アジサイ(ハイドランジア)は属の中に約43種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、非常に豊富な園芸品種があり直径25cmにも達する球状の大きな花を咲かせるアジサイ、日本のアジサイと違い新枝に開花して円錐形のボリュームある花穂をつけるノリウツギ、茎はツル性で壁面や樹木等に気根をくっつけ登り面緑化等にも利用されるツルアジサイ等が親しまれます。
アジサイ(ハイドランジア)属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
アジサイ(ハイドランジア)の主な種の目次
コアジサイの特徴や園芸品種
コアジサイとは!?
コアジサイは学名Hydrangea hirta、別名「シバアジサイ」や「ネトルリーブ・ハイドランジア(nettle-leaved hydrangea)」とも呼ばれる日本原産の落葉低木です。日本では、本州(関東より西)・四国・九州に分布して明るい林内や林縁等に自生しています。
コアジサイの語源(由来)
- 属名のHydrangeaは、古代ギリシア語で「水」を意味する「ὕδωρ(húdōr)」と、「容器」を意味する「ἀγγεῖον(angeîon)」の2語からきており、水を入れるカップの様な形状をした果実の形に由来すると言われています。
- 種小名のhirtaはラテン語で「毛深い」「短い剛毛のある」を意味しており、葉や茎に毛がある事に由来します。
- コアジサイの由来は花が小さい事からきています。
コアジサイの特徴(魅力)
- コアジサイは普通のアジサイと比べて全体的に小さく、花は小さな両性花のみで構成されています。
- また両性花からは濃い青色の長い雄蕊(花糸)が突出するため、開花期には霞がかったような幻想的な雰囲気をつくり、花は甘い香りを漂わせます。
- 樹形は株立ち状で、地際から多数の茎を伸ばし、茎は非常によく枝分かれして広がる傾向にあります。
- 茎は粗い毛が生えており、種小名hirta(毛深い)の由来にもなっています。
- コアジサイの花は直径約5cmと他のアジサイと比べて小ぶりで、装飾花を持たず、両性花のみで構成されています。
- 両性花は雄蕊と雌蕊の両方をもった小花です。両性花は直径約0.4cmと非常に小さく、散房状(茎下部の花柄ほど長く頂部に花が集まる)に小花が多数集まります。
- 花弁の色は白色から青色、雄蕊(花糸)は濃い青色をしています。
コアジサイの樹高は約50(~150)cm、樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)です。茎はよく枝分かれして広がる傾向があり、茎の色は緑色から赤色、粗い毛がはえており、木質化した樹皮は灰褐色から褐色、古くなると縦に裂けて薄く剥がれます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、疎らに粗い毛が生え、葉身の大きさは長さ約5(~8.5)cm、、葉身の形は卵形もしくは楕円形、縁部分に大きめの鋸歯があります。
花序は散房花序、散房花序は大きさが5cm、形は半球状、両性花のみで構成されています。両性花は直径0.4cm、花弁が5個、花弁の色は青色・白色があり、雄蕊は10個、雄蕊(花糸)の色は濃い青色です。果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)、蒴果は長さ0.3cm、形は球形です。
コアジサイの園芸品種の紹介
イワガラミの特徴や園芸品種
- 原産:日本
- 学名:Hydrangea hydrangeoides(syn: Schizophragma hydrangeoides)
- 草丈:約
- 分類:落葉ツル性木本
- 開花時期:5月~7月
- 花色:桃色●黄色●白色〇
- 葉色:緑色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:日陰植物/壁面緑化
イワガラミとは!?
イワガラミは学名Hydrangea hydrangeoides(syn: Schizophragma hydrangeoides)、別名では「ユキカズラ」や「ジャパニーズ・ハイドランジア・バイン(Japanese hydrangea vine)」とも呼ばれる日本原産の落葉ツル性木本です。日本では九州・本州・四国・北海道に分布しており、山地の岩崖や林縁等に自生しています。
イワガラミの語源(由来)
- 属名のHydrangeaは、古代ギリシア語で「水」を意味する「ὕδωρ(húdōr)」と、「容器」を意味する「ἀγγεῖον(angeîon)」の2語からきており、水を入れるカップの様な形状をした果実の形に由来すると言われています。
- 種小名のhydrangeoidesは「アジサイに似た」を意味しています。
- イワガラミの由来は岩に絡み登る姿からきています。
イワガラミの特徴(魅力)
- イワガラミは、その名前からもわかる通り、茎が岩に絡み登る事ができるツル性の植物で、園芸では壁面を被覆するウォールガーデンなどに利用されています。
- イワガラミの樹形はツル性で茎から出る気根(付着根)を岩壁等の物体にくっつけ登る習慣(決まりのように繰り返す癖)があります。
- イワガラミの花は両性花と装飾花で構成されており直径約10~25cmの大きな花を咲かせます。
- 小花と小花の間には空間があり光を通すため、透かし模様が入るレースの編み物の様な上品で繊細な印象を与えます。
- イワガラミとツルアジサイは外観が似ている事から比較されることがあります。
- イワガラミの装飾花は1個しかなく、古い樹皮は縦に裂けますが剥がれにくいです。
- ツルアジサイは装飾花が4個あり、樹皮は縦に裂けて薄く剥がれます。
- イワガラミは壁面を緑化する植物として利用されます。
- ツル性の茎は基本的に自力で壁面を登る事が出来ますが、初めのうちは登坂能力が劣るため、最初だけ誘引資材を利用してサポートして上げるとよいでしょう。
- イワガラミが覆う壁面は人工物と自然の境界が曖昧になるためナチュラルな景観を楽しむことが出来ます。
- ただし壁面などを這わせた場合、気根は様々な隙間に侵入して、その部分を劣化させたり損傷を与える等の被害が出る事があり、また剥がす時には壁面に気根が残ったり、壁面も一緒に剥がれる可能性があります。そのため重要な部分を這わせる場合は、ワイヤーを張っておくなど事前に計画をしっかりたてた方がよいでしょう。
- ツル性の茎は基本的に自力で壁面を登る事が出来ますが、初めのうちは登坂能力が劣るため、最初だけ誘引資材を利用してサポートして上げるとよいでしょう。
- イワガラミは基本的に丈夫で育てやすい植物です。
- ただし強い日差しによって葉焼け(葉の先端や縁部分等が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)を引き起こしたり、乾燥によって萎れるなど弱る事もあるため植え付け場所には注意が必要です。
- イワガラミは耐陰性が強いためシェードガーデン等に利用する事が可能です。
イワガラミの樹高は約1000(~1500)cm、茎はツル性、幹や枝から気根(地上部の茎から伸びる根)もしくは付着根(地上部の茎から伸びる根を物体に付着させ植物体を支える根)を出し上部に這い登る習慣(決まりのように繰り返す癖)があります。樹皮の色は灰褐色、古くなると樹皮は縦に裂けます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の大きさは長さ約10(~16)cm、葉身の形は卵形(~広卵形)、縁部分に鋸葉があります。
花序は散房花序、散房花序は直径約10(~25)cm、形は平面状、装飾花と両性花で構成されています。装飾花は萼片が1個、萼片の色は白色です。両性花は花弁が5個、雄蕊は10個です。果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)、蒴果は半球形です。
イワガラミの園芸品種の紹介
- ムーンライト(schizophragma hydrangeoides ‘moonlight’)は白色のベールで覆われたかのような青緑色の葉をカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。花は散房花序、装飾花と両性花で構成されており、装飾花は白色です。
- スノーセンセーション(schizophragma hydrangeoides ‘snow sensation’)は直径約15~25cmの大きな花を多数咲かせる魅力的な園芸品種です。花は散房花序、装飾花と両性花で構成されており、装飾花は白色です。
- ロゼウム(schizophragma hydrangeoides ‘roseum’)は装飾花が桃色をした、珍しいタイプのイワガラミです。花は散房花序、装飾花と両性花で構成されており、装飾花は桃色です。
ツルアジサイの特徴や園芸品種
- 原産:日本/東アジア
- 学名:Hydrangea petiolaris
- 草丈:約500~2000cm
- 分類:落葉ツル性木本
- 開花時期:5月~7月
- 花色:黄色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:日陰植物/壁面緑化
ツルアジサイとは!?
ツルアジサイは学名Hydrangea petiolaris、別名「ゴトウヅル」や「ツルデマリ」とも呼ばれる日本及び東アジア原産の落葉ツル性木本です。日本では北海道・本州・四国・九州に分布して山野の林縁や崖等に自生しています。
ツルアジサイの語源(由来)
- 属名のHydrangeaは、古代ギリシア語で「水」を意味する「ὕδωρ(húdōr)」と、「容器」を意味する「ἀγγεῖον(angeîon)」の2語からきており、水を入れるカップの様な形状をした果実の形に由来すると言われています。
- 種小名のpetiolarisは「葉柄つき」を意味しています。
- ツルアジサイの由来は茎がツル性に伸びることからきています。
ツルアジサイの特徴(魅力)
- ツルアジサイはその名前からもわかる通り茎がツル性のアジサイで、茎から出る付着根により自力で岩壁などを登る能力があり、園芸では壁面を被覆するウォールガーデンなどに利用されています。
- 花は直径約15~25cmと大きくレース模様のような繊細な外観をしている所が魅力的です。
- ツルアジサイの樹形はツル性で茎から出る気根(付着根)を岩壁等の物体にくっつけ登る習慣(決まりのように繰り返す癖)があります。
- ツルアジサイの花は両性花と装飾花で構成されており直径約15~25cmの大きな花を咲かせます。
- 装飾花は外周部に疎らに付き、装飾花の大きさは直径2.5~4.5cmあり、萼片は4個です。
- 小花と小花の間には均一な空間があり光を通すため、透かし模様が入るレースの編み物の様な上品で繊細な印象を与えます。
- ツルアジサイとイワガラミは外観が似ている事から比較されることがあります。
- イワガラミの装飾花は1個しかなく、古い樹皮は縦に裂けますが剥がれにくいです。
- ツルアジサイは装飾花が4個あり、樹皮は縦に裂けて薄く剥がれます。
- ツルアジサイは壁面を緑化する植物として利用されます。
- ツル性の茎は基本的に自力で壁面を登る事が出来ますが、1年目は気根を出さず、また初めのうちは登坂能力が劣るため、最初だけ誘引資材を利用してサポートして上げるとよいでしょう。
- ツルアジサイが覆う壁面は人工物と自然の境界が曖昧になるためナチュラルな景観を楽しむことが出来ます。
- ただし壁面などを這わせた場合、気根は様々な隙間に侵入して、その部分を劣化させたり損傷を与える等の被害が出る事があり、また剥がす時には壁面に気根が残ったり、壁面も一緒に剥がれる可能性があります。そのため重要な部分を這わせる場合は、ワイヤーを張っておくなど事前に計画をしっかりたてた方がよいでしょう。
- ツル性の茎は基本的に自力で壁面を登る事が出来ますが、1年目は気根を出さず、また初めのうちは登坂能力が劣るため、最初だけ誘引資材を利用してサポートして上げるとよいでしょう。
- ツルアジサイは基本的に丈夫で育てやすい植物です。
- ただし強い日差しによって葉焼け(葉の先端や縁部分等が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)を引き起こしたり、乾燥によって萎れるなど弱る事もあるため植え付け場所には注意が必要です。
- ツルアジサイは耐陰性が強いためシェードガーデン等に利用する事が可能です。
ツルアジサイの樹高は約500(~2000)cm、茎はツル性、幹や枝から気根(地上部の茎から伸びる根)もしくは付着根(地上部の茎から伸びる根を物体に付着させ植物体を支える根)を出し上部に這い登る習慣(決まりのように繰り返す癖)があります。樹皮の色は灰褐色もしくは赤褐色、古くなると樹皮は縦に裂けて剥がれます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の大きさは長さ約4(~11)cm、幅約3(~8)cm、葉身の形は卵形(~広卵形)、縁部分に鋸葉があります。
花序は散房花序、散房花序は直径約15(~25)cm、形は平面状、装飾花と両性花で構成されています。装飾花は直径約2.5(~4.5)cm、萼片は4個、萼片の色は白色です。両性花は直径約0.1(~0.2)cm、花弁は5個、雄蕊は10個、雄蕊の色は白色(~薄黄色)です。果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)、蒴果は半球形です。
ツルアジサイの園芸品種の紹介
ヒマラヤタマアジサイの特徴や園芸品種
- 原産:台湾/中国/インド/ネパール
- 学名:Hydrangea aspera
- 草丈:約200~300cm
- 分類:落葉低木
- 開花時期:6月~8月
- 花色:桃色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●橙色●赤色●紫色●茶色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:カラーリーフ/日陰植物/切り花
ヒマラヤタマアジサイとは!?
ヒマラヤタマアジサイは学名Hydrangea aspera、別名「ハイドランジア・アスペラ」や「ラフリーブ・ハイドランジア(rough-leaved hydrangea)」とも呼ばれる台湾及び中国、インド、ネパールが原産の落葉低木です。
ヒマラヤタマアジサイの語源(由来)
- 属名のHydrangeaは、古代ギリシア語で「水」を意味する「ὕδωρ(húdōr)」と、「容器」を意味する「ἀγγεῖον(angeîon)」の2語からきており、水を入れるカップの様な形状をした果実の形に由来すると言われています。
- 種小名のasperaはラテン語で「粗い」を意味しており、葉や茎に毛が生える事に由来します。
ヒマラヤタマアジサイの特徴(魅力)
- ヒマラヤタマアジサイは、花の中央が盛上がる個性的な形をしており、またビロードのような外観をしている葉が特徴の植物です。
- 樹形は株立ち状で、地際から多数の茎を伸ばします。
- 茎は若い時は白色の毛が密生しており、茎の色は白緑色から赤色をしています。
- 茎は成熟すると木質化して黄褐色から赤褐色になり樹皮が薄く層状に剥がれます。
- ヒマラヤタマアジサイの花は直径が約10~25cmの大きさがあり装飾花と両性花の2種類の小花で構成されています。
- 装飾花は直径約2.5~3cm、萼片が大きく発達しているため非常に目立ち、白色から薄桃色をしています。
- 装飾花は雄蕊・雌蕊が不完全なため果実をつくる事がない小花で、訪花動物を誘引する働きをもっています。
- 両性花は中央部で盛上がる様に多数集まっており、雄蕊の花糸が長く突出して、紫色から青紫色をしているため非常に目立ちます。
- 装飾花は直径約2.5~3cm、萼片が大きく発達しているため非常に目立ち、白色から薄桃色をしています。
- ヒマラヤタマアジサイの葉は白色の毛が密に生えておりビロードのようなふさふさとした外観をしています。
- ヒマラヤタマアジサイの花は収穫して切り花やドライフラワーなど、フラワーアレンジメントの素材として利用されます。
- ヒマラヤタマアジサイは基本的に丈夫で育てやすい植物です。
- ただし強い日差しによって葉焼け(葉の先端や縁部分等が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)を引き起こしたり、乾燥によって萎れるなど弱る事もあるため植え付け場所には注意が必要です。
ヒマラヤタマアジサイの樹高は約200(~300)cm、樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)で、茎は直立もしく斜上しています。茎の色は緑色もしくは赤みを帯び、白色の毛が密に生えており、成熟した茎の樹皮の色は黄褐色もしくは赤褐色、樹皮は古くなると薄く剥がれます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、短い毛が密に生えており、葉身の大きさは長さ約10(~30)cm、幅約5(~10)cm、葉身の形は卵形(~広卵形)もしくは楕円形です。
花序は散房花序、散房花序は大きさが約10(~25)cm、形は中央が盛上がる形をしています。散房花序は装飾花と両性花で構成されており、中央に両性花が多数集まり、外周に装飾花が並びます。装飾花は直径約2.5(~3)cm、萼片が3(~5)個です。両性花は花弁が5個、雄蕊10個、雄蕊(花糸)は長く濃い青色(~青紫色)です。
ヒマラヤタマアジサイの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫のタイミングは花が完全に開いた所で行います。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- 水揚げは水切りもしくは燃焼を行い、深水してしっかり水揚げを行います。
- 水切りした場合は茎の中の綿も取り除き、茎の外側の表皮も少し削ぎ落として吸水部分を増やしましょう。
- アジサイは水揚げが悪いことで知られています。水切りして切り戻しても上手く水揚げしない事もあるため、出来るだけ水揚げしやすいようにしておく事も大切です。
- 水切りした場合は茎の中の綿も取り除き、茎の外側の表皮も少し削ぎ落として吸水部分を増やしましょう。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 延命剤の効果は高く日持ちが著しく長くなる傾向にあります。
- 管理は必要に応じて数日ごとに水切りもしくは燃焼を行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約7~10日です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
燃焼法
燃焼法とは、切り花の切り口の先端を火で炙り炭化させた後に、冷水に漬けて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
燃焼は、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。また火で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
燃焼は湯揚げと原理が似ていますが、燃焼な向いているのは、茎が硬く水揚げが悪い花材等に向きます。水分を多く含んでいて柔らかい茎の花材には向きません。
燃焼の方法
- 切り花の花や葉が熱気で弱らないように、濡れた新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分は火につけるため、茎の下部は濡れた新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- 切り口の先端(約1~3cm)を火で炙り、炭化するまで待ちます。
- 切り口が炭化したら、火から離して、冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
深水法
深水法とは、深い水の中に切り花を漬けて水揚げする方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
深水は、深い水の中に切り花をつけるため、水圧が高まり、水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れが素早く改善します。
深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われます。また茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷むため、基本的に茎葉が丈夫な花材で行います。
深水のやり方
- バケツの中に切り花が半分程度浸かる程度の水をいれておきます。
- 切り花を新聞紙で包みながら、花や葉が潰れない程度で、しっかり立つように固定して、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきます。
- 切り花の切り口を水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして入れておき、水揚げのため一から数時間程度放置します。
- 水揚げが終わったら花瓶の中に生けて楽しみます。
ヒマラヤタマアジサイの園芸品種の紹介
- ビローサ(hydrangea aspera ‘villosa’)は、ビロードを思わせるような柔らかな葉をもち、装飾花の萼片の薄桃色から薄紫色になる花色が特徴の園芸品種です。花は散房花序、散房花序は約20cm、薄桃色もしく薄紫色の装飾花と、濃い紫色の両性花で構成されています。樹形は株立ち状、高さ約150(~250)cm、は幅約150(~250)cmに成長します。
- 紅旗は新しい葉の成長で赤みを帯び、赤紫色になる葉がカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。花は散房花序、装飾花は白色もしくは薄桃色、両性花は紫色から青紫色をしています。樹形は株立ち状、高さ約150(~200)cm、は幅約150(~200)cmに成長します。
- ホットチョコレート(hydrangea aspera ‘hot chocolate’)は、葉裏がチョコレート色を思わせるような赤茶色おり、また葉表も赤みを帯びた濃い緑色をしているため葉のない時期も落ち着いた雰囲気をつくるカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。また花も装飾花が鮮やかな桃色、両性花が紫色とネオンライトのような明るい花色をしており、華やかな雰囲気をつくります。樹形は株立ち状、高さ約150(~250)cm、は幅約150(~250)cmに成長します。
- ゴールドラッシュ(hydrangea aspera ‘gold rush’)は春の成長で見られる橙色から鮮やかな黄色へと変わる葉色が、明るくポジティブな印象を与えるカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。葉は白色の毛が密生するためビロードのような柔らかな外観をしており、春に橙色から黄色へと変化した後、夏に緑色に戻ります。花は散房花序、装飾花は白色、両性花は紫色です。樹形は株立ち状、高さ約150(~250)cm、は幅約150(~250)cmに成長します。
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タマアジサイの特徴や園芸品種
- 原産:日本/台湾
- 学名:Hydrangea involucrata
- 草丈:約100~200cm
- 分類:落葉低木
- 開花時期:8月~9月
- 花色:桃色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:8月11日
- 花言葉:あなたは冷たい
- 用途:カラーリーフ/日陰植物/切り花
タマアジサイとは!?
タマアジサイは学名Hydrangea involucrata、別名「ハイドランジア・インボルクラータ」とも呼ばれる日本および台湾が原産の落葉低木です。日本では本州(東北地方南部)・四国・九州に分布しており、山地の谷間や沢沿い、林縁などに自生しています。
タマアジサイの語源(由来)
- 属名のHydrangeaは、古代ギリシア語で「水」を意味する「ὕδωρ(húdōr)」と、「容器」を意味する「ἀγγεῖον(angeîon)」の2語からきており、水を入れるカップの様な形状をした果実の形に由来すると言われています。
- 種小名のinvolucrataは「包む」「総包のある」を意味しており、開花前の花が総苞に包まれて球状になっている事に由来します。
- タマアジサイの由来は開花前の花が総苞に包まれて玉(タマ)の様になっている事からきています。
タマアジサイの特徴(魅力)
- タマアジサイは、総苞に包まれる玉(タマ)のような外観の蕾が特徴のアジサイで、和名や種小名の由来にもなっています。
- 樹形は株立ち状で、地際から多数の茎を伸ばします。
- 茎は若い時は白色の毛が生えており、ザラザラとした質感があります。
- タマアジサイの花は直径が約10~15cmの大きさがあり装飾花と両性花の2種類の小花で構成されており、中央の両性花がやや盛上がる形をしています。
- 装飾花は外周部に疎らに付き、直径約2.5~3.2cm、萼片が大きく発達しているため非常に目立ち、白色をしています
- 装飾花は雄蕊・雌蕊が不完全なため果実をつくる事がない小花で、訪花動物を誘引する働きをもっています。
- 両性花は中央部で盛上がる様に多数集まっており、雄蕊の花糸が長く突出して、紫色から青紫色をしているため非常に目立ちます。
- 装飾花は外周部に疎らに付き、直径約2.5~3.2cm、萼片が大きく発達しているため非常に目立ち、白色をしています
- タマアジサイの花は収穫して切り花やドライフラワーなど、フラワーアレンジメントの素材として利用されます。
- タマアジサイは基本的に丈夫で育てやすい植物です。
- ただし強い日差しによって葉焼け(葉の先端や縁部分等が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)を引き起こしたり、乾燥によって萎れるなど弱る事もあるため植え付け場所には注意が必要です。
タマアジサイの樹高は約100(~200)cm、樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)です。茎は白色の粗い毛が生えるためザラザラとした質感があり、樹皮の色は灰褐色から褐色をしています。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の大きさは長さ約10(~21)cm、葉身の形は卵形もしくは楕円形です。
蕾は総苞に包まれた球状の形をしており、開花が進むに従って苞が落ちます。花序は散房花序、散房花序は大きさが約10(~15)cm、形は平面状もしくは中央の両性花がやや盛上がる形をしています。散房花序は装飾花と両性花で構成されており、中央に両性花が多数集まり、外周に装飾花が並びます。装飾花は直径約2(~3.2)cm、萼片が4個です。両性花は直径約0.2(~0.5)cm、花弁が5個、雄蕊は10個あります。
タマアジサイの切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫のタイミングは花が完全に開いた所で行います。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- 水揚げは水切りもしくは燃焼を行い、深水してしっかり水揚げを行います。
- 水切りした場合は茎の中の綿も取り除き、茎の外側の表皮も少し削ぎ落として吸水部分を増やしましょう。
- アジサイは水揚げが悪いことで知られています。水切りして切り戻しても上手く水揚げしない事もあるため、出来るだけ水揚げしやすいようにしておく事も大切です。
- 水切りした場合は茎の中の綿も取り除き、茎の外側の表皮も少し削ぎ落として吸水部分を増やしましょう。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 延命剤の効果は高く日持ちが著しく長くなる傾向にあります。
- 管理は必要に応じて数日ごとに水切りもしくは燃焼を行い、水換えも同時に行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約7~10日です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
燃焼法
燃焼法とは、切り花の切り口の先端を火で炙り炭化させた後に、冷水に漬けて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
燃焼は、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。また火で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
燃焼は湯揚げと原理が似ていますが、燃焼な向いているのは、茎が硬く水揚げが悪い花材等に向きます。水分を多く含んでいて柔らかい茎の花材には向きません。
燃焼の方法
- 切り花の花や葉が熱気で弱らないように、濡れた新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分は火につけるため、茎の下部は濡れた新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- 切り口の先端(約1~3cm)を火で炙り、炭化するまで待ちます。
- 切り口が炭化したら、火から離して、冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
深水法
深水法とは、深い水の中に切り花を漬けて水揚げする方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
深水は、深い水の中に切り花をつけるため、水圧が高まり、水上がりがとてもよくなります。また茎や葉からも水分を吸水するため、萎れが素早く改善します。
深水は水の吸い上げが弱い花材(バラ・ダリア・ラナンキュラス等)でよく行われます。また茎や葉が繊細な植物で深水をすると傷むため、基本的に茎葉が丈夫な花材で行います。
深水のやり方
- バケツの中に切り花が半分程度浸かる程度の水をいれておきます。
- 切り花を新聞紙で包みながら、花や葉が潰れない程度で、しっかり立つように固定して、茎の下部数cmを新聞紙から出しておきます。
- 切り花の切り口を水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- バケツの中に切り花が半分以上浸かる様にして入れておき、水揚げのため一から数時間程度放置します。
- 水揚げが終わったら花瓶の中に生けて楽しみます。
タマアジサイの園芸品種の紹介
タイワンツルアジサイの特徴や園芸品種
- 原産:中国/ミャンマー
- 学名:Hydrangea anomala
- 草丈:約500~1200cm
- 分類:落葉ツル性木本
- 開花時期:5月~7月
- 花色:黄色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:日陰植物/壁面緑化
タイワンツルアジサイとは!?
タイワンツルアジサイは学名Hydrangea anomala、別名「ジャパニーズ・クライミング・ハイドランジア(Japanese climbing-hydrangea)」とも呼ばれる中国及びミャンマーが原産の落葉ツル性木本です。
タイワンツルアジサイの語源(由来)
- 属名のHydrangeaは、古代ギリシア語で「水」を意味する「ὕδωρ(húdōr)」と、「容器」を意味する「ἀγγεῖον(angeîon)」の2語からきており、水を入れるカップの様な形状をした果実の形に由来すると言われています。
- 種小名のanomalaは「特異な」「仲間とは違う」を意味しています。
タイワンツルアジサイの特徴(魅力)
- タイワンツルアジサイはその名前からもわかる通り茎がツル性のアジサイで、茎から出る付着根により自力で岩壁などを登る能力があります。
- 花は日本に自生するツルアジサイと比較すると、ツルアジサイの花は直径が約15~25cm、タイワンツルアジサイの花は直径が約5~15cmと、タイワンツルアジサイの方が花の大きさが小ぶりです。
- タイワンツルアジサイの樹形はツル性で茎から出る気根(付着根)を岩壁等の物体にくっつけ登る習慣(決まりのように繰り返す癖)があります。
- タイワンツルアジサイの花は両性花と装飾花で構成されており直径約5~15cmの大きな花を咲かせます。
- 装飾花は外周部に疎らに付き、装飾花の大きさは直径2~3.5cmあり、白色の萼片が4個です。
- 小花と小花の間には均一な空間があり光を通すため、透かし模様が入るレースの編み物の様な上品で繊細な印象を与えます。
- タイワンツルアジサイは壁面を緑化する植物として利用されます。
- ツル性の茎は基本的に自力で壁面を登る事が出来ますが、1年目は気根を出さず、また初めのうちは登坂能力が劣るため、最初だけ誘引資材を利用してサポートして上げるとよいでしょう。
- タイワンツルアジサイが覆う壁面は人工物と自然の境界が曖昧になるためナチュラルな景観を楽しむことが出来ます。
- ただし壁面などを這わせた場合、気根は様々な隙間に侵入して、その部分を劣化させたり損傷を与える等の被害が出る事があり、また剥がす時には壁面に気根が残ったり、壁面も一緒に剥がれる可能性があります。そのため重要な部分を這わせる場合は、ワイヤーを張っておくなど事前に計画をしっかりたてた方がよいでしょう。
- ツル性の茎は基本的に自力で壁面を登る事が出来ますが、1年目は気根を出さず、また初めのうちは登坂能力が劣るため、最初だけ誘引資材を利用してサポートして上げるとよいでしょう。
- タイワンツルアジサイは基本的に丈夫で育てやすい植物です。
- ただし強い日差しによって葉焼け(葉の先端や縁部分等が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)を引き起こしたり、乾燥によって萎れるなど弱る事もあるため植え付け場所には注意が必要です。
- タイワンツルアジサイは耐陰性が強いためシェードガーデン等に利用する事が可能です。
タイワンツルアジサイの樹高は約500(~1200)cm、茎はツル性、幹や枝から気根(地上部の茎から伸びる根)もしくは付着根(地上部の茎から伸びる根を物体に付着させ植物体を支える根)を出し上部に這い登る習慣(決まりのように繰り返す癖)があります。樹皮の色は灰褐色もしくは赤褐色、古くなると樹皮は薄く剥がれます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の大きさは長さ約7(~13)cm、幅約4(~10)cm、葉身の形は卵形もしくは楕円形、縁部分に鋸葉があります。
花序は散房花序、散房花序は直径約5(~15)cm、形は平面状、装飾花と両性花で構成されています。装飾花は直径約2(~3.5)cm、萼片は4個、萼片の色は白色です。両性花は直径約0.1(~0.2)cm、花弁は5個、雄蕊は10個あります。果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)、蒴果は半球形です。
タイワンツルアジサイの園芸品種の紹介
ガクウツギの特徴や園芸品種
ガクウツギとは!?
ガクウツギは学名Hydrangea scandens、別名では「コンテリギ」とも呼ばれており、日本の関東地方以南に分布して、山中の林縁等に自生する落葉低木です。
ガクウツギの語源(由来)
- 属名のHydrangeaは、古代ギリシア語で「水」を意味する「ὕδωρ(húdōr)」と、「容器」を意味する「ἀγγεῖον(angeîon)」の2語からきており、水を入れるカップの様な形状をした果実の形に由来すると言われています。
- 種小名のscandensは、ラテン語で「登る」「よじ登る」を意味しています。
ガクウツギの特徴(魅力)
- ガクウツギは不均一な大きさな萼片をもつ所が特徴で、装飾花の萼片は外側ほど大きく、内側が著しく小さな萼片となっています。
- 樹形は株立ち状で、地際から多数の茎を伸ばします。
- ガクウツギの花は直径が約7~10cmの大きさがあり装飾花と両性花の2種類の小花で構成されています。
- 装飾花は直径約2.5~3cm、萼片は白色で3~4個あり、外側の萼片が1番大きく、内側の萼片は小さくなる傾向があります。
- 両性花は黄色の花弁が5個と10個の雄蕊があります。
ガクウツギの樹高は約100(~200)cm、樹形は株立ち状(地際付近から幹・枝が立ち上がる茂る樹形)で、茎はアーチ状に広がる傾向があり、樹皮は赤褐色もしくは灰褐色です。葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の大きさは長さ約4(~7)cm、葉身の形は楕円形、縁部分に鋸歯があります。花序は散房花序、散房花序の大きさは直径約7(~10)cm、装飾花と両性花で構成されており、中央に両性花が多数集まり、外周に装飾花が疎らにつきます。装飾花は直径約2.5(~3)cm、萼片は大きさが不均一で数は3(~4)個、萼片の色は白色。両性花は花弁が5個、花弁の色は緑色もしくは黄色、雄蕊10個、雄蕊の色は黄色、雌蕊が3個あります。