ディフェンバキアは属の中に約56種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。このページでは様々な種や園芸品種を紹介しています。育て方へのリンクや購入方法のリンクなども用意しているため、そちらもよければご活用下さい。
目次
ディフェンバキアの特徴や園芸品種
- 原産:メキシコ/中央・南アメリカ
- 学名:Dieffenbachia
- 草丈:約50~200cm
- 分類:多年草
- 開花時期:春・夏
- 花色:黄色●緑色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:弱い
- 花言葉:危険な恋
- 用途:カラーリーフ/観葉植物の種類/日陰植物の種類
- 購入方法:ディフェンバキアを楽天で購入
ディフェンバキアとは!?
ディフェンバキアは学名Dieffenbachia、英名では「Dumb Cane」や「leopard lily」とも呼ばれる多年草です。
ディフェンバキア属の中には約56種があり、原産地は主にメキシコおよび中央・南アメリカ、熱帯地域に自生しています。
ディフェンバキアの語源(由来)
- 属名のDieffenbachiaはシェーンブルン宮殿の庭師で管理者だったJoseph Dieffenbachへの献名です。
ディフェンバキアの特徴(魅力)
- ディフェンバキアは、高い耐陰性があり、葉が大きく豪華で葉の色も豊富にある事からインドアグリーンとして人気の高い観葉植物です。
- また毒性がある事で知られており、葉を噛むと、痺れ・炎症・腫れなどを引き起こし、一時的に会話が出来なくなる状態になる事から、英名ではDumb Caneと呼ばれており、口の聞けない茎を意味します。
- 草姿は直立・株立ち状・横へ広がる性質のものなどがあり、種や品種によって成長習慣が変わります。
- 葉の形は長楕円形または卵形をしていて、葉の色は緑色を基調に黄色・白色の班が入る事があります。※詳しくは種と園芸品種のリンクからご覧ください。
- 開花は春頃から夏頃に見られる事があります。花はサトイモ科でよく見られる仏炎苞に包まれる肉穂花序、肉穂花序は形が棒状で色は白色からクリーム色、仏炎苞は緑色からクリーム色です。
- ディフェンバキアはシュウ酸カルシウムの針状結晶を含有しているため、毒性があり食べる事は出来ません。
- ディフェンバキアを摂取すると、シュウ酸カルシウムの針状結晶が原因で口内が炎症して荒れたり、嘔吐を引き起こしたり、尿路結石になる等のリスクが生じる可能性があります。また肌に樹液に触れた場合もシュウ酸カルシウムの針状結晶が原因で炎症を引き起こす事があるため、この植物を扱う際は手袋をした方が安心です。
- また人だけではなく猫や犬にとっても有毒なため、誤って食べないように注意する必要があります。
- ディフェンバキアは冬の寒さへの弱さや耐陰性の高さ等から、一般的にインドアグリーンとして親しまれます。栽培時に注意することは「強光」「冬の寒さ」です。
- 強光とは、強過ぎる直射日光です。日当たりに関しては気温にも左右されるため一概ではないですが、基本的に明るい日陰または半日陰で育てる事が理想です。日向で育てた場合、光合成能力を超える強光となるため、葉焼け(葉の先端や縁部分等が褐色に変色して萎れや落葉を招く症状)を引き起こしやすくなります。
- 冬の寒さを苦手にしています。そのため、冬の管理は基本的に屋内で行う必要があります。
ディフェンバキアのよくある不調の原因
葉が黄色くなる原因
- 葉の老化:葉が古くなるとライフサイクルの一環として、古い葉から順番に黄色くなり枯れる事があります。
- 対策は不要です。
- 根腐れ:根腐れは、水のやりすぎ・通気性の悪さ・病原菌などが原因で引き起こされる、植物の根が腐敗する病気です。茎や葉が変色したり、根が黒色になったり、茎が腐敗したり、株の元気がなくなるなどの症状が出ます。
- 対策は、鉢から植物を抜き、腐敗して根を取り除き、病原菌の繁殖してない清潔な培養土に植え替えてあげます。
- 水不足:水不足は生育不良・葉の変色(黄色・茶色)・落葉・株の萎れ・枯れ死など、致命的なものも含めて様々な症状を引き起こします。
- 対策は植物に合わせた水やりが必要です。詳しくは育て方から水やりのやり方の欄をご覧ください。
- 根詰まり:根詰まりとは鉢の中で根が繁茂して、根が成長するスペースが無くなってしまっている状態です。根詰まりが起こると成長が停滞したり、培養土が乾燥しやすくなるため植物が水不足の症状を引き起こしやすくなります。
- 日照不足:日照不足とは太陽に当たる時間が少ない事から起こる症状です。観葉植物の場合は直射日光を必要としませんが、照度(lux)が足りない、または光合成に必要な波長が含まれない人工照明で育てている可能性があります。
- 対策に関しては育て方から日当たりの欄をご覧ください。
- 強光:強光は光阻害を引き起こし、光合成に必要な細胞を壊してしまい生育不良を引き起こしたり、また乾燥や熱によるストレスも高めます。そのため、葉焼けにより、葉の先端や縁部分等が変色したり、萎れや落葉を招いたりしはることがあります。
- 対策に関しては管理場所が間違えてる可能性があります。育て方から日当たりの欄をご覧ください。
- 肥焼け:肥焼けは肥料の与え過ぎや、植物に向かない肥料を与える事などで引き起こされる症状です。肥焼けを引き起こすと、葉が変色(黄色・茶色)したり、葉の先端または葉縁部分が枯れたり、葉が落ちたり、根腐れを引き起こしたり、成長が停滞する事があります。
- 対策に関しては育て方から肥料の与え方の欄をご覧ください。
葉が茶色になる原因
- 強光:強光は光阻害を引き起こし、光合成に必要な細胞を壊してしまい生育不良を引き起こしたり、また乾燥や熱によるストレスも高めます。そのため、葉焼けにより、葉の先端や縁部分等が変色したり、萎れや落葉を招いたりしはることがあります。
- 対策に関しては管理場所が間違えてる可能性があります。育て方から日当たりの欄をご覧ください。
- 肥焼け:肥焼けは肥料の与え過ぎや、植物に向かない肥料を与える事などで引き起こされる症状です。肥焼けを引き起こすと、葉が変色(黄色・茶色)したり、葉の先端または葉縁部分が枯れたり、葉が落ちたり、根腐れを引き起こしたり、成長が停滞する事があります。
- 対策に関しては育て方から肥料の与え方の欄をご覧ください。
- 水不足:水不足は生育不良・葉の変色(黄色・茶色)・落葉・株の萎れ・枯れ死など、致命的なものも含めて様々な症状を引き起こします。
- 対策は植物に合わせた水やりが必要です。詳しくは育て方から水やりのやり方の欄をご覧ください。
- 低湿度:熱帯地域に自生する植物などは湿度が低いと、葉が乾燥して茶色に変色したり、葉が損傷したり、葉が落ちる事があります。
- 対策は湿度を上げることが必要です。詳しくは育て方から水やりのやり方の欄をご覧ください。
- 根腐れ:根腐れは、水のやりすぎ・通気性の悪さ・病原菌などが原因で引き起こされる、植物の根が腐敗する病気です。茎や葉が変色したり、根が黒色になったり、茎が腐敗したり、株の元気がなくなるなどの症状が出ます。
- 対策は、鉢から植物を抜き、腐敗して根を取り除き、病原菌の繁殖してない清潔な培養土に植え替えてあげます。
- 低温:冬の低温環境に晒されると、株が全体的に弱ったり、葉が変色したり、枯れる事があります。
- 対策は10~15度を下回らない環境で管理すると良いでしょう。詳しくは育て方から冬越しのやり方の欄をご覧ください。
葉が落ちる原因
- 葉の老化:葉が古くなるとライフサイクルの一環として、古い葉から順番に黄色くなり枯れる事があります。
- 対策は不要です。
- 強光:強光は光阻害を引き起こし、光合成に必要な細胞を壊してしまい生育不良を引き起こしたり、また乾燥や熱によるストレスも高めます。そのため、葉焼けにより、葉の先端や縁部分等が変色したり、萎れや落葉を招いたりしはることがあります。
- 対策に関しては管理場所が間違えてる可能性があります。育て方から日当たりの欄をご覧ください。
- 低温:冬の低温環境に晒されると、株が全体的に弱ったり、葉が変色したり、枯れる事があります。
- 対策は10~15度を下回らない環境で管理すると良いでしょう。詳しくは育て方から冬越しのやり方の欄をご覧ください。
- ストレス:ストレスは様々な要因がありますが、移植(植え替え)をしたり、場所を移動したりするとストレスで葉が落ちる事があります。
- 対策は基本的にありません。とりあえず株の様子を見ながら大切に育てて落ち着くのを待ちましょう。
茎や葉が萎れる原因
- 根腐れ:根腐れは、水のやりすぎ・通気性の悪さ・病原菌などが原因で引き起こされる、植物の根が腐敗する病気です。茎や葉が変色したり、根が黒色になったり、茎が腐敗したり、株の元気がなくなるなどの症状が出ます。
- 対策は、鉢から植物を抜き、腐敗して根を取り除き、病原菌の繁殖してない清潔な培養土に植え替えてあげます。
- 水不足:水不足は生育不良・葉の変色(黄色・茶色)・落葉・株の萎れ・枯れ死など、致命的なものも含めて様々な症状を引き起こします。
- 対策は植物に合わせた水やりが必要です。詳しくは育て方から水やりのやり方の欄をご覧ください。
- 強光:強光は光阻害を引き起こし、光合成に必要な細胞を壊してしまい生育不良を引き起こしたり、また乾燥や熱によるストレスも高めます。そのため、葉焼けにより、葉の先端や縁部分等が変色したり、萎れや落葉を招いたりしはることがあります。
- 対策に関しては管理場所が間違えてる可能性があります。育て方から日当たりの欄をご覧ください。
ディフェンバキアの種や園芸品種の紹介
主な種の紹介
ディフェンバキア・アモエナは学名Dieffenbachia amoena、中央・南アメリカが原産の多年草です。ディフェンバキア・アモエナの特徴は、基本的に茎が分枝をせず直立に伸びる性質がある所や、葉の大きさが長さ40cmに達する事もあり大きな所、葉の葉脈に沿うように白色の班が入る所などにあります。そのため、インテリアとしてお部屋に飾ることで、行儀よく洗練された雰囲気を演出したり、白色の葉色明るい雰囲気を演出する園芸品種です。草丈は50~200cm、草姿は直立、葉序は互生葉序、葉身の形は楕円形、葉の色は緑色・白色・黄色、花序は肉穂花序です。 | ディフェンバキア・セグイネは学名Dieffenbachia seguine、別名では「タフトルート(tuftroot)」とも呼ばれる、メキシコおよび中央・南アメリカが原産の多年草です。ディフェンバキア・セグイネの特徴は、草丈が最大300cmになる事があり、茎は多肉質で直立に伸びる習慣がある所や、葉の巨大で存在感がある所、葉の葉脈に沿うように白色の班が入る所などにあります。そのため、インテリアとしてお部屋に飾ることで、行儀よく洗練された雰囲気を演出したり、白色の葉色明るい雰囲気を演出する園芸品種です。草丈は300cm、草姿は直立、葉序は互生葉序、葉身の形は楕円形、葉の色は緑色・白色・黄色、花序は肉穂花序です。 |
主な園芸品種の紹介
日本花キ流通 育て方・楽天で購入 ディフェンバキア・クールビューティの特徴は、コンパクトな成長習慣と、葉の中に入る綺麗な白色の中班にあります。そのため、狭い空間や鉢植えの中でも管理がしやすく、またインテリアとしてお部屋に飾ることで、明るさや清潔感を演出する事が出来る園芸品種です。草姿は直立、葉序は互生葉序、葉身の形は楕円形または卵形、葉の色は緑色と白色またはクリーム色で葉の中に中班が入ります。 | プランチュ 楽天市場店 育て方・楽天で購入 ディフェンバキア・カミーラの特徴は、コンパクトな成長習慣と、葉の中に入る大きなクリーム色の中班にあります。そのため、狭い空間や鉢植えの中でも管理がしやすく、またインテリアとしてお部屋に飾ることで、明るさや柔らかさを演出する事が出来る園芸品種です。草姿は直立、葉序は互生葉序、葉身の形は楕円形または卵形、葉の色は緑色とクリーム色で葉の中に中班が入ります。 |
遊恵盆栽 楽天市場店 育て方・楽天で購入 ディフェンバキア・ティキの特徴は、葉の色が緑色・薄い緑色・白色の三色で構成されており、葉の中にモザイク状の美しい班が入る所が魅力です。そのため、インテリアとしてお部屋に飾ることで、白色の葉色が明るく上品な雰囲気を演出したり、モザイク模様が個性的でお洒落な雰囲気を演出する園芸品種です。草姿は直立、葉序は互生葉序、葉身の形は楕円形または狭卵形、葉の色は緑色・薄い緑色・白色です。 | LEAFS 育て方・楽天で購入 ディフェンバキア・グリーンマジックの特徴は、葉の色が濃い緑色と白色の二色で構成されており、葉の中に白色の太い主脈がはいります。また見た目がベルベットのようで高級感を感じさせる所も魅力です。そのため、インテリアとしてお部屋に飾ることで、豪華でラグジュアリーな雰囲気を演出したり、上品で華やかな雰囲気を演出する事が出来ます。草姿は直立、葉序は互生葉序、葉身の形は楕円形、葉の色は濃い緑色と白色です。 |
園芸ネット プラス 育て方・楽天で購入 ディフェンバキア・スターブライトの特徴は、一般的なディフェンバキアと比較して葉の形が細長くシャープな形状をしている所や、葉の色が濃い緑色・クリーム色・白色の三色で構成されていて葉の中に掠れたような模様が出来る所などにあります。そのため、インテリアとしてお部屋に飾ることで、洗練されたシャープな雰囲気を演出したり、明るく輝くような雰囲気を演出する事が出来ます。草姿は直立、葉序は互生葉序、葉身の形は狭楕円形、葉の色は濃い緑色・クリーム色・白色です。 | プランチュ 楽天市場店 育て方・楽天で購入 ディフェンバキア・マリアンヌの特徴は、コンパクトな成長習慣と、葉の中に入る大きなクリーム色の中班にあり、同様に中班が入るカミーラと比較すると中班の面積が広い所が魅力です。そのため、狭い空間や鉢植えの中でも管理がしやすく、またインテリアとしてお部屋に飾ることで、明るさや柔らかさを演出する事が出来る園芸品種です。草姿は直立、葉序は互生葉序、葉身の形は楕円形または卵形、葉の色は濃い緑色・クリーム色で、葉の中にクリーム色の中班が入ります。 |
e-RAN 育て方・楽天で購入 ディフェンバキア・スパークレスの特徴は、葉の色が緑色と黄緑色の二色で構成されており、葉の中にモザイク状の模様が出来る所にあります。そのため、インテリアとしてお部屋に飾ることで、明るく輝くような雰囲気を演出したり、元気な気分にさせてくれる園芸品種です。草姿は直立、葉序は互生葉序、葉身の形は楕円形または卵形、葉の色は緑色と黄緑色で、葉の中にモザイク状の班が入ります。 | 育て方・楽天で購入 ディフェンバキア・トロピックスノーは、葉の色が緑色と黄緑色の二色で構成されていて、中班または葉脈に沿うように黄緑色の班が入ります。そのため、インテリアとしてお部屋に飾ることで、明るい雰囲気や爽やかな雰囲気を演出する事が出来る園芸品種です。 |
育て方・楽天で購入 ディフェンバキア・リフレクタの特徴は、葉の色が緑色と黄色(黄緑色)の二色で構成されており、葉の中に散班が入る所にあります。そのため、インテリアとしてお部屋に飾ることで、明るく輝くような雰囲気を演出したり、元気な気分にさせてくれる園芸品種です。草姿は直立、葉序は互生葉序、葉身の形は楕円形または卵形、葉の色は緑色と黄色または黄緑色で、葉の中に散班が入ります。 |