- 原産:ヨーロッパ/アジア
- 科:スミレ(Violaceae)
- 属:スミレ(Viola)
- 種:ニオイスミレ/オドラータ(Viola odorata)
- 別名:ビオラ・オドラータ/ウッド・バイオレット(wood violet)/スイート・バイオレット(sweet violet)/イングリッシュ・バイオレット(English violet)/コモン・バイオレット(common violet)
- 品種:アリス
- 開花時期:3月~5月
- 花の色:赤色●紫色●
- 葉の色:緑色●
- 香り:
- 分類:多年草
- 被覆方法:
- 草丈:約10~15cm
- 株張り:
- 誕生花:1月29日・12月1日
- 花言葉:奥ゆかしい・高尚・秘密の愛
- 用途:グランドカバー/香りが良い
- 購入方法:ニオイスミレ(アリス)を楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ニオイスミレ(アリス)とは!?
ニオイスミレ(アリス)は、花の色が赤色から赤紫色をしていて、華やかさ上品さを感じさせる所が魅力の園芸品種です。また他のニオイスミレと同様に、花には強い甘い香りがあり、匍匐茎を伸ばして子株をつくる性質があります。
ニオイスミレとは!?
ニオイスミレの学名はViola odorata、別名では「ビオラ・オドラータ」や「スイート・バイオレット(sweet violet)」等とも呼ばれるヨーロッパおよびアジアが原産の多年草です。
ニオイスミレの語源(由来)
- 属名のViolaは、ラテン語で「紫色」を意味しており花の色に由来しています。
- 種小名のodorataはラテン語で「香りが良い」「芳香を放つ」を意味しており、花の香りに由来します。
- ニオイスミレの由来は花に「匂い」がある所からきています。
ニオイスミレの特徴(魅力)
- ニオイスミレの特徴は、花や葉に強い香りがある事から化粧品・香水・食品などの香り付けに使用する目的で古くから栽培されている所や、草姿はロゼット状で葉が基部から出ている所、葉の形がハート形で可愛らしい所、匍匐茎を伸ばして子株が増えていく所等にあります。
- 草姿はロゼット状、株の根元から複数の葉を出してロゼット状に葉を広げます。また茎は匍匐茎で、地面を這うように伸び、節から根や芽を出して新しい株をつくります。
- 葉の形はハート形、そのため可愛らしい印象を与える地被植物として利用することも出来ます。
- 葉には「キュウリ」を想像させる青々しい香りがあり、精油が抽質されて利用されることもあります。
- 開花期間は早春から晩春、花の大きさは約1~2cmあり、花の形はスミレ形花冠、花弁は上弁2個・側弁2個・唇弁1個があり、唇弁の裏側に太い距があります。
- 花には、「ラズベリー」や「キャンディ」を想像させる様な甘い香りがあり、花の香りを特徴づける精油には「β-イオノン」や「α-イオノン」等が含まれています。精油は食品・香水・化粧品等に利用されています。
- ニオイスミレの花や葉は、ヨーロッパでサラダに入れて食べられたり、シロップの香り付けに利用されたり、お茶にして飲まれたりすることがあります。
- ニオイスミレは日向から明るい日陰までで育てる事ができます。そのため日陰で育てられる植物として重宝されたりもします。
ニオイスミレの草丈は約10~15cm、草姿はロゼット状、茎は匍匐茎、匍匐茎は節から根と芽を出して新しい株を作ります。葉序は根生葉、葉柄は長い、葉身の形は腎形、葉縁部分は鋸歯があり、葉の色は緑色です。花序は単頂花序、花冠はスミレ形花冠、スミレ形花冠は上弁2個・側弁2個・唇弁1個・距(唇弁についている)、花冠の大きさは約1~2cm、花の色は紫色・青色・桃色・白色です。果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)です。
ニオイスミレの園芸品種の紹介
ニオイスミレ(コルンバイン)は、柔らかな印象を与える薄い青紫色の花を咲かせる所が特徴です。また他のニオイスミレと同様に、花には強い甘い香りがあり、匍匐茎を伸ばして子株をつくる性質があります。 | ニオイスミレ(ジャックサンプソン )は、早咲きの性質があるため早くから花が楽しめる傾向があり、赤紫色の花が上品な雰囲気をつくる園芸品種です。 |
ニオイスミレ(アリス)は、花の色が赤色から赤紫色をしていて、華やかさ上品さを感じさせる所が魅力の園芸品種です。また他のニオイスミレと同様に、花には強い甘い香りがあり、匍匐茎を伸ばして子株をつくる性質があります。 | ニオイスミレ(ガバナーヘリック)は、従来のスミレよりも花が大きいとされているため、存在感のある花姿が楽しめます。花の色は紫色、紫色は落ち着きと上品さがあり、また深い闇と神秘性を演出したりする事が出来ます。そのため、大人っぽく優雅な印象を与えるエレガントガーデンや、魔女の庭や魔法の世界を想像させるようなテーマガーデンによく合う品種です。 |
ビオラ(スミレ)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
ニオイスミレ(アリス)の育て方
花壇の土づくり
日当り
ニオイスミレ(アリス)は、直射日光が六時間以上当たる日向から、明るい日陰までで育てる事が出来ます。※理想的な環境は気温にも左右されるため、夏の暑さが厳しい地域では西日の当たらない日陰や明るい日陰で管理したり、冷涼な気候は日向や半日影に管理してあげると良いでしょう。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、間接光だけが当たる日陰または直射日光が2時間程度までの場所です。
土壌の土質
ニオイスミレ(アリス)は、通気性・排水性・保水性のバランスが良く、有機物がしっかり入る肥沃な土壌を好みます。
注意することは粘土質な土壌を避けることです。ある程度の水分を保った土壌で、最もよく成長しますが、水分が停滞するような土壌では根腐れを引き起こします。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌の通気性と保水性のバランスを改善して、腐葉土等の有機物を入れ肥沃な土壌に改善しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
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鉢土づくり
日当り
ニオイスミレ(アリス)は、直射日光が六時間以上当たる日向から、明るい日陰までで育てる事が出来ます。※理想的な環境は気温にも左右されるため、夏の暑さが厳しい地域では西日の当たらない日陰や明るい日陰で管理したり、冷涼な気候は日向や半日影に管理してあげると良いでしょう。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、間接光だけが当たる日陰または直射日光が2時間程度までの場所です。
培養土
ニオイスミレ(アリス)は、一般的な草花の培養土で育てられます。培養土を自作する場合は通気性・排水性・保水性のバランスが良く適度に肥沃な培養土で育てましょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
水やり
ニオイスミレ(アリス)は基本的にやや湿り気のある土壌を好みます。ただし水分の多い過湿状態が続くと根腐れをおこす事もあるため、水やりのタイミングは注意が必要です。
水やりの頻度と与え方
水やりの頻度は環境にも左右されますが、基本的には土の表面から2cm程が乾いてきたら水やりを行うといいでしょう。
乾燥の確認は指を入れる、または土の色の変化などを見ることでも行えます。水やりは、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
剪定のやり方
ニオイスミレ(アリス)の剪定は、基本的に花がら摘みだけを行います。摘芯や切り戻し剪定を行う必要はありません。
花がら摘み
花がら摘みとは、花色が悪くなったり花の外観が崩れたりした咲き終わりの花を摘み取る事です。
花がら摘みのやり方は、咲き終わりの花茎の根元を指でつまみ、折りとるか、ハサミで切り取ります。
花がら摘みを行う事で、新しい花や葉に栄養が回り、次の花が咲きやすくなります。また花がらを摘む事で、腐敗した物が好きな灰色カビ病などの病気が予防出来たり、外観が良くなったりする効果もあります。
播種で増やす
ニオイスミレの種蒔の方法
播種時期:9月~11月
発芽適温:約20度
発芽日数:約
光条件:
種まき手順
- 種まきの時期
- 種まきの時期は夏の暑さが収まる9月頃が最適です。
- 土の準備
- 種を撒く場所の準備を行います。
- ピートバンや種まき専用の培養土などを準備しておくと失敗が減るでしょう。花壇の土に撒くことも可能です。
- 種の撒き方
- 種を培養土の上にばら撒きします。ばら撒きとは、種子をバラバラに散らしながら撒く方法です。
- 種まき後の管理
- 種まき後は、直射日光の当たらない風通しの良い涼しい環境に置いてあげましょう。軒下に置いたり、遮光ネットを利用したり、涼しい室内等で管理するとよいでしょう。
- 種が乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理します。