スパティフィラムは属の中に約47種がありますが、一般に園芸で親しまれているのは殆どが交配された栽培種です。また幾つかの種も親しまれています。
このページではスパティフィラムの特徴や、種や園芸品種を紹介しています。育て方へのリンクや購入方法のリンクなども用意しているため、そちらもよければご活用下さい。
目次
スパティフィラムの特徴や園芸品種
- 原産:中央・南アメリカ/東南アジア
- 学名:Spathiphyllum
- 草丈:約30~180cm
- 分類:多年草
- 開花時期:5月~10月(理想的な環境では周年)
- 花色:黄色●白色〇
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:弱い
- 誕生花:8月30日・9月1日
- 花言葉:爽快・清純な心・上品な淑女・包み込む愛・清々しい日々
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ/観葉植物/日陰植物
- 購入方法:スパティフィラムを楽天で購入
スパティフィラムとは!?
スパティフィラムの学名はSpathiphyllum、スパティフィラムは属の中に約47の種があります。原産地は中央・南アメリカおよび東南アジア、熱帯地域の湿地や熱帯雨林の中などに自生している多年草です。
園芸では、殆どが交配された栽培種の品種が親しまれており、別名の「ササウチワ(笹団扇)」や「ピースリリィ(peace lily)」の名称で流通していることもあります。
スパティフィラムの語源(由来)
- 属名のSpathiphyllumは、ギリシャ語で「仏炎苞」を意味する「spathe」と、ギリシャ語で「葉」を意味する「phyllon」の二語で構成されており、スパティフィラムの特徴的な仏炎苞に由来します。
- 英名のpeace lilyは、真っ白な仏炎苞が休戦の合図として用いられる白旗のように見える所に由来しています。
- 和名のササウチワ(笹団扇)の由来は、葉の形が「笹の葉」に似ていて、仏炎苞が「団扇」のように見える所から来ていると言われています。
スパティフィラムの特徴(魅力)
- スパティフィラムの特徴は、開花期間がとても長く、理想的な環境であれば花が周年咲く所、花はサトイモ科でよく見られる肉穂花序と仏炎苞の組み合わせである所、仏炎苞は長さが約10~30cmと非常に大きく優美さや豪華さを感じさせる所、葉は非常に大きくて、地際から放射状に広がるためギボウシのような外観をしている所などにあります。
- スパティフィラムは、一般的に寒さに弱いため、インドアグリーンとして鉢植えの中で育てながら、お部屋の中で楽しまれます。寒さに弱いこともあり、ほとんどの地域では屋外の地植えで育てるのは難しいでしょう。
- 草姿は叢生、地面には短い地下茎があり、根元から複数の葉を出してギボウシのように葉を広げて優美な雰囲気をつくります。
- 葉の大きさは長さ約12~65cm、幅は約3~25cm、形は披針形から楕円形、葉の表面には強い光沢がありラグジュアリーな印象を感じさせることがあります。
- 開花期間はとても長く、理想的な環境であれば花が周年咲きます。
- 花はサトイモ科でよく見られる肉穂花序と仏炎苞で構成されており、肉穂花序は太い棒状で突起があり色はクリーム色、仏炎苞は肉穂花序の背後にあり、形は楕円形で色は白色をしています。
- 花はとても大きいため豪華で優美な見た目をしており、白色の花の色が上品さんなどを感じさせます。
- NASAが行ったクリーンエア研究では、スパティフィラムは室内にある毒性のある気体(ホルムアルデヒド・ベンゼン)を除去することが確認されています。
- そのため、シックハウス症候群(目がチカチカ・鼻水・喉の痛みや咳)が改善されることが見込めます。最近目がチカチカする等の悩みがある場合は、お部屋にお迎えしてみたり、悩んでる人に贈り物として記念日に上げるのも良いかもしれませんね。
スパティフィラムのよくある不調の原因
葉が変色(黄・茶)する原因
- 葉の老化:葉が古くなるとライフサイクルの一環として、古い葉から順番に黄色くなり枯れる事があります。
- 対策:不要です。必要に応じて古葉取りを行いましょう。
- 根腐れ:根腐れは、水のやりすぎ・通気性の悪さ・病原菌などが原因で引き起こされる、植物の根が腐敗する病気です。茎や葉が変色したり、根が黒色になったり、茎が腐敗したり、株の元気がなくなるなどの症状が出ます。
- 対策:鉢から植物を抜いて、腐敗した根を取り除き、病原菌の繁殖してない清潔な培養土に植え替えてあげます。
- 水不足:水不足は生育不良・葉の変色(黄色・茶色)・落葉・株の萎れ・枯れ死など、致命的なものも含めて様々な症状を引き起こします。
- 対策:水やりのやり方の欄をご覧ください。
- 根詰まり:根詰まりとは鉢の中で根が繁茂して、根が成長するスペースが無くなってしまっている状態です。根詰まりが起こると成長が停滞したり、培養土が乾燥しやすくなるため植物が水不足の症状を引き起こしやすくなります。
- 対策:鉢土づくりの欄をご覧ください。
- 日照不足:日照不足とは太陽に当たる時間が少ない事から起こる症状です。観葉植物の場合は直射日光を必要としませんが、照度(lux)が足りない、または光合成に必要な波長が含まれない人工照明で育てている可能性があります。
- 対策:管理場所が間違えてる可能性があります。鉢土づくりから日当たりの欄をご覧ください。
- 強光:強光は、光合成に必要な細胞を壊してしまい、生育不良を引き起こしたり、葉の先端や縁部分等が変色したり、萎れや落葉を招いたりする事があります。また乾燥や熱による複合ストレスの危険性も高める事もあります。
- 対策:管理場所が間違えてる可能性があります。鉢土づくりから日当たりの欄をご覧ください。
- 肥焼け:肥焼けは肥料の与え過ぎや、植物に向かない肥料を与える事などで引き起こされる症状です。肥焼けを引き起こすと、葉が変色(黄色・茶色)したり、葉の先端または葉縁部分が枯れたり、葉が落ちたり、根腐れを引き起こしたり、成長が停滞する事があります。
- 対策:肥料の与え方の欄をご覧ください。
- 害虫:ハダニやカイガラムシなどの害虫は、植物から栄養を吸い取り、葉の色が変色したり、枯れたり、萎れるなどの症状を引き起こして生育不良を引き起こす事があります。
- 対策:害虫を直接手で取ったり、殺虫剤を利用して取り除きます。
茎葉が萎れる原因
- 根腐れ:根腐れは、水のやりすぎ・通気性の悪さ・病原菌などが原因で引き起こされる、植物の根が腐敗する病気です。茎や葉が変色したり、根が黒色になったり、茎が腐敗したり、株の元気がなくなるなどの症状が出ます。
- 対策:鉢から植物を抜いて、腐敗した根を取り除き、病原菌の繁殖してない清潔な培養土に植え替えてあげます。
- 水不足:水不足は生育不良・葉の変色(黄色・茶色)・落葉・株の萎れ・枯れ死など、致命的なものも含めて様々な症状を引き起こします。
- 対策:水やりのやり方の欄をご覧ください。
- 強光:強光は、光合成に必要な細胞を壊してしまい、生育不良を引き起こしたり、葉の先端や縁部分等が変色したり、萎れや落葉を招いたりする事があります。また乾燥や熱による複合ストレスの危険性も高める事もあります。
- 対策:管理場所が間違えてる可能性があります。鉢土づくりから日当たりの欄をご覧ください。
葉が落ちる原因
- 葉の老化:葉が古くなるとライフサイクルの一環として、古い葉から順番に黄色くなり枯れる事があります。
- 対策:不要です。必要に応じて古葉取りを行いましょう。
- 強光:強光は、光合成に必要な細胞を壊してしまい、生育不良を引き起こしたり、葉の先端や縁部分等が変色したり、萎れや落葉を招いたりする事があります。また乾燥や熱による複合ストレスの危険性も高める事もあります。
- 対策:管理場所が間違えてる可能性があります。鉢土づくりから日当たりの欄をご覧ください。
- 低温:冬の低温環境に晒されると、株が全体的に弱ったり、葉が変色したり、枯れる事があります。
- 対策:冬越しする方法の欄をご覧ください。
- 害虫:ハダニやカイガラムシなどの害虫は、植物から栄養を吸い取り、葉の色が変色したり、枯れたり、萎れるなどの症状を引き起こして生育不良を引き起こす事があります。
- 対策:害虫を直接手で取ったり、殺虫剤を利用して取り除きます。
- ストレス:ストレスは様々な要因がありますが、移植(植え替え)をしたり、場所を移動したりするとストレスで葉が落ちる事があります。
- 対策:基本的にありません。とりあえず株の様子を見ながら大切に育てて落ち着くのを待ちましょう。
スパティフィラムの種や園芸品種
スパティフィラムの種
ササウチワ(笹団扇)の学名はSpathiphyllum、ササウチワは属の中に約47の種があります。原産地は中央・南アメリカおよび東南アジア、熱帯地域の湿地や熱帯雨林の中などに自生している多年草です。園芸では、殆どが交配された栽培種の品種が親しまれており、単に「スパティフィラム」の名称で流通している事が多いです。
ニオイササウチワ(匂笹団扇)の学名はSpathiphyllum cochlearispathum、別名では「cupid peace lily」とも呼ばれるメキシコが原産の多年草です。
特徴は、仏炎苞がスプーンのように凹んでいる傾向にある所、花に果物を想像させる甘い香りがある所などにあります。
スパティフィラム・ワリシーの学名はSpathiphyllum wallisii、別名では「spathe flower」や「white sails」とも呼ばれる中央・南アメリカが原産の多年草です。
特徴は、葉が株の中央から外側に向かい湾曲するように悠雅に広がる所、葉の形は長楕円形で葉表面に光沢がある所、園芸品種が幾つかありカラーリーフとして楽しめる品種もある所、仏炎苞が綺麗な白色をしていて上品さを感じさせる所などにあります。
スパティフィラムの園芸品種
センセーション・バリエガータ(Spathiphyllum ‘sensation variegated’)の特徴は、葉の中に白色またはクリーム色の掃け込み班が入るため明るい印象を与えるカラーリーフとして楽しめる所、理想的な環境ではエレガントな花を咲かせる所、株は高さ約100cmまで成長する所などにあります。
メリー(Spathiphyllum ‘Merry’)の特徴は、花付きがとても良いため沢山の花を楽しみたい人に向いている所、株は中型であまり大きくならないため鉢植えで育てやすい所、株は高さ約50cmまで成長する所などにあります。
スーパーメリー(Spathiphyllum ‘Super Merry’)の特徴は、花付きがとても良く理想的な環境であれば一年を通して沢山の花が楽しめる所、花持ちがい所、株は中型であまり大きくならないため鉢植えで育てやすい所、株は高さ約50cmまで成長する所などにあります。
ワリチー・バリエガータ(spathiphyllum ‘wallisii variegated’)の特徴は、葉の中に白色またはクリーム色の班が入るため明るい印象を与えるカラーリーフとして楽しめる所、理想的な環境ではエレガントな花を咲かせる所などにあります。
ダイヤモンド(spathiphyllum ‘diamond’)の特徴は、葉の中に白色またはクリーム色の散班が入るため、明るい印象を与えるカラーリーフとして楽しめる所、理想的な環境ではエレガントな花を咲かせる所、株は高さ60cmに成長する所などにあります。