花、唇形花が頂部に集まり斜上または水平に広がり付くため、松明の炎が燃え盛っているような外観をつくります。 モナルダは花や葉に、柑橘類のアールグレイを思わせる香りがあります。そのため、ハーブティーとして楽しまれる事もあるようです。ただし、微量の青酸カリを含有するとの情報もあるため、多量の摂取は避けた方が良いでしょう。 モナルダは北アメリカの先住民が、薬用植物として利用してきた歴史があります。またヨーロッパにも伝わり薬用植物として栽培されていました。そのため、ヨーロッパに伝承が多い魔女の庭にピッタリな植物のひとつとなります。 |
名称:ラベンダー(フレンチラベンダー) 例えば、葡萄のような可愛らしい外観の花の形と甘い香りが魅力的なイングリッシュラベンダー、花の形が兎のような外観をしているフレンチラベンダー、葉がシダ植物のように羽状するレースラベンダーなどです。上記のようにラベンダー属には様々な種があります。 魔女の庭では、邪気を払う魔除け、心身をリラックスさせる香りのハーブとして利用されており、また錬金術では媚薬の素材としても使用されています。そのため、魔女の庭に是非取り入れたい植物のひとつになります。 |