- 原産:北アメリカ
- 科:スミレ(Violaceae)
- 属:スミレ(Viola)
- 種:アメリカスミレサイシン/ソロリア(sororia)
- 別名:スミレ・ソロリア/ビオラ・ソロリア/コモン・ブルーバイオレット(common blue violet)/ウーリーブルー・バイオレット(woolly blue violet)
- 品種:フレックルス(Viola ‘freckles’)
- 開花時期:3月~8月
- 花の色:紫色●白色〇
- 葉の色:緑色●
- 香り:
- 分類:多年草
- 被覆方法:根茎
- 草丈:約15~25cm
- 株張り:
- 用途:
- 購入方法:スミレ(フレックルス)を楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
スミレ(フレックルス)とは!?
スミレ(フレックルス)は、品種の名前がソバカス(freckles)を意味する所からも分かる通り、花の中に紫色のソバカスのような紫色の散班が入る所が特徴です。白色と紫色の花色は、上品さや穢れなさを感じさせることが出来るため、ワンランク上のエレガントなお庭などにピッタリな品種となります。
またスミレ(フレックルス)は、他のアメリカスミレサイシンと同様に、地下茎により広がる性質があり、ハート形の葉がロゼット状に広がり地面を覆います。
アメリカスミレサイシンとは!?
アメリカスミレサイシンの学名はViola sororia、別名では「ビオラ・ソロリア」や「コモン・ブルーバイオレット(common blue violet)」等とも呼ばれる北アメリカ原産の多年草です。
日本には明治以降に観賞用として輸入されたものが逸出して、そのまま帰化しており道端や野原などに自生している事があります。
アメリカスミレサイシンの語源(由来)
- 属名のViolaは、ラテン語で「紫色」を意味しており花の色に由来しています。
- 種小名のsororiaはラテン語で「姉妹的な」を意味しています。
アメリカスミレサイシンの特徴(魅力)
- アメリカスミレサイシンの特徴は、葉の形がハート形で可愛らしい所や、葉が全て根生する所、花茎が基部から出て頂点に花を1個咲かせる所、花冠の喉部に白色の班が入る所、地下茎は太く広がる所等にあります。
- 自生地では、サラダの代用として利用されることがあります。
- 草姿はロゼット状、株の根元から複数の葉を出してロゼット状に葉を広げます。また地面下にある太い根茎で広がり、根や芽を出して新しい株をつくります。
- 葉の形はハート形(腎形)、そのため可愛らしい印象を与える地被植物として利用することも出来ます。
- 開花期間は春から夏、花の形はスミレ形花冠、花弁は上弁2個・側弁2個・唇弁1個があり、唇弁の裏側に太い距があります。
- 花の色は紫色・青色・白色、花冠の喉部に白色の班が入ります。
- アメリカスミレサイシンの花や若葉は、生のままサラダに入れ食べられたり、軽く茹でて食べられたりします。
- アメリカスミレサイシンはビタミンAやビタミンCが豊富に含まれており、抗炎症作用があります。
アメリカスミレサイシンの草丈は約15~25cm、草姿はロゼット状、根茎は太く横に這い、根茎から根と芽を出して新しい株を作ります。
葉序は根生葉、葉柄は長い、葉身の形は腎形、葉縁部分は鋸歯があり、葉の色は緑色です。
花序は単頂花序、花冠はスミレ形花冠、スミレ形花冠は上弁2個・側弁2個・唇弁1個・距(唇弁についている)、花冠の大きさは直径約2cm、花の色は紫色・白色、唇弁の喉部が白色です。果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)です。
アメリカスミレサイシンの園芸品種の紹介
スミレ(アリスウィター)は、花の色が白色と紫色の2色からなり、花の中心部に紫色のブロッチが入ります。白色も紫色は、上品さや穢れなさを感じさせることが出来るため、ワンランク上のエレガントなお庭などにピッタリな品種となります。 | スミレ(フレックルス)は、品種の名前がソバカス(freckles)を意味する所からも分かる通り、花の中に紫色のソバカスのような紫色の散班が入る所が特徴です。白色と紫色の花色は、上品さや穢れなさを感じさせることが出来るため、ワンランク上のエレガントなお庭などにピッタリな品種となります。 |
スミレ(レッド ジャイアント)は、花の色が単色で赤紫色をしています。赤紫色は、奥ゆかしさや艶やかさ、神秘的な雰囲気を演出することができます。そのため優雅な雰囲気漂うエレガントガーデンや、魔法の世界などを想像させるようなテーマガーデンにピッタリな品種です。 | スミレ(スノープリンセス)は、花の色が白色と緑色の2色で構成されています。緑色と白色は、緑色の爽やかさと白色の明るさ穢れなさが組み合わさるため、お庭に植えるとフレッシュで明るい雰囲気をつくることが出来ます。 |
ビオラ(スミレ)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
スミレ(フレックルス)の育て方
花壇の土づくり
日当り
スミレ(フレックルス)は、明るい日陰、または半日影までで育てる事が出来ます。※理想的な環境は気温にも左右されるため、暑い場合は明るい日陰に移動したり、冷涼な場合は半日影に移動してあげると良いでしょう。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、間接光だけが当たる日陰または直射日光が2時間程度までの場所です。
土壌の土質
スミレ(フレックルス)は、通気性・排水性・保水性のバランスが良く、有機物がしっかり入る肥沃な土壌を好みます。
注意することは粘土質な土壌を避けることです。ある程度の水分を保った土壌で、最もよく成長しますが、水分が停滞するような土壌では根腐れを引き起こします。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌の通気性と保水性のバランスを改善して、腐葉土等の有機物を入れ肥沃な土壌に改善しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
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鉢土づくり
日当り
スミレ(フレックルス)は、明るい日陰、または半日影までで育てる事が出来ます。※理想的な環境は気温にも左右されるため、暑い場合は明るい日陰に移動したり、冷涼な場合は半日影に移動してあげると良いでしょう。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、間接光だけが当たる日陰または直射日光が2時間程度までの場所です。
培養土
スミレ(フレックルス)は、一般的な草花の培養土で育てられます。培養土を自作する場合は通気性・排水性・保水性のバランスが良く適度に肥沃な培養土で育てましょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
水やり
スミレ(フレックルス)は基本的にやや湿り気のある土壌を好みます。ただし水分の多い過湿状態が続くと根腐れをおこす事もあるため、水やりのタイミングは注意が必要です。
水やりの頻度と与え方
水やりの頻度は環境にも左右されますが、基本的には土の表面から2cm程が乾いてきたら水やりを行うといいでしょう。
乾燥の確認は指を入れる、または土の色の変化などを見ることでも行えます。水やりは、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
肥料の与え方
スミレ(フレックルス)は、肥沃な土壌であれば肥料が無くても育てる事が出来ます。
肥料は、土壌の栄養が乏しい花壇の中で育てていたり、培養土の劣化や栄養がなくなるのが早い鉢植えで育ている場合、必要に応じて堆肥と肥料が必要になります。
剪定のやり方
スミレ(フレックルス)の剪定は、基本的に花がら摘みだけを行います。摘芯や切り戻し剪定を行う必要はありません。
花がら摘み
花がら摘みとは、花色が悪くなったり花の外観が崩れたりした咲き終わりの花を摘み取る事です。
花がら摘みのやり方は、咲き終わりの花茎の根元を指でつまみ、折りとるか、ハサミで切り取ります。
花がら摘みを行う事で、新しい花や葉に栄養が回り、次の花が咲きやすくなります。また花がらを摘む事で、腐敗した物が好きな灰色カビ病などの病気が予防出来たり、外観が良くなったりする効果もあります。
夏越しする方法
スミレ(フレックルス)は基本的には冷涼な夏を好みます。高温環境・乾燥・多湿が続くと生育不良を起こしやすい傾向にあります。そのため、必要に応じて夏越し対策が必要です。
夏越しで重要なポイント
- 西日の当たらない半日影、または直射日光が二時間程度の明るい日陰で管理する。
- 土壌が完全に乾燥しないように土壌の状態を見ながら定期的に水やりをおこなう。
- 土壌が何時までも濡れていてジメジメした状態が続くと根腐れを引き起こします。そのため、土壌の保水性・通気性・排水性・保肥力のバランスをよくする。
冬越しする方法
Hardiness:3~7
スミレ(フレックルス)は耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にはありません。
挿し木や株分けで増やす
アメリカスミレサイシンは株分けで増やすことができます。
株分けの方法
- 株分け時期は春または秋が最適です。
- 株分けの準備が出来ているか確認します。
- 株は根茎で広がり叢生するため、株分けの準備が出来ている株は、分割できそうな部分を見つける事ができます。
- 株を掘りあげます。
- 株を掘りあげたら土を軽く落として根茎の広がりと芽の位置を確認します。
- 株と株を、根をあまり傷つけないように切り離しましょう。
- 切り離した株を新しい鉢植えまたは植えたい場所に地植えします。
- 植え直した株に水をたくさん与えたら株分けの終了です。
播種で増やす
アメリカスミレサイシンの種蒔の方法
播種時期:9月~11月
発芽適温:約20度
発芽日数:約
光条件:
種まき手順
- 種まきの時期
- 種まきの時期は夏の暑さが収まる9月頃が最適です。
- 土の準備
- 種を撒く場所の準備を行います。
- ピートバンや種まき専用の培養土などを準備しておくと失敗が減るでしょう。花壇の土に撒くことも可能です。
- 種の撒き方
- 種を培養土の上にばら撒きします。ばら撒きとは、種子をバラバラに散らしながら撒く方法です。
- 種まき後の管理
- 種まき後は、直射日光の当たらない風通しの良い涼しい環境に置いてあげましょう。軒下に置いたり、遮光ネットを利用したり、涼しい室内等で管理するとよいでしょう。
- 種が乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理します。
植物の病気
アメリカスミレサイシンの病気
- 灰色カビ病
アメリカスミレサイシンの害虫
- ナメクジ